Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Vermontcurry

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The Hand of God(2021年製作の映画)

3.0

オープニングの海面からナポリ全景を映す空撮にもうゾクッときた。
テレビに流れてきた衝撃的なニュースと
自分がその瞬間に何をしていたかという記憶が結び付く感覚はよくわかる。
そのほとんどがマラドーナ関連
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.5

『マスカレード・ホテル』でも同じことを思ったが
小ミッションを機転を利かせてまたは事前に根回しして解決しましたの連続は
テレビドラマの総集編のように見えてしまう。
劇場で散々観た予告の中で一番印象的だ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

やっぱりタラ映画の最後はこうなるんだよ。
かなり長いが観やすい方だと思う。
ディナーの緊張感が最高だ。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

2.0

声だけでなく足音から扉を閉める音まで全てが喧しい個人的に一番苦手な人種を
長澤まさみ阿部サダヲの2人が時に映画ということを忘れさせるほどリアルに演じている。
演出面も心の嫌なところをついてくるのが上手
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

勝手な深読みに過ぎないかもしれないが
ブラコンや同性愛以外にも拗れたフェチズムに満ちた映画だ。
もう中盤からはあれもこれもがエロの暗示に見えてくる。
ピアノ練習シーンの居心地の悪さは中々で本当に嫌な気
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

エンドロール前のラストカットを何度も繰り返し観てしまう。
劇団ひとりがこんなにしっかりした映画を撮る人だとは知らなかった。
並々ならぬ成功を収めた人間の『切った人生』に対する後ろめたさを絡めた回顧録。
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.0

電気の奴ちょっと規格外に強すぎるだろ。
前シリーズにあって今シリーズに無いものは下半身の緩さなのか。
恋愛パートが少し長いがMJに対するストレスのようなものは無い。
しかしここで打ち切りは結果的に中々
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.0

前半がびっくりするくらい前シリーズと同じで逆に面白い。
たった10年でリブートはスパイダーマンの権利のややこしさと酷使のされ方の象徴なのか。
CGは目に見えて進化した(まだCGとはっきりわかるレベルで
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.0

ヴェノムがスパイダーマン派生なことを遅ればせながら初めて知った。
こいつら口と口のキスのハードルが低すぎるだろ。
砂のおっさんが急に綺麗になるのもよくわからん。
終盤の王道展開は3部作の締めとしてまさ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.5

記憶が曖昧で1とごっちゃになってたが今観たら前作より面白かった。
こんなにがっつりCG多用してたっけか。
この世界は一般市民もぶら下がりパワーが強い。
しかし結婚式当日に花嫁がいなくなるエピソードはど
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

面白い試みだとは思うのだが。
戦闘機視点の「この船後で出るから覚えておいてね」の連続は
上手さへの感心よりも押し付けがましさの印象の方が勝ってしまった。
とはいえ3つの時間軸が重なる瞬間はやはり気持ち
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

面白さはもちろん気持ちよさすら覚えるブラックコメディ。
アメリカ人以外が内心しょうもないと思っている昨今のアメリカのムーブメントを
当のアメリカ人が客観的な目線でこれでもかと言うほどに皮肉ってくれる。
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.0

なんかこう見るもの聞くものが実は真実ではないと振り回され続けると
ラストに示される一応の結末も本当に受け入れていいものかと身構えてしまう。
その猜疑心こそがこの映画の本質なのか。
終盤に一本の線に繋が
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.5

序盤のこれでもかと言わんばかりの下劣で凄惨な描写や
時代劇特有の言葉の難しさに最初は取っ付きにくさを覚えるが
実はゴリゴリの王道エンタメ映画だった。
桃太郎みたいなもんだな。
しかし後半の1人で敵10
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トップガン(1986年製作の映画)

2.5

海軍上位1%のエリート養成所にはとても見えない。
中学時代のカヌー合宿の方がまだ厳しかったように思える。
教官とのいちゃこらもどうかしてるが
故意の超低空飛行なんて一発で資格剥奪もんじゃないのか。
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.0

期待のハードルをかなり下げて観に行ったら丁度そのラインだった感。
序盤これはどういう世界観なんだ時系列はどこなんだとメタ要素も含め混乱していた頃がピークで
中盤に全容が明らかになるあたりからはトーンダ
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(2020年製作の映画)

3.5

年代が近いこともあり観てる最中は良い話だと思っていたが
冷静になってみると『糸』の世界を本当にそのまま引き伸ばしただけな気がしてきた。
学生時代に流行っていた四角いエナメルバッグの懐かしさがピークだっ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

今の感覚だと退廃的にも映る60年代ロンドンのネオンの光を
真っ暗な劇場の大スクリーンで見るだけで脳がクラクラする。
前半は満点クラス。
どうやって撮影したんだと驚くばかりのダンスや鏡の使い方など
一瞬
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

2.0

ポスターを見て勝手に殺し屋アクションだと思っていたがキリスト教ファンタジーだった。
神話の住人が現代に迷い込むと
電灯を消してみたり電話を掛けたりしてくるのは国内外を問わずホラーのお約束なのね。
ガブ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

コーヒーを買いに行く長回しのOPクレジットシーンからもう
この映画は普通じゃないという予感。
ポップミュージックのリズムに子気味良い生活音やけたたましい銃撃音を合わせる発想は
ミュージカルそのものでは
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.0

前半は全く乗れず。
物語の軸となる離婚再婚の是非は置いておくとしても
なんでここでこんな酷い事を平然と言えるんだよと登場人物のデリカシーの無さが常に引っかかっていた。
田中圭が歌い出した時は劇場から逃
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.0

洋画の裁判やCIAモノは原語音声に字幕だと情報量がどうしても足りないといつも感じる。
CIA批判と同じくらいに共和党批判の色も強い。
「モーリタニアン 黒塗りの記録」は収容者の証言と開示文書が徐々に擦
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

ゲルダが偉いわ。
結婚後に性自認を確立させたことによるトラブルは現代でも耳にするが
トランスジェンダーが精神病としか捉えられていない時代にこの苦悩は想像を絶する。
ガラスの反射とピントの使い方が印象的
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

そうきたか面白い。
単に忘れやすいという容易い症状ではなく
見えてる世界そのものが時間軸を継ぎ接ぎしたかのように複雑に思えて混乱してしまう認知症。
その知覚体験を映画の中で隙間無く再現した発想の勝利。
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.0

80年代筋肉バカ映画の精神よ永遠に。
良い意味で戦う理由や登場人物のバックボーンにここまで深みが無い映画は久々に観た。
やってることただのテロリストじゃねえか。
過剰すぎる破壊と殺戮もここまでくると清
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

酷い。
何の脈絡も無く北川景子が証言の嘘と本当とはと語り始めて
柄本明の似顔絵がぬるっと出来上がった時はさすがに笑ってしまった。
PCを部外者に覗き見される病院のセキュリティどうなってんだ。
最終決戦
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5

かなり面白かった。
まるでインド映画のようなテンポの良さ。
崖っぷち刑事達のトンデモ作戦ドタバタコメディの中に
ヒーロー映画のような熱さとカタルシスが共存している。
最早韓国の格差社会の象徴として使わ
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

2.0

すんごい眠くなった。
北極の環境音と奥行きのあるBGMと人間の呼吸音だけが響き渡り安眠へと誘われる。
待てども待てども何も起こらないのが遭難の本質なのかもしれないが。
最後の演出そうなるとは思ってたけ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.5

脚本演者編集全てが素晴らしい。
終盤のまさかには久々に泣いてしまった。
そういえば9.11のあの飛び降りる人の映像を見た事があったな。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

松岡茉優主演は当たり映画が多い。
舞台はコンクールだが過程と心持ちを重視し結果に大きく拘らない終わり方なのが良かった。
コテコテの結果至上主義みたいな煩い奴が出てこないのも心地良い。
天才の世界にどう
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

2.5

中盤まではスターウォーズ終盤はドラゴンボールだった。
これで戦争が終わるのならそもそも戦争しなくても良かったんじゃねと思わなくもない。
雷が眩しい。

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.0

最後の話もうちょっと丁寧に頼むよ。
解説を読むまでよくわかんなかったわ。
高速道路のカーアクションは20年前なのに今観ても格好いいな。
エージェント・スミス百人組手は声出して笑った。
マトリックス内の
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テレ東午後のロードショーだったら大当たりの部類。
まるで宇宙戦争が始まるかのような壮大なBGM。
命懸けのミッションと中盤に明かされるまさかの陰謀。
それで死ぬんかいそれは無事なんかいと濁流のように押
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

やっぱり面白いな。
内容を知った上で観返すと初見時に退屈だった開始30分がまるで別物のように見える。
あの銃弾の避け方は当時みんなで真似した。
緑色の使い方はもう発想の勝利と言える。
本当にこの世界は
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.5

4回泣けるブロッコリーとして有名な映画。
章立てされている小説の映像化のような印象を受けたが元々は戯曲らしい。
喫茶店の中でほぼ完結するストーリーはたしかに戯曲的。
さすがに4回泣けるは誇張だが松重薬
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

2.5

この空気に慣れるまで上映時間半分の1時間近くかかった。
園子温監督本人はアニメを嫌ってるらしいが
この人の作品には展開も演出もアニメ的なものを感じる。
映画同好会が合流するのは早い段階から見えてるのに
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