olive

この世界に残されてのoliveのレビュー・感想・評価

この世界に残されて(2019年製作の映画)
3.6
戦争は終わってあぁよかったとはないないんだな、命拾いしたとしても命をなくすより辛い傷を抱えそれでも生きていかなくてはならない、その過酷さが痛烈に描かれていた。
私は残される側だけは嫌だ、命あっての物種、生きていればこそ、などと言うけどクララのような目にあって前を向くことなどできようか?
父の影を追い求めてアルドを慕う、アルドもまた心の空白を埋めるようクララを必要とする。親子のようであれ男と女、微妙な空気で関係も変わっていく。
東欧であった歴史もあり陸続きで7つもの国と接していて島国の日本には分からない複雑で苦しい歴史もあったことは想像できる。
観光で行ったブタペストは社会主義国の名残が感じられ情緒的な趣きがあまり感じられない気がしたけれど苦手な世界史を学び直さなければこの映画はまだよくわかっていないのかもしれない。
映画と関係ないけど有機ELの画面は暗くなると自分が写り込んでしまうので暗い場面が多いこの映画は途中カーテンを閉めて見なければならなかった😅
olive

olive