映画大好きそーやさん

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第2クールの映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

大分と遅くなってしまい、申し訳ございません!
観終わっていたにもかかわらず、レビューの方に手が回っておりませんでした。
結論から言うと、面白かったには面白かったですが、モヤモヤする部分が増えたシリーズでもありました。
1クール目はかなり学園ものの色が強かったので、2クール目もその路線を突き詰めるかと思いきや、大人の愛憎に巻き込まれる少年少女という構図で展開される、所謂戦争ものにシフトしていったのが驚きと共に、確かにガンダムだしなと思わされる次第でした。
個人的には学園ものが主軸に進んでほしかったのですが、これはこれでより物語がスケールアップしているだけでなく、面白さも加速度的に高まっていったと思います。
1クール目では不憫属性全開だったグエルも、活躍の場面が与えられ、一先ず安心しましたし、何よりまとめ方の美しさが尋常ではなくて、観終わった後一人で拍手している自分がいました。
スレッタの自立が2クールを貫くテーマだったと思いますが、依存相手が登場し、更なる思考停止が始まりそうだった中、1クール目最後にして不穏の種を蒔き、そして、決定的な決別を経て、復興作業を通して自己を確立していく流れは王道的であり、終盤の怒涛の主人公ムーブは最高にカタルシスを感じました。(これは一気見したからこその楽しさだったかもしれませんが!)
ただ1クール目より設定が込み合っているのも事実で、専門用語の多さが気になって、何度か停止してワードをメモしながらの鑑賞となりました。
この辺りは作品の特性上の問題でもある以上どうしようもないのですが、一気に小難しくなった印象がありました。
数々の思惑、特に大人たちの陰謀が絡み合うことにおける複雑さも相まって、噛み砕く作業が大変な作品ではあったと思います。
総じて、学園ものから大きく舵を切ったことによって、また違った面白さを見つけることができた反面、込み合った設定、ドラマの複雑化によって多少のモヤモヤを感じながら観続けた作品でした!