YMさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.4

唐突な『男たちの挽歌II』の引用に 感激……!
潜入捜査のためのチキン屋、という設定しか知らなかったが、店が流行って大変なことになる過程も面白く、そこそこの長さがあるけれど、ずっとテンション高くて笑え
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.7

イ・ビョンホンも勿論カッコよく、寡黙に苦しむ姿が『麒麟がくる』の光秀とすこし被るのだが、元部長役のクァク ・ドウォン、やっぱりちょっとイヤらしく胡散臭いオッサン役No.1。警護室長と部長が青瓦台の執務>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.6

9.11以後のアメリカ版『君の名は。』的ストーリー。ようやく観たけどなかなか上質なタイムリープものだった。実際に時間線を行き来、ではなくプログラム上のシミュレーションだ、というのはすこし新しいなと思っ>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

4.5

『葉問外伝 張天志』のようなものを感じた。劉德華のピンホールカラーのスーツがカッコいい……のだが、あまり老けず、どことなく成り上がりの小物感を思わせるキャラ造形はピッタリ。

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.5

武田役の小林旭。大友の宍戸錠。松村役で若い頃と今があまり結びつかぬ北大路欣也。
天政会理事会で松村のサングラスに武田が映り込むシーンが印象的。

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Il traditore. イタリアの実録もの。法廷劇となる中盤で、粛清を生き延び劇中もうひとりの「改悛者」として登場するサルヴァトーレ・コンノルノのシチリア方言のシーンが面白い。キャラクターとしても>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

5.0

昔からPart IIIは、ゴッドファーザー三部作のなかでも、話の筋は追いにくいがマイケルの哀愁漂うトーンは優れていると思っていたが、今回、この配置換えがおこなわれた再編集版は以前のものにはあった欠点が>>続きを読む

最後の追跡(2016年製作の映画)

4.0

西部劇でもあり、二組の男二人組の対比を描くとロード・ムービー兼会話劇でもある。この映画のいろいろな事象に対する"そりゃ当たり前さ、ここはテキサスなんだもの"と言わんばかりの姿勢がなんとも興味深い。実は>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

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話はそこそこなのだが……と前置きはするものの、
①北川景子がやっぱりカッコいい(二輪から降りるときとか)
②エロティックなまでに色気を出す木村佳乃
③柄本明の演技のしつこさ
④新人ぽい若手刑事が岡田健
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

5.0

『あまちゃん』を見終わったあとに三本の薬師丸ひろ子映画を観てきたけれど、これがダントツに好きかも。
「あの子が選んだのよ」「選ばせたんだろ、馬の鼻面にニンジンぶらさげるようにして」「だから自分で食べた
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.2

これはなかなか面白かった。きちんとすべてをひっくり返すカタルシスは快感。怪しいなとは思ったけれど、その発想には至れなかった。
翻訳家たちがいろんな言語でまくしたててなんとか策を練ろうとする場面はもっと
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

はいはい……、いやしかし、"ギャツビー"と"アシュレー"という名前のセンスが……いやはや……。独白するティモシー・シャラメは、ティモシー・シャラメというよりもむしろ吉岡秀隆だと思う。