尿道流れ者さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

尿道流れ者

尿道流れ者

映画(317)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.5

おじさんの七変化を見守る映画。有名なアコーディオンのシーンとか観ていて面白いが、このシーンや映画全体が何を意味しているのかが観ていて分からない。冒頭の映画館で何かをしている人の映像とそれを観ている観客>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

3.5

素敵な衣装に素敵な舞台、ダーウィンの登場と最高の世界観に「よろしくてよ、よろしくてよ!」と興奮したが、現実とリンクしていくなかで物語の拡がりが収束していったのが残念。劇中劇だか、仕方ないがもっとぶっと>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.6

怖い。実話ということもあるが、殺しの目的や決して特殊であったりプロフェッショナルじゃない手法が生々しくて凄く嫌な感じ。リリー・フランキーとピエール瀧がそもそも持つ危険の匂いが凄く役にあっていてなおさら>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.5

ゾンビの殺しっぷりが派手で素晴らしい。ヘリのプロペラでゾンビをソンソンソンって根こそぎいくシーンの横からのカットが妙にツボだった。冒頭から最後まで派手な演出で続くが飽きないからすごい。セクシーで笑えて>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

2.8

前半の自分の狭い世界の中で悩み、それでも上手くやろうともがく不眠症のトラビスの姿は良かった。後半は偏見とかが爆発して危ない雰囲気が溢れ出してきて気分がドンドン上がってきたが、少し行き過ぎな感じがして上>>続きを読む

R100(2013年製作の映画)

1.8

やっぱり駄目だった。SMにある暴力の中でも狭い表面的な部分がSMの全てのような感じで描かれてるけど、それは違いますよね。拡がりも深みも無かった。SMとプロレスが予定調和な暴力という点で同じものみたいな>>続きを読む

バッド・バイオロジー 狂ったヤツラども(2008年製作の映画)

2.3

こういう映画が製作、配給されるから外国って怖いんだよ。内容はあまり触れたくないけど、男の体を離れてドゥルンドゥルン暴れまわる肥大化したおペニさんの姿はある種のアンチヒーローとして胸が熱くなったし、人工>>続きを読む

クレージーホース(1973年製作の映画)

3.5

死んだ母親に殺意は持ったが、直接は殺してないものの、罪悪感にかられる青年が自然に受け入れられ裁かれていく話。自然がただ単に純粋なものとして描かれず残酷さ気まぐれ、いたずら心を持つものとして描かれている>>続きを読む

死よ、万歳(1971年製作の映画)

3.0

強烈な生と性。父は母によって政府に売られ、子供はそんな母の仕打ちに戸惑いながらも母や叔母に猛烈な性欲を抱く。SMありスカトロありの模範的な性欲。この映画は事実的な描写と妄想の描写が交互に出てくるが、事>>続きを読む

散歩する惑星(2000年製作の映画)

2.0

しっかり寝れた。BGMのオペラに合わせてエキストラが歌いだすところはすごく良い感じだったけど、それ以降は僕の苦手なオシャレでヨーロピアンでアーバンでクールかつエクスペリメントなノリにやはりのれず離脱。>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.0

武の映画で一番ゴダールっぽい。どっちも凄く海が綺麗。絵画の挿入とか急に切り替わるカットとかゴダール的な芸術っぽさがあったが、なんかグッとこなかった。そういった演出で、ソナチネとかにあるような映画内の一>>続きを読む

ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

1.5

短髪のナタリー・ポートマンが可愛かったけど、下着がババくさくて嫌だった。男に会いに来るのにあんな下着で来るなんてやる気あんのかな。ダージリン急行の短編だが、本編同様つまらなかった。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

2.0

いけすかない三人のいけすかない旅。登場人物がみんな気に食わない以外は何がつまらないってわけでもないんだけど、面白いって思える部分が一切無かった。観ていて、あぁどうしよう面白くなるんだろうかって思ったま>>続きを読む

3-4x10月(1990年製作の映画)

4.6

静かで淡々とした映画。熱いような、冷めたような絶妙なテンションで話がゆっくり進んでいく。人の触れ合いや暴力、笑いが静かでゆっくりとした流れのなかで自然にある。それがめちゃくちゃかっこいい。夢うつつでは>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

3.5

何かを受け入れるのは勇気が必要で、その勇気を持てば人だろうがダッチワイフだろうが愛することができる。ラースとダッチワイフの関係は、ラースの周囲の人にとってはその勇気を試される事件で、ラースにとってはこ>>続きを読む

十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.2

みんな強い。侍同士が本気で刀を交わすと愛が生まれるのかホモセクシャルな匂いがぷんぷんした。戦のシーンはかったるい部分も少なからずあるが、大迫力で座ってはいられないほど。役所広司が魚釣りの話をしだした時>>続きを読む

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

4.6

ゴズ兄はやっぱりかっこいいわ。最初の登場シーンがかっこよすぎて、この後どんな展開になっても名作だと確信した。Tシャツ裏がえしでかっこいいなんてきたないわ。子供のあやし方上手いし、犬と踊るシーンは可愛い>>続きを読む

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

3.8

多分誰しもが想像している通りのインド映画だと思う。踊りと笑いに溢れていて、観ていて思わずにやけてしまう。心が動いたらとりあえず踊る。なんて幸せな国なんだ。リズム感無かったら命取りになるけど。
西洋人が
>>続きを読む

マチェーテ(2010年製作の映画)

3.8

最初の荒れた画面のなかエグいシーンが続き、グラインドハウスっぽくてもうすでに良い。女の子はみんなエロいし可愛いし、画面がいつも華やかで観ていて楽しい。最後らへんぐだってなるけど、面白かった。

スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

2.0

この映画の焦点が分からない。どの方向にも掘り下げられてないし、最後のメッセージが本当に伝えたかったならそれをストーリーとして表現して欲しかった。根拠も無ければつじつまの合わないストーリーで登場人物の気>>続きを読む

サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

3.5

やっぱりいくつになってもサーカスは好きなもので、怪しいテントや舞台、道具を観るだけで気分が上がってくる。サンタ・サングレという怪しい宗教の設定もすごく好きだが、サーカスにしても宗教にしてももっと深いと>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.2

良いっ!ビジュアル的な面白さはもちろんだが、比較的分かりやすいメッセージととんでもラストで感無量。シュールなものは行き過ぎてもつまらないし、作風になれると刺激が薄れて飽きることがあるが、この映画はちょ>>続きを読む

東京残酷警察(2008年製作の映画)

1.5

褒め言葉ではなく酷かった。B級映画を作るにしてももっと丁寧にやって欲しかった。狙い過ぎなわりには雑だし、爽快感も無ければ笑いも無い。劇中CMが全部寒かった。なぎなた姉さんがもっと出てきてくれたら少しは>>続きを読む

スイミング・プール(2003年製作の映画)

2.5

かったるいエロサスペンス。じめじめと暑そうでかったるい。ドライブ感が無いから、衝撃の事実的なやつもガツンとこない。かったるいからエロさも下品で不健康なものにしか見えなかった。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

2.0

英語のつぶやきが良く分からないし、せっかくのPOV視点でも臨場感が全く伝わらなかった。なんかある感は怖いし、面白いが、魔女って恐怖とはまた違ったニュアンスの存在に日本人の僕からしたら思えて微妙だった。

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

3.0

音楽もそうだけど、肉体的な芸術って暴力的な匂いがしますね。踊りの意味は分からないけど、想像する楽しみのある芸術って良いなと思った。電車の正しい乗り方を学べるし、ミニマルな踊りは観ていて面白い。踊りとい>>続きを読む

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.8

荘厳なジャングルの中で繰り広げられる黄金郷を巡る冒険。風景は凄く綺麗で幻想的だが、描かれる過酷な旅が悲劇的で、物悲しい雰囲気が漂っている。撮影を含めて狂気の映画として有名な映画だが、主人公アギーレは狂>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

記憶は自分のもので良いように変えてしまっている部分がある。だから事実とは違ってくるし、記憶と事実をすり合わせると必ず痛みもともなう。じゃあ、今の自分の記憶も事実もほっておいて別の誰かになっちゃえば楽に>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

5.0

完全な清順ワールド。紙風船や部屋の赤い壁、黄色いボート。全てが完全な清順らしさに包まれている。女優達もみな可愛らしく、ジュリーもコミカルで面白いし、前二作に漂っていた死の匂いがうすいので浪漫三部作のな>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.5

素直に愛を選べば生きてはいけないし、今の生活にも大切なところはあるしとどうにもいかない状態のなか逢瀬を重ねるカウボーイ二人。切ない話だが、ウキウキしながら二人でいる姿を見ると自然と笑顔になるし、応援し>>続きを読む

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

2.5

レザーフェイスに萌える映画。多分初めての恋をしてモンスターキャラとしてぶれぶれの存在になるがそこがかわいい。特に小躍りは可愛かった。あとはおじいちゃんが元気そうで良かったくらいしか楽しめなかったが、怖>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.3

衝撃的な映画。戦争という特殊な状況下では暴力が特例的に容認されているが、その理不尽な暴力の被害者の弔いのため、少しでも加害者に回ったものを真実とその天罰の認識のため奥崎が暴れまわる。国同士の戦争とはま>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.0

フランス語が悪いのかなんなのか、フランス映画はどーも台詞がめんどくさい。この映画もコイツの喋りはめんどくさいなーとか思いながらも観ていた。確固たる真実も、それを主観的にしか捉えられてない以上、その真実>>続きを読む

徳川いれずみ師 責め地獄(1969年製作の映画)

3.5

輝男さんらしい悪趣味な空間で繰りひろげられるいれずみ師の話。最初の処刑シーンからカルト映画なんでよろしくといった感じの胡散臭い映像。その後は、おっぱい、刺青、オカマに男の戦いとやりたい放題。1番の見所>>続きを読む

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.5

銀ちゃんが情緒不安定で、服装や車もぶっ飛んだ方向へゴテゴテに飾ってて、あっち系の人だ怖いって思ったけど、途中心折れるが最後まで危ない系の人でいてくれたのが凄く良かった。人情劇だが、人と人との関係があま>>続きを読む

修羅雪姫(1973年製作の映画)

2.5

事情はあるにせよ、みんな復讐手伝いすぎだろ。もっと淡々と1人で復讐すると思いきや、周りが手を貸しすぎて、復讐者の孤独感とか悲しみが感じられなかった。ところどころアップになる梶芽衣子の美しさや幕が降りて>>続きを読む