小細工の一切ない、高純度ヒューマンドラマの決定版！
放送当時話題になっていたのは知っていたものの、どうにも食指が動かなかった本作を、インフルエンザでダウン中の時間を使って一気見させて頂きました。（一気見鑑賞3作目となります）
『マッシュル-MASHLE-』、『葬送のフリーレン』と、ファンタジーな作品が続いていたので、ここまで突飛な設定のない作品が来ると逆転して特異な印象を受けましたね。
観た作品の流れに関わらず、こんなに現代社会を描く上で創作的意図の介入を意識させない作品は珍しいように思います。
本作の特徴は、リアリティのある人間描写と丁寧なキャラクター描写と言えるでしょう。
似通った部分ではあるのですが、総じて人と人が交流するということ、友好関係を築いていくということ、キャラクターがそのキャラクターとして生きるということに関して他の追随を許さないレベルで抜きん出ていて、特に漫画的なイベントが起こらずとも面白いという稀有な作品でした。
人間同士が関わることで生じるあるあるの精度の高さ、それらを違和感なく物語に組み込む脚本力、構成の巧みさ等々、全てがバランスよく配置、設定され、絶妙な味を生むことに成功していました。
観ている間、そして1話観終わった後と、ずっと続いてほしいという感覚にさせてもらえる、まさに傑作と言って遜色のない出来だったかと思います。
自分の青春時代を思い出しながら、こんな生活を送りたかったと、眩しく見届けさせて頂きました。
総じて、特に悪い所も見当たらない、素晴らしい作品でした！
是非続編も作って頂きたいです。
ちなみに、私のお気に入りの回は6話です。皆さんも何かお気に入りの回やシーンがあれば教えて下さい！
