クシーくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

クシーくん

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地球最後の女 アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド(1960年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

ロジャー・コーマンという人は手を変え品を変えこそするが同工異曲というべきか、芸風はどれも同じであると本作で実感した。

富豪だが綱渡り的な経営の為に、常に金銭トラブルが絶えないハロルドが、美人妻のイヴ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白い!本当にありとあらゆる現在の王道的展開が詰まった、天才的アイデアの塊。
スクリューボールコメディは「赤ちゃん教育」くらいしか観てなくて、それほど熱意と興味が湧かなかったのだが、これを機に30~4
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恐怖の雪男(1957年製作の映画)

3.4

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ハマー製雪山ホラー。ヒマラヤ山脈に生息するという雪男伝説に取り憑かれたピーター・カッシング演じる学者先生が、金目当てのハンターらと共に雪男狩りに赴くが…というお話。

恐怖のイエティが愚かな人間達を次
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クリスタル殺人事件(1980年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アガサ・クリスティ原作「鏡は横にひび割れて」の映画化。ミス・マープル作品なので、セント・メアリ・ミードの長閑で美しいイギリスの田舎町に眼福。テイラーの豪華な衣装や、マープルの甥のクラドック警部の渋い仕>>続きを読む

GAME KING 高橋名人VS毛利名人激突!大決戦(1986年製作の映画)

3.0

高橋名人がスイカを16連打で叩き割る映像で余りにも有名な本作は、言ってしまえば今で言う所のゲーム実況動画に過ぎないのだが、この企画で短編とはいえ一本映画を撮ろうという時代の緩さというか、ロッキーっぽい>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

ネット上で漏れ聞く評判から期待値ゼロで観た。想像した以上には酷くなく予想通りといった感じの内容ではあった。しかしキャストは決して安くない俳優陣を使ってるのに、何故失敗したのか。

どっちつかずで何がし
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トプカピ(1964年製作の映画)

3.7

キッチュ過ぎるアバンタイトル嫌いじゃない。そこに全編に渡って流れるエンテクノの旋律がエキゾチックな高揚感を否が応でも盛り上げる。

泥棒グループのコメディ物という、後続の「オーシャンズ」や「黄金の七人
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キートンのハード・ラック/悪運(1921年製作の映画)

4.4

今回も並の運動神経では到底再現不能の多彩なアクションを観られた。乗馬アクション一つとっても、馬の背の上で直立からの後ろ向きに地面に落下、走行中の馬から落馬、水中を泳ぐ馬を櫓で漕ぎながら逆さまに乗る、宙>>続きを読む

捨小舟(1923年製作の映画)

3.7

キートンの作品の中ではアクションも物足りず、やや凡作の側に入ると思う。
ただブラック・ユーモアは今までの中でも群を抜いている。殺人と死を軽々しくエンタメにしても当時の人々も笑える度量を持っていたという
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

4.4

危機一髪~死亡遊戯の中ではこれが一番お気に入りかも。スズキ館長との決戦は映画史上に残る名シーンと言って間違いない。大好き。

敬愛する師匠を毒殺されたリーが敵の日本人武道家相手に大暴れする痛快劇。前作
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.4

リーの主演作品の中ではこれが一番微妙かな…ゴールデン・ハーベストで契約した第一作目という事で、元々リーを主役にする前提ではなかったせいか、脚本も色々荒削りというかちぐはぐした部分も少なくない。

とは
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ミネソタ無頼(1964年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

初期のマカロニ・ウエスタンとの事だが、意外なほど面白かった!この時期はマカロニ末期と違ってまだまだクオリティ高いのかな。

何十年も懲役刑に服していた元凄腕のガンマンが己の無実を証明する為に脱獄、かつ
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不思議の国のアリス(1903年製作の映画)

3.0

最初期のアリス映像化作品、という事で1915年版と一緒に視聴。

こちらは一本のストーリーと言うよりは原作を知っている事を前提に要所要所の見せ場だけを映像で見せていく、紙芝居のようなスタイルに近い。
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実写版 まいっちんぐマチコ先生(2003年製作の映画)

1.2

全く酷いね。参ったのはこっちの方だよ。
河崎実監督は全部で3〜4本まいっちんぐマチコ先生を撮っててこれが第1作目みたいだけど、もう1作目だけでお腹一杯。

まいっちんぐマチコ先生ファンはこれ観て喜ぶの
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宝島(1950年製作の映画)

3.3

ディズニー初の実写ドラマ作品。有名だが実は一度も観ていない事に気づき、視聴。

宝島の話を特にいじることもなく、ごくごく真面目に映画化している、非常に無難な作品と言える。ディズニーにしては珍しく、おな
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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

4.0

エッシャーの事はよく知らなかったが、本作を観て非常に興味が湧いてきた。作品の大部を占めるだまし絵は幾何学的で緻密な計算の元に成り立っていて、自分の中でなんとなく理解を拒んでいた部分もあったのかもしれな>>続きを読む

英国万歳!(1994年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

18世紀後半のイングランド、温厚な名君ジョージ3世が突如として乱心、周囲は豹変した国王に振り回され英国は危急存亡の秋に陥る。息子のボンクラ王子ジョージ4世が王位簒奪を狙う中、王の病状はますます悪化して>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ~レッド・スカルの野望~/キャプテン・アメリカ 帝国の野望(1990年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

なんともしょっぱいキャプテン・アメリカである。アルバート・ピュンとティム・バートンを比較するのも酷な話ではあるが、前年にはバットマンやってるんだよなあ。1960年代くらいの映画と言われても納得してしま>>続きを読む

HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

3.0

gyaoが終了、ということで以前流し見してたのをついでにもう一度観賞。gyaoで無料じゃなきゃ正直もう一度観ようってならないしねこれ。

やっぱり下らない。下らないけど愛は感じる。それに本家公開僅か7
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

叫びだしたくなるような醜悪さを敢えて前面に押し出さずに、淡々と事件を追っていくのが渋い。教会関係者を露悪的に描くでもなく、被害者の振り絞るような証言から暗闇に浮かび上がる背景画のようにその悍ましさ、痛>>続きを読む

サム=サマンサ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

女性を性欲処理の道具ぐらいにしか考えていないエリート下衆男がある朝突然美女に変わってしまった事で巻き起こる騒動を描いたロマンチックコメディ。
安っぽい演出に雑なカメラワーク、脇役の演技が色々酷かったり
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エイリアン・デッド(1980年製作の映画)

1.4

監督のフレッド・オーレン・レイという人はB級映画の帝王と呼ばれてるそうだが、そんな彼の初商業映画がこれらしい。まあ内容を期待していた訳ではないが、実にシドい。
原題からしてエイリアン・デッドだがエイリ
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BEAVER VALLEY(1951年製作の映画)

3.3

ディズニー+では「ビーバーバレーで」というタイトルになっている。もっと言うと、「ビーバーの谷」と登録情報が被っている。僅かな情報から類推してもこれらは完全に同じ映画なので、明らかな重複である。マイナー>>続きを読む

パリは燃えているか(1966年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

パリ解放のレジスタンス蜂起を描いた有名な同名ノンフィクションの映画化…なのだが、映画製作にあたって当時存命だったシャルル・ド・ゴールからの強い検閲を受け、また本作にも登場するフランス共産党などからも口>>続きを読む

夜歩く男(1948年製作の映画)

3.8

実話を元にした実録風犯罪物。ロサンゼルスの簡単な紹介と全景から始まるドキュメンタリーチックなOPがカッコいい。

凶悪な犯人を追う刑事たちは仲間を撃たれたことから感情的な部分もやや見せるものの、クロフ
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黄金作戦・追いつ追われつ(1966年製作の映画)

3.7

何の気なしに観たが、面白かった!
シド・フライシュマン原作の児童文学「ぼくのすてきな冒険旅行」原作、60年代ディズニー実写らしさに溢れた、冒険活劇という言葉がぴったり当てはまる楽しい作品。
50年代頃
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ロッキーの怪人(1935年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

西部小説の名手ゼイン・グレイ原作の推理もの。西部劇扱いになっているが、別に所謂西部劇ではなかったな。Amazonプライムのタイトルは「ロッキー山脈の戦い」になっている。filmarksも原題表記が省か>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

1.5

こういう映画に余りムキになっても仕方がないと思うが、まあ酷い。自分が恥をかいている訳でもないのに共感性羞恥じみたものがふつふつと湧いた。大の大人が集まって三国志のギャグパロディをやるYoutube動画>>続きを読む

吸血蛾(1956年製作の映画)

3.3

金田一耕助は池部良。キリリとした二枚目でカッチリしたスーツにネクタイ、ポマードで撫で付けた髪も良く似合う。全然金田一らしさはない。初登場から木陰に寄りかかり、煙草の煙を吐いてニヤリと笑う金田一。誰なん>>続きを読む

妖女ゴーゴン(1964年製作の映画)

3.4

イギリス製作で舞台がドイツで怪物が古代ギリシアという、なかなか国際色豊か(?)な、ハマーフィルムおなじみ古典の怪物を題材にしたホラー映画。妖女ゴーゴン!…と仰々しく銘打ったものの、怪物を見た者は石に変>>続きを読む

テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

いやあこれはキツイな。前作もまあまあ酷かったが、今回はほとんどギャグの数珠繋ぎみたいな作品である。現代と古代ローマとのギャップを見せるギャグ自体は悪くない(といっても他に比べれば、だが)が、前作から特>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観た時はそのスケール、迫力に圧倒されたが、こういう作品をサブスクで観るのは間違いかもしれない。
マルチバースオブマッドネスを観るために再鑑賞。やはり映像表現に圧倒されたのは変わらない。
幽体離
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.6

なんか世間的には余り評判が良くないらしい本作だが、私は1作目よりは好きだった。ただ、やはり同時期に作られているアイアンマン3やキャプテン・アメリカWSやGotgと比較してしまうとかなり見劣りするのは間>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.2

「ラブ&サンダー」を観るために久々の再視聴。結果的には大して印象が変わらなかったな。シリーズ長期作なので、後の作品と初期とでは結構キャラクターも違ってたっけと思いきや、ソーもロキもジェーンも根幹の部分>>続きを読む

ブラックホール(1979年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ブラックアウトの画面のまま前奏曲が2分半近く流れ続けるので、あれ、モニターがバグったかな?それともディズニー+との接続不良かな?…
しかしこの前奏曲スターウォーズっぽいな...あれ?OP始まった…じゃ
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日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)

3.9

地下鉄サリン事件が起こった時はまだ子供だったので、正直両親が騒いでいたことを朧げに記憶しているような気がするが、それも結局後付の知識による勘違いかもしれない。
とにかく子供の時に起こった出来事というこ
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