機動戦士ガンダムΖΖの47の情報・感想・評価

エピソード47
戦士、再び……
拍手:4回
あらすじ
MSゲーマルクで善戦したキャラだったがニュータイプ部隊との激闘によって戦死。ネェル・アーガマは隕石コロニーモウサをコア3に激突させ、ハマーン艦隊の壊滅に成功する。ジュドーはハマーンと最後の決着をつけるべく、単身ZZガンダムでハマーンのキュベレイへ向かっていく。
コメント5件
なつめ

なつめ

最終話はさすがに画が綺麗だった
夏藤涼太

夏藤涼太

一応ガンダムシリーズの初期三部作に属し、UCやその他宇宙世紀スピンオフに多大な影響を与えながらも、三部作の中で唯一劇場版が作られず、配信も少ないなどの不遇な扱いを受け、挙げ句の果てにGoogleからは「見なくていい」とか「なかったことに」なんて検索候補に吐き出されている可哀想なガンダムZZだが、個人的には、前話46話の感想に書いたように、現代でこそ見られるべきアニメだと思うし、逆シャアを理解する上でも重要な一作だし、なにより、Zファンは絶対に見た方がいいアニメだろう。 『新訳Z』でカミーユを救済…なんて言うけれど、ZZ最終話の時点でミーユとファは十分すぎるほど救済されているわけで。 カミーユが絶望の淵から還ってこられたのは(一度は死を受け入れながらも「まだ僕には帰れる所があるんだ」と死地から帰還できたファーストのアムロ同様)、ファという〝帰る場所〟があったから。 新訳劇場版ではTV版よりもファがカミーユに並び立つ描写が多く、だから精神崩壊を起こさなかったのだ…と、新訳劇場版は見方によっては、ZZの展開を先取り・圧縮した作品とも言える。 それに、(新訳と違って)精神崩壊を体験した二人の方が、きっと幸せな将来を送れると思う。新訳のカミーユは、再び戦いに赴きかねないから(というか新訳の後日談を描いた漫画では参戦してる)。 フラウのことを考えると、不憫だけど… あと、ブライトファンも必見だろう。他では見られないブライトさん渾身のギャグがいくつも見られるし(おかげで不倫しかけてたが)、なにより、「大人vs子供」がテーマのガンダムZZにおいて、ブライトは唯一「良き大人」としての責任を全うし続けた。最終話で腐った大人の代わりにジュドーに泣きながら殴られるブライトさんはかっこいい。このかっこよさをちゃんと実の息子にも発揮していたら…と思わずにはいられないが。 そして何より、ZZはハマーン様の物語だ。裏主人公と言ってもよい。 Zはカミーユとシャアとハマーンの物語と言ってよく、シャアは逆シャアで補完されるものの、カミーユの救済、そして、Z本編では消化不良に終わったハマーンが描ききられるZZを、ハマーン様ファンが見ない手はあるまい。 なにしろ、ハマーン様の(激ダサ)ノーマルスーツ姿が見られるのはZZだけなのだから。 もちろん理想を言えば、元の企画通り、ハマーンvsシャアvsジュドーの三角関係の構図で見たかったが…まぁ仕方あるまい。ZZ本編でも、ハマーン様のかっこよさ、かわいさ…そして何より、報われることのない「本質」と「愛」がちゃんと描かれていたからだ。 なにしろ、46話での最終話の次回予告でジュドーははっきりと「ハマーンに愛されたみたい…!」と言っている。ハマーン様の恋愛論についてはZの終盤の感想で書いたが、ジュドーとは、シャアに裏切られた傷心のハマーン様が出会えた唯一の希望の光だったのだ。 シャア同様、結局は袂を分かつことになるが…今回は悔いなく散ったようで安心した。 ジュドーにしても、確かにこれまでこそずっとハマーンのことを「ウザいババア」扱いしていた(本当は全然ババアじゃないんだが)のだが、ジュドーが最後に木星へ旅立ったのは、ハマーンの「アステロイドベルトまで行った人間が戻ってくるというのはな、人間がまだ地球の重力に引かれて飛べないって、証拠だろ?」というセリフに応えてのものなのだから、最後にはニュータイプとして共感しあえたのだろう。ハマーン様も、きっと成仏してくれるに違いない。 そう考えると、ガンダムZZとは、「ハマーン様の最期」を描くために作られた作品と言ってもいいだろう。なにしろ、最終話のサブタイトル「戦士、再び……」の「戦士」とは、「再び」ということから考えると、ノーマルスーツを着用したハマーン様のこととも捉えられるからだ。つーかハイメガキャノン砲を眼前で撃たれて(ZZガンダムのように霊体の力を借りずに)耐えたハマーン様、マジで怪物すぎん…? ストーリー面は、確かに路線変更が相次いだせいでちぐはぐだし、中途半端な感じはあるが、最後まで通してみればテーマ性は深く、まさに今の時代の子供達=ニュータイプに見てほしい、いい内容だった。 後半シリアスになったといっても、構造はシンプルだし、子供vs大人という構図は一貫して保たれており、1stやZよりも子供にとっつきやすく、感情移入しやすい作品だったと思う。事実、UCやムーンガンダムなどが若い世代によって後に作られたように……ZZを見ていた当時の子供には――『未来少年コナン』や『不思議の海のナディア』のように――少年少女時代を彩る重要な作品としてZZは胸に刻みつけられていたはずだ。 最終話のラストバトルでは、(これまで百害あって一利なしだった)ZZガンダムの合体(分離)機能を使って逆転したり、1st以来のサシでの白兵戦が復活したのは、やはり少年心的には燃えざるを得ない。(カミーユの生き霊やプルはまだしも、なぜかララァやサラ、カツの霊体までから力を借りてたのは笑っちゃったけど) また、この「子供向け感」を、「大人向けアニメ」としてウケた1stやZのファン(そもそもZは不評だったらしいが)が嫌ったのはわかるのだが…ぶっちゃけ、今の大人(オタク)ならZZを評価するんじゃないかとも思う。それは、女キャラの魅力で最新作の『水星の魔女』がさんざんバズったように、ZZには魅力的な美少女キャラが多数登場するからだ。 リィナ、エル、ルー…そしてなにより、プルにプルツー。敵キャラも、キャラにハマーンと華やかで、こいつらは皆、主人公のジュドーを好いているという…今見ると、かなり今っぽい作風だ。プルツーは、いわゆる「元祖『多分私は、3人目だと思うから』」であり、後のゲームではどんどんその魅力が盛られていってもはや別キャラになったように、アニメ史やオタクに多大な影響を与えたキャラだと言っていいだろう。 (なおプルツーはアニメ版でも死んでいると思う。決定的な死の描写がなかったのは、Zと違って、ZZの最終話にはハッピーエンド感を出したかったからだろう。だが、ラストでプルツーの姿が映されなかったのは、死亡の表現だと思う) ただ、それでも不満は2つあり… 1つは、どう考えても最終話でジュドーとの恋愛フラグが立ちまくっていたエルではなく、これまで全然そんなそぶりを見せていなかったルーと結ばれたこと。 そしてもう1つは、ミネバ様が影武者だったというオチである。これに関しては、シンプルに、こんな展開を用意した理由がわからない…という面での不満である。「子供を利用する大人によって引き起こされた戦争」というテーマを補強する展開なのだとは思うが、それじゃ、これまでのミネバ様との邂逅や、ハマーンとの決別はなんだったのか、と思わずにはいられない… ところで、強化人間(ニュータイプ)が乗った量産型キュベレイ6機と相打ちになったキャラって化け物じゃね?強化「されすぎ」らしいマシュマーよりずっと強化されすぎだと思うんだけど… あと、プルシリーズは12体いたはずだけど、残りの4体はどこにいったんだろう。うち1人は、マリーダ・クルスになるんだろうけど。 最後に。 今さら新規で見ている人は数少ないであろうこのガンダムZZを全話見ていく中で、勝手に相棒のようにしていたのが、偶然たどりついた「機動戦士ガンダム ひめあや」なるサイトで。サイトの運営者は「月宮小姫(通称「姫」)」で、オタクの友達の「あやちゃん」(あやちゃんの好きなアニソンランキングを見る限り、また自作PCをプレゼントしていることからかなり濃いオタクであることがわかる)から強制的にヤマト・ガンダム・エヴァ(さらにはジブリやウルトラマンなど)などの古いアニメを全シリーズ・全話見させられているアニメ初心者(今までアニメも漫画もゲームも触れてこず、趣味はピアノと読書の非オタ人間)が、「苦痛です」「つらいです」と言いながら(1stとZZ、逆シャア、エヴァは好きだけど他はつまらんかったらしい)も、(別に辛口でもなく)全話、かなり丁寧に、あらすじと感想を書いているのである。 しかも掘っていくと、運営サイトは他にも複数あり、古いアニメだけにならず、他にも様々な古いアニメ・漫画・ゲームをあやちゃんから「勧められ(強制され)、拒否する事も許されず」に「あやちゃんに勧められれば断れるはずも無く」視聴・プレイさせられているようで…それでも例によってぜーんぶ丁寧にレビュー・記録を残しているのである。やさしいというか、律儀すぎて震える。なお、本人はネットもパソコンも苦手らしい。 で、実は魔術系のサイトも運営していて、プロフィールを読む限りでは「現代魔術」の修行をしている学生らしい。一見するとネット特有の嘘にしか見えないが、エヴァを魔術学的に解説したサイトや魔術の方のサイトを見る限り、知識は本物のようで、マジでいったい何者なのかが気になりすぎる…。あと質問への回答とか見る限り、ほんわかした雰囲気が画面から透けて見えてきながらも、かなり達観した考えを持っていることが伺え、会ってみたすぎる。 あと、「あやちゃんのマンガ好きが治らない限りは、マンガを読んで行く事になりそうです。読書好きの姫としてはマンガを読む時間を他の本を読む時間に回したいところなのですが...」「姫は、普段、アニメを自ら進んで見る事は一切無いのですが、あやちゃんに勧められれば見なければいけなくなるので、これらも色々と見て行く事になりそうです。あやちゃんのアニメ好きが続く限りは...」とまで言わせしめるあやちゃんとの関係も知りたすぎる… ネットもパソコンも苦手なようで、SNSもやってなければ、(感想・解説以外の)プライベートなブログはないようなので、それを知ることができないのが残念だけど…またサイトが更新されることを、富野ガンダムの新作並には、待っています…(サイトの更新日も書いてないので今でも更新されているサイトなのかすらわからない)。
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えりみ

えりみ

最終回「今度で決めてくれよ」 キュベレイ🆚ZZinコア3 黒いキュベレイの大群にはキャラ・スーン(逝く 「みんなの力が ガンダムに!」 強い子に会えて 帰ってきてよかった。。 ハマーン・カーン爆死💥 「いっぱい死んだんだよ、ブライトさんっ👊」 リイナ😆😌 何故かエンディングが2回😨
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がみ

がみ

人類みんな地球生まれである限り重力に引かれているんだよ....
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KEiGO

KEiGO

このコメントはネタバレを含みます

「人は生きる限りひとりだよ。人類そのものもそうだ。」 ハマーン、いい女だった… カミーユとファが幸せそうで何より。 セイラさんとリィナの会話も感慨深い。馬鹿兄を持つ先輩として、最大限の思いやりを。自分のように失敗はするな、と。ここが既に逆シャアの布石になってるのでしょうか。 本当に楽しみだ…! EDが2回流れるのはちょっと面白い笑
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