yamtantanさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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サウルの息子(2015年製作の映画)

2.0

主人公サウルのアップが、8割以上のカメラワーク。
映画というより、
ドキュメンタリーを観ているようだった。

BGMが無いのも印象的。
怒号、どこの言葉か分からない話し声、
泣き声、環境音、映像のため
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

仕立て屋の話なだけあって、衣装が良い。
結婚式のシーンの花の装飾も良かった。
新婦の髪飾りと、新郎のブートニア、
(お姉さんのブートニアも)
机の上の花が全て揃っているのが素敵。

レイノルズの全ての
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.5

コーエン兄弟、こんな映画も撮っていたんだ!

「悪しき者は追わなくても逃げる」
冒頭で一気に引き込まれる。

賢く勇敢な少女、腕が立つけど酒飲みジジイ、
いけすかないテキサスレンジャー、
主要人物の描
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルやあらすじが、
分かりやすくシンデレラストーリーになっているけど、
そこにインド社会に置ける女性の立場も絡んでいて、
そんなに単純な話でもない。

お母さん、キュートで少し子供っぽい、って思っ
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カポーティ(2005年製作の映画)

4.0

カポーティの巧みな人身掌握に、
序盤からこちらも心を掴まれる。
真面目で正直で傷つきやすく、
でも最高に二枚舌。
どれも本当の彼だけど、本音は分からない。

彼の二枚舌は、優しい嘘では無く、
かと言っ
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

難解では無いのだけど、難解なストーリー。

主人公が突飛過ぎて、
行動が病的な感じがして馴染めなかった。
基本的には真面目なのに、
ちょこちょこ嘘をつく。
姉たちに過干渉されているのは気の毒だが、
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危険なプロット(2012年製作の映画)

2.5

虚構と事実が段々ない混ぜになって、
境界線が分からなくなる。
作文の読者として、
追体験をするような映画だった。

クロードが美しかった……。
男女関係なく誰でも罠に陥れる
蠱惑的な魅力がある。

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ショコラ(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公のヴィアンヌが寛容で魅力的だけど、
万能でない所が良い!
迷い苦しむ時には、
年功者のアルマンドに教えを乞い、
励まされまた立ち向かう力を得るのが、
等身大の女性

ヴィアンヌは色香があるけど、
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

貧乏家族が金持ち家族に上手く取り入る手腕は、
流石、と評していいか分からないけど面白い。
いつそのハリボテがバレてしまうのかと、
観ている方はハラハラするが、
物語が意外な方向に進むと
どう着地するの
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

2.5

中流階級の日常と没落。
リアリティがあり丁寧な描写だったが、
時間が長く感じた。

家族のすれ違う様とか、
あるあると言う感じなのがまた辛い。
結局末娘のライザが割り食ってしまってるのが、
また何とも
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初は酔っ払った勢いだけだったのに、
サクッと強盗して、
いつの間にギャングに追われて、
警官にも追われるおたずね者になってた。

余命いくばくの青年たちが主人公なのに
悲壮感ないのは、
カッコだけで
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フィクションとして撮られているが、
現実に近い話が沢山あるだろうと想像がつく。

過酷な状況にある子供の近くには、
親に見守られ楽しくダンスする子供や、
大人に守られ学校へ通う子供たち。

ゼインは子
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観た後、面白いとか面白くないとかでなく、
「すごい物を観た……!」
と言うのが一番に来る。
これはホラーなんだろうか。
結果だけ見るとホラーかもしれないけれど、
絵にも描けない何とやらとは、
まさにこ
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マグノリア(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初の1時間は起承、
1時間以降は転、
最後の1時間は結、
と言った具合に物語が進む。

登場人物が多いが、
それぞれの物語を忘れなくらいのタイミングで
続きが挿入されるので、
緩やかな緊張感が続く。
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なんちゃって家族(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

頭空っぽにして観られる映画。

段々、所々だけど本当の家族っぽくなるのが良い!
なので、ラストシーン観て嬉しくなった。
(聞こえない所で悪態つくのが、
いかにも彼ららしい)

配信でもラストにメイキン
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初はトニーがあまりにセコいしガサツで、
「こんな雑で粗悪な人いる?!」と呆れたけど、
下品だけどユーモアのある人間臭さと、
トラブルに対しての頭のキレの良さに痺れた。
手紙のヘタクソさも、愛嬌があっ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

-

主人公の行動が不審者過ぎる。笑
理屈っぽいし、上から物を言う感じが、
全然共感出来なかった。

ラストは観る人に任せる、
という感じの終わり方かな。
イランの風景が見られたのは良かった。

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

クラシックカーでカーチェイスしたり、
所々凝った空撮が入ったり、
派手な銃撃戦があったり。
映像がオシャレ。

物語は、3人出てきた父親が印象に残ったかな。
親にとって子供は、
いくつになっても子供な
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

終始不穏。ずっと暗くて重い。
嘘も暴力も恐ろしい。
「制服」なんて分かりやすい権力の前では、
違和感があっても屈してしまうよなあ……。

自分の命をかけたら、
必死に守ろうとする気持ちは分かる。
そし
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤の視点の合わない
視覚効果に酔ってしまった。
ただ視覚効果のおかげで、
自分がジャンになった様な感覚になり、
気づけばアルファベットに合わせて瞬きをし、
一緒に理学療法をしていた。

夢の様にふわ
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アイム・ヒア(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽、ロボットの造形、
フィルムの感じがノスタルジック。

基本はロボット同士の恋のお話だけど、
さらっと差別についての描写もあったり、
(ロボットは車に乗っちゃいけない)
パーツは「物」だけれど、
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

詐欺師の男と小さな相棒のロードムービー。
物語が進行していくにつれ、
仕事の内容が過激になって、
比例して2人の距離が縮まり、
相棒になっていく姿がカッコいい。
そこに少しの愛や女心が滲む。

本編も
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キャロル(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2人の女性の邂逅の物語。
魅力と色気に溢れてるキャロルと、
少女のようで小悪魔的なテリーズ。
迷いながら生きる2人が出会い、
距離が縮まっていくのを、
息を飲みながら見守った。

キャロルの指先が印象
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

遺伝子の呪縛の物語。
いくら優れていても、劣っていても、
自分を持っていないと、
それは生かす事が出来ない。
ラストシーンは、
呪縛を解くような終わり方だった。

そう遠くはない未来の物語という導入だ
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星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時代は経てど、
その時代にかけられるお金をかけて
制作されたというのが分かるゴージャス感。
花嫁探しのストーリー、
どちらも面白かったんだけど、
ラストが……うーん。
王子の性格を考えると
仕方ないの
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

臓器提供のために
子どもの頃から施設で育った若者の群像劇。
風景、建物、室内などの美術の世界観が素敵でした。
話はともかく。
(出てくる人、どの人も共感出来なかった。)

あと自分の親のことを
"もし
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妹の恋人(1993年製作の映画)

3.5

序盤の病気を持つ妹との閉塞感ある暮らしから
徐々に道が開かれていくのが、
コンパクトにまとめられている。
大きな事件が起こるわけではないが、
見終わった後満足する映画。
ジョニーデップはすごく役に合っ
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.0

名前違いから巻き込まれた誘拐事件だけど、
物語の最後がまったく違うところに
着地点があるのが良い。
コーエン兄弟得意のボタンの掛け違えに
下品なシーンはものすごくスルメ的で
何度も観たくなる映画。
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト手前までは
本当に息を飲むサスペンスだったのに、
ラストはどうしてファンタジー通り越して、
肌色多めの展開になってしまったのか……。

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤はよく分からなくて退屈。
ストーリーの着地点が見えない&過去が分かってくると、
先が気になる映画だった。
不穏を抱えつつ産んだ子でも
母は強しなのかと思ったけど、
ラストの演出は、
所詮は親子でも
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく出来の悪い
原作のダイジェスト版みたいだった。
原作読んでても話が
あっちこっちに行って分からなすぎ。
各キャラクターも
気持ち悪い風に悪変されてて酷すぎ。

そして父になる(2013年製作の映画)

3.0

ラスト20分に色々込められてる感。
是枝監督の映像は、
写真的でシーンの切り取りがキレイですね。
尾野真千子さんは、
侘び寂びのある美人だと思います。

凶悪(2013年製作の映画)

3.5

実際の殺人事件を元に構成させた映画。
殺人を悔いる一方で
スイッチが入ったように殺したり、
好奇心から犯行に加担したり、
心の動きがあるから
殺人の残忍さが際立って怖かった。
新潮の中瀬さんの役の人、
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16ブロック(2006年製作の映画)

3.0

物語の導入が短くてすぐに事件が起こるのが良い。
ほぼずっと逃げてばかりだけど、
何度ももうダメかも……
みたいなシーンが続いてハラハラ楽しかった。

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

3.0

ブーの登場場面で「……かわいくない」
と思ったけど、
終わる頃にはかわいく見える不思議。
所々日本的な物が出てくるのは、
日本人として嬉しい。
扉収納庫の場面が最高にいいです。
TDLのアトラクション
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