YAZさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

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シリアスマン(2009年製作の映画)

5.0

大好きなコーエン兄弟の
数少ない未見作。

面白い。凄く面白い。
常識とされる行動が幸福に繋がるか?
主人公が数式で縛られる物理学
の教師という皮肉。

ユダヤ人であるコーエン兄弟の
ユダヤ映画でも。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.9

メディアと国家権力は戦いなのだなと。
国防をどう考えるかによって印象は変わるかも。

一つかなり残念なのは「フィクション」と
言ってしまってること。
出演もしてる東京新聞の記者の著書を原案と
してるけ
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プレシャス(2009年製作の映画)

3.6

80年代後半のハーレム。
酷い話ではあるけど、教師、ソーシャルワーカー
と周囲の人の助けが救いになるのがアメリカ。
メイク薄目のマライア・キャリーが良かった。

当時も今もアメリカも日本も子供への虐待
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

壁崩壊直前、東ベルリンでの諜報合戦。
話はなんだかって感じだけど
シャーリーズ・セロンの格闘シーンと
ソフトなエロで退屈せずに観れる。
彼女を見るための映画。
これがスターってものなのだろうな

凪待ち(2019年製作の映画)

4.3

白石和彌の力業で魅せる。
香取慎吾演じる男は自分が言うように相当なクズ
であのアクシデントは基本的には関係ない。
過去に何かが有ったんだろうけど、そこには
まったく触れず。
多くのドラマなら過去にこだ
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.8

実話ベースに驚き。
山岳地帯での銃撃戦。
彼らのような勇気ある者たちに国は守られて
いるのだな。尊敬すべき男たち。

タリバン=アフガニスタンと思いがちなのは
アフガンにしたら気の毒だなとも。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.7

とても良い。
公開時の評判は間違いなかったよう。

コンプレックスを抱えた10代の子供たち。
殻にこもる。
そこから顔を出し同じような境遇の子たち
と繋がる。
それも進歩かもしれない。
けど、この映画
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ダーク・ブラッド(2012年製作の映画)

4.0

フランス人監督が作ったアメリカのネバダ砂漠
水爆実験を糾弾した映画。

アメリカに否定的なフランス人監督はともかく
出演しているアメリカ人はそれなりの意識を
持っているんだろうな。
不幸にも遺作となっ
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

2.6

緊張感に欠けた普通な映画。
ドランでは一番に凡庸な気がする。
子役頼みも限界があるし、鍵になる二人
の男優にも問題がありそう。
ドラン信者は満足かもしれないレベルでは。。。

この映画だけではないが過
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シックス・バルーン(2018年製作の映画)

3.0

デイヴ・フランコなので観る。

家族視線からの薬物中毒。
現実には報道されない切り口。
海とボートをメタファーとしてるが
ボートに乗るかどうかの悩ましさ。
家族ならではの苦しさは出ていると思う。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.0

製作費の相当数の割合が出演者のギャラ?
何も考えずに観るにはこういうのがあっても
いいかもね。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.2

スーザンの頭の中(小説の映像化、
回想)が圧倒的多い内省的ドラマ
が外的ドラマとしても緊張感高い。

その緊張感は彼女のメンタル状態
であると思われるので表現方法と
してとても面白い。

総て彼女の思
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ブラッドシンプル ザ・スリラー(1999年製作の映画)

4.2

軽い気持ちの愚かな行為が負の
連鎖で思いもしない事態に発展

コーエン兄弟特有の語り口は
デビュー作からオリジナル性満載。
善悪のシニカルな捉え方は面白い

今回の発見はオープニングの
テキサスの農地
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

4.1

とても丁寧に作られて好感が持てるな。

この類のティーンエイジャー米映画は
結構好きなんでよく観るけど劇場公開を
対象にしたモノに比べるとシリアス度は高め。
こういうのも必要なのでネット配信向けの
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

走り回るだけの想像よりはずっと面白い。
ジェイミー・フォックスやらの脇の個性
が活きてるのかなとも。

で、クライマックスに向かう。
ベイビーにまったく感情移入できない。
アンチヒーローでもないしな。
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.4

差別というより確信的憎悪
僅かに触れられる被告人の
白人女性との行為が少なからず
影響しているよう

家族にこだわってきたクレットンは
今回も変わらず
弁護士、被告、証人等々家族との繋がり
がベースに
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

2.8

どのエピソードも平凡で退屈。
デニーロは別格として、ハル・ベリー
以外の俳優も心に残らず。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

また観る

人種間の隔たりを皮肉った映画
ホラーという怖さはそれほどでも

黒人への肉体的(性的含め)コンプレックス
を抱えてる白人。
その優位性を差別への反発としている
かもしれない黒人。
白人女性
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.4

犬を飼った経験があると思いつくことが
ある飼い犬の生態がとてもよく出てる。

最初のエピソードの展開が雑だな~と
思って観てたが、繰り返していくうちに
コンパクトにまとめられてエンドへ。

ラッセ・ハ
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

また観る

ルーティン化してる日常の僅かな
歯車が狂うとの話

平凡に感じられる日常の繰り返し
が幸福へと繋がる
昭和30年代ぐらいまでの多くの
日本人の共通認識にとても近い。
小津マニアのジャームッ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.4

とても良い。
俳優業引退作にふさわしい。
70年代のスマートなレッドフォードの
イメージがそのままに。
自然を愛する面も織り込み彼へのリスペクト
を強く感じるな。
シシー・スペイセクとのやりとりもたま
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.8

何度観ても面白い。
女性映画って言ってもいいかも。

原作者ギリアン・フリンが
脚本書いてる。
NY出身の女性が舞台のミズーリ
の男の粗野な面を見下してるところ
があるけど、彼女はミズーリ出身。

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名もなき生涯(2019年製作の映画)

5.0

歴史として振り返ると反ナチに目が
行きそうだけど、そこに留まらない
人としての生き方をいつもながらの
映像、音楽で見せる崇高な映画。
マリックはさらに高みに上った感じ

実在の人物ではあるけど伝記映画
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キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

3.8

冒頭にアメリカとサウジの歴史的関係を丁寧に説明。

それを踏まえてサウジ内での反米組織の米国民に
対してのテロ活動。
サウジとの関係に敏感な米国。国の意向を無視して
調査に向かうFBI。

サウジ側か
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グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)

3.5

ラスト30分ぐらいの展開は面白いけど
そこまではまったりし過ぎ。
アメリカ人が書いた暗黒小説を英国人に
撮らせるとこうなる?

ヒューストンとキューザックの関係など
もっとドロドロしても良いような。
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.2

2回目の鑑賞。

もっと面白くなるはずなのにな~と初見と
同じ感想。

弟が捕まってから面白くならない。
兄弟の繋がりが希薄なんでそこにドラマ
を感じないような。展開に意外性も少ない。
新作「アンカッ
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.7

歴史は記憶の積み重ねだ。
記憶が埋まらなければどれだけ時間
が過ぎても歴史は生まれない。

彼には残酷な時間の繰り返しだろうか。
知らないことが幸せなこともあるのか。
歴史でなくても二人だけの時間は存
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.8

実在の事故の映画化。

犠牲者たちへの追悼、奇跡的に助かった人たち
への尊敬。
作り手の思いが込められた映画。

現場を知らない奴らはいつでもあんな感じ。
現場の人間の勇気、責任力、プライド、生きよう
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ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

3.3

ジョニーにとって「正しく生きる」は倫理的に
外れても「自分らしく」ということなのだろうな。
リースの熱演があっても一番の見所は刑務所
でのライブ。
難しいけれど受刑者の気持ちを想像してみる。
ホアキン
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.2

2回目の鑑賞。

初回時は現代で「仇討ち」は無条件に非か
否かというのが一番の印象。

法に触れる自我を推しとおすことで
身の周りの大切な人に少なからず悪影響を
及ぼすのが分かっている。
それでも自我
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.3

パワフルな映画。
お金が総てか否か?

アダム・サンドラーほぼ全編出っぱなし。
喋りっぱなし。動きっぱなし。
誰にでも出来るって訳でもないと思うが。
今日発表のインディーズ系の主演男優賞
獲れるといい
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

5.0

大好きなPTAにも関わらず劇場鑑賞時は理解不能。
2回目は台詞ひとつ聞き逃すまいと。

さすがのPTA。怪しげな奴が続々と登場して探偵
を泥沼に引き込むミステリーとしても相当に面白い。
混沌とした70
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海を駆ける(2018年製作の映画)

4.0

インドネシア舞台に太平洋戦争、スマトラ沖地震
の記憶を織り交ぜたファンタジー。
深田監督らしい不気味さも控えめながら効かせ
てなかなか良かった。

物語のベースはインドネシア人の太賀と仲間たち
の今。
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

紹介どおりの良い映画。
それ以上でもそれ以下でもない。

このタイプは好きなんでハードルが高め
だったのかも。
良くも悪くも刺激が無さすぎるかな。

物語で観る映画ではないので感情表現が
薄い(オーバ
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.2

デヴィッド・ゴードン・グリーン観る

40年前に観た前作とはあまり
印象変わらず。
スタンダードな70年代ホラー映画

後に多作されるスプラッタ好きには
物足り無いような気がする。
1作目は面白く観れ
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