夜さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

夜

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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

3.5

映画館で観たら絶対楽しいやつ。フィル・ロードなのでスパイダーバースのテンポ感とはちゃめちゃ感を想起させる。シュールはあるけどブラックなユーモアは一切なく子どもがいたら見せたいハッピームービー。

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

少年院から仮出所した主人公が身分を偽り小さな町の司祭になるポーランド映画。実話を元にした、と冒頭に出るが、ポーランドではその類いの詐称事件はかなりの頻度で起きているようで、どこまでがフィクションでどこ>>続きを読む

ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

2.0

ゾンビ撃てるテーマパーク。登場人物キャラわかりやすくてどの順番で死ぬかなクイズできるしだいたい当たる。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.7

実家が大金持ちで将来も約束された夫と大豪邸で何不自由のない生活を送る主人公。部屋を高級なインテリアでまとめたり、凝った料理を作ったり、誰が見ても良い奥さんで居ようとするけど、どこか満たされない。広く冷>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.1

ストルガツキー兄弟のSF小説「神様はつらい」原作、製作に13年もの歳月をかけたアレクセイ・ゲルマンの最後の作品。
地球から800年も遅れた惑星に「観察者」として調査員が派遣される。惑星では権力者によっ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.4

一作目からそうなんだけどそもそもゾンビって死んだ体が再び動き出すものなのに、これは噛まれて何かに感染してゾンビ化してしまうのでゾンビというよりパンデミックものに近い。それはまあ置いといても、主人公VS>>続きを読む

ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.0

セスという名前を聞けば「ザ・フライ」を思い出してしまうけど、今回もセスはやっぱり悲しい主人公。動物好きに悪い人はいないってお母さんが言ってたもん。
後半ホリーのサイコパスに磨きが掛かりすぎてて行動理由
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.5

12才の男の子視点からみた世界、成長譚。兄譲りでホラーやスプラッターものが好きないじめられっこの主人公は人間の内側がいかにドロドロで醜く、そして肉体がいかに脆く呆気ないものかを知っている。兄の部屋で見>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.7

テンポがよくて会話と情報量がかなり多いけど分かりやすい。初めから結論ありきの政治裁判に対抗する7人の市民。実話物。個人的な好みではないけどいかにも評価されそうな映画って感じ。。

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.3

「岬の兄妹」の片山監督、痛みに負けるなでお馴染みの「新宿ホスト殺人未遂事件」がモチーフの33分の短編。男性役を売れない妻子持ちの役者に変えてる。刺される原因を男10割で描いてるのが若干腑に落ちない。好>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

足の不自由な兄と知的障害者の妹。仕事と妹の世話に暮れた人生だったのだと思う。妹をたくさんの男に売った兄を擁護するわけじゃないけど、その背景には身内にしか分からない介護の辛さを感じずにはいられない。八方>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.6

東大法学部から総務省へ進みエリート街道を途中下車し32歳で政治の世界へ。若者が頑張らなければという使命感に突き動かされてきた。愚直さ一つでこの国を良くしようと邁進するが現実はそうはならない。50を手前>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

林遣都のキャラクターが絶妙にリアル。食品サンプルの海老天を飾ってるのを見てのあのリアクションの弱さ。ケースに戻すときのセンスの無い置き方も。細かいダサさの演出が無数にあってすごい。お一人様を楽しんでる>>続きを読む

絞殺(1979年製作の映画)

3.3

新藤兼人監督ATG配給、元ネタは「開成高校生殺人事件」。
始めから終わりまで、人物一人一人全員胸くそ悪い映画。漫画「血の轍」的な母親と典型的な見栄っ張りでモラハラの父親。両親の期待と勉強のストレスで1
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

お見合い用の肖像画を描くために招かれた女性画家とお嬢さんとの5日間の秘密。
ストーリー自体もとても良いけど、センチメンタルになりすぎず淡々と進むのが良い。二人に芽生えた情熱の強さは瞳から苦しい程に伝わ
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映画「立候補」(2013年製作の映画)

3.9

「ゆきゆきて進軍」をもっと引きで撮った版のような。大阪府知事選挙候補者のドキュメンタリー映画。
マック赤坂で泣くとは。。

ゴンドラ(1987年製作の映画)

3.4

1987年のインディーズ映画。高層ビルの窓拭き清掃員と窓の内側の11歳の少女。お互いが水槽の魚のように、籠の中の鳥のように閉じられた環境で暮らす生きづらさに共鳴する。それでも海や空は世界中どこへでも繋>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.6

デヴィッド・フィンチャーが監督で、脚本は米LIFEの支局長の実父ジャック・フィンチャー。「ゲーム」の次の4作目として本作を撮ろうとしていたくらい長年あたためていた企画だそうで、それほどハーマン・ J >>続きを読む

ポーラX(1999年製作の映画)

4.4

可愛い恋人に裕福なお家、何不自由ない生活をしていたピエールの前に突然異母姉だと名乗る女性が現れ破滅の道を辿る。
幻想的な夜の森と機械的な廃墟の画はさすがカラックス。お金を失い、才能を否定され、血に裏切
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THE COCKPIT(2014年製作の映画)

3.5

OMSBとBIMがゼロから一曲作り上げるまでの記録の映画。アパートの一室に集まって「これめっちゃカッコいいね」とか「ちょっと違うな」とか言いながら少しずつトラックが出来ていく様はワクワクする。物作りに>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.9

1960年代に実際に起きた連続殺人事件を追う刑事や記者の話。事件や捜査状況を時系列で丁寧に追っているため観ているこちらまで振り回されてちょっと疲弊する…。「殺人の追憶」もだけど今だったら科学の進歩でこ>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

2.0

デリヘルキャスト&ボーイの群像劇風映画。映像としての広がりが無いから舞台の人が映画やるとすぐバレる。
小さい世界の中で内輪揉めしてるだけ、誰のことも好きにも嫌いにもならない、なんの感情も揺さぶられない
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.5

話題のビー・ガン監督と40分ワンカット。凱里の風景、一方通行の想いとカメラ。

Netflixで観れて有り難い。

ひかりをあててしぼる(2015年製作の映画)

2.0

実際の事件もの。渋谷エリートバラバラ殺人。DVに有りがちな共依存と愛憎ではなくて、多分単なるお金の結び付き。忍成くんやっぱ良い。

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.1

クラブで出会った男性の家でした一晩の情事の動画がネットに流出する。問いただそうにも男はもう居ないし部屋は違法民泊、なにより名前すら聞けていなかった。男は本当にいたのかな、あの夜の出来事は現実だったのか>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.3

かなり良かった。草彅剛も新人の服部樹咲も相当がんばってる。渋谷慶一郎の音楽もグッド。
LGBT問題じゃなくてナギサの個人的なストーリーになっているところがとても良い。ゲイバーの舞台で踊るイチカを見た時
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

そもそも戦争ものって苦手だから観ない方が良かったのかも。
内容はシンプルかつストレートで全編分かりやすい勧善懲悪で出来てる。戦争や人種問題のリアル感は一切無くて(無くてもいいんだけど)、ファンタジーだ
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.3

チャイナノワール…。鵞鳥湖の前に観れば良かった。全体的に画が暗くて物語はだいたい夜のあいだに進んでる。逮捕されるのは昼間で、昼間に見る花火は綺麗でも何でもないただうるさい爆竹のよう。全く関係ないけど整>>続きを読む

皆月(1999年製作の映画)

3.2

「みんな月でした。がまんの限界です。さようなら」という手紙を残して出ていった妻を、義理弟とソープ嬢と一緒に探しにいく話。
原作の花村萬月はそんな好きな作家ではないけど昭和の雰囲気と奥田瑛二はなんかいい
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.9

雪の中のイジメっ子とイジメられっ子のバトロワは血みどろで、ファーゴのラストシーンをずっと観ているようだった。結局全員狂ってたり狂っていくけど、一人一人その背景にも少しずつ触れてしまうのでまとまりがなく>>続きを読む

ブタがいた教室(2008年製作の映画)

3.3

タイトルのまんま。子どもたちには結末の載っていない台本が配られており、台詞も決められたものではなくその子が一生懸命考えて出て来た言葉を喋るからとても自然だしグッとくる。小学校の道徳の授業で観せてあげた>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.7

序盤なんとなく上手く入り込めなかったけどサッカーのユニフォーム着て無敵になる後半から良かった。突発的なバイオレンスは武映画やタランティーノみたいだし、海辺のシーンや追い掛けるシーンもなんとなく全体的に>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.5

何歳なの?ってペニーが聞く下りが可愛いな。あんなんされたら誰でも好きになっちゃうだろうな。 10代の少し背伸びしてる感じの不相応で歪な魅力。無敵だわ。爽やかなハッピーエンドもグッド。
フィリップ・シー
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

キューブリックのSFコメディ。もはやブラックユーモアですらなくただのコメディになっちゃう程の戦争のアホらしさ。消毒用アルコールの雨水割り。ピーターセラーズ一人三役。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.3

成績優秀な優等生二人のカンニングビジネスで130分タイ映画。実話と聞いてびっくり。父子家庭と母子家庭で二人のバックグラウンドには貧困があったわけだけど、本当にそれだけであそこまでリスク負って大規模な計>>続きを読む