爆走兄弟 レッツ&ゴー!!WGPのJunのネタバレレビュー・内容・結末

世界グランプリ(WGP)に舞台を移しての第2期だが、物語としては地続きで捉えられるので評価に大きな差異はない。だが物語の展開上仕方がないことは承知しているが、これまで豪の個性が自由奔放且つ痛快で好ましく感じられた点が、こちらではレースがチーム戦に変わったことで自分勝手な奴として映るのにはややフラストレーションが溜まった。更にはイタリア代表チーム「ロッソストラーダ」の隠れた不正行為(対戦相手のマシンを破壊するようなバトル行為)に誰よりも早く気付いたことから声を上げるも、反対に兄である烈から窘められる描写も加わり余計に鬱屈した気持ちになってしまう。とは言え、これらを乗り越えてチームとしての絆が生まれ、優勝を目指す王道展開にはやはり胸が熱くなる。世界戦から離れての単独エピソードも健在で、担任のたまみ先生が監督となる謎回やミニ四ファイターの座をかけた商店街レース(シリーズ屈指のギャグ回！)、豪たちの父親が最後まで走り切る大切を説く親子回などバラエティに富んだ内容も魅力的である。