Masatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ひとよ(2019年製作の映画)

3.7


白石和彌監督最新作

映画的には、さすが白石監督と思ってしまう作り。終盤の安易な演出以外は映画の世界観に惹きこむ演出で面白かった。ただ、思っていたものとは違っていて、見終わったあとも、モヤモヤが残っ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7


ジェームズキャメロンが製作復帰してた待望の続編

たしかに、2以降ではジェネシスと並んで面白かったし、1,2のオマージュたっぷりで完成度も高かった。しかし、スターウォーズ エピソード7のような、職人
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.8


シンファンタにて

へレディタリーで鮮烈な登場を果たしたアリアスター監督の最新作。本作も、前作に引けをとらない問題作となっていて、むしろこちらのほうがより衝撃的で過激である。

まあ、監督らしく、な
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爆裂魔神少女 バーストマシンガール(2019年製作の映画)

3.3


シン・ファンタにて

悪ノリの見本市

ミッドサマーとは相反して緩急は無いが、テンポが良くてあっという間に終わった。予想していた以上に面白かった。

馬鹿すぎて寒すぎて一周回って面白い。そんな映画。
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.3


シン・ファンタにて

悪徳刑事とヤクザがタッグを組んで連続殺人鬼を追うという韓国映画ならではの斬新でエグそうな設定かつ、マブリーとキムムヨルということで期待爆上げ。

しかし、見てみると、韓国映画を
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3


ナチスと少年とヒトラーと

東京国際映画祭にて
特別招待作品

本年度のトロント国際映画祭ピープルチョイスアウォードを受賞した本作。オスカー作品賞ノミネートの呼び声が高いが、それに見合うヒューマンド
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.6



ホラー映画としては異例の169分という長尺で大人編を描く。そのボリュームからわかるとおり、凡庸な映画では済まされないホラー描写の応酬で凄まじかった。それと同時にルーザーズのそれぞれのキャラを丁寧に
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.3


もう一つの戦い

やはりオスカー作品賞作品の肩書は伊達じゃない。めちゃくちゃ面白かった。あっという間の2時間。

主人公のジョージ6世がわかりすぎて辛くなる。自分は吃音症ではないのだけれど、わりと社
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.6


ボールペン

誰もが知る名作の韓国映画。難病モノの王道で感動作。意外性こそないが、安定して楽しめる。

物語こそもはや何も言うまでもないが、ときめくようなシーンがありつつも終始落ち着いた大人な雰囲気
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マレフィセント2(2019年製作の映画)

3.4


マレフィセントVSトランプババア

眠れる森の美女の新解釈として、悪役であるマレフィセントを主役に迎えた作品の続編

映画的には、新たな設定である妖精の種族の説明がやや冗長であるのと、最後に無理やり
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.2


マジシャンの騙し合いの果てに… 

ノーランにしてはオチが読みやすいストーリーで、中盤辺りに予想したオチが見事に当たってしまったが、それでも、ノーランは自分の想像を超える何らかのトリックを仕掛けてい
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0


それでも、あなたはダイヤを買いますか?

傑作の社会派だと聞いているのでどうなのかと思ったら、意外と娯楽性に富んでいた。アクションありスリルあり。

紛争ダイヤモンドについて、少ししか知らなくて、セ
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マレフィセント(2014年製作の映画)

4.0


続編を見るために復習

眠れる森の美女の悪役である、マレフィセントを主役に迎えたディズニー作品

劇場で見たときの記憶は結構忘れていたけど、意外と面白かった。本作の新解釈は、寓話的な物語展開ではある
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奇跡(2011年製作の映画)

4.3


是枝監督が作るスタンド・バイ・ミー

2011年で小6だから、まんまこの子達と同じ時代を過ごしたんだ俺…

是枝監督って、過去を引きずる大人が物語の主役になることが多い。それを肉付けするように、過去
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3


同じく新井英樹原作の「愛しのアイリーン」がめちゃくちゃ良くて、前情報だと似通った話であったので鑑賞

やはり「愛しのアイリーン」と同じ。愛というものを、ここまでも剥き出しに描くのかと言わんばかりの圧
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真実(2019年製作の映画)

4.0


万引き家族で世界的に評価を受けてからの本作。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエットビノシュ、イーサン・ホークと豪華俳優陣を日本人監督が使うとは、日本人の監督が文芸派の者たちに評価される時代が来たと思うと
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.3


鬱映画特集

鬱ランクC

近所の子が火傷でふらついているところを助けた主人公。そこから、隣人の家族との交流が始まるが、次第に何かが怪しいことに気づく…

安全と人権

ネタバレ厳禁のホラー・ミステ
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

4.3


この映画、台風19号直後の日本だと本当に恐ろしくなる。

「最後まで行く」のキムソンフン監督作品。あれ面白すぎたから本作も期待したが、期待を裏切らない最高の映画だった。

トンネルの崩落に巻き込まれ
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.5


アルツハイマーの元殺人鬼と殺人鬼の警官の戦い。ありそうでなかった面白いストーリー。こういう面白いストーリー考えるの本当に韓国上手い。全世界見習って欲しい。

言っちゃえば、エンゼルハートみたいだっ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.2


まず、この映画の良いところはビートルズの名曲に頼りきっていないところ。あくまで、ビートルズが存在しなかった世界を描いており、逆に、「アバウトタイム」よろしくなリチャードカーティスの作家性の方が強かっ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.6


2023.09.24 2回目


アクションの見本市

シリーズを重ねるごとにパワーアップしていく本作。一作目は別格なので比較したくはないが、間違いなくシリーズで一番に見応えのある作品となっていて、
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0


誰もがジョーカーの心を持っている

丸の内ピカデリーのドルビーシネマにて本作を鑑賞。

ヴェネツィア国際映画祭でアメコミ映画としては異例の金獅子賞を獲得したとして、たちまち脚光を浴びた本作。その賞に
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.7


笑いと狂気の二面性

JOKERに向けて予習

ジョーカーのオマージュ元となっている本作。妄想と自己陶酔に溺れるコメディアンが、人気番組の司会者にしつこくつきまとうコメディドラマ

これは凄まじい映
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ヘルボーイ(2019年製作の映画)

2.5


フリーパス期間最終日、25作品目の最後の作品

imdbでメタスコア31でユーザースコア5.2という、前評判が異様に低すぎる映画。無料だから見たけど、これは評判通りの酷さ。

ストーリーがデビルマン
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惡の華(2019年製作の映画)

4.3


気絶するまでぶん殴られて、ナイフでえぐられたような衝撃。なんというか、予告編は損しているような、得しているような気がする。変態狂騒劇なんてものは通り越して、思春期の心の揺れを遺憾なくパワフルに描いた
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任侠学園(2019年製作の映画)

3.4


義理人情に厚いヤクザが学校の再建を任されるコメディ。わかりやすすぎるレベルでベタベタな笑いとストーリーで、逆に安心して面白い。任侠ヘルパー好きだったので、こういう設定自体に興味アリ。

龍が如くのサ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.3


出口のない憎しみ

2008年、当時はまだ小学生だったためこのような事件は記憶には無く、ムンバイでこんなことが起きていたとは思わなんだ。

今となっては、割と普通のハリウッドテイストなテロ映画。特に
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.5


死霊館ユニバース好きなのと、マッケンナグレイスちゃんの大ファンなので鑑賞(ほぼマッケンナグレイス目的)

もったいぶりながら怖がらせる演出は、本作はピカイチだと思う。来そうで来ないのが多すぎて疲弊し
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.8


追記
俺、この映画で三浦春馬のこと好きになった。素朴でありふれた人間を自然に演じていた。妹に紗季さんのこと聞かれたときの顔は、今も印象に残ってる。これからいろんな映画で見れると思っていた。とやかくは
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.2


太宰治の本を読んだことはなく(学校以外で)、どんな人生だったのかは学校で教わった程度。蜷川作品も初。

ストーリーこそバイオグラフィーなので、言うまでもなく意外性は無い。ビジュアル重視なのか、起伏が
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

1.9


久しぶりに睡魔と本気で戦った映画だった。

最初に思ったことが単純に映画として盛り上がりに欠けるということ。編集やBGMの使い方、何から何まで素人から見ても下手と感じてしまうような延々とトーンダウン
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8


韓国映画のリメイク

本作が高評価なので、リメイク元は未鑑賞。

かなり面白かった。韓国映画のリメイクということで、二転三転するシナリオの面白さは韓国譲りでめちゃ面白い。韓国映画安定の無能警察で、リ
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.9


挑む女は美しい

なんて、安易なスローガンをつけないでほしい。
その理由は、これは女性の強さについて描いた映画ではなく、メリーコルヴィンの命を賭してもなお戦地に赴いたそのジャーナリズムを、リスペクト
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7


Ad Astraはラテン語。英語ではTo the stars

これから見る人は、いわゆるSCI-FIのワクワク感は殆どなく、完全なヒューマンドラマという位置付けで見たほうが良い。そして、ブラピ好き
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.3


めちゃくちゃ面白かった。中には、三谷幸喜らしくないなどと、三谷幸喜作品経験者からは割とシビアに見られたりしているけど、自分は三谷幸喜作品は初めてのため、普通に面白く見れた。

皮肉たっぷりの作品とい
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.3


イーサンの孫であるCJを守るよう使命を受けたベイリーが、輪廻転生を繰り返してCJを守る姿を描く、「僕のワンダフルライフ」その後の物語

前作はラッセハルストレム監督による、ど直球の感動ドラマだったが
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