平田一

甲鉄城のカバネリの平田一のネタバレレビュー・内容・結末

甲鉄城のカバネリ(2016年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

"オレのためのアニメだ!"って思えた傑作アニメです!

フジテレビ"ノイタミナ"で2016年4月から6月の1クールに放送されたアニメーション。『ギルティクラウン』『進撃の巨人』の荒木哲郎(監督)×『プリンセス・プリンシパル』『DEVILMAN crybaby』の大河内一楼(シリーズ構成・脚本)×『進撃シリーズ』『魔法使いの嫁』のWIT STUDIO(アニメーション制作)。イラストレーター・美樹本晴彦さん(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』)も参加の豪華布陣。キャスト陣も実力派が集結の本気布陣。同年3月には3話までスクリーンで先行上映。そこでのイベントも見られ、思い出ばかりの作品です。

簡単なあらすじは、カバネと呼ばれる不死の化け物(ゾンビとも言える)が世界を危機に陥れ、産業革命下の日ノ本にもその余波はやって来て、生き残った人類は駅と呼ばれる砦を設け、何とか今日まで生き残って、「駿城」って装甲蒸気機関車でインフラをギリギリで保つという、かなりの極限状況下。生き残ることに執着しすぎて、人間性や誇りも無くしてしまう人もいるなかで、生駒というこの作品の主人公はそれに抗う。自ら作った「ツラヌキ筒」と名付けた武器を手にとって…。

スクリーンで流すべき迫力の音響仕様、ゾンビものの王道をうまく絡めた物語、カッコ可愛い無名様、甲鉄城のカッコ良さ、哀しき英雄・美馬との戦い…どれもこれも推しどころ、見せ所はたっぷりですが、ボクはここではただ一点。一人の男をプッシュします。

主人公の「生駒」です!

中々見れないメガネをかけた、オタクな長男主人公。泥臭くて、闘争本能剥き出しという面白さ!俺の誇れる俺になるため、命をかける死に急ぎw

ボクがとにかくシンパシーを抱くしかない要素だけ。生駒に自分をダブらせるほどに、一番のお気に入り!

特に1話と最終回の生駒には泣きました!!!

1話は初めてツラヌキ筒でカバネを倒せた喜びからの、カバネに噛まれてウイルスが侵食しだして恐怖狼狽、からの自殺一歩手前の首絞めウイルス後退手段。ここはオーディオコメンタリーで裏話を聞いたのですが、演じる畠中祐さんは自分の首を絞めながらアフレコをやってたようでw、技巧だけでは出せない気迫、迫真さが狂人の、いや役を生きる覚悟を感じさせました(この人絶対メソッドアクティングをやってるタイプだよ)!そしてあの最終回での生駒の咆哮・憤怒には、もう画面にどっぷりですし、何より感動してました。またそれを引き立てる澤野弘之さんの曲も、サントラを買ったぐらいに最高の一品ですし、もっと語彙力ボクにあったら、沢山力説できました!!!

総括すると粗はあれど、全方位へオススメできる最高の一級品!

もっともっと語れることが増えたら更新していきます!!!!!
平田一

平田一