Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Omizu

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Solids by the Seashore(英題)(2023年製作の映画)

4.5

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
タイのパティパン・ブンタリク監督の長編デビュー作。釜山国際映画祭では二冠に輝いた。

素晴らしい。今年のコンペ暫定一位。アーティストのフォンと
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トラブル・ガール(2023年製作の映画)

3.0

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
台湾のジン・ジアフア監督の長編デビュー作。主演のオードリー・リンは高く評価され、金馬獎では主演女優賞を最年少で受賞した。

うーん、悪くないけ
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戦闘(2018年製作の映画)

3.7

【第71回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『シチリアーノ』などの巨匠マルコ・ベロッキオの短編。カンヌ映画祭監督週間でプレミアされた。

これは…何と言ったらいいか分からない。短編でここまで流麗な叙事詩が
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War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(原題)(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
ジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas (War Is Over)」にインスパイアされた短編アニメ。アニー賞では短編映画
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Our Uniform(原題)(2023年製作の映画)

-

【第96回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
イランのアニメーション作品。アヌシー映画祭で第一回作品賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされている。

イランにおけるヒジャブを扱った
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Red, White and Blue(原題)(2023年製作の映画)

4.0

【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
英語字幕もなしで観たので見落としているかも。でも趣旨は理解できたし、現状この作品が有力視されている理由もよく分かった。

アーカンソー州ではキリスト
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作詞家志望(2023年製作の映画)

3.7

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
香港のノリス・ウォン監督作品。長編デビュー作『私のプリンス・エドワード』で一躍脚光を浴び、本作も香港映画賞で2部門で候補にあがるなど賞賛を受け
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水に燃える火(2024年製作の映画)

3.0

【第19回大阪アジアン映画祭 コンペティション部門出品】
マレーシアのサンジェイ・ペルマル監督作品。ロッテルダム映画祭でプレミアされ、マレー語ではないタミル語を話す少数話者を主軸にした作品になっている
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『ウォッチメン』などドラマの脚本家として知られるコード・ジェファーソンの長編映画デビュー作。前評判は高くなかったがトロント映画祭観客賞を受賞し一気
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

【第96回アカデミー賞 主演女優賞、助演女優賞ノミネート】
アカデミー受賞作『フリーソロ』の監督コンビが実在のスイマーであるダイアナ・ナイアドの挑戦を映画化した作品。アカデミー賞では主演女優賞(アネッ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 作品賞他全2部門ノミネート】
セリーヌ・ソン監督の長編デビュー作。サンダンス映画祭で話題となり、アカデミー賞では作品賞と脚本賞にノミネートされている。

韓国人の男女が幼少期以
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で知られる鬼才ジョナサン・グレイザー監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され見事グランプリを受賞した。アカデミー賞
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

【第96回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『アバウト・シュミット』アレクサンダー・ペイン監督作品。テルライド映画祭でプレミア後、助演女優賞(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)を中心に絶賛。ア
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女の一生(2016年製作の映画)

4.5

【第73回ヴェネツィア映画祭 国際映画批評家連盟賞】
『ティエリー・トクルドーの憂鬱』ステファヌ・ブリゼ監督がモーパッサンの同名小説を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され、国際映画批評家
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サバイバル(2022年製作の映画)

3.7

【第73回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『クワイエット・ルーム』などのロルフ・デ・ヒーア監督作品。ベルリン映画祭コンペに選出されたオーストラリア映画。

なんでこれ邦題がついてるんだ…?
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

2.9

【第96回アカデミー賞 視覚効果賞ショートリスト選出】
『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダー監督のSFアクション大作。アカデミー視覚効果賞のショートリストに選出されたがノミネートは逃した。主演は
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.7

『死霊館』シリーズや『アクアマン』などの売れっ子ジェームズ・ワン作品。ヒットした『インシディアス』の続編である。

ジェームズ・ワンだけあって面白かった。さすがの展開力でぐいぐい引っ張る。「あちらの世
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

【第74回ベルリン映画祭 フォーラム部門出品】
『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督作品。ベルリン映画祭フォーラム部門に選出されるなど国内外で高い評価を得ている。

これはとてもいい。配信におりてきたら
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甘き人生(2016年製作の映画)

3.7

【第69回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『シチリアーノ 裏切りの美学』などの名匠マルコ・ベロッキオ監督作品。マッシモ・グラメッリーニによる自伝的小説を原作とする人間ドラマ。カンヌ映画祭監督週間でプレミ
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サイバーバンカー:犯罪の潜む場所(2023年製作の映画)

3.3

ドイツの小さな村にあったハッカー集団の実体を描いたドキュメンタリー。オーソドックスなつくりの典型的なNetflixドキュメンタリーだけどまぁまぁ面白かった。

インタビュー、実際の映像、再現映像で構成
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二重生活(2012年製作の映画)

3.8

【第65回カンヌ映画祭 ある視点部門出品】
『スプリング・フィーバー』など中国第六世代の監督ロウ・イエ作品。カンヌ映画祭ある視点部門オープニング作品として上映、アジア・フィルム・アワードでは作品賞を受
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

【第76回カンヌ映画祭 パルムドール】
『ソルフェリーノの戦い』ジュスティーヌ・トリエ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され最高賞を受賞、アカデミー作品賞にもノミネートされている。

いやー、これは過
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スライス(2018年製作の映画)

3.7

A24特集にて。
オースティン・ヴァセリー監督の長編デビュー作。主演は『デッドプール』などのザジー・ビーツ。

かなり好き放題やったホラーコメディ。思ってもみなかった荒唐無稽な展開がなかなか楽しい。評
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愛の泉(1954年製作の映画)

3.6

【第27回アカデミー賞 撮影賞、歌曲賞受賞】
『百万長者と結婚する方法』ジーン・ネグレスコ監督作品。ローマで秘書として働く三人の女性を描き、「トレヴィの泉」を一躍有名にした作品としても知られる。アカデ
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

『ショーイング・アップ』ケリー・ライカート監督作品。ロッテルダム映画祭でタイガー・アワードを受賞、インディペンデント・スピリット賞でも2部門にノミネートされた。

始めてライカート作品の良さが分かった
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ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

3.7

【第75回カンヌ映画祭 監督週間出品】
A24特集にて。『奇跡の海』エミリー・ワトソン、『aftersun』ポール・メスカル主演の人間ドラマ。カンヌ映画祭監督週間でプレミアされ、英国インディペンデント
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アルフィー(1966年製作の映画)

3.5

【第19回カンヌ映画祭 審査員特別賞】
『007は二度死ぬ』ルイス・ギルバート監督作品。ビル・ノートン原作の舞台劇を映画化。カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞、アカデミー賞では作品賞他全5部門にノミネー
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Ninety-Five Senses(原題)(2023年製作の映画)

3.5

【第96回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
短編アニメ作品。囚人として収監されている老人が自らの人生を反芻する。英語字幕さえついていないためセリフはあまり聞き取れなかった。

水彩画
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ある人形使い一家の肖像(2023年製作の映画)

3.2

【第73回ベルリン映画祭 監督賞】
『白と黒の恋人たち』などの名匠フィリップ・ガレル監督作品。近年監督としても活躍する主演のルイ・ガレルをはじめ、エステール、レナなどガレル一家が出演している。

好き
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結婚しない、できない私(2019年製作の映画)

3.5

中国の未婚女性たちを描いたドキュメンタリー。
婚活に勤しむ女性たち、そして「早く結婚して子供を産め」と言わんばかりの社会の生きづらさ。

親や親戚から結婚を急かされる。胃がキリキリと締め付けられるよう
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菊五郎の鏡獅子 4Kデジタル修復版(1935年製作の映画)

3.8

小津安二郎が撮った唯一の記録映画。国際文化振興会より委嘱され、六代目尾上菊五郎の踊りを映している。

六代目尾上菊五郎の演じ分けと共通する素晴らしさが味わえる。歌舞伎にはあまり詳しいわけではないが、2
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美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

5.0

【第44回カンヌ映画祭 審査員グランプリ】
『修道女』などの巨匠ジャック・リヴェット監督の代表作。バルザックの『知られざる傑作』を翻案した本作はカンヌ映画祭審査員グランプリを受賞、日本でもキネマ旬報外
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楽日(2003年製作の映画)

4.0

【第60回ヴェネツィア映画祭 国際映画批評家連盟賞】
『愛情萬歳』ツァイ・ミンリャン監督作品。ヴェネツィア映画祭でプレミアされ国際映画批評家連盟賞を受賞した。

寂れた映画館を舞台としつつ、ほとんどセ
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幻の光(1995年製作の映画)

3.5

【1995年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『万引き家族』是枝裕和監督の商業映画デビュー作。宮本輝の同名小説を原作とし、いきなりヴェネツィア映画祭コンペに出品され撮影賞を受賞するなど国際的に高
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サテリコン(1969年製作の映画)

3.7

【第43回アカデミー賞 監督賞ノミネート】
フェデリコ・フェリーニがペトロニウスの著した紀元1世紀ごろの文学『サテュリコン』を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭で最優秀イタリア映画賞を受賞、アカデミー
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Mami Wata: A West Afrikan Folklore(英題)(2023年製作の映画)

3.8

【サンダンス映画祭2023 ワールド・シネマ・コンペティション部門特別審査員賞】
西アフリカの民話を題材にした作品。サンダンス映画祭で特別審査員賞が撮影に対し授与され、インディペンデント・スピリット賞
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