ゆずさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

5.0

2024年8月に亡くなったアラン・ドロンの代表作のひとつ。
まず邦題が良い。見るまで犯罪映画だとは思わなかった。(勝手に若者たちのひと夏の経験みたいな話だと思い込んでたw)

富豪の息子フィリップに使
>>続きを読む

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

5.0

イギリス発のアメリカっぽい映画。選曲の良さやデカデカと映し出される章題やリズム感の良さにタランティーノのDNAを勝手に感じた。

パキスタン系イギリス人のリアはスタントウーマンに憧れる女の子。しかし当
>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

5.0

怪盗グルーのシリーズとしては5作目。ミニオンたちのオリジンを描いた「ミニオンズ」の続編にあたり、前作同様、ケビン、スチュアート、ボブらが活躍する。それに加えて今回は石が大好きなオットーも大活躍。
時代
>>続きを読む

氷の微笑(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供は見ちゃダメなエロティック・サスペンス。私も大人になったのでようやく見ることができました。

冒頭からいきなりセックス…も束の間、アイスピックで滅多刺しという衝撃すぎるはじまり。
事件とそっくりの
>>続きを読む

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:(2024年製作の映画)

4.5

総集編の後編。夏休みの終わり、江ノ島旅行に始まり、文化祭ライブのクライマックスまで。
前編同様にアルバム「結束バンド」の未使用曲を使ったダイジェストシーンが何個かあった。ただ今回は9〜12話の4話分の
>>続きを読む

劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

5.0

2007年に放送された「モノノ怪」の新作劇場版。数々の妖怪を斬ってきた謎の男”薬売り”が、女の情念渦巻く大奥に現れた妖怪”唐傘”と対峙する。

相変わらず和紙のようなフィルターに色鮮やかな世界観。15
>>続きを読む

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(2024年製作の映画)

4.5

櫻坂46の藤吉夏鈴映画初出演&初主演。共演は「ベイビーわるきゅーれ」の髙石あかり。監督は「恋は光」の小林啓一。脚本は「辻占恋慕」の大野大輔。音楽はクレナズムによるインスト。それらが良い化学反応を起こし>>続きを読む

ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.5

3D作品らしく、画面手前へ飛び出す演出が多かった気がする。今回は2Dで観たわけですが、インド映画も3Dとか4DXとかで上映してほしいですね。(RRRとかやってた気がするけど)

ロンドンで暮らすインド
>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今見るとシザーハンズを持て囃す近所の人妻たちが、彼を欲求不満のはけ口として認識していたりとか、おとぎ話とするには大人向けな部分もある。
あと恵まれない者に手を差し伸べた後の、責任の取り方についても考え
>>続きを読む

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.5

ディズニー映画史上最も下品な映画であり、
私が好きなショーン・レヴィ監督作品史上でもダントツで下品な作品であり、
ヒュー・ジャックマン出演作品史上でももちろん最も下品な映画。
この映画に関わった人すべ
>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

5.0

イイ感じにゆるい映画。世界観もストーリーもギャグも、作画もカッチリしてなくて良い。
あんずちゃんの設定からして緩い。化け猫だけど弱冠37歳、自転車を盗まれる姿にまだ若さが見える。ウケないダジャレを何回
>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

5.0

予告編のイメージとはだいぶ違って、素敵なロマンティック・コメディだった。事実をなぞりながらもフィクションがメインで、ロマコメをNASAの月面着陸計画を舞台に描いた感じ。実直すぎるコール(チャニング・テ>>続きを読む

ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略(2024年製作の映画)

4.5

始まりましたね、新シリーズが!
私は”ヤマトおじさん”だけど旧作のヤマトは一切見ておらず、「2199」からヤマトを見ています。旧作について無知ですが、無知だからこそ壮大なSF展開に純粋に驚き、楽しむこ
>>続きを読む

ツイスター(1996年製作の映画)

5.0

巨大竜巻を追うストーム・チェイサーたちの危険なミッションを描いた映画。特殊なセンサーを竜巻に乗せて飛ばすために、極限まで竜巻に近づこうとする主人公たち。死と隣り合わせの中で、別居中だった夫婦の絆が再生>>続きを読む

SALAAR/サラール(2023年製作の映画)

4.0

「K.G.F」のプラシャーント・ニール監督が「バーフバリ」のプラバースを主演に迎え、またも「K.G.F」みたいな映画を撮った、と言えば分かる人には分かるだろう。

アクション特化の作風で、ユーモアなど
>>続きを読む

バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

5.0

お前たちー!アタマからっぽで楽しめる映画だぞー!!

前作の事件から続いてる人間関係もあるけど、前作の記憶ゼロでも問題なく楽しめるレベルで楽しい。マイクとマーカスが今作でもめちゃくちゃやってて痛快。
>>続きを読む

Iké Boys イケボーイズ(2021年製作の映画)

4.0

アメリカ人監督が、日本の特撮へのオマージュ満載で作り上げたヒーロー映画。オクラホマを舞台に日本のカルトアニメを見たオタクたちに異変が起こります。

はっきり言ってつまらないです。つまらないですが、日本
>>続きを読む

ビートルジュース(1988年製作の映画)

4.5

ひょんなことから死んでしまった(?)夫婦が、新しい住人を追い出そうとして奮闘する。

まず死に方がなんだかポップだし、その後の幽霊生活も楽しそうで良き。(本人たちは一生懸命だけど)
新米幽霊では人を驚
>>続きを読む

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.0

ピザ🍕食べるために命を懸ける物語。

日本版ポスターとは正反対に、男性が怯えまくり、それを女性がケアする。(女性、末期ガンなのに)
英雄的活躍をするのも女性で、命を助けてもらうのは男性の方だった。
>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

原作未読です。藤本タツキの名もよく知らずに見ました。予告編が背中を映してるだけでどんな話かもよく分からないまま観始めましたが、アニメーションの気持ちよさ、物語の面白さに惹かれました。

終盤の夢想(?
>>続きを読む

ユニコーン・ウォーズ(2022年製作の映画)

5.0

可愛いテディベアなんてどこにもいなかったよ…。

神聖な森をめぐって、テディベアとユニコーンが長年に渡る戦争を繰り広げている世界。テディベアのアスリンは双子の兄ゴルディと共に軍の新兵キャンプでしごかれ
>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.5

血みどろで始まるもどこか脱力感が漂う侵略コメディ。
姿形のない宇宙人が人間に憑依し、人々から”概念”を奪っていく。
憑依された夫を演じる松田龍平から溢れる可笑しみ。

概念を奪うというのが哲学的で面白
>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

4.0

あのM・ナイト・シャマラン監督に24歳にもなる娘がいたことが今回最大のサプライズだった。父娘で映画撮って楽しそうな家庭ですね。

個人的には24歳の女性監督の感性に期待もちょっとあったのだけど、いつも
>>続きを読む

数分間のエールを(2024年製作の映画)

4.5

68分間のアニメを。

春先頃から表現者を描いた映画が多い気がする。これもそのひとつ。
動画制作を趣味とする高校生が、偶然出会った弾き語りシンガーの声に魅了され、彼女の曲のMVを作りたいと奮闘する。し
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アウシュビッツ収容所の隣に住んでいる所長家族の日常を切り取った作品。虐殺のシーンはなく、それが行われているとの明言もないまま、しかし間違いなくホロコーストを描いた映画である。「サウルの息子」がゾンダー>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

5.0

あいつやっぱり乳首いじってて草。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のヒロイン(?)フュリオサの生い立ちを描いた作品。スピンオフ作品だけど前作に全然力負けしてないどころかむしろ勝ってるんじゃない
>>続きを読む

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

5.0

声優・青山吉能の主演映画ならば観ないわけにはいかない!重度のコミュ症少女を見事に演じる青山吉能の声を映画館で聴け!!

“真のコミュ症は断わることができない”
その通りにバンドとの出会いからライブにバ
>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「これを観る前に言っておくッ!

おれはいま濱口の映画をほんのちょっぴりだが体験した

い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

5.0

ボリウッドが放つスパイ・アクション・コメディ。見事なまでのアクションエンタメっぷりだが、随所に散りばめられたユーモアと、真面目にやってるのに醸し出されるスチャラカ感がとても魅力的なので「コメディ」と書>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

前章ラストのあれを受けて、てっきり物語が加速するもんだと思っていたら、なんか普通に大学行ってサークル活動してますな…。
そんな異常事態の中の「普通」がこれまた異常で面白くもあるのだけど、門出もおんたん
>>続きを読む

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.5

ジャングルポケット、みんなから「ポッケ」と呼ばれてるの可愛くていいな…。

ウマ娘初の完全新作劇場版は、TVシリーズと変わらず熱いレースを通してウマ娘たちの闘いが描かれる。
圧倒的な存在感を放って流星
>>続きを読む

劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(2024年製作の映画)

5.0

全4話の配信版を見た時に、これをまとめれば一本の映画になる…、ウマ娘アニメの可能性を広げた…、と思っていたら本当に映画になった。しかも「新時代の扉」と繋がっていく内容で、私が言う前からとっくに劇場版を>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

4.0

現役アイドルが書いた作品として見ると闇を感じる部分もある。

テンポ良し、演出良し、作画も悪くない。けれどシナリオが少し弱かったか。
アイドルになるため打算で動く主人公、何も知らされず巻き込まれた仲間
>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.5

変な映画だと思う。ニコラス・ケイジ主演、慟哭のリベンジスリラーという触れ込みながら、暴れるでもなし叫ぶでもなし、非常にゆっくりとしたテンポで静かに進む。いつものマッド・ケイジは封印し、しかし明らかに異>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

もともと「猿の惑星」という作品は、驕り高ぶる人類社会への痛烈なカウンターというメッセージ性を孕む作品だ。支配者としての立場をエイプに取って代わられた人類の姿は、強烈な皮肉として映る。
しかし本作ではそ
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

5.0

コングの意図がゴジラに伝わってないんすよ〜💦
でも最後はゴジラもコングと一緒に微笑んだように見えた。えっ、ゴジラって笑うの⁉️

「髑髏島の巨神」で初登場したあの部族が意外な役割を果たす。見続けてきて
>>続きを読む