『レヴュースタァライト』からの流れで観た、原作発表の順序は前後しているらしいけど……宝塚、舞台といったものは全くの門外漢なのだが、『スタァライト』が少女達を物語るための文字通り「舞台立て」として舞台(観客も含めた)が使用されていたのに対し、こちらは極めて真っ当なかたちになっている。予想と違ったのは、タイトル通り未成熟の前段階に焦点を当てていたことで、もっと舞台に上がった葛藤やら何やらを描くのかと思っていた。まだまだ余地がありまくりの二期がいつでも可能な状態というか。1クールで七人分の成長を追っていくので一人一人に割く余地が少なくなってしまった感がある。その徹底はよりによって最終話においてこれまで色んな意味でガチ勢の人としてしか認知していなかった紗和の個人の葛藤に尺を割く判断から見てとれる。普通なら主人公だけでいいのに。愛の過去話を筆頭に、自分の観測範囲ではあまりないようなバランス感覚に時々ギョッとした。普通に流していくから驚く。
ベストは第十二幕。この告白も前振りが一切ない(実は演出されているが)から驚くんですよ、本当に……
