タイムリープアニメの傑作。
舞台は、2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生の岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。その結果、大きな悲劇が岡部たちに訪れることになる。全24話。(あらすじより)
原作ゲームは未プレイ。「シュタゲ」は、やる機会を逸していたと言うより正直に言うと、どうせネットの一部界隈でオタクネタとして過大に評価された作品だろ?と決めつけてスルーしてきたように思います。めちゃくちゃ反省しております。m(_ _)m
前半の12話までは「耐え忍べ」としか言い様がないです。やむを得ない事情ありますので。ただ、その後の結末に向けて収束していく練り込まれた脚本と構成は、お見事というほかありません。
特に第16話「不可逆のネクローシス」の「失敗した、失敗した失敗した失敗した」に至るエピソードが秀逸。その展開は想像の斜め上を行くもので、心を抉られました。
一方で、この作品の世界観を支える技術的根拠は、ハードSF作品ではないので荒唐無稽以外の何物でもないと思います。ただ、上手いと思ったのは「アトラクタフィールド(世界線収束範囲)」という概念?を取り入れたことにあるかと。その反動で、時系列は複雑になり難易度は高くネットで考察を探しまくることになるのですが、その結果、まんまとシュタインズ・ゲートの虜に。
いやはや、見終わった後で「まだ見たことのない人が、羨ましいな」と思える稀有な作品です。
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