UDさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

チェイシング・コーラル -消えゆくサンゴ礁-(2017年製作の映画)

4.2

地球温暖化により海水温度が上昇することで、珊瑚は死んでしまうことを初めて知る。
珊瑚は海中の森であり都市であり、珊瑚が消えることで多くの生物種が絶滅する可能性がある。
珊瑚という生物種の理解から、白化
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

全ての悪は正義の名の下に起きる。
悪の大魔王になるよりも正義のヒーローでいる方が楽だというのは、どんな行動も正義の後ろ盾がないとどこかで自分のおかしさに気付いてしまうからだろう。
善悪は切っても切れな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

スターウォーズを彷彿とさせる世界観。でありながら、未だ見たことない砂の惑星にまさに放り投げられるような感覚。
映画館で見れてよかった。
まだまだ謎は残るが、次回作がとても気になる。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.3

個人的に初めての007シリーズ。
過去シリーズのことを全く知らないのに、こんなに楽しめるなんて、すごい。
個々のキャラが立っていて、掛け合いが面白く、アクションシーンの迫力も満点。
過去作も見なきゃ。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

設定がぶっ飛んでるうえに、最後のオチまでビックリ。
常に想定の上を行くストーリーについていくのに必死になる。
全体的にグロい。
ブラピはかっこいい。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

映画を見ていて、初めて、「これ小説で読んでも面白いだろうな」と思った。
エンドロールに「村上春樹」の文字を見つけて、すべて腑に落ちた。

朝焼けや雪国の空っぽの美しさや不穏にさせるカメラワークなど、村
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.2

恐竜が生きてる感動とドキドキハラハラ感が、30年前の映画とは思えない出来ですごい。
CGのレベルもストーリーもよく出来ていて、終始面白い。

これは映画館で見たい映画。

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

4.0

尻上がりに面白くなって、アーヤの魅力に引き込まれていった。
アーヤの性格じゃなきゃ成立しないのでは、とも思う。


今の自分に足りてないものを教えてくれた。
なんか刺さったー。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

未確認生命体との対峙の仕方として、これまでにない新鮮さがあった。
言語により思考が変わるということの神秘。

未来が分かってたとて、自分は同じ未来を選択するのか…、と考えてしまう。

当時はバカウケに
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

辞書作りってこんな大変なことなんだ。
日本語の奥深さに驚き、言葉は生きてるなあと気付く。

それにしても、今ほどの性能のPCがない時代の仕事の仕方とかなかなか想像できない。
効率化してるはずなのに、仕
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

4.0

CGのない時代に、これだけの世界観を描ける特撮技術に驚いた。
役者の演技も上手く、今見ても面白い見入るストーリー展開。
途中はプロレスみたいになっていて笑ってしまうコミカルさはあったけど、作り手のロマ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.8

生きるとは、人生とは、考えさせられる。

タイムトラベルができたら、きっと上手く利用しようとしてしまうんだろうけど、上手く時間を使おうとすることで、逆に繰り返す日々の愛おしさに気づかされる。

繰り返
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.4

「引きずることから逃げんじゃねーよ」

過去を引きずるという一見ネガティブなことも否定せず、「それが答えだ」と正解を探すことだけが正義じゃないという、これが令和の価値観なのかもなあと思った。

6人の
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

リングに立てば、勝ちと負けがある。
リングに立たなければ、負けはない。

負け続けるその心の痛みをひた隠して、飄々として見せる瓜。
ボクシングへの熱、ボクサーを好きな気持ちだけが彼を立たす。
瓜の優し
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.1

まさにヤクザと家族の映画。

マフィアの行動原理は、信頼。
信頼を失うことの代償の大きさが、この仕事を物語る。

ゴッドファーザー役の人、似合いすぎてたなあ。
街並みや車のデザイン含めて、インターネッ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

自分も無意識に真っ直ぐに生きない判断を日常の中で何度もしていると気付かされる。それは現代を生きる術であり、常識であり、そういう空気感がある。

真っ直ぐに生きるから、何かにぶつかるし、人に避けられる。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.4

「恋愛って難しすぎません?」
と、純粋に考えてしまいました。

生きた時代が同じということが生み出す共感の凄さを実感。
20代後半の人は「今」見たほうがより感動が大きいだろう。Amazonプライムで放
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.5

前半は終始クスクス笑える展開。何だこの面白い映画は、と思っていたら、後半からは、フィクションというよりもリアルな話だったんだと急に真剣にのめり込む。

普通に生活するために、何かを我慢しなくてはいけな
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.4

「定住」というのは実はただの幻想なんじゃないかと思わされる。
現代においても、人は土地に定着することなんて出来ていなくて、定着しているフリをするしかできない。それは地球のスパンに対して、人間の一生が短
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

ふとした時にまた見たくなる。3回目の鑑賞。

早いテンポながら、どんどん引き込まれる。
政治家と官僚の群像劇と圧倒的な破壊劇のギャップが心地よい。

庵野監督のプロフェッショナルを見て、画角を意識して
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

勇気を持って立ち上がる個人が居なければ何も始まらない。
法廷劇の面白さ。
アメリカの歴史をまた一つ学んだ。

登場人物が多すぎて、顔と名前が一致せず最初は置いてけぼりに。

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.4

見始めた時には日本のどこかのとある中学2年生の教室だったのに、見終わる頃には全員の顔と名前が一致して、それぞれがどんなことを考えながら生きてるのかも分かっていて、まるで自分もその教室で過ごしていたかの>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.7

めちゃめちゃ泣いた。
当時の臨場感をそのままに映画になっていると感じた。

無責任に世間や社会の流れに乗っかるという行為は、それだけで加害者になりえる。
現代のSNSを見てても、こういうことが至る所で
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.1

人を殺すということは、それが命を掛けている戦争中であっても、いくら相手を憎んでいても、辛いことだ。
どんな素晴らしい人でも相手を殺すしかない関係になってしまう悲しさ。

ラストは衝撃だった。
映画制作
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.4

仕事で関わる地域が舞台なので、やっとこさ鑑賞。
クスッと笑える場面が多く、ほのぼのした。

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.1

その道の型と呼ばれるものは、素直さや軽薄さに対して意外にも脆いようだけど、長い年月をかけてできたものだけに、やっぱりその型に立ち戻ることになる。型にはそれなりの理論と根拠がある。

結局、彼はなんだっ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.4

没入感がすごかった。
新しい体験。

「伝令を戦地に届ける」というシンプルなストーリーだからこそ、映像に没入できる。
空気感や匂いまで伝わってくる。
照明弾の光と影が魅惑的だった。

これは、大きなス
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

世界の片隅にいる家庭の4姉妹の物語だけど、それぞれがステキで、家族っていいなぁと思える。
生きづらい世の中を逞しく、懸命に、なにより楽しそうに生きる姿に魅せられた。

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.2

韓国の戦後の政治の歴史を知ると、韓国の民主主義が日本よりも成熟している理由がなんとなく分かる。
良心のある政治家や官僚がいないと、国はダメになる。どんな歴史的な事件もそこには個人の物語がある。
イ・ビ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.6

血縁のない人が家族になる。それは、ヤクザが特別ということではない。結婚も同じだ。
何かの契りを交わして「家族」になる。家族の定義って実はそう単純じゃないと気付かされた。

自分に全く関係ない他人も、誰
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.2

世の中で起こっている争いごとのほとんどは、この映画で説明がつくのだろう。ものごとを複雑にしているのは自分であって、本当はもっとシンプルなんだ。
「正しさ」って一平面じゃなくて、多面体だから、視点が違え
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

4.5

SNSのおかげで繋がることが簡単になったけど、簡単になり過ぎたからこそ繋がることに疲弊する若者。ヒトもモノも情報もすぐに手に入るから、取り替えのきくように思えてしまう。
そんな状況だから、家族とか愛と
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プロジェクト X(2012年製作の映画)

4.0

ホームビデオ的な視点から、なんてことのないそこら辺にいる高校生の話が始まると思ったら、とんでもないところまで急スピードで持ってかれた。爽快。

17歳って一番危うい年齢だ。

最初は見ているこちら側ま
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.8

これがエミネムか。
ラップって英語が分からないと韻の踏み方とかが全くわからないのがネック。
そもそもラップの歴史を分からないとだ。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.1

青春だけど、妙にリアル。
いつまでも続くように感じた放課後の夕暮れとか、いつまでも続いて欲しいと思った午前中の教室とか、懐かしいものが色々詰まっていた。

「時間は残酷なほど早く進むけど、サヨナラを言
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