異世界VTR版相席食堂!
昨今は異世界転生/転移ものが量産され過ぎて、飽き飽きしてしまうアニメーション業界ですが、これは良作だったと言ってもいいと思います。
そもそもの基本設定から、17年間異世界で生活、冒険して帰ってきたおじさんが、異世界での映像を流しながら、甥のたかふみを始めとした個性豊かなキャラクターたちと一緒にあれこれ喋るという、奇妙な作りになっていて斬新でした。
いつものなろうテンプレを逆手にとったような展開も多く、カウンター、アンチテーゼ的な立ち位置の作品とも言え、全然順調に進まない冒険が寧ろ心地よくすらありました。
キャラクター造形、ビジュアルの良さも素晴らしく(おじさんはとことん気持ち悪く)、そこら辺りも最高でしたね。
それこそ相席食堂のように、映される映像に関してはツッコミどころ満載で、思わず甥たちと一緒に私たちもツッコミたくなります。
おじさんの17年前の、もっと言えば偏ったゲーム知識から来る一般人との感覚のズレがテンポよく垣間見え、最初から最後までこの作品特有の面白さが持続していたと思います。
意外にもストーリーの中で、外し笑いだけではない面白さも後半に向かうにつれて増えていき、視聴者を手玉に取る作者のセンスの良さに溺れるばかりでした。
2期があればぜひ観たいです!