oliveさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ある男(2022年製作の映画)

4.0

見終わってどうすれば今の気持ちが表現できるのかちょっとわからない、少し時間を置いたらいいのかな。
ヒューマンドラマでもあり社会派のドラマでもあった。平野啓一郎氏の思いもよく反映されているように思った。
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.8

どこからどんなふうに騙されたのか検証しながら見られるようになっていて、豪華キャストがそれぞれの力を発揮している。
ケラケラ笑って見ている終盤になってジェシーとスタアのことが挟まれていて予期してなかった
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マイ・ダディ(2021年製作の映画)

3.6

ムロツヨシちょっと好きなので観てみるとずっとシリアスでいつもとは違ってた、でも優しい感じや疑念に身悶えするような葛藤、なかなか技巧派だなと思った。
マイダディは深い意味があった。悦子自身が思いもしない
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少年の君(2019年製作の映画)

4.5

中国の受験の過酷さは想像を超える、一発逆転、命がけで挑むのは未来が約束されるから。現状から抜け出したい、その為に全てをかける。ただそれすらも許されない最底辺の人達は諦め、荒んでいくしかないのか。
共産
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さがす(2022年製作の映画)

3.0

急に走り出したら車にはねられる、あれ、万引でスーパーのバックヤード、ん?あ、「空白」か、てなった。
伊東蒼はなんかひどいお父さんばっかりだな。
それにしてもなんだろ、暗いというかなんか喉の奥に嫌なもの
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

2.0

う〜っ。どう見たらいいのかわからない。まともな人が全然出てこない。
ダイエットの薬と思って飲んでたら覚醒剤だった、そこから抜けられなくなったというのは聞いたことある。テレビしか楽しみのない孤独な老人、
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.7

誰でも知ってる007、だけどちゃんと観たのは始めてかも。
ボンドのサイボーグのようなCGのような体温がないみたいな、なんか生きてる人って気がしなかった。ガラス玉みたいな瞳に慣れてないからかな。
でもめ
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.8

戦争や紛争は何も生み出さない、破壊と憎悪、人間は嫌というほど過去に学んできたのではないのか?学ばない生き物なのか。
自分が直接体験したことでもない過去の辛い記憶を家族の物語として自分の中に取り込み敵と
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

怖かった〜😰
信じ切っでいた母に疑念を持った瞬間から確信に変わっていく流れがもうハラハラ、ようやく逃れられるかと思う絶妙のタイミングでチャンスを奪われる。
他の母親が子供の自立を不安がり寂しがる中一人
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

3.8

なんの予備知識もなく見始めて最後ボロ泣き。悲しい涙ではない、なんでこんなに涙が出るの?ぐらいハラハラ涙が落ちた。
色々考えて一番辛い状況というのが私の想像の限りでは自殺することができないというもののよ
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

連れ合いが録画してたので見てみると30年以上も前の映画でロバート・デ・ニーロが若い若い。うんと癖が強くてモノマネのひとが大げさじゃないって思った。
不穏な暗いスタートだったからシリアスなのかと思ったら
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.5

アメリカってすごい国だ、こんな映画が世の中に出せてしまうこと、拷問の記録がきちんと残っていること。そしてそれを50年後には皆が見られること。
大事な少年事件の裁判記録を廃棄してしまったり、公文書を改竄
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.1

全くパットしない女の子にこれまた相当危ない感じの男、始めから目を覆いたくなる汚いシーンやら下品な場面、そういう物がてんこ盛り、続けて見ようかどうしようかと思いながら最後までダラダラ見てしまった。
随分
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リプリー(1999年製作の映画)

3.7

推しのマット・デイモンがまぁ若い、20年以上前の作品だからそりゃそうだけど。円熟味の増した渋い最近の彼とは違うけどそれはそれでやっぱりいい!
才能はありながら恵まれない環境の青年にちょっとうまい話しの
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

とても面白かった!
何故かは明かされないが父と娘の関係は破綻していて信頼はない。
実の娘には拒まれるのにマヤとはすぐに良い関係になる。
べらぼうに強いマット・デイモンじゃなく葛藤や苦悩、疲れが滲み出る
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.6

戦争は終わってあぁよかったとはないないんだな、命拾いしたとしても命をなくすより辛い傷を抱えそれでも生きていかなくてはならない、その過酷さが痛烈に描かれていた。
私は残される側だけは嫌だ、命あっての物種
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ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.6

ふわぁっとした関係、長閑でゆったり流れる時間の中で他意なく無邪気に人を傷つける若い二人、ハワイなのに日本語だけなのもちょっと不思議な感じを醸し出す。
チグハグな柄を合わせたカーテンがいい感じで収まって
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

意図せずデンマークの映画が続いた。
文化の違いというのが根底にあってなかなかスッと気持ちに入ってくる感じではなかった。いくら論文の検証ったって教師が飲んで授業するとかつい真面目に捉えてしまって眉をひそ
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.2

あれ?こんなだったっけ?終わり方、前のはどうだったかな?
日本の刑事物やらサスペンスだどちょっとないなという感じ、休日で台風で外出できなくて一緒に見ていた連れ合いが「最後あれ?ありゃないな」と不満気だ
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.3

タイトルは誰でも知ってる有名な映画で見た気になってた。
ストーリーはそうドラマチックなものではないけどそこはオードリ・ヘップバーンの魅力だけでも十分見ることができた。他の女優さんと一線を画す彼女の魅力
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.0

ちょっと馴染みのない不思議な映画だった。出てくる人皆問題を抱えててある一つの問題に取り組むときそれぞれが自分の思いだけで突き進んでチームにならないというか共通理解がないままに進んでいく。
人は何億分の
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

草笛光子の若々しさ美しさはもう映画を離れても見惚れてしまう、あれほど美しく老いることができるならどんなにいいだろう。
話はまぁそんなにうまく行くわけないと思うけれどある理想の形を示しているとは思う。
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

ソーホーっておしゃれな感じがすると思ってうっかり見てしまった、ホラーと知らずに見始めて途中気付いてこれはまずいと思ったのに引き返せずに最後まで見てしまった。
やっぱり苦手なものは苦手だな、とびきり可愛
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.6

「認知症」なんと残酷な病だろう。
大切な人のことを忘れてしまう、自分自身のことさえ分からなくなる、自殺しようと手に入れた薬を隠した場所も忘れる、死のうとしていたことさえ。
何が何でも最後までそばにいる
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.5

戦争に勝者はいない。
生々しい戦闘シーン。
女性や子供が逃げ惑い海に身を投じる印象の強さから沖縄戦に抱いていたものが大きく違っていた。ただひたすらに弱者で被害者というイメージだった。最後はそうだったか
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.9

自分の存在を親が恥じていたらこれ以上辛いことも悲しいこともないのではないか、息子がゲイであることを受け入れることができないまま喪ってしまった後に息子の本当の姿を探し出そうとするなんて、なぜもう少し早く>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

若さゆえ、ということに尽きる。
何か分からない苛立ちや怒り、焦り、反抗、甘え、こんな町にいるから、こんな所から逃げ出したい。当人はいたって大真面目なんだけどやっぱりどこかコメディーのよう。若いって良く
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ハリエット(2019年製作の映画)

3.8

シンシアエリボ主演だからきっとミュージカルと言わないまでも歌がたくさん聞けると期待したけど違ってた。所々それはそれは素敵な歌声は聞くことができたけれど。
「それでも夜は明ける」を思い出した。
奴隷が理
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

面白かったしよくできたストーリーというかあまりないタイプの話だったけど、法定後見人がこれほど容易く、一人の医師の見立てで人一人簡単に施設に入れられてしまうなんていくらなんでも現実的ではない、と、思いた>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.0

なんと言ったらいいのか。
時間が行ったり戻ったりすると予め知らなかったのでちょっと??となった。
短気ですぐキレる最低最悪の男ジャンはクリント・イーストウッドの息子なんだと終わってから気づいた、そう言
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.5

だめだわぁ、こういう心理的に追い詰められるヤツ、いつ事が露見するかと気が気じゃない。
「君しかいない」と民間人なのに崇高だけど危険な任務に引きずり込まれる。もぉ、妻子のためにやめてあげて!自ら選んで国
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椿の庭(2020年製作の映画)

3.6

静かな静かな映画。
言葉は少ないが富司純子とシム・ウンギョンの手が美しく儚く多くを語る。
古い家独特の湿気や臭い、四季を彩る広い庭がこの家の主をずっと見守ってきたのだろうと皮膚感覚に訴えてくる。
家を
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.3

今流行りの「北欧暮らし」か、ちょっと苦手だな、途中脱落かなとか思いながら見始めたけど最後までいけた。
優子は自己肯定感高めの母親に負い目があったり反発があったりでブレブレの高校生、嫌がりながらもちょい
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星に願いを。 Nights of the Shooting Star(2002年製作の映画)

3.2

もうただただ竹内結子を感じる映画だった。20年前の作品だからまだほんの少し幼さが混じってるような彼女が作品の中で生き生きと生きていた。恋人の臨終の場面はとてもリアル、実際はこんな感じだよね?眼の前で起>>続きを読む

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.3

笑えて考えさせられる話。
ただ軽いコメディじゃなくて要所要所にメッセージが込められていたように感じた。
「当事者だけで行い周囲を決して巻き込まない」という約束は一瞬にして反故にされる。
本物の戦争を体
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Summer of 85(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公のアレックスが美少年だから成立したというか最後まで見ることができたような。
思春期の出口あたりの希死念慮とか観念的な死というようなものが描かれるのかと思いきやそうでもなかった。
信頼し身も心も委
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