機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096の16の情報・感想・評価

エピソード16
第16話 サイド共栄圏
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あらすじ
連邦軍から追われる身となったネェル・アーガマが選んだ苦肉の策、『袖付き』との共同戦線。それに反発するクルー達に受け入れを命じたオットーは、フロンタルから本音を引き出そうとする。ミネバからも『箱』を手に入れて何をする気か? と問われたフロンタルは、地球を除く月と各サイドが経済的な結びつきを強めて連邦を弱体化させるという「サイド共栄圏」構想を明かす。その結果、引き起こされる悲劇を予見して失望するミネバだったが、『ラプラスの箱』への最終座標がインダストリアル7のメガラニカだとフロンタルに伝えてしまうのだった。一方、アルベルトからバンシィ・ノルンを受け取ったリディは、ユニコーンガンダムを追って出撃する。
コメント9件
Arcsan

Arcsan

このコメントはネタバレを含みます

脱連邦軍のネェル・アーガマとネオ・ジオン軍の袖付きとの共同戦線に不満を抱くクルーらと共に、オットー艦長はフロンタルに箱を手に入れる目的を問い質す。 ミネバ様からも問われ、フロンタルは「サイド共栄圏」構想を明かす。 しかし、これでは、アースノイドとスペースノイドとの全面戦争になりかねない。 アクシズ・ショックでさえ人は変わらなかった事に絶望したフロンタルとその光に未来を見い出したミネバ様では心底分かり合えない。 ミネバ様は失望し、フロンタルに最終座標がインダストリアル7のメガラニカだと口を滑らせる。 一方、アルベルト・ビストからバンジィ・ノルンを受け取ったリディはユニコーンガンダムを追って出撃する。
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高橋

高橋

最終座標明かされた 最終章前の締めにしてはこの後長い気するけどどういう発展する感じ?
MrY

MrY

ミネバ様のような視点を持っていなかったため、フルフロンタルの言い分に納得しておりました。 成る程最適解を選択するだけでは、人類が繰り返した争いの輪廻から抜け出すことができないのですな。 アクシズを地球に落とすようなシャアのような熱意が必要なんですね。彼は私怨で動いていたが政治屋的には結構いい線いっていたんですね
夏藤涼太

夏藤涼太

前話までの盛り上がりに反し、この辺は最終章前のタメ的な地味な話…という評価のようだが、個人的にはやっと「UC」の本質がわかり、面白くなってきたなと評価の上がったエピソードだった。 元々MS戦より政治劇のが好みでガンダムを見ている自分としては、序盤から、(死の商人として描かれてきたアナハイム社をゼーレみたいな地球連邦のディープステートにしたのは許せない一方で)アースノイドとスペースノイドの話が掘り下げられてるのはかなり良いなと思っていた。 というのも面白かったのは、フロ・フロンタルの唱える「サイド共栄圏構想」である。 まさか地球なしでも各コロニーが自活可能なのだとは気づけなかった。しかし言われてみたらコロニーだけで自活できるようにするのがコロニー装置なわけで、地球はボロボロだしで、上手いこと設定の膨らみを見つけたものである。 まぁ、サイド共栄圏は言うまでもなく「大東亜共栄圏」のパロディなわけで。 この辺は富野ガンダムっぽさがあるが…富野由悠季の場合はここに自分の想いや投影を乗っけてくるのが面白いところである。 しかしUC(福井晴敏)の場合はちょっと違って、極めて冷静に、富野ガンダムっぽさを出しつつ、テクニカルに活用している感がある。 というのも、フロ・フロンタルの理想において大東亜共栄圏をもじることで、ネオ・ジオン上層部…というかフロ・フロンタルの唱える理想がいかに自分勝手なものか、ネオ・ジオン一般兵との意識(理想)と現実にどれだけ乖離があるか、そしてスペースノイドのためと言いながらネオ・ジオンがどんなことをこれまでしてきたのか…そういった複雑な現実を一言で言い表し、理解させてくれるので、1つの演出として非常に上手い。 ガンダムUCはガンダムというより作劇においてはエヴァっぽさが目立つと何度か書いているが、この辺のスペースノイドの掘り下げは、断片的にしか語られてこなかった、宇宙世紀ガンダムの重要な要素に新しい視点を与えてくれてとても良いと思う。 また面白いのが、その後の強烈なミネバの口撃だ。 「……聞いてしまえば、つまらぬ話だ。(略)人類の革新を夢見たジオン・ダイクンの理想からは遠い。地球を人の住めない星にして、人類を残らず宇宙(そら)へ上げようとしたシャアの狂気、熱情からも程遠い……。(略)再び人の前に立つと決めた男が、そんなことで……(略)……私が知っているシャア・アズナブルは、本当に死んだな」 それに対するフロンタルの 「いい悪いという問題ではありません。それが人の世だということです。器は、考えることはしません。注がれた人の総意に従って行動するだけです。全人類を生かし続けるために」 に加えてバナージの 「……なんだか、他人事みたいだ。自分たちの今後を語っているのに、あなたの言葉には他人事みたいな冷たさを感じる」 というやり取りで、これまで、どうもガンダムUCがイマイチだった理由……最大の敵キャラであるフロ・フロンタルがイマイチなキャラだった理由がわかり、逆に、フロンタルもUCも、途端に魅力的に見えてきたのだ。 序盤から、フロ・フロンタルは見た目こそシャアだし、なんなら(ダサさも目立つ)シャアよりスマートで有能っぽくすら見えるのだが、実際としてはシャアより遥かに魅力に欠けるキャラだと言われてきた。 シャアからは狂気やリアリティ、迫真の想いが見えてくるが、フロ・フロンタルにはそれがない。 そして、シャアの持つ狂気やリアリティ、迫真さは、富野由悠季の持つものだ。シャアは富野由悠季の(負の人格の)投影なのだ。 フロ・フロンタルがキャラクターとしてつまらないのは、結局、富野由悠季のような面白い人間が作っていないから…だと思っていたのだが、ここの「器」発言でやっとわかった。 シャアが富野由悠季の投影であったように、フロ・フロンタルもまた、福井晴敏の投影だったのだ。 フロ・フロンタルのつまらなさ…「虚無さ」は、自身が「器」だと語っているように、意図的なものだった。 それは、(ガンダムUCにおいては)自分の作家性(魂)はなくして、あくまでサンライズやガンダムファンの望みや想いを受け取りそれを作品化する「器」に過ぎないという、福井晴敏の告白だったのではないか? インタビューによれば、福井晴敏は当初はZZと逆シャアの間を埋める、ポケ戦や0083のような外伝をやるつもりだったが、サンライズ側から、「宇宙世紀全体を総括するような作品」「ニュータイプ論」をやってほしいと言われ、結果として、宇宙世紀元年から100年(ジオンの消滅)までを描くと同時に、アムロとシャアの対立にもケリをつけるという、とんでもなくデカい企画になったという。 しかもアニメ制作時には、アニメスタッフの(ネオ・ジオングなどの)むちゃぶりや後付けも受け入れて自身の整合性のある小説のプロットを(たとえ違和感が生じようと)大きく改変するという滅私っぷりを見せている。 たとえばUCにZZ要素が多いことから、「福井晴敏はZZも愛するガチの富野オタクなんだ」という声をたまに見かけるが、そんなことは決してなく、UCを描くために(それまで見ていなかった)ZZを初めて見たぐらいで、しかも「サンライズフェスティバル2013星彩」でのトークショーでは 「プルがお風呂から出てきてプルプルプルプル~ってやり始めた時は、さすがに仕事とはいえ見続けるのが苦痛だった」 「例えば日本史が好きだ、という場合に信長は好きだけど、秀吉は嫌いなので秀吉はナシの方向で次は家康、というのはありえないじゃないですか。だから『ZZ』がどうこうじゃない。事実としてそこにあるんだからしょうがない」 「僕はよく「福井さん『ZZ』好きですよね」って言われるんだけど、そうじゃない! これが自然なんだって!」とまで述べている などと、かなりぶっちゃけた話をしている。 で、事実その内容は、1stや逆シャアどころかZZファンやVガンのファンをも喜ばせるもので… まさに、2000年代のガンダムに失望していた「古参ガノタが求めるもの」を全乗せしたようなガンダムUCは、1stファンを中心に大きな熱狂を呼んだわけで。 まぁその気持ちはわかるのだが、個人的には、最初から最後まで、ファンサがすぎるというか…あまりにも富野ガンダムを(表面的に)なぞりすぎていて、スターウォーズep7を見ているときのような気持ちになったもので。SWep7もファンからは絶賛だったよね。 (なおガンダムUCラストのオカルトニュータイプが叩かれているのをよく見るけれど、これまでのガンダムを総括すると考えたらあの程度は必然かと。逆シャアのアクシズ回避だって、富野由悠季以外が描いていたら絶対に叩かれていたはず) しかし個人的には、「ガンダムの最大の面白さ」は「富野由悠季の作家性」にあると思っているので、福井晴敏も十分にプロの作家なので、もっと作家性を出したものが見たかったな…と思っていたのだが、そうか、本人のそのスタンス(UCにおける作家性)は、ちゃんとフロ・フロンタルに投影されていたわけで、ある意味では「作家性を出さないのを作家性」として、ちゃんと芸術表現に昇華していたわけだ。 まさにガンダムUCを書いている時の福井晴敏は、(狂気の自主性を持つ「人間」)シャアではなく、(個や自我を殺した道具的な「器」に過ぎない)フロ・フロンタルだったのだ。 なお、ミネバやバナージからは叩かれまくったサイド共栄圏構想だけど…… 実際には、やってもよかったんんじゃないかなって思う。だって、結局シャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)からたった30年間後には宇宙全体を巻き込む戦乱の時代が始まるわけで… (もっともUC200年代のGセイバーでは地球連邦は解体され、地球は深刻な食糧危機状態となっておりコロニーからの輸入で資源をまかなっているという設定なので、ある意味サイド共栄圏の先の世界になっているが) ただやるなら、逆シャアの時代だったな。 あの時は多くのコロニーがネオ・ジオンに協力的だったらしいし、逆シャアでの敗戦で、ネオ・ジオンの戦力は徹底的に削られてしまった。 フロンタルの時代じゃ、いくらアナハイムが死の商人でも地球連邦との癒着が勝り、前面戦争したら勝ち目がないだろう。かといって他のコロニーと連合を組んで戦うにしても、カリスマ性のないフロ・フロンタルじゃ、これまでのジオンとの禍根を覆せるほどコロニーの協力を得られない可能性があるし… まぁ地球連邦を倒せたとしても、その後には結局コロニー戦国時代が訪れただろうな。 シャアがいたら、それも起こらなかったかもしれないが…言うてシャアにも寿命はあるからな。遅かれ早かれ戦争を始めるのが人類か。現実の世界もそうだしね。 当時は「富野由悠季の作る宇宙世紀という概念は、なんて悲観的な、救いのない世界なんだ」と言われたかもしれないが…2023~2025年の世界のヤバさを見れば、まこと慧眼であろうよ。 まぁ富野由悠季なら、ニヒリズムの蔓延する現代でこそ、逆シャア的な希望に満ちた作品を作りそうなものだが。 次回の富野ガンダムは、果たして白か、黒か…
えりみ

えりみ

暗礁宙域💫 正装のミネバ・ザビ✨、最終座標を明かす フル・フロンタルの演説に丸め込まれそう😅 ※アクシズショック回想あり ビスト家は「既に血塗られた道だ…」
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酒井達也

酒井達也

アンジェロは首を捻じ切られたくない
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えりこ

えりこ

ミネバ様かっけぇ...
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がみ

がみ

確かにフロンタルの言い分は分かる。
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おーちゃん

おーちゃん

このコメントはネタバレを含みます

シャアみたいなやつの言い分聞いてるとなんとなく言いくるめられそうで聞いてて怖い( ̄▽ ̄;)
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