Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

つまらなくはないけど展開はかなり読みやすい。
肝心の真犯人だけは理詰めでは読めなかったが
藤原竜也はあからさまに違うし覆面の男は軽すぎるしで消去法でそこらへんだろうなと。
せめてオープニングクレジット
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

設定からもう面白い。
シンプルな旋律のメインテーマが見事に世界観を表現している。
20数年前の映画なのに機械設備の美術は既にレトロフューチャーの域に入っているがこういうのもまた良き。
ジュード・ロウの
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.5

ロビン・ウィリアムズへの全面的な信用が無いと成立しない映画。
この役はこの人にしかできないと断言できる。
当時の政治家のゴシップやスタンダップコメディ自体に馴染みが無いから笑い所の全てを理解できたとは
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1本丸々1つの殺人事件のサスペンスというのも久々に観たかもしれない。
法廷モノは自然とこちらが裁判経過に要求するリアリティラインが厳しくなるが
本作がそれを超えられたのかは正直微妙なところ。
数年後に
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0

テーマ曲となぜか最後の落ちだけは知っていた映画。
終わって初めて気付いたがまさかの東映じゃなくて松竹角川制作か。
階段落ちだけでなくこれよく撮れたなと感心してしまう危険で長尺の一発録りシーンが多い。
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.5

久々に観たがこんなに面白かったっけか。
出世主義・フリーセックス・LGBT差別等アメリカの世俗に根付く思想をコミカルに描いた映画。
公開から20年以上経った今でもそういった部分は根本的にはあまり変わっ
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空白(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

体力が激しく消耗。
題材からしたら当然だが全編にわたり気が滅入る展開が続く。
主演以外も三者三様でフラストレーションや思いの丈のぶつけ方がどこかぎこち無く
でもそうなる気持ちもわからなくはないというリ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

とても良かった。
悪意のある言い方をすればお涙頂戴のジャンルであるし本作も実際その気もあるのだが
ライトな下ネタと聾唖ジョークでそんな雰囲気が程良く緩和されていてバランスが良い。
中盤の母親の吐露は正
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

そこそこ面白かったがあくまでそこそこ止まり。
題材に反して意外とコミカルでテンポ良く進むがそれでも159分はやはり長い。
同族の対立構造はわかりやすいがその背景にあるグッチ社の客観的変遷があまり見えて
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.5

永作博美がまた似たような境遇の役やってる。
どことなくドキュメンタリー風味のある手持ちカメラと編集。
自分や家族に振りかからないとは言い切れないリアリティのある話。
それだけに希望も説得力的にもあまり
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

2.0

数あるゾンビものの1つとして思って観たら楽しめたかもしれないが
エドガー・ライトの出世作だと構えていると発展途上感が否めない。
長回しや音楽の組み込み方は監督らしさがあるが近年の作品と比べてまだまだ洗
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

モノクロなこともあって写真展のような美しさのある映画だった。
人物をカメラが追うのではなく
こうスライドすると予め定められたカメラに合わせて人物が動いているような重厚さは
まさしくアート系ど真ん中。
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

2.0

必要な予習は『市民ケーン』ではなく当時の政治情勢と配給会社の権力争い構造だった。
そこら辺の知識がある前提で実際のやりとりがどんなものだったかと後世の人間が想像を膨らませている映画である故に
その時代
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

デヴィッド・フィンチャー映画の重厚なカットと過不足の無い編集は美しい。
正直内容に関しては序盤に人の名前が顔よりも先に次々と出てきて混乱し
面白くなるまで1時間近く掛かったがそこからは目が離せない展開
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.5

障害者の性の問題は根深い。
親がこう束縛的になるのも理解できる。
この映画で扱っている行政の福祉の圏外に位置するテーマは
これから時代が進んでも完全には解決できないものと思える。
やるせなさを覚えるし
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

考えることが多い映画。
個人的には弟が殺人者の家族だと認める過程と
兄が弟にそれを認めさせる物語だと受け取った。
それも断片的な見方しかできていなさそうという難しい話。
この作風で偽証の映像化はして欲
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

さながら涼んだ部屋で夏の甲子園を観てる気分に。
歳をとればとるほどなぜか選手よりも応援席に目が行き胸が熱くなるようになる。
本作のように学校行事に関心を示さず端でダラダラ過ごすのもあるあるで
それが意
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

脚本家自身の回想とそれをテーマにした同名のミュージカル『Tick,tick…BOOM!』を同時進行するという
地味に難しいことを違和感なくやってのけている。
普通はどちらかのパートが余計に思えてしまい
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

たまに聞く『羅生門方式』という言葉の元ネタを今更鑑賞。
高校教科書で読んで朧気に覚えてる下人がどうやらカツラがどうやらの原作とは違う話なんだな。
現代との演技の違いや撮影環境の差を鑑みてもかなり面白い
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.0

当然だがスターはぽっと出てくるものではなくて努力の集大成なんだなと。
内容はドキュメンタリーと言うよりも本来ライブDVDの特典映像として付いてくるようなものに近い。
良くも悪くもファン向け特化の印象。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

2.5

マフィアとして富を築いても晩年は何も満たされないという半生記は90年代にやり尽くされたのでは。
スコセッシらしい歯切れの良さやアート的な構図は随所に見られるが
それを楽しむ為に200分超えの大長編であ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

間違いなくスパイダーマンシリーズの最高傑作。
2時間30分の長さを感じさせない極上の面白さ。
同人的で禁じ手とも言えるこの設定を見事にまとめきった。
ハリウッドは取って付けたようなキスシーンも多いが本
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.5

今更あの騒音おばさんを茶化しただけの映画だったら最低点ものだったが
その予想と序盤の印象に反し意外と多面的な脚本だった。
騒動だけではなくマスコミとSNSが一般人を晒しあげる行為の是非や
まことしやか
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

タコの生態を学ぶつもりで観始めたらいつのまにかタコに泣かされてた。
これほどの知能を持つタコの寿命が僅か1年という事実に
人生ならぬタコ生とは一体何なんだろうなと考えさせられてしまう。
サメに襲われて
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

おっさん1人が大群相手に大暴れするジャンルの中ではかなり好き。
仕事と話が早いのがとにかく素晴らしい。
細かい感想は無い。
とにかく黙って観て満足しろという脊髄直結映画。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.0

前作に続き最初の20分はMCU未見組には辛い時間となるが
それと同時に初見でも一応は楽しめる作りになっている事にこの立場だからこそ気付かされ感心する。
編集長お久しぶりです。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

MCUほぼ未見。
スパイダーマンになった経緯や人間関係についてほぼ説明が無く始まるが何となくは理解できた。
承認欲求から物語が始まるのが新鮮。
ガジェットや糸のバリエーションが進化したことによりアクシ
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.5

パルプ・フィクションより後のタラ映画の中で一番真剣に脚本が練られていると思う。
ハンス・ランダは最高の悪役だ。

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

ぼやっとした頭で観るのにぴったりの映画だった。
他者との距離感を履き違えてる人々がテーマのシュールコントが連続するような構成だが
『あの頃。』よりも普遍的で共感できる所も笑える所も多い。
ほぼ主人公目
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

法廷モノの例に漏れず序盤から飛び込んでくる情報量が多くてパンクしそうになるが
そこを乗り越えれば飽きる間もなく楽しめる。
証言に乗せてスムーズに過去映像を繋げる編集が上手くわかりやすい。
二転三転とい
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あの頃。(2021年製作の映画)

2.0

回顧録はどこかを自分自身と重ね合わせて感傷に浸るのがある種の楽しみ方ではあると思うが
文無しアイドルオタクでありながら同人イベントはいつも大盛況という活力や
仲間内の彼女を寝取り寝取られても笑って許せ
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The Hand of God(2021年製作の映画)

3.0

オープニングの海面からナポリ全景を映す空撮にもうゾクッときた。
テレビに流れてきた衝撃的なニュースと
自分がその瞬間に何をしていたかという記憶が結び付く感覚はよくわかる。
そのほとんどがマラドーナ関連
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.5

『マスカレード・ホテル』でも同じことを思ったが
小ミッションを機転を利かせてまたは事前に根回しして解決しましたの連続は
テレビドラマの総集編のように見えてしまう。
劇場で散々観た予告の中で一番印象的だ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

やっぱりタラ映画の最後はこうなるんだよ。
かなり長いが観やすい方だと思う。
ディナーの緊張感が最高だ。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

2.0

声だけでなく足音から扉を閉める音まで全てが喧しい個人的に一番苦手な人種を
長澤まさみ阿部サダヲの2人が時に映画ということを忘れさせるほどリアルに演じている。
演出面も心の嫌なところをついてくるのが上手
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

勝手な深読みに過ぎないかもしれないが
ブラコンや同性愛以外にも拗れたフェチズムに満ちた映画だ。
もう中盤からはあれもこれもがエロの暗示に見えてくる。
ピアノ練習シーンの居心地の悪さは中々で本当に嫌な気
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