尿道流れ者さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

尿道流れ者

尿道流れ者

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大日本人(2007年製作の映画)

2.0

ドキュメンタリー部分は面白いのに、戦闘シーンが全部つまらない。有名人が出ているだけになっている。戦闘シーンが盛り上がっていたら、最後のコントももっと印象が変わったかも。

しんぼる(2009年製作の映画)

1.5

どーも面白くならない。テンポは悪いし、ネタもつまらない。最後の映像はしょぼすぎて、神聖な感じが出てない。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

乾いた暴力が反復する怖さ。武の映画は暴力や悲劇の連鎖が構造としてあるのが多いが、どれもその連鎖がはじまりからではなく、連鎖の最中や終わる前から描かれているせいで、全体が冷めた哀しさに満ちている。痩せて>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

2.5

ホラーというよりも、孤独と人間の存在をテーマになっている。影が残る演出はなんとなく伊藤潤二を思い出した。女が飛び降りるシーンはトラウマ。ホラーにするには世界が広すぎて、哲学的にするには個人を掘り下げき>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.0

映像は面白いが、盛り上がらなかった。子どもをあっさり置き去りにするところは笑った。後半のキリストの姿に重ねる感じが苦手。

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.2

とても面白いコメディ。登場人物の性格や感情がとても豊かに描かれている。女郎同士の喧嘩など、少しハラハラするような場面もあるが、そこにも全体を包む安心感があり、最後は絶対に笑いになる。ディズニーやチャッ>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.8

モノクロで清順らしい色彩が見られないが、また別の形で清順らしさが出ている。キャラクターの変わった設定も面白いが、冒頭の車を叩く手のシーンやNO.1のこだわりや同棲生活など、緊張したことを後悔させるよう>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

4.5

カラフルポップな殺し屋映画。ほぼ投げやりな感じのするアクションシーンと、たえず歌われるテーマソング。カッコよすぎる。銃で撃たれて口笛をふく渡哲也の伊達男っぷり!
単純で意外ときっちりしたストーリーだが
>>続きを読む

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

3.6

出来すぎたコントを見てるような感覚。部屋が花畑になっていたり、清順的な面白い場面が目白押し。美しい小夜子さんや樹木希林の語る夢が最高にサイケデリック!!

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.8

出てくる人全てが可愛くて楽しい。左膳と女将の子煩悩さにはほっこりする。笑いも笑わせてやろうというものではなくて、予定調和だが期待にしっかりこたえてくれるもので、分かってるんだが笑ってしまう。大きな幸せ>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.6

かっこいい車がかっこいい音楽のなる中アメリカを爆走するってだけで最高!警察の包囲網を抜け、走り抜けるコワルスキーは民衆にとって自由の象徴となったが、コワルスキーは自分だけの自由のために自爆を厭わず走り>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.6

崩壊した家族の再生をぼんやりとただ願うだけの男がより深い崩壊に巻き込まれる話。村田や愛子達の強烈すぎるキャラの効果で単純なストーリーが怖いものになったりエロくなったり、ヒューマンドラマっぽくなったりと>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

1.8

一つ一つのエピソードが長くてだらける。ギャグもフリが効いてるわけでもなく、奇声と変顔で強引に持っていく印象。散々今日の映画を批判していたが、三谷幸喜の映画と似た笑いの取り方で、しかも負けている。映画愛>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

4.0

サブカル好きには堪らない映像の数々。顔が白塗りの学ラン姿でご飯3杯はいけるし、雛壇が川を下ってくるシーンは忘れられない。ラストも唖然だが、寺山修司の解消できない葛藤が全編に出ていてとても心をうつ。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

ダニーが可愛すぎる。ジャック・ニコルソンは怖いけど、すごく引き込まれてしまう演技をする。でも、おくさんの演技の方が怖い。左右対称の物や光景は、日常にあまりない。顔や普段生活している部屋も左右対称にはほ>>続きを読む

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(2006年製作の映画)

2.5

これはしてはいけないというラインを簡単に越えて行くのがボラット。しかも裸で。破天荒な体当たりギャグをやりつつも、どこか切なさとか無垢さがあって面白い。ラストの強引に伏線を回収しているのがまた面白い。

ブルーノ(2009年製作の映画)

3.0

危険で下品な映画。同性愛差別者をドッキリにはめて、彼らが真剣にやっている差別そのものも笑いとばしてやるというテーマが見えてきそうな作品だが、ふざけすぎててメッセージだとかテーマなんてものは全く頭に入ら>>続きを読む

ゾンビランド(2009年製作の映画)

2.0

面白いし、キャラも魅力的だがメリハリがなく、余韻として残るものも無かった。主人公のおっさんが手に入れた銃をすぐに空にぶっ放すシーンは、弾を大切にしないなんてありえないよ・・・バイオハザードならって思っ>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

2.0

1からの酷いクオリティダウン。ビル絡みのエピソードがことごとくつまらない。ただ、相変わらず時間軸の入れ替え方など上手くて、最後まで見せられちゃう。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

笑えるシーンが多く、派手なアクションシーンもあり、気軽に楽しめる映画。服部半蔵のイメージや飛行機の座席にある刀ホルダーなど、ぶっ飛んだ日本のイメージに爆笑。ラストの戦いは音楽含めてかっこいい。修羅雪姫>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.0

第1章をはじめ、ヴァルツの出るシーンはタランティーノ史上最高の緊張感でたまらない。タランティーノ映画定番の長い会話が今回は異常な緊張感をもって行なわれ、非常に面白い。そして、イングロリアス・バスターズ>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

予告や粗筋以上のことは起きないが、優しく温かい映画。黒人がノリノリで車を運転するシーンのある映画に悪い映画は無い!

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

続強面ヤクザコメディ。ただストーリーが進むに連れ、どんどんシリアスになっていく。武が仁義なき戦いの菅原文太のように周囲に振り回されながら筋を通すため、戦いに身を投じざるおえなくなるのが切ない。ある男の>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.5

強面ヤクザコメディ。人の死に方がバラエティにとんでいて楽しめるが、非常にあっさりしていて観る側が感情をこめることを避けているようにみえる。局面に至るまでの口喧嘩が恐ろしいが面白い。ただ、途中の大使館の>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

女の子のダラダラした会話やだらしない姿をニヤニヤ楽しむ前半とかっこいい車のカーアクションを楽しむ後半。オープニングのおしっこを我慢しながら階段を上がる女の子のシーンからタランティーノのフェチ感がたっぷ>>続きを読む

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

5.0

デヴィッド・リンチの集大成とも言いたくなる作品。見るたびに分かったところとわからなかったところが増えていくが、映画の魅力は何度観ても変わらない。映画としてのギリギリのラインにある映画だと思う。しかし、>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

4.0

ほのぼのとした人間ドラマからじょじょに逸脱してゆき、ホラーに行きつく。途中ではさまれる、回想と真実が混じり幻想的になるシーンはビンビンくる。テンポも良いし、画面も綺麗。ホラー映画として見なくても楽しめ>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.8

リンチの撮る映画に現れる暗闇はとても艶やかで美しい。特に今作では全体を取り巻く淫靡な雰囲気により強調されている。リンチの描く暗闇の中なは得体の知れない何かが覗いているような恐怖感やそれに対する好奇心を>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.0

CGの真骨頂とも言いたくなるような映像。ただ飛び出すようなものとは全く違って、宇宙の深さをCGで表現しており、宇宙の深遠さにただただ言葉を無くしてしまう。冒頭の長回しは美しすぎて、登場人物の会話が耳に>>続きを読む

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