アニメ版は未見で、今回字幕版を鑑賞。アリエル役のハリー・ベイリーの歌は素晴らしく、予想以上に魅力的だったが、エリックの国の人々・服装・文化には違和感しかなく、歴史や地理までをも捻じ曲げてこの設定を押し>>続きを読む
ラップ好きのフリーター青年アントワーヌは、ふとしたことがきっかけで、一流オペラ教師マリーに才能を見込まれてスカウトされるが…。アントワーヌ役のビートボクサー、MB14の歌声は確かに素敵だった(特に終盤>>続きを読む
字幕版を鑑賞。フランスで70年近く愛されている児童書「プチ・二コラ」。その初のアニメ映画化であるとともに、原作者であるイラストレーターのジャン=ジャック・サンペと小説家ルネ・ゴシニの友情を描いた作品。>>続きを読む
ナチスの残党パウル・シェーファーがチリに逃れ、作り上げたカルト団体“コロニア・ディグニダ”。何も知らずにその学校の奨学生となったパブロが目にした数々の不可解な出来事とは…。いくら外の世界から隔離されて>>続きを読む
同じ時間を複数の視点からまったく異なる形で描く、非常に優れた脚本。自分の目線と他人の目線はこんなに違うものなのか、と気づかされる。物語の中心となる少年二人を演じた黒川想矢くんと柊木陽太くんが本当に素晴>>続きを読む
去年観たニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の『トゥーランドット』はまさに豪華絢爛そのものだったが、こちらは全体的に暗めの照明で落ち着いた演出。ヨンフン・リーのカラフ王子はやはり素晴らしく、ピン・パン・>>続きを読む
メノナイトの村で起きた連続レイプ事件。被害に遭った女性たちが下した決断とは…。文字が読めない女性がこんなに聖書の言葉を覚えているものかしら、こんなに弁が立つものかしら…と思いつつ、信仰を理由に、子供に>>続きを読む
原作は未読で、映画化された内容だけで断言はできないけれど、正直「この物語が芥川賞候補?」と思ってしまった。物語のカギとも言える「水はタダ」という概念(とそれに基づく主人公の行動)に違和感(水道を止める>>続きを読む
マイケル・B・ジョーダンが主演だけでなく、製作、監督も兼任。物語としては予告編から想像していた内容とそれほど乖離はしていないが、ボクシングのシーンではこれまでのクリードシリーズとはテイストが違う(ひょ>>続きを読む
北アイルランド・ベルファストの男子小学校の日々を撮影したドキュメンタリー。まず、街中にたくさんある過激な言葉や絵の落書きに驚いた。平和の壁に隔たれ、今も憎しみが残る場所で生きる子供たちと、彼らの話を熱>>続きを読む
主演の筒井真理子さんのあの冷たい視線! 木野花さんも素晴らしい! キムラ緑子さん、江口のりこさん、平岩紙さん、安藤玉枝さんなど個性的な女優陣の「裏表がありそう感」満載な演技! 絶対見逃してほしくないシ>>続きを読む
離れて暮らす父と11歳の娘の休暇を描いた作品。数十年前の私の子供時代と比べると、友達のような親子の仲も、夏休みの過ごし方も、流れている音楽も本当に素敵でまぶしくて、「私の夏休みは一体何だったんだろう…>>続きを読む
映画.comの「マイノリティへの偏見を持つ白人女性たちがあるトラブルをきっかけに取り返しのつかない事態に陥っていく様子を全編ワンショット&リアルタイム進行で描いたクライムスリラー。」という一文を読んで>>続きを読む
オリジナル版の『最後まで行く』は未見なので比較できないが、「マジか!」とあきれてしまうほど、あってはならないラスト(いちおう褒めてる)。綾野剛さん演じる矢崎が不死身すぎてターミネーターに見えた。柄本明>>続きを読む
まず、脚本がすごい。これがアカデミー賞を獲れなかったのが信じられない。そして、主人公ター役のケイト・ブランシェットの完璧な演技。指揮はもちろん、あのドイツ語(私、ドイツ語6年間勉強したけど、あんなにう>>続きを読む
朝、学校に行きたがらない高校生の息子を家に置いてジョギングに出かけたシングルマザー、エイミー。紅葉が美しい森の中を走っている途中、スマホで受信した緊急速報とは…。山道を走り続けたナオミ・ワッツに拍手。>>続きを読む
「アルマゲドン」という言葉が含まれているが、世界の破滅などではなく、11歳の少年ポールと彼の家族、友人を描いた物語。11歳でこんなにいろんなプレッシャーを抱えていたっけ…などと自分の過去を振り返りつつ>>続きを読む
ベルクソン、エマーソン、ツルゲーネフやトルストイ、なのになぜ日蓮宗? そこが一番知りたかったが、納得できる答えは見つからず。原作がそうだからどうしようもないが、宮沢賢治の父ではなく、宮沢賢治本人を主>>続きを読む
北イタリアの山で出会った少年ピエトロとブルーノ。対照的な二人の、山を通して紡がれた友情、人生を描いた物語。雄大な大自然の四季はもちろん、山での家づくりや酪農業、ヒマラヤ山脈への旅など、現実ではなかなか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
通訳として働くシングルマザー、サンドラ。仕事、子育てだけでなく、病気の父の介護を続ける中、旧友との恋愛が始まるが…。父親の原題の Un Beau Matin は哲学者だった父親が書こうとしていたドイツ>>続きを読む
“ハマのドン”こと藤木幸夫氏の横浜市カジノ誘致阻止を描いたドキュメンタリー。スルーするつもりが鑑賞してみたら、予想以上の完成度。一番印象的なのは藤木氏の実体験と教養に基づく、筋が通った説得力のある言葉>>続きを読む
号泣! ロバのEOが見た人間、自然、そして世界を描いた物語。なぜ人間はこんなに酷いことができるのか、と目を背けたくなるシーンや、なぜ人間はこんなに無責任なのか、とため息をつきたくなるシーンもあるが、E>>続きを読む
予告編から「行き場のないシェフが、移民の少年たちのために料理を作ることをきっかけに、再び高みを目指す」的な、かなりありがちな物語だと予想していたら、終盤の「攻めまくった」展開に驚愕。少年たちを演じたの>>続きを読む
セーヌ川に浮かび、精神疾患を抱える人々をサポートするデイケアセンター、アダマン号の日々を描いたドキュメンタリー。朝、木製の窓がゆっくり開かれるシーンが象徴的。さまざまなワークショップを通じて創作活動が>>続きを読む
チェコ最後の女性死刑囚、オルガ・ヘプナロヴァーを描いた物語。主演のミハリナ・オルシャンニスカの演技は素晴らしいが、「オルガ本人は本当にこんなにきれいで魅力的な人だったのかな…」という疑問が頭から離れな>>続きを読む
丸の内ピカデリーのドルビーシネマで3D字幕版を鑑賞。最初の歌からまさかの号泣! 脚本自体もまさかここまで感情に訴える内容になっていたとは! 俳優陣の演技も、映像も、音楽ももちろん最高。カワウソのライラ>>続きを読む
予告編の内容からドラマの第10話のような最悪の結末を覚悟した上で鑑賞。良い意味で予想外の展開に、胸熱。尋常ではない緊迫感、肉体的にもハードだったはずだが、それぞれの役を演じきった俳優陣に心から拍手! >>続きを読む
ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニのアーカイブ映像が使用されていることは知っていたが、原題が Сказка (英語のタイトルは Fairytale) であることに驚いた。おとぎ話というより>>続きを読む
基本ビデオゲームはまったくやらず、ゲームとしてのスーパーマリオシリーズも第一作をたった一度プレイしたことがあるだけの私が、クリス・プラット主演という理由だけで字幕版を鑑賞。登場人物も背景もろくに知らな>>続きを読む
1980年代のパリを舞台に、一人のシングルマザーの7年間を描いた物語。主人公と彼女の家族だけでなく、原題と同じ深夜のラジオ番組(DJを演じるのはあのエマニュエル・ベアール)、選挙などを通して、弱い立場>>続きを読む
109シネマズプレミアム新宿(Class A)で二度目の鑑賞。2時間15分でまあまあ長尺だが、快適なシートで疲れを感じることなく、デヴィッド・ボウイの世界を堪能。ライブ前、テレビを見入る無防備な彼の後>>続きを読む
田舎あるあるを盛り込みつつも、想像の斜め上を行く展開。木野花さん、古田新太さん、一ノ瀬ワタルさん演じる大橋家三世代のヤバさ具合が、横浜流星さん演じる主人公の苦悩を上回った感あり。この村に明るい希望を見>>続きを読む
予備知識ほぼゼロで鑑賞。妖怪とはもちろん岸信介氏を指す(個人的には妖怪に失礼だと思う)が、その孫をよく知る人物の証言に「やっぱりそうだったか!(特にやってる感のくだり)」と頷いたり、仰天したり。一番の>>続きを読む
19世紀前半のパリの新聞記者はこんな感じ(私の中ではメディアだけでなく現代の広告代理店に通じるものが…)だったのか、と驚愕。お金に目が眩むと結局人間はこうなってしまうのか…とまさに幻滅。ルストーを演じ>>続きを読む
イランの聖地マシュハドの娼婦を狙った連続殺害事件とそれを追う女性ジャーナリスト。娼婦にならざるをえない女性がいる社会自体には疑問を持たず、「浄化」を続ける犯人と、彼を支持する多くの人々に絶望。その絶望>>続きを読む
第二次世界大戦末期のスロバキアが舞台。「スロバキアの物語なのになぜ英語?」と思ったら、キャストがとても国際的。確かに数々の裏切りが描かれており、戦時中で生き残るためには仕方なかった面もあるとは言え、あ>>続きを読む