赤毛のアンの36の情報・感想・評価

エピソード36
物語クラブのゆくえ
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あらすじ
月に一回、みんなの家で開かれる物語クラブは、今回はグリーン・ゲイブルズで開かれていた。物語はほとんど作っていないが、みんなで楽しく語り合う場として細々ながら続いていたが・・・。
コメント3件
ごめんねーダイアナ
真田ピロシキ

真田ピロシキ

前話同様にどうってことのない日々の描写が美しい。ダイアナと川で魚を獲るシーン。自分は地方の県庁所在地生まれでほとんどファミコンをしてたようなガキでこういう経験はないが、リアリティを匂わすものを感じ取れた。それは本作の制作スタッフは当時30歳くらいの若手でも戦後ちょっとくらいの生まれなので似たような原風景を持つ人が多かったのだろうなと。今だと想像の産物にしかならないことが多いように感じる。体験の引き出しが生む豊かな表現。どこぞのオタク野郎が「アニメーターの収入を高くすると遊んでしまうからダメ」と言ったそうだが、馬車馬のように働かされるだけでインプットを得られないから異世界なろう系みたいなリアルのない妄想アニメで溢れかえってるんじゃないか? さて、そんな美しい日々も今エピソードの最後には少女時代の終わりとして陽炎のように消えていく。物語クラブの友情は終わりはしないが、関係性は不変ではない。そして次回予告で見える大きく顔つきの変わったアン。転換点であり、赤毛のアンという物語の最終章を迎える。
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ゆず塩

ゆず塩

このコメントはネタバレを含みます

36話 :『物語クラブのゆくえ』 (勉強がより忙しくなるアン。それにより物語クラブ内ですれ違いが起き、解散へ向かう。昔の秘密基地、マリラのメガネなど、周囲の変化で去った年月を感じるアンだった。) 【夏休み、ダイアナと遊びまくるアン。久しぶりにアイドルワイルドに行くと白樺が伐採されて様変わりしていた。感傷の涙を流す2人。 夏休み最後の日、教科書をトランクから取り出すアン。夏休みでアンは元気を取り戻していた。 新学期が始まる。ミニー・メイも1年生に。勉強に熱意を燃やすアンたちクイーン組。 アンを心配するマリラだが、自分の頭痛やマシュウの発作については何もこぼさなかった。 クイーン学院合格発表の日、ギルバートが1番で合格してアンだけが不合格。と言う夢を見る。 月1回開いている物語クラブ。物語を作る事は無くなったが、おしゃべり会として続いていた。ある時、ダイアナが遅刻して来なかった。勉強が不安なジェーンとルビーは、「自分達はダイアナと違う」「こんなことしてる場合じゃない」と言う。ダイアナを呼びに行くアンが部屋の外に出るとダイアナがいた。ダイアナは「もうクラブを続けるのは無理なのだ」と涙を流す。 その後、1階に降りるとマリラが眼鏡をかけていた。頭痛対策らしい。 歳をとったと感じるアン。】 〈面白いポイント〉 ・「歳をとって感じる感傷」というものに弱いな、自分は。 アイドルワイルドもわかるが、物語クラブの方が胸に響くものはあるかな。 ダイアナが泣くのがずるいんだよ! 泣けば観てるこっちも泣くよ!って言うか。 歳をとると言うか、大人になる過程で失うものを見ているようで。本当、ノスタルジー。 ・感じることとしては前話と近い。ノスタルジーな感覚。こうした感情をしっかり感じられるのは良いですよね。 ・物語から感情を感じる話、と言うのか。物語の筋は無いんだよな。ここまでの積み重ねあっての36話。単発の読み切りとかじゃできないのだろう。
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