ファンタジー界最強の敵は宝箱です。
フリーレン、ラスボスすぎるって...
友達と話題を合わせるために観た。原作未読。
コメディのセンスがすこぶる合わない。
でもミミックに食われるフリーレンだけは好き。
それにドン引きするゼンゼも好き。
人間は犬とか猫とか見た目が可愛い上に、寿命が人間よりも短い生き物を愛でたりペットにするけど、フリーレンはなぜこうも人間に対して無関心なんだろう。
見た目が似てるから可愛いと思えないってのは、猿を可愛いと思える人間には一概には当てはまらない感覚だろうから、単にフリーレンが例外なだけかもしれないけど、にしてもひどく冷淡で捻くれているように感じてしまう。
寿命が長ければ、それだけで命や寿命に対する価値観が軽薄になるって考え方がいかにも人間らしい"寿命"の解釈すぎて、悪い意味で人間が作った"ファンタジーって印象。
「所詮は人間の創作か...」っていう。
とはいえ上記の俺の解釈も所詮は"人間"の解釈に過ぎないというジレンマ。だから正解なんてないんだけどね。
それでも「命」について考える良いきっかけになってることは間違い無いから、メッセージ性は申し分ない。
ただ、どうしても話の性質上ライトな印象を受けるファンタジーだから、ゴリゴリのヘビー級ファンタジーを追い求める人には物足りない気がする。
初期設定は確かに斬新だけど、結局はそれだけでずっと話を運べるような設定ではない、つまり出オチ。そうすると、なんだかんだで話が進めばどうしても内容は凡百のライトファンタジーに落ち着いてしまうという。だから設定以外の新しさは感じなかった。
それでも勇者ヒンメルの意志が死してなお世界中で生き続けているのは良い。
その軽さと世界観が良くも悪くも大衆に刺さったんだろうね。ファンタジー初心者のはじめての作品にはうってつけだと思う。定番の設定てんこ盛りだから、西洋ファンタジーを知りたい人はこれだけで理解できる。
好みは別として、こう言う作品が漫画業界とアニメ業界を牽引してくれるなら大歓迎です。
感謝。
バトル漫画では定番の試験って改めてワクワクすると同時に、創作論的に目的、目標、キャラの成長のあらゆる観点から分かりやすさと面白さが段違いだから、機能として最高すぎる。
そこに至るまでの道筋があまりに平坦すぎて興奮せずにいられなかった。
「やっとハマれそう...」ってな感じで。
実際、一級魔法使い選抜試験編だけで観ると個人的に☆4.5以上あげたくなるくらい面白かった。迷宮攻略なんてウハウハの連続よ。きちんとキャラを活かしたバトルものも描ける上で、あえてこう言う静かな作品を作っているところに作者の創作者としての技量の高さが窺い知れる。
何より資格の便利さを改めて思い知った。
そりゃ就活でも重宝されるわけだ。
フェルンが話が進めば進むほどしっかり者というより、ただの面倒くさいやつに見えてきて少し笑える。シュタルクの苦労が目に見えるよ。
もう少しシュタルクに優しくしてやってくれ...
試験編が始まる20話手前までが正直話として平凡すぎてハマれなかったから、評価は低め。ただ、試験編は神です。
シーズン1の幕引きも完璧だった。
またこの試験編並みに面白い展開が観れると信じて、続編制作決定したら観ます。
傑作だった。
