CLANNAD -クラナド-の15の情報・感想・評価

エピソード15
困った問題
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あらすじ
演劇部の復活に向けて、杏や椋、ことみが部員として名前を貸してくれることになった。 これで活動に必要な人数がそろい、あとは顧問の先生が決まれば演劇部を復活させることができる。 渚たちは幸村に顧問を引き受けてほしいと頼みにいくが…。
コメント2件
夏藤涼太

夏藤涼太

Key✕京アニといえば、一昔前のアニメ界隈では、圧倒的完成度の傑作確定演出みたいなものだったが、ある意味ではその太鼓判が唯一揺らいだのが、このCLANNAD学園編(1期と2期8話まで)だろう。 (結果としては、AfterStory編(2期9話〜)が(ラストを除いて)AIRとKanon2作を遥かに凌ぎかねない超名作だったために、「CLANNADは名作」「泣けるアニメの基本」という評価を与えられることになったが) AIRは一本道なので比較的アニメ化しやすいシナリオと言いながらも、あの膨大緻密で難解なシナリオを12話(実質14話)にまとめ上げ(ただけでなく、泣き・笑い・萌え・幻想性(Keyらしさ)という要素をきちんと表現しきっ)たのは、監督の石原立也、脚本の志茂文彦の驚異の原作理解力と再構成力と連続テレビアニメというメディアへの造詣の深さあってこそ。 その次のKanonは2クールあったので尺的には余裕だっただろうが、いわゆる「Kanon問題」を抱えた、ゲームでしか成立しないシナリオだったので、どうなるのかと思っていたが……まぁびっくりするほど綺麗に全ルートをまとめあげたので衝撃だった。 だからこそ、AIR以上に膨大複雑で、Kanon以上にゲーム的なCLANNADのシナリオも、京アニなら(4クールもあるし)なんとか上手くやってくれると思っていたが……まぁそんなことはなかった。 良い言い方をすれば、原作リスペクトは過去2作以上だし、キャラ萌えアニメとしては完璧なまとめ方。だが、Key作品の目指すイメージはそこであっているのかと言うと……。 具体的に言うと、尺を使うところと使わなかったところのバランスがおかしいという話で。 まぁ、藤林姉妹ルートと朋也ルート、および勝平の存在がカットされたのは仕方ないとはいえ(とはいえ可南子でさえチラッと登場したのに存在全無視されたのは衝撃的といえば衝撃。京アニは男に厳しい)…… 草野球ルートとかはなくてもいいし、いっそ(どうせルートに入らないなら)藤林姉妹や智代の日常パートはもっと削ってでも、だーまえが書いてて渚と朋也にちゃんと関わり、もちろん泣ける古川両親の話をやってほしかったし、幸村先生の話ももっと丁寧にやってほしかった。 何より、原作では今話のところにあたる、渚への告白シーンは、絶対に原作通りにやるべきだった。 藤林姉妹と智代とのハーレムルートをやるために告白がキャンセルされるという展開は、「渚ルートをアニメ化する」というCLANNADアニメの方針から考えると、はっきり言ってノイズ以外の何物でもなかった。 ただまぁ、原作プレイ済みの人にとっては、原作リスペクトがふんだんであるだけでなく、脳内で補完できるので、いい形でのアニメ化だったと思う。 (何より、1期最大の傑作回、18話の「オーバー」でのフラグ全折りエピソードは、このハーレムルートだからこそ生まれたものだしね…) しかし、アニメから入った人にCLANNADという作品の素晴らしさを伝えるには、ヒロインの魅力や原作リスペクトよりも、もっとシナリオに力を入れてほしかったな……と思わなくもない。
mizuki

mizuki

なぎさちゃん女神、好き 私もなぎさちゃんに守られたーい