YokoGotoさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

YokoGoto

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フライト(2012年製作の映画)

2.9

デンゼル・ワシントンのダメダメぶりを堪能。嘘にまみれてごまかして生きることに流されながら、結末まで葛藤しながら向かう生身の人間の姿は表現されていたと思う。ただ、映画全体のメリハリみたいなものが、ちょっ>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

この映画のテーマを人は、西洋と東洋の文化の違いを認め合うことと言っているがそうではなく、「人は人に惹かれあう」ということかも知れない、と故大島渚監督は言ったという。
衝撃的なシーンが多く、残酷な戦場を
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.8

「いのちの記憶」というエンディング曲が流れ、エンドロールが全て終わるまで、物語の中に入った心は目覚めない。それくらい、映画に陶酔してしまった。水彩画風の絵と鉛筆で書いたような画風が、物語の世界にマッチ>>続きを読む

プンサンケ/豊山犬(2011年製作の映画)

2.6

キム・ギトク監督の脚本ということで、期待して観たがちょっと微妙。38度線を行き来して離散家族の遺品を運ぶ運び屋という設定だったが、そこから先の深みが見えなかった気がする。ただ、主役二人の演技はとても素>>続きを読む

少年(1969年製作の映画)

3.0

なんだろう?このズリズリ引き込まれていく感じ。子役二人の演技がものすごいのだが、なんと、どちらも素人。結局、監督の力なんだろう。スタッフ16人、予算1,000万円の低予算映画なのに、すごいインパクトの>>続きを読む

ミッドナイトFM(2010年製作の映画)

2.5

ある一定のスリルをきちんと描くのが韓国映画。中盤までのサスペンスはすごく引き込まれて怖い。FMラジオのパーソナリティが事件に巻き込まれるという視点が珍しかったが、なんとなく結末が強引だった気がする。ユ>>続きを読む

だいじょうぶ3組(2013年製作の映画)

1.5

乙武さんの著書“だいじょうぶ3組”を映画化したもの。すでにオリジナルを読んでいたので、ストーリーはほぼ分かっていた。観なくても良かったのだが、乙武氏が、映像だからこそ伝えたいものがあるかも知れないと思>>続きを読む

プラチナデータ(2013年製作の映画)

1.9

これは個人的には、つまらなかった。DNAと人格というテーマは面白しろそうで期待してたがあまりにも商業主義的な作品におさまってる気がする。(東野圭吾さんの原作は読んでない)あの役を、二宮和也さんにさせる>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.3

クラシカルな絵画や音楽のような世界観。なのに、狂気だけが生々しく、なんとも言えない嫌悪感だけが残る。画面から伝わる迫力は、これこそキューブリックという感じ。主役のキャラクターは、監督の演技指導なのだろ>>続きを読む

シャンボンの背中(2009年製作の映画)

2.9

ストーリーがさっぱりし過ぎていた感が...。でも、主役の女優さんの気品とか弱げな様が素晴らしく、画面を通して彼女の香りがしてきそうなくらいだった。大人の恋愛を描いただけあり、涙の使い方がうまい。バイオ>>続きを読む

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011年製作の映画)

3.1

歴史の部分は見方は色々あると思うが、映画としてのテーマをシンプルに絞って描いたところが良かった。とにかく役所広司さんの演技は揺るぎがない。素晴らしかった。脇役では、原田美枝子さんと椎名桔平さんが良かっ>>続きを読む

undo(1994年製作の映画)

1.9

岩井俊二監督らしさはあったが、映画としては微妙。1時間たって物語がどう展開するの?と思ってたところでfin。全くよくわからなかったし、映画というよりプロモーションビデオのような感じがする。豊川悦司さん>>続きを読む

(1985年製作の映画)

5.0

映画、これが映画なんですよ、という作品。観たのは2回目。羽織の色彩の美しさしかり、騎馬隊の迫力しかり、風の使い方しかり、練りに練られている。すべてのカットが、まるで絵画のよう。戦闘シーンのリアリティは>>続きを読む

苦役列車(2012年製作の映画)

3.0

昭和後半の時代背景はピッタリあっていた。主役の森山未來さんのダメっぷりには、かなりイライラするが、それがかえって、「こうならないよう、ガンバロウ」とさえ思ってしまう。(笑)それほどのダメダメ人間の物語>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.0

闇の中をどこまでもどこまでも歩き、光を見つけて安堵するが、その先はまだまだ闇の中。岩井俊二監督の相変わらずの、闇と光の描き方はさすが。麻薬に汚染されたスラム街を歩くシーンは、黒沢明監督の天国と地獄を思>>続きを読む

シーソー seesaw(2010年製作の映画)

4.5

完山監督は始めて知った。1時間のショートムービーとしては秀逸。というか、かなり好みの作品で高得点をつけた。ドキュメンタリー風の作風もいいし、女優の演技もナチュラルでよい。とにかく、ストーリーに関しての>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

3.3

追い詰めて、追い詰められて、破滅へと向かって行く様が淡々としていて、余計恐い。仁義や忠誠心を独特な迫力あるシーンで表現する北野映画のバイオレンスは王道。でも、どこか愛がある所が見る人をとらえる。ロスの>>続きを読む

さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

3.3

ミステリーとしては物足りない気がするが、清塚信也さんの役がピッタリはまっていて、まるで清塚さん主役の映画のようだった。主人公がピアノに向かう理由を、最後のピアノシーンで月の光にのせて回想したところは演>>続きを読む

俺はまだ本気出してないだけ(2013年製作の映画)

2.1

コメディの割には笑うツボがなかった。大人になってからもモラトリアムみたいなテーマだったが、イベントやトピックスがなさ過ぎる。あまりにも平坦過ぎて、あまり楽しめなかった。堤真一さんも、もう少し崩しても良>>続きを読む

ベルリンファイル(2013年製作の映画)

3.4

ハリウッド映画かと思わせるようなアクションと銃撃戦シーン。韓国映画ならではのシーンが沢山あった。主演のハ・ジョンウさんは、好きな若手の韓国俳優の一人。北朝鮮人役を見事にこなしていた。日本にもこういう演>>続きを読む

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

3.2

夏帆ちゃんは、演技が間違いない。泣くシーンでもらい泣きしていまった。ストーリーは、一見単調だが、所々に散りばめられた笑いが飽きさせない。夏帆ちゃん無しではあり得なかった映画だが邦画らしい映画で面白かっ>>続きを読む

7月24日通りのクリスマス(2006年製作の映画)

2.0

ドン臭くて地味な女の子という役柄が、中谷美紀さんにはあってない。ちょいちょいいい女の香りが見え隠れする。なので感情移入しにくかった。ストーリーもシンプルすぎて、私はちょっと退屈だった。

青い塩(2011年製作の映画)

2.6

ソンガンホさんの演技は、どんな作品でも素晴らしいんだな、という感想。ただ内容は、バイオレンスなラブストーリーにするには強引すぎる箇所が多々ある。青い色と塩というテーマが効果的に結びつかない。シナリオは>>続きを読む

カエル少年失踪殺人事件(2011年製作の映画)

2.6

実話を元にしているので、なんとも複雑な結末だった。中盤までは、ある程度の緊迫感があり、どういう展開になるか引き込まれる。ただ、映画としては、殺人の追憶と比べられるだろうな、という感じ。

ヴァンパイア(2011年製作の映画)

4.2

さすが岩井俊二監督という感じ。私的には好みの作品。映像の美しさと、絵になるカットが満載。ポストカードになりそうなカットが沢山あった。ちょい役だが、蒼井優さんも演技が良くきいている。6兆の細胞一つ一つが>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.3

IMAXでのゼログラビィは、すごい迫力だった。この映画は、3Dの良さをふんだんに効果的に使った作品。これは、映画館で観るべき映画。ただ、ストーリーは、さほど特記することなし。シンプルなパニックムービー>>続きを読む

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.0

映画館で観たわけではないので、迫力を体感するなら映画館だったんだろうなと思った。トラを含めCGはすごいが、後半にかけての脚本がなんか雑というか拍子抜け。宗教観とかも関わってくるのだろうが、全体的にちょ>>続きを読む

青い春(2001年製作の映画)

3.1

今もいい役者さんだけど、10年前の新井浩文さんも迫力あったなぁ、と実感。主役は松田龍平さんだが、新井さんの方が存在感あった。痛々しい青春を、かなり過激シーンも盛り込み描いているが、不思議に不快感がない>>続きを読む

ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.7

ずっと、なんか起こりそうな小さな出来事が繰り返し、繰り返しおこる。ラストまでずっと続く。最初からちょっと、この変な感覚に引き込まれてしまった。完全にずれてるシュールな笑いも面白かったし、キャストも個性>>続きを読む

東京家族(2012年製作の映画)

1.6

全体の台詞まわしが好きになれなかった。台本が透けて見える感じは、あまり好みじゃない。メジャーどころの配役を揃えたけど、個々のキャラが強すぎて家族に見えない。蒼井優さんだけはナチュラル。芝居がうまい。

御法度(1999年製作の映画)

3.2

大島渚監督独特の映像の迫力が感じられた。映画だなぁと思う。ただ、御法度の意味は、ちょっと考えないと分からなかった。映画全体に、筋道通った映画だとは思う。個人的には、ワンシーンだけだったが、神田うのさん>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.0

これは、最近の邦画の中でも、とにかくシナリオ、脚本がいい!堺雅人さんと香川照之さんのキャラもしっかり練られている。最近の堺雅人さんは、演技がドラマ仕様であんま好きじゃないなぁと思う中、このキャラはすご>>続きを読む

俺たちに明日はないッス(2008年製作の映画)

3.3

百万円と苦虫女、ふがいない僕は空をみた、どっちも好きだが、これもまた、タナダユキ監督らしい生々しい高校生の描写がとても良かった。投げやりに今を生きてる男子高校生は結構純粋で、普通の真面目な女子高生は実>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

2.5

山田孝之さんと堺雅人さんが好演してるだけに、シナリオに期待しすぎてしまった。復讐劇の落とし所が、今ひとつピンとこなかった。主役二人と、周りの人達との関係性を、もう少し描いてもらったら、もっと感情移入で>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.4

なんだろう。ラストまで淡々としていたのに、ラストの一つの台詞で泣かされてしまった。キレイなものをキレイに描くよりも、残酷で汚い人間の姿を用いて、愛の深さや美しさを表現するって難しいし、北野映画だからこ>>続きを読む