湯浅政明4本目。これはうーん…別に日本沈没じゃなくても良いような。侵入者を攻撃するスーパーの店主とか死者の声が聞こえる避難所（何だこのオカルト設定）とかゾンビでも良くない？そこは日本が沈んでいくことによるアイデンティティの問題が描かれてほしかったのだけれど、9話のラップにあったくらいでほぼサバイバルに終止しており、感傷的に人が犠牲になる描写も安直に感じられて面白くなかった。昔の映画はそうでもなかった気がするけど違ったかな。トドメは最終回で沈んだ日本列島が浮上しそれに従って日本人は復活しますと言うもので、アーカイブされた様々な日本の風景を映し出して主人公姉弟の姉がパラリンピックで弟はeスポーツで活躍する姿を描いて終わるのだが、日本スゴイを感じさせられ今年コロナ禍で決行された馬鹿騒ぎも重なって気持ち悪かった。あれも最初は復興五輪という名目だったしね。日本人の純血を保護しようとする連中が即沈んだりしてたのであからさまに変な思想はないのだろうが、無意識のキナ臭さは拭えない。これまで大当たり続きだった湯浅監督だがこれは大外れだなあ。
