渡辺智子さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.0

第一次大戦末期、撤退するドイツ軍がある街に街ごと吹き飛ばすくらいの爆弾を
仕掛けていく、住人の連絡を受けてスコットランド軍は伝書鳩担当の兵隊に爆弾の解除に向かわせるが、街は住人もすべて避難して残ってる
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

ケネス・ブラナーの子供時代の経験に基づいて作られた映画、舞台は1969年の北アイルランドのベルファスト。カトリックとプロテスタントの対立から遂に内戦に突入する。緊張状態の街だけど子供逹は普通に生活を送>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.6

異星人が人間になりすまして人間に暗示をかけて支配する。貧富の差の拡大、消費社会を皮肉ったSFサスペンス。サングラスをかけると人間に化けた異星人が識別できたり人間にかけた暗示が見えたりするのだ、主人公と>>続きを読む

小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.4

何の前情報もなく見ました皆普通に標準語喋ってるので沖縄が舞台と思わなかった、
まぁそれはおいといて、好きな音楽と青春物なんですが冒頭で思わぬ事件が起こる。そこに沖縄の基地問題が絡んでくるけどさらっと気
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博徒外人部隊(1971年製作の映画)

3.9

横浜を縄張りにしていた二つの組が東京の広域暴力団に潰される、一方の組の幹部鶴田浩二が出所してきて昔闇市のように暴れる場所、返還間際の沖縄に目をつける。地元の組織と対立しつつも勢力を伸ばすがまたしても広>>続きを読む

害虫(2002年製作の映画)

4.1

主人公の北さち子は中学生だけど家庭環境もあり不登校気味でその可愛さからオッサンらに狙われたりする、やがて助けてもらった半ぐれ風の少年や自閉症のおじさんと親しくなったりして一緒に当たり屋をやったりするが>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

ハードボイルドだど、と聞いて期待したのですが😅確かに連続殺人事件、腐敗した権力者、街を牛耳るマフィアとハメットやチャンドラーみたいな世界観でしたがバットマンじゃなくても例えばマーローやスペードでも良か>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

4.1

余命十年のヒロインと生きる希望をなくしつつある男が同窓会で出会って何かが起こる、邦画に良くある難病もの(
余命物)なんですか撮影に一年かけたという季節の移り変わりの描きかたが美しくて桜、雨、花火、海な
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街の上で(2019年製作の映画)

3.8

下北沢を舞台にした会話劇、古着屋で働く青さんを中心の人間模様を描くラブコメと言って良いのか。長回しを多用した屋内の会話の撮影は脚本のよさもあって中々面白い。ただ場面によっては冗長に感じるとこもあったか>>続きを読む

ブルークリスマス(1978年製作の映画)

3.5

岡本喜八監督、倉本聰脚本の異色SF映画。UFOの光を浴びると血液が青くなるという謎設定、何と国連主導でそしてそういう人間は抹殺しようとするこれも変な話なんだけど☺️後半の勝野洋と竹下景子の道行きみたい>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.3

韓国で実際起こった連続猟奇殺人事件をモデルにした映画。1986年韓国は、まだ強権的な政権化にあり反対派のデモも多発しており北朝鮮との対立も激しく夜間の灯火管制もおこなわれていたがその状況下で起きた暴行>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

泣かせる映画を観に行こうと思うので予習がてら観てみました。何で公開当時観なかったんだろうと思うほど良い映画でした。夫が失踪して娘と二人で暮らしている双葉が癌で余命宣告される、持ち前の気丈さで残された時>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

村シリーズ第三弾、例によって突っ込みどころが多いけど、例えば昔の記憶無さすぎだろとか(笑)松尾さんとか彼氏とか巻き込まれて死んじゃって可哀想とか
。怖さはあまりないけど貞子的な怨念を熱演した芋生悠さん
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.9

実話の映画化らしい1961年の話、ゴヤのウェリントンの肖像画をイギリスが高いお金で買い取るがそれに反発したおじいさんが・・・・。美術館からあっさり盗めるのも凄いが、主人公のおじいさんも中々の人物だが色>>続きを読む

シライサン(2020年製作の映画)

3.0

その怪談話を聞くと呪われてシライサンという謎のお化け👻がやってきて目を合わしてないと殺されるというホラー映画、あんまり怖くないけど主人公は記憶失くしちゃったから助かったてことか、夢に出てきたあそこは一>>続きを読む

真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.0

評判良かったけど😅それほどでもという感じだった、フェイクドキュメンタリー風に始まるのはカルトに似てるし
ソフトロック風の音楽もダサい。最初は何かが始まる予感がして良かったんだけどなぁ。あとグロ描写があ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.2

フランコ率いるファシスト政権下のスペインの話、父が死んで主人公のオフェリアの母親はファシストの軍人と再婚して任地に向かうが・・・・。妖精に導かれ彼女が地下の王国の姫の生まれ変わりと知らされる。そこから>>続きを読む

かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.7

いじめられてる女子高校生の友情物語みたいな前半から後半のサスペンス劇への転換は監督のメジャー進出第一作の哀愁しんでれらにも共通するところ。ほぼ自主製作で作られたらしいけどなかなか見ごたえがあります。け>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

最初見たときん⁉️となったんですが時間を遡ってたんですね、同じ誕生日🎁🎂を起点に二人の別れから出会いに遡っていくこのアイデアが素晴らしい。何といっても池松壮亮と伊藤沙莉が素晴らしかった。ゲストっぽく出>>続きを読む

日本暴力団 組長(1969年製作の映画)

3.5

任侠映画が下火になりかかって頃の映画、仁義なき戦いみたいな暴力団の代理戦争を描くけど鶴田浩二の正統派?やくざ物なのでちょっと浮いてる感じがする。このあたりは佐藤純彌の現代やくざ物のほうが上手い。仲沢半>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

旧作は昔テレビで見たけどあまり覚えていない、でも女性版は見たぞ。とそれはなったことにしてのこの正統派続編?か
まぁ主人公を女の子にしたのもその辺は考慮したのかな。旧作のある人物の娘の孫が新たなゴースト
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日本の仁義(1977年製作の映画)

3.3

東映実録路線だけど鶴田浩二がでてるので任侠映画ぽいところもあります。千葉新一が珍しく菅原文太の子分でフォローの為苦労する役。また林隆三、フランキー堺や池波志乃、藤田進が出演していつもと違う色を添えてる>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

3.2

伊藤英明と言えば最近3月のライオンとか燃えよ剣とかのちょっと粗野な役が多いけどこの当時は正統派イケメン役が多かったのだろうがここでは見事にサイコキラーを演じてる、でも画面がごちゃごちゃしてて分かりにく>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.2

映画カラミティのスタジオが作った前作。北極点を目指して行方不明になった祖父を探しに行こうとするサーシャ、賞金稼ぎの為に探しに行く船に同乗するが過酷な冒険になる。北極の描写が素晴らしくスリル満点の冒険物>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.4

冒頭スーパーに入っていくのでまた万引きするのかと、したのは父親だったわ(笑)は冗談ですが、連続殺人の犯人を見つけたと言って姿を消した父親を「さがす」娘、まるで渇きの親子が逆転したかのよう、娘が父親を騙>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

最近のアメリカ映画家族最高みたいな映画が多いのでこれもその中の一つなんだろうなと予告編みて思ったが一つ違うのが家族が主人公を除いてみんな聾唖者なのだ。だからこの主人公のルビーはみんなの口になって漁師の>>続きを読む

アンツィオ大作戦(1968年製作の映画)

3.1

第二次大戦末期のイタリアのアンツィオを舞台にした戦争映画、主人公は従軍記者なのだが中々ベテランなので壊滅した部隊の実質指揮をとったりする😲武器を持たない主義なのだが・・・。戦争は人間の闘争本能が有る限>>続きを読む

トレマーズ(1990年製作の映画)

3.0

モンスターパニック映画、CG
とかない頃の映画だから特撮はヘボいけど怪物との攻防戦は楽しめる、映画館でポップコーン食べながら観るにはもってこいかな☺️

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966年製作の映画)

3.7

ガメラと言えば子供の味方のはずがこの第二作は子供が出てこない、話は第二次大戦中にニューギニア戦の最中見つけた大きな宝石を再度探しに行った大人達の欲にめが眩んだ裏切りあいが前半なので見に行った子供達は驚>>続きを読む

捨て身のならず者(1970年製作の映画)

3.1

高倉健主演降旗康男監督といえば後で傑作を次々作るんですがこれは初期の作品でしょうか珍しく記者役で暴力団を告発しょうとしてはめられて刑務所に入れられて奥様まで殺されてしまう。珍しい宍戸錠、浜美枝という他>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

主人公のドキュメンタリーのディレクターがカメラを持って取材するところを手持ちカメラが追いかける。ある高校生の自殺事件を追いかけて関係者を取材して真実を追いかけるが彼女の身辺にある出来事が起こり彼女をぐ>>続きを読む

殺人者(1946年製作の映画)

4.0

ダイナーなやって来た二人の怪しげな男、決して高校を卒業した女の子ではない(笑)近くのガソリンスタンドに勤める男を待ち伏せしている、やがて・・・。主役のバート・ランカスターはあっさり殺されるが保険の調査>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.1

お馴染みのレギュラー陣に新しく杉咲花が加わって15年前の毒入り葡萄酒殺人事件の再審に挑む、まぁネタやボケが多くてシリアスの法廷物は期待しない方が良いけどドラマから見てる人は分かるでしょう、推理物として>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

巨大彗星が地球に向かっていて破滅的な被害をもたらすことを警告しようと奮闘する天文学者とその弟子、妖星ゴラスとか地球最後の日とかのディザスタームービーをブラックユーモアたっぷり交えて今風にアップデートし>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

オムニバスといえば怪談とか世にも怪奇な物語たかホラーっぽいのが多いけど、こちらは普通の(普通じゃないけど)人々の会話劇、丁々発止の会話の中で意外な展開をみせる、詳しくは書きませんが例えば最初話のタクシ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

ジャンルが恋愛になってるけど(笑)北米のモンタナが舞台らしいけどロケはニュージーランドなのかな☺️とにかく景色が雄大で美しい、これは大きなスクリーンで観たかったかな😅西部が舞台なんだけど開拓時代は終わ>>続きを読む