山羊さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

母なる証明(2009年製作の映画)

4.5

良い意味でこんなに辛気臭い映画は韓国にしか作れません。サスペンス物かと思いきや、もっと重たいテーマを孕んでいます。アジョンとジョンパルの不可解な依存関係に関しても、惨めな人間どうしのあまりに繊細な心の>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.6

モデルが西口彰っぽいなあと思ったけど、やっぱりそうでした。
厳格なカトリックの家庭に生まれ、男っぽく堂々とした犯人像、にこやかに人を殺し、やけに女には甘い。臆面もなく嘘をつき、詐欺をはたらき、あまりに
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.8

ミュージカルの中で一番好き。特に理由はないけど最高。
少女時代の思い出補正とかあるだろうけど、「Over the Rainbow」はいつだって沈んだ心を何処か当てもなく遠いところに連れて行ってくれます
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#生きている(2020年製作の映画)

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オープニングがやたら良いです。やっぱり備蓄は大事。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.1

超能力バトルSF映画でした。キューブリックの世界観は感じられませんでしたが、シャイニングのオマージュが満載でとっても懐かしいです。山道を登っていく時の音楽は相変わらず最高ですね。スティーヴン・キングの>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.6

終盤エディ・レッドメインがホーキング博士にしか見えませんでした。素晴らしい演技。
全体的に奥様目線です。夫婦の絆と、やはり夫婦の現実のちょっぴりほろ苦さがメインで、物理学者としての天才ぶりに関してはだ
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ロストガールズ(2020年製作の映画)

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ロングアイランド連続殺人事件の実録です。
殺害された女の子の追悼式に出席する顔ぶれは母親や姉妹ばかりで、いわゆる被害者サイドに男性の姿が見当たらないのが印象的でした。これはおそらく制作側に何らかの意図
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白昼の誘拐劇(2017年製作の映画)

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事実は小説より奇なり。それにしてもお嬢さんだけならまだしも、大人がここまでコロッと洗脳されるものなんだろうか。
加害者の手練手管も凄いけど、サイコパスの人って異常に社交性があって魅力的でモテる人が多い
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空とぶギロチン(1975年製作の映画)

3.2

やっと観れました。
無敵の首切りギロチンをぶん投げて同僚を一人ずつ消していく壮大な内ゲバの物語。
ちょん切るのは手動です。
皇帝陛下が暇人すぎて感動した。

X-DAY 黙示録(2016年製作の映画)

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クリーチャーの質感のゲームっぽさが否めません。敵も時間厳守でちょっと微笑ましいですね。サクッと観る分には良かったです。大きなプールに塩水溜めて(あるいは海で)、そこに一日潜ってたらいかがでしょう。

ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.0

なるほど、わからん。誰か頭のいいひと教えてください。
15分もの禅問答に匙投げてサル見てるしかないんだけど、このサルの口元が雑コラみたいになってるので、もう正気の保ち方がわかりません。
デヴィッド・リ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.2

メタファーに埋もれて死ねそうな映画。
奥さんはいわゆる「授かり婚」で、(婚前交渉の有無を気にしていたことから)それなりに厳格な家庭の育ちであるためか、誰にも望まれない不幸な子を産んでしまう。これが主人
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.7

すげー面白い。トランプラリー鮮明に覚えてるわ。当時は日本のメディアをはじめ多くの専門家・知識人の誰もがヒラリー当選を確信していて、トランプになろうものなら世界経済は崩壊するとまで言われていたのに、いざ>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.3

実録です。無鉄砲に生きてきた人もエイズになると弱っちゃうね。病気は嫌ですね。身も心も弱る。製薬会社の利権問題とか、何処の国にもあるんだろうなと思うけど、一刻を争う末期病者からすると堪ったもんじゃないよ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.3

大真面目なんだかふざけてるんだかよくわからない映画でした。名刺バトルは完全にコントだし、終盤とかバイオハザードと化してたし。もしサイコホラーの皮を被ったブラックユーモア・コメディなら、シリアスと滑稽の>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.8

アル・パチーノの演技が圧巻。
偏屈で傲慢な老人という第一印象、警戒心、決して交わらない心と心の隔たりが、ごく自然な人間心理の結果として、春の雪解けのようにいつのまにか温かく消えてゆき、新しい絆が芽生え
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

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無印に比べてデル・トロみが薄れている…と思ったらやっぱり監督が代わっていました。
デル・トロ作品の持ち味である商業的な匂いのないひたむきさ、オタク趣味の脂ぎったむんむんとした熱気みたいなものが失われて
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

結婚が全く個人的な問題になってしまった現代では絶対にお目に掛かれない作品。
この作品を観るときは、男性が家事をするなんて考えられなかった時代背景というものをちゃんと考慮してあげるべきだと思う。
平成・
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

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響の人格に問題ありすぎて色んな意味で驚きました。沸点低すぎてちょっと周りの人たちが気の毒だったかな。

それはともかく100人中100人が傑作だと思う小説や映画や音楽って、実際は存在しないんじゃないか
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海街diary(2015年製作の映画)

3.4

時間がゆっくり流れる優しい作品。
広瀬すずのみずみずしい魅力が際立っています。

イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.7

テーマは結構笑えないんだけど、リラックスしてコミカルに描いている、良い意味で肩の力を抜いた作品でした。
あと、いわゆるスルメ作品だと思う。注意深く見てみると、人間の描写が非常に細やかなことに気づきます
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.3

思春期の一日は大人の100倍長い。シンプルに傑作です。
スクールカーストでバラバラの5人が土曜日の補習授業で初めて顔を合わせ、教師と言う【共通の敵】を見出すことで、なんとなく心を通わせる。
「月曜日に
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

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まさかのほっこりENDでした。微妙に首ふりふりする宇宙人激カワです。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.0

エディ・レッドメイン目当てで視聴しました。
正直前作の内容忘れかけていたけど、それでも面白いです。こうやってハリーポッターに繋がっていくんですね。ファンタスティックなアニマルたちは前作よりも控えめです
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.9

こんなのどうしようもないし胸が痛い。
あの家族が元の鞘に収まる未来なんてあり得ないってことだけ、ひしひしと伝わりました。

タイトルは少しお道化た感じがするけど、内容はなかなかヘビーです。
ちなみに子
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.3

湖から突き出た足で有名な映画。
今までパロディでしか知らなかったスケキヨをやっと観られて嬉しいです。
金田一耕助のひょうひょうとした感じも良いですね。かっこいいなあ。

サークル(2015年製作の映画)

3.4

なんか「CUBE」っぽさもありつつ、密室での多数決殺し合い。大の大人が醜い限り。
人間の醜さを堪能するには良い映画だと思いました。
最後のオチで不快な人はいるだろうし世間的にも評価低いけど、私はこの感
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mellow(2020年製作の映画)

3.6

CGだらけの洋画に疲れてくると、こういう日本の作品が欲しくなります。
空気感がとってもメロウ。大作ではありません、小品ですが、心地よい雰囲気に不思議と神経がほぐれていく映画です。
田中圭の演技が自然で
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.4

セルマは、なんて可愛らしいひとなんだろう、あわれで、観るのにとても骨が折れます。

バッドエンド映画の代名詞ってくらい、陰鬱な展開をします。元々そんなに幸せとは言えない境遇でスタートし、転がり落ちるた
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.1

冒頭のマックス登場シーン、立ち姿かっこよすぎますね。小島秀夫のゲームみたい。(あの後ろ姿拝むだけでもこの映画観る価値あると思う)
輸血袋だの子産み女だの、人権意識ゼロすぎて頭が下がる思いです。
まさに
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

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猫になりーたーいー君の腕の中ーってSPITZの曲好きだったけど、やっぱ人間のままでいいや。日之出くんケモナーなのかい?って一瞬思ったけど普通に健全なお話でしたすみません。

インセプション(2010年製作の映画)

3.3

難解~!夢の三層構造、設定が作り込まれてて一回観ただけじゃわかりにくいです。時間をおいてもう一回観たい作品。

夢の中でのアクションシーンは、その性質上、どうしても緊迫感に欠けてしまいます。そこで昏睡
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

うーん。妄想オチは精神病棟という題材にして、わりに普通?

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.1

無事に現代に帰れてめでたしめでたし…かと思いきや、
あっという間にドクがやってきて「未来に戻るんだよ(バック・トゥ・ザ・フューチャー)!」そしてあの有名な空飛ぶデロリアン。
この映画のラスト3分間のワ
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

モラルを捨て、常識に唾を吐いて、万引きして何を盗んだのでしょうか。店員の目を盗んで、心にぽっかり空いた穴に何を詰め込んだのでしょうか。
偽の父母たちは綺麗ごとなど教えるつもりはない。教えたのは、社会の
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.7

ジェシー・アイゼンバーグの喋る速度すごいな、舌が絡まらないのかな。

ザッカーバーグという人は、確かになんだかよくお人柄が掴めないような印象を持っていたんだけど、この映画を一通り観て、そして最後の女性
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