あられ

現実主義勇者の王国再建記のあられのネタバレレビュー・内容・結末

現実主義勇者の王国再建記(2021年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

現実主義勇者の王国再建記①

超大陸ランディアでは、人間、エルフ、ドアーフ、ドラゴニュートなど、多様な種族の人類が、様々な国を作っていた。だがおよそ10年前、大陸の北の果てに出現した魔界と呼ばれる空間から大量の魔物が湧き出して、世界は大混乱の様相を呈していた。各国連合は、討伐軍を遠征するも壊滅し、もはや魔界から出現する魔物を防ぐ余力はなく、魔界勢力の領土=魔王領は、大陸の1/3を占めるまでとなっていた…。


勇者として異世界・エルフリーデン王国に召喚される相馬一也=ソーマ、18歳。ここでの勇者の定義は、“時代の変革を導く者”ということで、勇者と言えば魔王をやっつけるのかと思いきや、勇者ソーマが戦うシーンは全くない。

実の所ソーマは、借金のカタとしてグラン・ケイオス帝国に差し出されるために召喚されたのだ。しかも召喚者たちは召喚できたことに対して逆に驚いてるしww ウケるけど、なんだかソーマが哀れですね。なんかめっちゃ酷い人たちです😆

人身御供などまっぴらごめんなソーマは、自身を守るために富国強兵政策を提案する。ソーマをえらく気に入った国王は、彼に王位を譲り、娘のリーシアと婚約させる。いきなりの丸投げ感半端ないですww

かくして勇者ソーマは、現代知識を駆使し、合理的に財政難の王国再建に力を注いでいく…。


この世界では、人は何かしらの魔法が一つ使える設定で、ソーマは同時に物事を進行できる能力が備わり、そんなに仕事が溜まってたのかと言うくらい、すごい勢いで複数の仕事を同時に片付けてますw 長時間働く姿は、まるで超ブラック企業で働いてるみたいでもあります😆

ソーマは召喚される直前に、図書館で政治思想家マキャベリの”君主論”を読んでいて、国の再建に大いに役立てています。

優秀な部下を広く募集したり、食料問題、腐敗貴族の排除、公共施設の整備などを手始めに、国の再建に取り組みますが、なんか国造りゲームのようで楽しいです。特に”くだらない事でも極めれば立派な才だ”と言って、世界を食べ歩くことが趣味の美食探求者のポンチョを登用し、食料問題を解決していく様子はあっぱれでした😆

災害発生&救助活動などのシビアで現実的な展開もあり、ソーマは有事対策などの政治手腕も大いに揮います😊

ソーマに従わない空軍に対しての、戦艦の使い方はグッジョブでした。そして、隣国アドミラル公国とのゴタゴタ&戦争を制し、エルフリーデン王国の国王として、名実ともに認められていきます😊
あられ

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