配信サービス | 配信状況 | 無料期間と料金 | |
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レンタル | 初回30日間無料 600円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | 初回30日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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レンタル | なし 登録無料 | 今すぐ観る
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見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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Prime Videoで、『巨人の星』はレンタル配信中です。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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レンタル | 初回30日間無料 600円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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600円(税込) | 初回30日間無料 | 13,000作品以上 | 可能 | 3端末 | - |
Prime Video トップページから、30日間無料体験のバナーを押します。
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U-NEXTで、『巨人の星』は見放題配信中です。
U-NEXTには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は290,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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2,189円(税込) | 初回31日間無料 | 290,000作品以上 | 可能 | 4端末 | 600pt(無料トライアル) 付与 |
U-NEXT トップページから、「31日間 無料体験」ボタンを押します。
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カナ氏名、生年月日、性別、メールアドレス、パスワード、電話番号を入力し、「次へ」ボタンを押します。
入力内容を確認し、無料期間が終了した際の決済方法としてクレジットカード情報を入力し「利用開始」ボタンを押します。支払い方法として楽天ペイ、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払いを選択することもできます。
これでU-NEXTの登録が完了です。続いてファミリーアカウントを追加することもできます。
U-NEXT にログインしている状態で、トップページ左上のメニューボタンを押します。
メニューから「アカウント・契約」を選択します。
「契約内容の確認・解約」を選択します。
「解約手続き」を押します。
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画面をスクロールして、「注意事項に同意する」をチェックし、「解約する」ボタンを押します。
これでU-NEXTの解約手続きが完了です。
DMM TVで、『巨人の星』は見放題配信中です。
DMM TVには初回30日間無料体験期間があります。
無料体験中は15,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回30日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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550円(税込) | 初回30日間無料 | 15,000作品以上 | 可能 | 1端末 | 550pt 付与 |
DMM TV トップページから、「30日間無料トライアル!」ボタンを押します。
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「はじめる」ボタンを押します。これでDMM TVの登録が完了です。
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これでDMM TVの解約が完了です。
Rakuten TVで、『巨人の星』はレンタル配信中です。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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レンタル | なし 登録無料 | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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登録無料 | なし | 0 | 可能 | 1端末 | - |
Rakuten TVトップページから、右上のメニューを開きます。
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dアニメストアで、『巨人の星』は見放題配信中です。
dアニメストアには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は4,800作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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550円(税込) | 初回31日間無料 | 4,800作品以上 | 可能 | 1端末 | - |
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画面をスクロールしてアンケートを入力し「解約する」ボタンを押します。
「dアニメストアを解約する」と「dアニメストアの注意事項に同意する」をチェックし、受付確認メールの送信先を選択した上で「次へ」ボタンを押します。
「手続きを完了する」ボタンを押します。これでdアニメストアの解約が完了です。
雪の降る中、星一徹・飛雄馬親子が300球の投げ込みをしている。長嶋茂雄の巨人入団に湧き返る人々の中で、星親子は、投球練習をしていたが、貧乏人が長嶋のようなスターを目指すのか?無駄無駄とからかった酔っ払いに、飛雄馬は、父譲りの魔送球を投げる。
いじめっ子・赤川が、同級生二人をいじめているのを見た飛雄馬は、石を投げ退散させる。人前で野球の腕を見せては行けないと言う一徹に、飛雄馬は反発。一徹は、強力なバネで全身の自由を奪うギブス=大リーグボール養成ギブスを作り、飛雄馬に装着する。
甲子園の英雄、王貞治の練習を見ていた飛雄馬は、花形率いるブラックシャドーズとのグランドの取り合いに遭遇する。王の為、体を張ってグランドを守ってやろうとする飛雄馬。しかし、王は、争いを起こすべきではないとし、飛雄馬を見捨てて帰ってしまう…。
ドングリーズで外野を守る飛雄馬の所に、花形達が来て、飛雄馬をからかう。無視する飛雄馬に、花形は、面白い物を見せてやると言う。ベーブルースを真似た予告打ちで、三塁と一塁ベースが宙に舞う。その上、花形は、死のノック・アウト打法を見せてやると言う…。
腕相撲自慢の矢本は、剣山を置いて腕相撲をする。危険な剣山を飛ばした飛雄馬を生意気と言い、勝負を挑んで来るが、惨敗。学校帰り、小石を蹴って悔しがる。その小石は、看板に当たり、看板は止まっていた乳母車を下り坂に押し出し暴走してしまう!
飛雄馬のクラスに、ハワイスクールから恐ろしく足の速い渚ノリヒコという転校生がやって来る。何かと飛雄馬に反抗的な態度をとる渚の父は、かつてプロ球団イーグルスに籍を置き「殺人スチール」でプロ野球界を追われた渚走兵だった…。
銭湯帰りの飛雄馬は、車に轢かれかける。そして車から降りて来た人物は、突然、ボールを投げつけた。怒る飛雄馬に単なるテストと言って、車に乗るよう言う男は、一徹の仕事場である日高重工業の社長・日高進吾であった。
中学三年生になった飛雄馬は、高校進学か就職かの岐路に立たされる。一方、ライバルの花形満は、既に紅洋高校野球部で活躍していた。ランニング中の花形に出会ったから飛雄馬は甲子園で合おうと言われる。高校には行きたいが、一徹に言い出せない飛雄馬は…。
ある日、飛雄馬は坂道で苦労する荷車引きのおばさんを手伝いお駄賃として100円をもらう。後日、飛雄馬のクラスで先生の謝恩会の贈り物を買う事になり一人100円を集める事になった。飛雄馬は、貰った100円があったが無いから明日持って来ると嘘を言ってしまう…。
ある日、花形はスポーツカーで明子の勤めるガソリンスタンドに向かった。飛雄馬が、どこの高校に通うのかと聞くが、実は、未だ志望校を決めかねていたのだ。そんな飛雄馬に父・一徹は、青雲高校に通って、団体競技としての野球を学ぶよう言い渡す。
青雲のPTA会長・伴大造は「日雇人夫の子供など我が校に入れる訳にはいかない」と言い放つ。一方、飛雄馬が野球部の練習を見学していた時、足元にボールが転がって来た。ホームへ返球し、キャッチャーすら吹き飛ばす威力に応援団長・伴宙太が声をかける。
晴れて青雲高校に入学し、野球部に入った飛雄馬。野球部顧問の天野先生は、PTA会長の息子である宙太のいいなりである。お陰で新入部員は、全員グランド50周を命じられる。次々と倒れる新入部員にさえ、水を与える事を許可しない宙太に、怒った飛雄馬は!?
伴宙太は、青雲高校の英雄は、自分一人。飛雄馬など潰してやる気で、執拗なシゴキを続けるが、飛雄馬はそれに耐え抜く。その姿に影響された先輩達は、宙太の横暴さに不満を覚え始める。そんな中、宙太は飛雄馬にうさぎ跳びでのダイヤモンド一周を指示する。
野球は、もっと厳しく、かつ神聖な物だとして、伴の技術コーチ就任を反対する飛雄馬に、伴はピッチング対決を申し出る。伴の球を飛雄馬が受け、そして飛雄馬の球を伴が受ける。だが、危険を察したら逃げるだろうと投げられた飛雄馬の球は、なんと伴の体に…。
野球部に入った伴は、柔道部にはド根性を残して来たと言って、柔道部の対抗試合すら見ようとしない。惨敗という結果を聞いても今の自分は野球部の人間だと、取り合おうとしない。そんな中、飛雄馬は柔道部に呼び出され、伴を柔道部に返してくれと頼まれる。
花形のいる紅洋高校から、青雲野球部への対抗試合の申し入れがあった。燃える伴を飛雄馬が制する。青雲高校野球部で自分達は補欠に過ぎない。素直に謝る伴を見ながら、宿命のライバル花形と対戦出来ない悔しさは、飛雄馬も同じだった…。
八回裏、3対1で紅洋高校のリード。ワンアウト、ランナー一、二塁。ピッチャーは飛雄馬。対するは、宿命のライバル花形。捕手・伴の未熟さが露呈して、ピンチの連続の飛雄馬。その時、三塁ランナーが、ホームスチールを狙いリードが大きくなった!
青雲新聞部の野球部特集号で、学園中、飛雄馬の活躍に大騒ぎ。しかし、他の野球部員は面白くない。飛雄馬も気にしていたが、伴の家に招待され、御馳走を薦められて悪い気はしない。そんな飛雄馬に一徹は、他人からチヤホヤされるのは早過ぎると怒る!
長屋の裏で投球練習をする星親子。一徹が土管でやると言い出し、飛雄馬が軽く受ける。飛雄馬の全力投球は、三列に並ぶ土管の穴を見事に縫ってミットに収まる。それも1度や2度ではなく、何度も。そんな親子に紳士が近付いて来る…。
伴大造社長はご満悦だった。星飛雄馬という逸材が入部し、息子・宙太が、その相棒なのだ。おべっか使いの重役を引き連れ、大造は、青雲の練習試合の見学に向かうが、試合は青雲のピンチであった。大造は急遽、星・伴にバッテリーを交代させる。
遊園地で遊ぶ星親子。楽しげな一徹とは別に、飛雄馬は不満そうであった。父親が監督の野球部なんて、人が色目で見るに決まっている。そんな中、一徹に鬼の的当てを誘われた飛雄馬は、幼い頃、一徹に煙草のお使いを頼まれた時の事を思い出す…。
山寺の階段を何十往復。街中をうさぎ跳び。校内のゴミを埋める穴掘り、更にゴミ捨て作業をさせられ、ボールすら握らない一徹監督の練習に野球部員の不満が溜まる。飛雄馬も、自分や伴にならともかく、他の部員にとっては辛いだけだと主張するが…。
体育の授業でバスケをやる飛雄馬。転んだ生徒の代わりに、牧場という生徒が飛雄馬のチームに入る。運動音痴で役に立たない牧場を、ウンチ(運動音痴の略)と罵倒する飛雄馬。しかし、飛雄馬の強いパスを受け損ねた牧場は、その場に倒れ込んでしまった…。
ある日一徹は、レギュラーと補欠をチーム分けして紅白戦を行う。これには、小宮と飛雄馬のエースの座が賭かっており、皆、一徹が飛雄馬をエースにする為の馴れ合い試合だと考えた。しかし、一徹はレギュラーチームを指揮し、飛雄馬を打ち崩すと豪語する!
紅白試合、赤組・一徹のへそ作戦に連打を浴び、膝を落とす飛雄馬。自分を潰してでも、部員の人気が欲しいのか、と一徹への怒りに燃える飛雄馬。果たして一徹の真意とは何なのか!?その時、白組・天野監督がタイムをかけた!
甲子園出場を賭けた地区予選が始まった。ライバルの花形や左門は、連日、新聞を賑わせている。青雲高校の初戦の相手は、前年度の東京代表・帝都学園に決まった。名キャプテン桂木の率いる強豪校だ。果たして青雲高校は初戦を勝利で飾れるのか!?
地区予選の第2試合は、青雲高校の11対0大量リードでコールドゲーム目前だった。関東高校ワンアウトで、五番・増田の打順を迎えた。投手はもちろん飛雄馬。弟の二郎が声援を送る。伴からのサインは内角攻め。しかし、投球の瞬間、突風が吹いてしまい…。
飛雄馬の活躍は、連日、新聞誌上を騒がしている。天才と評した新聞紙に、努力の結果だと言う一徹。明子は、地区予選準決勝、強豪旭高校戦を見るべく、球場を訪れる。そこで明子が座った席の隣には、旭高校応援団のような老人が座っていた…。
地区予選決勝の朝が来た。しかし、伴大造主催の祝勝会で食べ過ぎた野球部員達は、飛雄馬と宙太以外の全員が下痢で倒れる。部員の手前、元気に笑い飛ばしていた上杉先生だったが、天野先生と二人っきりになると、大会本部に出場停止を申し入れるよう薦める…。
甲子園大会まで、後10日。野球部は、一週間の予定で伊豆南禅寺に強化合宿へ来ていた。初日のグランド整備が終わり、風呂焚きをしていると、薪運びをしていた光田が消え、しばらくしてボロボロに傷付いて倒れていた…。
練習を終えた部員が戻ると、合宿所では、洗濯、風呂の用意、食事の用意までしてあった。一体、誰が?と訝る部員達は、突然、笛で玄関に呼ばれる。見知らぬ眼鏡の男が立っており、スパイクを片付けろと言うと、勝手に中に入って行く。この男は何者なのか!?
甲子園大会出場校も残すは、福岡、神奈川、北海道の各代表を残すのみ。天野監督は、神奈川県大会の決勝を、飛雄馬と伴の二人に偵察に向かわせる。一方、花形は、翌日の決勝での飛雄馬との対決に心躍らせている。そんな花形に、一本の電話が入った!
合宿を終え戻って来た野球部。翌日は、甲子園に出発する。打合せを終え、帰宅する部員達。青木は、母親が迎えに来ていた。二人の会話を聞き、飛雄馬は母を想う。苦労した母にとって野球とは、憎むべき存在のはず。自分は、母親を裏切っていると葛藤に悩む…。
遂に甲子園の土を踏む飛雄馬。だが、キャプテン小宮のくじ運悪く、一回戦の相手は前年度優勝校で愛知県代表・三河高校である。だが、青雲ナインは、落ち込んでなどいない。例え優勝校だろうと、最初から花形や左門と当たるよりはありがたいと飛雄馬も思った。
甲子園大会第一日目第三試合、青雲高校対三河高校戦。魔球(ドロップ)太刀川対豪速球・星の対決。前年度優勝校の名誉に賭けて負けられない太刀川。ライバル・花形の見守る中、こちらも負けられない飛雄馬。果たして軍配はどちらに上がるのか!?
第二戦を前に、仙場が雨天練習場に体育館を借りた虹ヶ丘高校は、元女子高で男子が10人に1人という、圧倒的に女子が多い高校だ。青雲の2倍はあろうという巨大な体育館では、甲子園を湧かせる豪速球投手を一目見ようと、多くの女生徒が集まっていた。
ある日、漫画家志望の同級生・牧場が訪ねてきた。宿舎に着いた牧場は、洗濯したユニフォームを干す旅館を見てスケッチを始める。しかし、そのユニフォームは次の対戦相手・熊本農林の物だった。牧場の行動を怪しんだ熊本農林は、牧場をスパイとして捕まえる。
甲子園大会準決勝、青雲高校対熊本農林高校の二回表、飛雄馬と左門、注目の初顔合わせ。しかし、突如として飛雄馬のコントロールが乱れ始める。その原因は、昨夜、牧場より聞いた左門の壮絶な生い立ちにあったのだった…。
甲子園大会決勝の朝、宿舎の雨戸を開け、飛雄馬が顔を出した。準決勝、左門の折れたバットを叩き落し、左手親指の爪を割ってしまった飛雄馬は、一日でも二日でも試合が延びて欲しいと思っている。雨天中止が決定した時、飛雄馬は、コッソリ宿を抜け出して…。
昨日の雨が嘘の様に晴れ渡った甲子園球場。紅洋VS青雲の決勝戦の日を迎えた。球場には、巨人軍の藤田投手コーチ、荒川打撃コーチも観戦に訪れている。怪我の完治しないまま登板を向かえる飛雄馬の投球練習を見て、牧場は、飛雄馬に異変がある事を悟る。
甲子園大会決勝戦は、花形のサヨナラホームランで紅洋高校が優勝した。花形は、飛雄馬に勝った記念として、ホームランボールを、観客に頼んで譲り受けるが、そのボールは血で染められていた。それを見た花形は全てを悟り、飛雄馬のもとへ駆け寄る…。
青雲高校の会議室にて、伴大造は怒っていた。伴自動車工業なくして青雲高校はありえないと豪語し、その青雲が商売敵・花形モータースの息子の率いる紅洋高校に負けた事は、自分に恥をかかせたも同然と怒り狂い、なんと、野球部の解散を言い渡すのだった!
青雲元野球部員に集合がかかる。伴と目を合わせない飛雄馬。教頭が来て、昨夜、伴大造が、自宅前で暴漢に襲われたと語り、野球部解散を恨んだ野球部員の誰かが犯人だと決めつける。グランドに飛雄馬を連れ出した宙太は「親友の俺に、何か言う事は無いのか?」と飛雄馬に問う。
飛雄馬は、伴大造が襲われた日、野球部の解散を怒り、一徹になだめられた長屋の人達の中に、昔、隼の源と呼ばれ、元ヤクザだが正義感が強く、それ故、堅気に戻った大工の源がいたのが気になった。夜、源の部屋を覗くとドスを持ち、外出するのが見えた…。
友人・牧場の身代わりに、退学届を提出した飛雄馬。天野の口から、飛雄馬退学を知らされ、やはり犯人は飛雄馬だったかと納得する部員達。飛雄馬を、罪を認めず黙って逃げ出した卑怯者と思った宙太は不機嫌だ。そんな宙太を牧場が呼び出す。
マスコミが殺到する花形邸。記者の取材攻勢の中、花形は、甲子園には、もっと素晴らしい金の卵が隠れていると発言。その選手の名は星飛雄馬。しかし、記者達は一斉に笑い出してしまう。怪我の事を口止めされている花形は、何とか飛雄馬を援護するが…。
早朝の高速道路で始まったカーチェイスは、のんびりとした長屋の朝に乱入して止まった。東都スポーツ五段抜き大見出しに載った、甲子園での飛雄馬の負傷を知り、各球団の飛雄馬への評価が変り、スカウトが押しかけてきたのだった。
巨人軍入団テストの朝、準備を始める飛雄馬に、巨人軍は、身嗜みにも厳しいと言い、綺麗に洗濯されたユニフォームを差し出す明子。そして、一徹は、1足のズック製の古臭いスパイクを飛雄馬に渡す。それは一徹の思い出のスパイクであった…。
巨人軍の入団テストには、若年から老年まで、太ったのから痩せたのまで、単なる野球好きの集まりである。だが、飛雄馬は、父・一徹のスパイクを見て、初心を取り戻し、気を引き締める。すると、人込みの中に見知った顔を見つけた。それは、伴宙太であった。
巨人軍新人テストにおいて、第二次審査を通過したのは、47番(星)、48番(伴)、52番(速水)の三人だけだ。第三次審査は打撃テスト。9球のストライクの内、三安打が合格ラインだ。投手志望の飛雄馬は、打撃は得意ではない。緊張する飛雄馬は…
実力を見せつける堀内。振り遅れファールになった飛雄馬の打球を、正確に堀内に打ち返した者がいる。花形であった。あまりに派手な花形の登場に、益々、甲子園球児へのライバル心を燃やす堀内が投球に入った時、花形がある言葉を叫んだ!
玩具代わりにボールを握らされた頃よりの夢、巨人入団を果たした飛雄馬。押し寄せる記者団に気付いた飛雄馬と伴は、タクシーで逃げ出した。生まれ育ち、貧しくとも夢見て育った町。そんな長屋に到着すると、みんなが出迎え、口々におめでとうと言う。
飛雄馬の巨人軍入団が新聞を賑わせ、高校野球選抜チームのハワイ遠征に、青雲の伴宙太が選ばれる。天野先生は、これを機会に野球部復活を提案。だが、PTA会長・伴大造は、宙太の巨人入りを聞き激怒!宙太と野球の縁を切らせようとするが…。
伴が参加する、高校野球選抜チームのハワイ遠征は、大成功。第一戦では13対4の大差で勝ちを治めた。新聞でも報道され、飛雄馬のやる気を刺激する。飛雄馬が巨人の二軍の練習に初参加するその日、父・一徹は、珍しくタクシーを用意し、合宿所まで送ると言う。
合宿2日目の朝を迎えた飛雄馬は、同室の大内山と挨拶をし、合宿所が、起床や就寝時間の設定、外出の自由など他球団に比べて緩やかである事を聞く。だが大内山は、自由だからとノンビリするような者は、王者・巨人軍の練習に参加する資格はないと忠告する…。
ONを完封にも関わらず一軍昇格のない飛雄馬。夢にまで見た一軍は、投手陣が火の車だというのに、飛雄馬には声すらかからない。一方、スライディング練習で速水は誉められている。一歩リードを確信した速水は、悩む飛雄馬を更なる孤立に追い込んで行く。
巨人の優勝が懸かった大洋戦は、大洋の新人・倉木の健闘が光り、九回まで大洋リード。倉木はプロ入り後二年間の二軍生活の上での、今回の登板であった。飛雄馬は、いつの間にか倉木と自分を重ね、敵であるはずの倉木を応援していた…。
倒れても倒れても立ち上がり、千本ノックを受ける飛雄馬の姿に、先輩・大内山は、退団を決意する。入団して二年、自分は、この世界に向いていないと夜中に出て行こうとする大内山。止めようとする飛雄馬に大内山は、自分の昔話を始める…。
今日も飛雄馬は、多摩川グラウンドでシゴかれている。また、ライバル意識が強い速水の策略で、飛雄馬は、常にボロボロだ。だが、そんな飛雄馬を出迎える者があった。ハワイ遠征より戻った伴宙太だ。久しぶりの再会に、二人は友情を確かめ合う。
飛雄馬の部屋へ、突然、速水が荷物を持って来た。大内山の後釜として、速水が飛雄馬と同室になったのだ。甲子園の英雄には、ご不満でしょうがと言う速水に、冗談は止めろと言う飛雄馬。だが速水は、キッパリと嫌味だと言い切り、改めて宣戦布告をして来た!
速水は、その自慢の足でオープン戦で大活躍。TV、新聞共にオリンピックボーイの活躍を褒め称える。落球の告白を後悔する飛雄馬。人間としての正しさは、勝負の世界では通用しない甘っちょろさなのか…。一徹には、飛雄馬の焦りが手に取る様に判った…。
阪神の入団発表記者会見で、花形は、打倒・巨人の意気込みを聞かれ、あくまで甲子園の借りを返すと宣言。期待のルーキーと二軍選手では、格が違うと言う記者に、冬の青麦の様に、踏まれれば踏まれるほど強くたくましくなるのが飛雄馬の恐さだと花形は語る。
東映戦で完封勝利を飾った飛雄馬だったが、速水は早くもマンションへの引越しを宣言。一軍風を吹かしている。ライバル花形、左門を思い、飛雄馬は、部屋を飛び出し練習に向かう。そんな飛雄馬を見て、速水も一軍入りに胡座をかいてていいのか?と不安になる。
日本アルプスの雪山に、飛雄馬の姿があった。父・一徹が気付いた致命的な欠陥が何なのか?飛雄馬は、自ら、死にこだわるな!死に捕われるな!今は前進あるのみと雪山の特訓に突入する。そんなある日、孤独な雪山暮らしを続ける飛雄馬の前に、伴が現れた。
本塁打配給王の悪夢に悩む飛雄馬のもとに朗報が舞い込んだ。合宿入りが遅れていた伴宙太が、二軍合宿所へとやって来たのだ。親友の到着を素直に喜ぶ飛雄馬。背番号119のユニフォームを受け取り、上機嫌の宙太だったが、速水が水を差してしまう…。
台湾に向かう飛行機の中、飛雄馬は見送りの中に父・一徹の姿を探す。だが一徹は、飛雄馬を信じ陰から見送る。そんな父に、飛雄馬は、自らの独立の時を知り、その高揚と恐怖に一人耐えた。飛雄馬は、自分だけが頼り、自分に責任を持つ男の世界へと踏み出す。
『ワシの為に、みんなの練習の邪魔は出来ん』飛雄馬にプロの男気を示した金田が、怪我の為に日本に帰る事になる。飛雄馬の苦悩を知る金田は、何かのヒントにでもなればと、国鉄時代の対巨人用データをくれる。果たして金田の残したデータとは!?
紅白戦で巨人の主力打者を1安打完封に押さえた飛雄馬の活躍を、日本の新聞はこぞって報じた。しかし、花形は家人に聞かれ『素晴らしい投手だった』と過去形を使う。その花形がテレビのスポーツコーナーに左門、金田と共に出演した。
後楽園球場、巨人VS阪神。試合は七回表、ノーアウト、ランナー二塁。川上監督は、飛雄馬をリリーフに送る。飛雄馬の状態を知る金田が、川上を制止しようとするが、川上は、全てを知った上で、あえて飛雄馬に試練を与えようとしていたのだった。
ペナント・レース開幕戦は巨人VS大洋。巨人の投手は金田だったが、いきなり満塁本塁打を浴びる。ベンチスタートの飛雄馬。先発に左門の名はないが、押せ押せムードの大洋は、打撃戦に持ち込み、星を引っ張り出し、代打・左門。星の息の根を止める作戦だ!
勝負に負けた飛雄馬は、街頭テレビで花形のインタビューを見る。星は一層手強い好敵手になって戻って来ると力説する花形を見て、飛雄馬は逃げるように街を出る。翌朝早く、宙太が星家を訪問した。飛雄馬が、宿舎に戻ってないと言うのだ!
ここ一週間、飛雄馬を心配するあまり、練習に身が入らない宙太。バスの中でも逃げ出した奴の事など忘れろと周りから言われるが、星は逃げ出すような奴じゃないと反論。その時、宙太の視界をよぎった者がいる。宙太は慌ててバスを飛び降りる!!
飛雄馬と伴の二人は、何故かボクシング・ジムに顔を出す。飛雄馬は、ここに足りない訓練があると呟く。練習に参加した飛雄馬の運動神経をトレーナーが誉める。すると飛雄馬は、野球投手の可能性を賭けて、リング上のプロボクサーとのスパーリングを申し出た!
頼れる投手が堀内だけという状況の中、迎えた対大洋戦。昨年の優勝が嘘のように苦しむ一軍。その駄目押しの1打を放った左門を見て、二軍の先輩が飛雄馬に嫌味を言う。今の星は違うと庇う宙太。見てられないとTVを消すと、中尾ニ軍監督が激を飛ばす!
新変化球を熟成していた星と伴に、とうとう川上監督から一軍昇格の連絡が入る。巨人VS大洋の三連戦。ニ軍出の倉田投手の活躍で連敗ストップしたが、続く中日に負け越し、余裕の無いはずの巨人。しかし、ONは余裕の表情を浮べる…。
飛雄馬の復活、魔球誕生に、飛雄馬復活を予言していた花形のもとに、記者団が駆け付けた。だが、花形は、不敵にも魔球の落とし穴を知っていると語った。後日、巨人VS阪神の試合で遂に飛雄馬VS花形のプロ公式戦初対決。果たして勝つのはどっちだ!?
巨人VS阪神。一回からリリーフした飛雄馬は、未だノーヒットを続けている。大リーグボールを多投せず、ここぞという時に使う為、飛雄馬本来の豪速球が効くのだ。九回、打者は宿敵・花形である。花形は、バットを顔の正面に構え、捨て身の作戦に出た!
ダブルヘッダーの第1試合で勝利を上げた飛雄馬は、第2試合でも勝利し、1日で2勝を上げる大活躍。一躍スターになった飛雄馬の為に、一徹にまで取材が押し掛ける。だが、一徹の記事は『大リーグボールに伏兵あり!星一徹の予言』と踊る見出しだった!
人気投票第1位で選出された花形だったが、大リーグボール1号に敗れ去ったショックでオールスターを楽しめずにいた。しかし、入場セレモニーの際に手にした風船の紐が手に絡まったことから、大リーグボール打倒のヒントを掴む!
オールスター戦で精彩を欠いた花形だったが、まるで狼に襲われたように、滅茶苦茶な走りでバットに駆け寄った姿に、何か秘密があると睨んだ速水は、花形の後をつける。そして辿り着いたのは、杉野自動車組立工場、花形モータースの下請け工場だった…。
巨人を追う二位阪神は、大洋と対戦。花形は、大リーグボール敗退のショックから、大スランプに陥っている。花形の不振を、所詮、金持ちの坊ちゃんの道楽と切って捨てる左門。遂に花形は、児玉を代打に送られ、交代させられてしまう…。
秋の気配が感じられるようになった甲子園球場。セ・リーグの覇権を賭けた巨人対阪神戦が始まった。阪神・藤本監督は、大リーグボールを恐れ、飛雄馬のリリーフ前に試合を決めようと気合いを入れる。ベンチスタートの花形は、飛雄馬との対決を直訴するが…。
2ゲーム差で迎えた巨人VS阪神の首位攻防戦の甲子園球場。6対5で巨人リードで迎えた八回裏、阪神の代打・花形は、ツーストライクと追いつめられながら、ベイブルース張りのホームラン予告。この行動に飛雄馬は怒りに燃える!
飛雄馬のもう一人のライバル・左門は複雑な心境だった。初めて大リーグボールで倒された自分。まして、初めて弟妹を球場の呼んだ日に。自分こそ、先に大リーグボールを打ちたかった。だが、1度の勝負の為にシーズンを棒に振るなど、経済上出来る訳がない…。
パ・リーグを制覇した阪急ブレーブスの西本監督は、大リーグボール打倒の為、花形と同じ特訓をしている秘密兵器が有ると発言。これは、日本シリーズ後は、シーズンオフになるから、体を壊しても大丈夫という配慮もあった。秘密兵器とは一体誰なのか!?
大リーグボールの改悪と指摘された飛雄馬。だが、飛雄馬は、新大リーグボールの全てを話した訳ではない。飛雄馬が言い募ろうとした時、男なら、うろたえるな!と一喝。飛雄馬と宙太を置いて、川上監督は、西ノ宮へ旅立ってしまった。
大リーグ・カージナルスとの親善野球を前に来日した元大リーガーのジェイムスは、ハワイ遠征で知り合った花形を訪ね、彼の大リーグボールとの死闘を知る。その後、練習宙の飛雄馬の前に、同じくハワイで知り合った宙太を訪ねてジェイムスが来た!
後楽園球場に覇者カージナルスの迎え、世界選手権と銘打たれた日米親善試合の第1戦。まず軽く勝つつもりでベストメンバーを組んだカージナルス。だが、巨人側は、彼らを本気にさせ、彼らの野球を学びつつ挑戦する気であった。先発はもちろん、飛雄馬である。
アームストロング・オズマ。不吉な「13」を背番号とする男。子供の頃、親からカージナルスに売られ、財力、科学力を駆使して作り上げられた野球ロボット。巨人3点のリードで迎えた八回裏、飛雄馬のパーフェクトを阻止すべく秘密兵器として登場した!
オズマとの死闘の末、精魂尽き果て、グラウンドに倒れた飛雄馬。一徹は人間の限界を超える戦いを演じた息子を褒め称えるが、病院に行こうとした明子を止める。父の許しがなければ、弟の見舞いにも行けない。自分も飛雄馬やオズマと同じく人形だと嘆く明子…。
5連覇目指し始動開始した巨人。野球人形として再出発を誓った飛雄馬は焦り、隠れて投球練習を始めるが、球が院長室に飛び込んでしまう。謝罪する飛雄馬に、院長は、飛雄馬が倒した写真立てを示す。その中には、巨人軍伝説の大投手・沢村栄治の写真があった!
オズマの悪夢にうなされる飛雄馬だったが、退院の手伝いに来てくれた宙太の前では態度に出さない。時は契約更改時期である。左門は弟妹の為、契約金のアップを願い更改せず。同じく花形も、2倍アップを要求したと聞いた宙太が、契約の判子の盲判を宣言!
新年を迎えた飛雄馬が長屋に帰ると、明子が一徹に正月ぐらい明るく迎えようと頼んでいた。一徹は無視して、飛雄馬に聞いた。年棒を吊り上げて何に使うつもりだ?と。人生の目標が野球なのはおかしいと言う飛雄馬に一徹は反発するが…。
オーロラ娘の橘ルミと飛雄馬の交際が、遂に週刊誌に載った。契約未更改の件もあり、世間の飛雄馬への評価は厳しい。ある日、飛雄馬は、自分のグラウンドを見せるとルミに言われ、TV局を訪れる。一方、その頃星家では、川上監督と一徹が旧交を温めていた。
明子は、飛雄馬と暮らし始めた。引越しを手伝った宙太は、例え一軍選手でも、自他共に認めなければ合宿所暮らしという巨人の不文律を破った飛雄馬の心情をある程度理解していた。しかし、引越し当日、飛雄馬は誘われるままルミとのデートに出掛けてしまう…。
糸の切れた凧の様に自分勝手をしていた為、自主トレが遅れていると記者に思われる飛雄馬だが、ルミとは別れ、妙にサバサバしている。野球を降りた一徹の分までやると飛雄馬は意欲的だ。だが、そんな父・一徹は、中日ドラゴンズから呼び出されていた。
巨人軍の宮崎キャンプがスタートした。思いも新たに野球人生をスタートさせた飛雄馬だったが、三流芸能記者・立山が狙っていた。何故なら偶然にもオーロラ娘の初地方公演が、ここ宮崎で開催される事になっているからである。
袂を分かったとはいえ、一徹を心配する明子は長屋を訪れる。そこに近所のヨネおばさんが来て、鉄工所の若旦那(大卒)との見合いを勧める。話を聞き流していた明子は、一徹が見ていたらしい飛雄馬のアルバムを見つけた。飛雄馬の記録は、明子の青春その物である。懐かしむ明子におばさんの言った言葉が一つの記憶を呼び覚ました。
若き英雄の人気は宮崎でも凄まじく、黄色い声援が飛雄馬に集中する。あまりの騒がしさに気が散り、宙太からの返球を弾いてしまう飛雄馬。球は観客席の松葉杖の少女に当たってしまった。川上監督に断わって少女を病院に運ぶ。
キャンプ恒例の猛練習。一軍選手でも遅れる者は二軍落ちと言われる中で、飛雄馬は絶好調をキープ。生まれて初めての恋が、飛雄馬を突き進ませる。練習後、飛雄馬は毎日山の診療所までランニングしているが、それは練習ではなく、今や飛雄馬の楽しみだった。
日南海岸で美奈と飛雄馬は話す。今まで野球に全てを捧げ、巨人の星だけを見据えて来た人生を。『男の人生に終着はない。だが、俺は何もかも忘れて、君を見ていたい。俺は、猛烈に君が好きだ!』『美奈も!』だが、交わされた視線は、飛雄馬から外れた…。
二軍キャンプ、紅白戦、飛雄馬は美奈の病状が心配で、試合に集中出来ない。マウンド上の飛雄馬は、今にも命の炎を消すかもしれない想い人に語りかける。『手早く片付けて、すぐに行くから…』飛雄馬の大リーグボールは、相手打者を次々と打ち取って行く。
市内の教会で美奈の葬儀は行われた。美奈を見送りに来た人々は、心の底から悲しみを露わにしている。参列する飛雄馬と並ぶ宙太は、初めて飛雄馬の行動の訳に気付いた。想い人を前に、飛雄馬は楽しかった日々を思い出し、教会を後にする…。
美奈の遺志を引き継ぎ第2の美奈となって診療所で働きたいと言う飛雄馬の申し入れを、死んだ日高君の思い出に浸りたいだけの奴には任せられない、一回や二回の人助けで出来る仕事ではないと、冷たく断わられてしまう!
野球を捨てようとする飛雄馬を心配した明子が一徹を訪ね、助けを求めるが、一徹は、飛雄馬どころか明子にまで、二度とこの家の敷居を跨ぐな!と言い渡し相手にしない。一方、飛雄馬は多摩川グラウンドで球拾いを続ける。そんな飛雄馬に宙太は苛立つ…。
来日したオズマは、専属コーチが飛雄馬の父・一徹と聞いて、不満を隠そうとしない。一徹は、オズマの疑惑を無視し、早速打撃練習を始める。だが、一徹は、すぐに練習を中止すると、オズマを馬鹿力だけの選手と評した!
中日では、オズマの特訓が続いている。だが、オズマは明かに調子を崩していた。しかも、一徹が絶えず監視していて、少しでもフォームの狂いを発見すると、容赦無く竹刀で殴りつける。そして、オズマがバットを振る度に妙な金属音が…。
いよいよ公式戦開幕。巨人の相手はアトムズ。今年こそ宙太ストロング119(ダンプ)が出せると上機嫌の伴大造だったが、宙太の姿がベンチにない。不機嫌になり変えたチャンネルでは、張り切る花形の姿。その上、アナウンサーが意外な事実を伝える。
ペナントレース開幕。花形も左門も昨年以上の活躍を続けていたが、昨年の若手三羽烏も今年は二羽烏だと言われる。左門も、逆転打を打ったのに冴えない顔色だ。一方、飛雄馬は、せめてもの償いにと球拾い、後片付け、宿舎の掃除、風呂焚きを一人でこなす。
投球練習を始めた飛雄馬は、宙太が驚く程の気合いの入れようだった。だが、中尾二軍監督は、確かに力は入っているが、それこそが心配と懸念を示す。中尾は、飛雄馬を呼び、かつて東急フライヤーズに彗星の如く現れた左腕の新人・中原の話を始める。
飛雄馬の千本投球が続き、宙太の左手が腫れ上がる。心配する飛雄馬に、心配ないと笑う宙太は、正捕手・森の体調不良で、その夜の巨人VS阪神戦に先発出場を果たす。いつも一緒の宙太が出場しているのを見て、花形は、やはり飛雄馬はダメなのかと落胆する。
飛雄馬の球は、完全に復調したが、飛雄馬は一抹の不安を抱いていた。それは、中尾二軍監督も見抜いていて、試しにバッターを立たせ、大リーグボールを投げろと指示した。飛雄馬は、打席で奮える打者を見て、都城の紅白戦での乱調が脳裏をかすめる…。
不安を抱える飛雄馬を心配した明子は、後楽園へ来て弟の苦しむ姿を見る事になってしまった。カウント、ワンスリー。打者を打ち気にし、構えを前のめりにさせる大リーグボールには絶好のカウント。すかさず大リーグボールのサインが出た!
大リーグボール復活に、飛雄馬の一軍復帰は決定した。飛雄馬の完全復調は、前年度の活躍もあり、ニュースで話題となり、一徹の耳にも入る。あの苦しみから、良くぞ立ち直った。一徹は涙を流すが、コレが飛雄馬の為に流す最後の涙だと心に記す…。
中日戦を偵察する飛雄馬の目前で、見えないスイングを放つオズマ。対大リーグボール用と思われるオズマのスイングだが、飛雄馬には、それの意味する所が判らない。一方、花形、左門は、宿敵を第三者にさらわれる可能性に苦悩していた。
後楽園の巨人VS広島戦で飛雄馬は、復活第1戦を見事な完封勝利で収めた。飛雄馬が記者団に囲まれている時、中日VS大洋の結果が入った。3対0で中日勝利。得点は、全てがオズマのホームラン。そして一徹から飛雄馬へのメッセージが伝えられる!
甲子園球場、巨人VS阪神で、阪神の先発は390のシーズン奪三振世界記録を持つ江夏。巨人リードで迎えた八回裏、阪神は四番・田淵のヒットで無死満塁。打席には花形が立った。巨人先発・高橋一三も限界であり、川上監督は飛雄馬にリリーフを命じた!
『血を分けた実の親子、中日グランドで激突!』中日対巨人の3連戦を前に新聞の見出しが踊り、明子は泣いた。花形の打法に不安を募らせた飛雄馬は、川上監督に大リーグボールが敗れる確率は8割と説明、スターティングメンバーから外してくれるよう頼むが…。
甲子園球場。6対1、中日リードで迎えた六回裏。二死満塁、打者・オズマ。リリーフ・星。カウント・ノースリーから大リーグボール。オズマは、バットをベース上に出し、再び構え直す。花形と同じ打法だ。果たして大リーグボールはオズマを打ちとれるのか!?
大リーグボールは一徹の秘策でド真ん中の絶好球と化し死を迎えた。『壮絶な父と子の戦い。大リーグボール遂に死す!』『その陰に謎を秘める背番号84』『巨人軍・星選手、オールスター出場辞退か?』新聞各社の飛雄馬を巡る報道が加熱する!
明子に花形から花束が送られた。飛雄馬は、花形が明子に恋をしているのではないかと直感する。もし、花形と明子が結ばれたなら、自分の野球人生も無駄ではなかった。たった一つ、幸福の花を咲かせたと喜ぶ飛雄馬に、明子の平手打ちが飛んだ!
全てを失った飛雄馬は、公園で一日中自分の手ばかり見詰めている。心配した明子の連絡で、宙太が駆け付けると、通りがかりの人が、飛雄馬を気が触れた人扱いしているのが耳に入る。慌てて駆け寄るが、新聞記者に写真を撮られてしまった!
大リーグボール2号の特訓を始めた飛雄馬と宙太。川上監督が来ていると二軍寮長の竹宮が呼びに来た。川上監督は、1号のショックを乗り越えた飛雄馬を称美しながら、二軍行きを命じていないと言う監督。監督は、一徹の作戦を逆手にとってみせると宣言!
川上監督を怒らせてまで大リーグボール2号完成を目指す飛雄馬。一徹&オズマへのお返しは、これしかないと決め、特訓に励み、既に九分通り完成している。そんな飛雄馬の練習を多摩川土手に止めたタクシーの中から双眼鏡で覗く人影があった。
飛雄馬と宙太は、雨で特訓を中止してベンチでTVを見ていた。宙太は、大リーグボール2号の正体を知りたがるが、飛雄馬は、隠すつもりはないが待ってくれと言い、その代わりヒントとなった物を宙太に握らせる。それは、ズックで出来た野球のボールだった。
甲子園球場、巨人・阪神戦。九回裏、敬遠の球を逆転サヨナラ本塁打にした花形。ヒーローインタビューで、二軍落ちした飛雄馬が復活する時こそ恐ろしいと、エールとも取れる発言をする花形。一方、明子のもとに、その花形からデートの誘いの手紙が届く。
中日対アトムズ、3対3で迎えた九回裏、オズマのサヨナラ本塁打。オズマの本塁打は27本。王の37本には及ばないが、途中出場のオズマのハイペースに、各球団成す術なしである。そんな中、一徹に面会の呼び出しがかかる。一徹を待っていたのは明子であった。
首位巨人対中日の首位攻防戦。無死二塁で迎えたオズマの3打席目。川上監督は、リリーフに飛雄馬を指名するが、観客から失望の声が流れる。川上は、その声を聞き、飛雄馬に派手にファンサービスやれ!初球からアノ球だ!と指示。
三回表を終了し後楽園球場は、大リーグボール2号『消える魔球』の為に、ミステリー・ゾーンと化していた。その様子はTVでも中継され、遠征先の花形は、明子への手紙を放り出して、画面の前に陣取った。花形の頭から、すでに明子の事は消え去っていた。
新聞の切抜きなど、飛雄馬の資料を集める左門。妹の千代が、ふと気付く。飛雄馬は晴れの日しか登板していないと。首を傾げる左門。明子の所在が判らない悩みの中でも飛雄馬は、6連勝を達成している。そして、いよいよ左門の大洋と対決の日が来た!
一徹は、消える魔球ショックでスランプに陥ったオズマの再特訓中だった。身心共に限界を訴えるオズマ。そこに飛雄馬来訪の知らせが入る。不思議がるオズマに、お前のポンコツぶりを見に来たのだろうと煽る一徹。果たして飛雄馬の目的とは!?
巨人の優勝のかかった阪神戦は、甲子園で始まった。二回裏、飛雄馬と花形の宿命の対決を迎える。飛雄馬は、花形との約束通り、一球目に縦変化の魔送球。続いて本当の消える魔球を投げた!花形は消える魔球を打ちとれるのか!?
昭和44年、中日戦において金田正一は、前人未到の400勝を上げた。胴上げで迎えられた金田だったが、記者会見では、年間5勝や10勝では、金田ではないと発言。引退をほのめかした。心配した飛雄馬は、宙太を伴って金田邸を訪れる…。
飛雄馬の契約更改の日が来た。魔球の活躍が認められ、2倍アップの提示を受けるが、宙太の契約が据え置きと聞いて保留する。飛雄馬は、自分は既に報われている。今度、報われるべきなのは宙太だ、と思う。交渉後、帰宅した飛雄馬を、宙太が待ち構えていた。
オズマの帰国が決定し、後釜を一徹に一任したと、TVで言う水原監督。正月を迎えた名古屋のホテルで、オズマは帰国の準備をしていた。そこに訪れた一徹は、バットを持って屋上に行けと命じ、オズマが去った後、鞄に何物かを詰めた。
伴宙太トレードの話は、大々的に新聞に載った。大乗り気の大造を無視し、ハッキリと断わる宙太。中日からの使者は、一徹の伝言を伝える。甘っちょろい感傷を捨て去った時、休火山は噴火を起こし、日本のベーブルースとなるだろう、と。
現役から監督になった阪神・村山、南海・野村、西鉄・稲尾の新春対談で、阪神の村山新監督は、花形に絶対の信頼を寄せ、四番を公言する。消える魔球対策についても、花形なら大丈夫と言う。一方その時、花形は、村山邸に呼ばれていた。
飛雄馬と宙太は、多摩川で自主トレを開始した。飛雄馬は、この練習で中途半端な友情を止め、新たな門出にするつもりだった。飛雄馬は、自らピッチャーを買って出て、全員に十球づつ打たせる。そして、その後、宙太に全員分と同じだけ打撃練習をさせてもらう。
風で寝込んでいた星一徹は、中日球団が宙太の獲得を諦め、大リーガー獲得に動き出した事を知り起き上がった。球団が大リーガー獲得に乗り出したのは、オズマからの手紙にあった。しかし、一徹が乗り込んで来て、宙太獲得に成算有りと表明。
水原監督は、一徹の説得に折れた。渡米して中古の選手を獲るより、国内の若手有望選手を獲る方を選んだのだ。絶対に失敗のできない一徹は、ヨーロッパ保養旅行中の川上と連絡を取ろうとする。保養の為だろうと、その勝負師の心を射抜けば道は開けると…。
再び、宙太のトレード話が新聞を賑わす。飛雄馬は、一度や二度で一徹が諦めるハズがないと思っており、とにかく、消える魔球の秘密が暴かれても、宙太がトレードされないように特訓を続けるしかなかった。二人の特訓を知った花形は、その姿に感動し涙を流す。
左門が打席に入った。遂に来てしまった。もし、打たれれば、宙太との友情は、完全に引き裂かれる。一方、急遽パリから帰国した川上監督は、報道陣を押し退け、羽田で中尾二軍監督と話し合う。そこに一徹が現れ、中日側のトレード候補三名のリストを示す。
消える魔球は、無残に敗れ去った。巨人軍は、早速、宙太のトレードを決定するが、宙太は承服しない。大造が、冷たい球団など辞めろと言うが、宙太は飛雄馬さえ必要としてくれれば良かった。明子は、心配し、飛雄馬のマンションを訪ねる。
グラウンドの中では敵同士でも、それ以外では親友のまま。宙太の心情は、一徹も見抜いている。幾ら憎んでても、チームの一員となれば、同じ目標に向かうのが真の男。同時に、飛雄馬への友情を貫こうとする宙太の甘さを、思い知らせるつもりの一徹であった。
宮崎球場で始まった巨人軍キャンプで、飛雄馬の調子が上がらない。父、姉、そして親友までが彼のもとを去った。全てを無くし、一人ぼっちになった飛雄馬は、打撃練習でも木偶の棒と化し、グラウンド10周の罰を受ける。一方、明石練習場で宙太は…。
宮崎キャンプでスピード、コントロール、勢い共に絶好調の仕上りを見せる飛雄馬に、森捕手や中尾コーチの評価は高い。だが、川上監督は言う。あの球は死んでいる。燃え尽きる直前のローソクの炎と同じだと。その夜、川上監督は、王、長嶋と飛雄馬を呼び出す。
黒松敬一は、オープン戦目前である。背番号は119。元宙太の背番号に不快感を示すが、川上監督の一喝で引き下がった。昨シーズン10戦1勝3敗の成績の黒松は、飛雄馬に負けているのはバックを守る選手だけだったと豪語する!
サンフランシスコジャイアンツが親善試合の為に来日した。出迎える巨人軍ナイン。記者の興味は、大リーガーと消える魔球の対決であるが、当の大リーガー達は、消える魔球を知らない。説明されても、我々は火星人と野球をするのか?と冗談にしてしまう…。
後楽園の日米親善試合は、飛雄馬の活躍もあり、11対3で巨人が勝利した。一方、その頃、柔道着姿の宙太は、両手を縛り、土管から受身無しで飛び降りる練習をさせられている。理由の判らない宙太は、嫌気がさすが、魔球打倒の最終段階と聞かされ引き下がる。
オープン戦で結果を出せなかった宙太。飛雄馬は、宙太の登場に魔球攻略の準備が終わった事を知ると同時に、宙太の気負いの原因を見抜き、その甘さを怒る。俺達の絆はもう切れている。後は互いに死力を尽くして戦うのみのはずだと飛雄馬は思うが…。
飛雄馬の宿敵の三人は悩んでいた。宙太は、魔球が打たれた後の飛雄馬を思って悩む。左門は、見えない球を打つ特訓を完成したが、巨人との対戦が中日、阪神の後である為、悩む。花形は、一徹の完璧さを知り、チャンスが自分に回らないだろうと悩んでいた。
開幕前夜、雨の中、巨人軍ミーティング。飛雄馬は、雨天中止を望むと同時に、ベンチ入りはないと思っていた。だが、意に反して川上監督は、ベンチ入り投手の筆頭に飛雄馬の名を呼んだ。驚く飛雄馬に、王者・巨人軍に逃げはない!と川上監督が言う。
遂に迎えてしまった飛雄馬対宙太の対決。運命の渦に巻き込まれる小船のように、大きく動揺する飛雄馬。三番・高木に代打を送る一徹の大胆な起用に驚く川上監督。長嶋は、こんな時こそ無念無想で投げろと、飛雄馬にアドバイスを送る。
ついに消える魔球がミートされた!崩折れる飛雄馬。打球の行方も見ないで歩き出す宙太。だが、宙太が二塁を回ろうとした時、三塁コーチの一徹が慌ててストップをかけている。見ると、なんと打球は大きなピッチャーフライである。今度は宙太が崩折れた。
中日の公約倒れ、謎のサインミス!新聞の見出しが踊り、一徹&宙太のコンビに勝ち、魔球の寿命は延びた。使い方次第という条件付きだが、消える魔球は、まだ生きていると判断した川上監督は、飛雄馬に先発を命ずる。
飛雄馬と花形の三回目の対決。覇気のない花形は、心の中で明子に語りかける。初恋より、男と男の勝負を選んだ男の姿を見ているだろうか?飛雄馬がモーションに入る。消える魔球だ。花形の顔に、自然と笑みが浮かび、飛雄馬の足が上がる…。
消える魔球は死んだ。周りの制止を振り切り、飛雄馬は呆然と、ダッグアウトを歩く。心の空洞を抱えた飛雄馬は、一人東京に戻って行った。自分から父も、姉も、親友も、恋人との思い出すら捨てさせた野球とは何なのか?飛雄馬には判らなくなってしまっていた。
飛雄馬はチンピラと喧嘩をし、新宿の不良少女グループのリーダー・お京を張り倒した。チンピラの増援が駆け付け囲まれてしまう飛雄馬と左門。左門は野球の為に、頭を下げようとする。左門程の男が頭を下げる相手ではないと、自ら喧嘩を買って出る飛雄馬!
大阪の巨人軍宿舎に新聞記者が詰めかけた。だが球団も飛雄馬の行方を掴めない。球団代表は、球団の品位を保つ為にも、飛雄馬の追放を示唆するが、川上監督は、自分の進退をかけて庇う。川上は記者団に、失踪ではなく二、三日の休養を命じたと説明する。
中日VS大洋。中日一点リードの九回裏走者一塁で、この日、四打数無安打の左門の打席になるが、結局センターフライに倒れる。花形に魔球打倒の先を越されたのが原因と記者は見るが、左門は否定。それは血肉を分けた弟妹にすら言えない初恋の苦しさ故であった。
中日VS広島戦でサヨナラ本塁打を放ち、大器の片鱗を見せ始めた宙太。TVで見ていた飛雄馬は、心苦しくなって部屋を飛び出し、気がつくと、幼い頃、一徹と練習した公園に来ている。大きな音に気付き、音の方に行くと、何と長屋が取り壊されている所であった!
ある日。、飛雄馬にお京から電話が入る。『星さん、好きよ』不思議に思いながらも、変な事に巻き込まれるを嫌って、飛雄馬は部屋を出る。そんな飛雄馬を、竜巻グループが囲んだ。いきなりお京さんを見捨てるのか!と詰め寄られる!
中日宿舎、水原監督に退団届を差し出した一徹は、野球を続ける自信が無くなったと言う。宙太が飛び込んで来て、もし、どうしても辞めるなら、本当の事を話してもらおう!飛雄馬が再起不能と見て、やる気を失ったのだろう!と詰め寄るが…。
京子の病室には、竜巻グループが集まっている。京子は、飛雄馬への想いを募らせる。寝言で飛雄馬を呼んでいたと聞き、二度と話題にするなと命じながら、マスコミの手前、決して会ってはダメだと決心する。そんな京子達を西丘達が探していると情報が入る…
花形は、父の会社・花形モータースに呼び出されていた。花形の父は、オールスター戦の出場を辞退して、アメリカの業務提携先デトロイト・モータースが開発中の無公害車を視察して来いと言った。つまり、引退して会社の後継者の道を歩めと言うのだが…。
オールスター第一戦でリリーフに出た飛雄馬は、消える魔球を連打され、大リーグボール1号も決まらない。そんな様子に宙太は、野球への情熱が消えかけていると感じる。一徹は、飛雄馬が花形の全力プレーの意味に気付くまで晒し者にされるだろうと言う。
京子の手紙に再起を決意した飛雄馬は、新たなる日の出を迎えた。オールスター戦は、舞台を大阪に移す。移動の新幹線の中、花形は窓の外を流れる電柱で手刀を切り、飛雄馬を励まそうとする。そんな花形に、左門は私生活上の悩みを聞くが…。
飛雄馬が京都で降りた事は推測出来た。だが、その直前の様子から、何故失踪したかまで推測出来ずに悩む左門。一方、記者達は、使えなくなった星を、川上監督が失踪させたのではないかと推測する。そんな記者に、川上監督は、ある計画を発表する!
オールスターの第二戦を終えて、関西スポーツは飛雄馬と対戦した野村、アルトマン、張本の座談会を設定した。テーマは、星投手は大リーグボール3号を投げたのか?である。球はスローの絶好球だったと三人共が言うが…。
巨人VS大洋戦。巨人の先発は飛雄馬。大洋の先発は巨人キラーの平松。守備練習中、左門は考える。自分のバット一本に弟妹の生活がかかっている。惚れたハレた言っている場合ではない。しかし、どんなに強がっていても、心は京子を求めてしまう…。
対広島戦。飛雄馬の大リーグボール3号は、今や無敵であった。最終回、勝利を目前にした飛雄馬は、かつて感じた殺気のこもった視線を感じる。試合後、ロッカー室前で飛雄馬は、再び視線を感じる。振り返った飛雄馬の前に、オズマが立っていた!
朝靄の多摩川グラウンド。オズマ対飛雄馬の対決。勝負は三球。一球目、球がホップして空振り。二球目、ホップ分を予測して振るも空振り。オズマは1号と同じ予測の魔球と読み、かつて1号を打ち崩した打法を試みるが…。
奇跡を作る男・飛雄馬は7連勝を飾り、新聞の見出しは『復活!グランドの魔術師』飛雄馬の話題一色だ。花形もライバルの活躍に、魔球打倒の特訓を始めるが、あのスローボールは星本人か機械でないと無理と言われ、花形は父の会社に依頼する。
阪神戦で8連勝を飾った飛雄馬に、記者達が群がるが、なぜか冷たくノーコメントで去ってしまった。インタビューを受けた花形は、3号は甲子園の血染めのボールを思い出させた。しかも、今度のは目に見えない冷たい白い血を流していると言う。
後楽園球場、対広島戦。2対1で迎えた6回表、飛雄馬のリリーフ。その投球をアトムズ戦を休んでまで視察に来た一徹は、何かを掴み帰って行った。その後、宿舎で休んでいた宙太の元に一徹が訪れ、大リーグボール3号への対策が決まったと言う!
TVで飛雄馬の試合を観戦していた左門は、その淋しい飛雄馬の表情に、何故燃えん!といきり立つ。不思議がる弟妹達に、大リーグボール3号の打倒が迫っており、残す課題は小さく当てて遠くへ飛ばず方法だけ、それ故、飛雄馬の闘志が気になると左門は言う。
中日対ヤクルト戦。先発は星野仙一。宙太は、移籍後初のスタメン。張り切る宙太に、一徹と水原は、今は亡き吉原正喜の姿をダブらせた。張り切る宙太は、キャッチャーフライをフェンスに激突して捕球したが、脳震盪を起こし、ベッドに寝かされる…。
阪神宿舎で大リーグボール3号の話題が出た。意見を求められた花形は、3号は、変化球ではなく限界ギリギリのスローボールでしかないと答える。そんな花形に、父の秘書から電話が入った。例の調査結果と聞いた花形は、デーゲームを無視して飛び出した!
『飛雄馬よ、とうとうワシより、完全に独立しよった。だが、このままでは引き下がりはせぬぞ!』魔球打倒に執念を見せる一徹。それは、飛雄馬、宙太、花形、左門の四人が切磋琢磨してこそ、明日のプロ野球の発展があると信じた故だった…。
中日戦を翌日に控え、嵐の中、巨人軍のミーティングが開かれた。今年のペナントレースの最後の山と川上監督が評する。医者からもう限界だ。保証は出来ないと言われた飛雄馬は、先発を志願した。監督も、飛雄馬の決死の思いに先発を許した…。
宙太の折ったバットの破片が、手の甲に刺さった時、魔球打倒の名案が一徹に閃いた。一徹は、九回の最終打者に宙太を出す事を、来シーズンの進退を賭けて水原監督に進言する。一徹は、宙太に九回の打席まで、ベンチで逆立ちしろと命ずる!
偉大な記録を目前にして、球場は異様な興奮に包まれている。そんな中、花形と明子の表情は悲痛に歪む。球場に向かう左門もタクシーの中で苦悶する。完全試合まで後一人。中日・水原監督は宙太を代打に指名する。最後の親友対決を制するのはどっちだ!?