日曜日の東京消防庁柳消防署独身寮。そこには、月曜日が来ることへ憂鬱な気持ちを抱えながら支度をしている斧田駿の姿があった。消防組織の精鋭「特別救助隊」通称・オレンジを目指す駿は倍率20倍の消防官試験に高卒で受かり、“ポンプ隊で1年勤務”“所属所長の推薦を得る”という二つの条件をクリアしてレスキュー選抜試験に挑戦。毎年500人近くから50人しか受からない難関試験を一発合格し、栄光への道を進んでいくと思っていた。しかし、駿の小隊を担当するのは数々の救助で名を馳せ、ハイパーレスキューの経験もあり、超スパルタで有名な山上助教。過酷な“特別救助技術研修”に打ちのめされる中、同い年の19歳であるにもかかわらず、いつも最後まで訓練に耐える十朱大吾の姿があった。その異質な存在にライバル心を持ち始めていた駿は、ある日の訓練終わり、山上助教と大吾の不審な会話を立ち聞きしてしまう。何か秘密を抱えているような大吾の態度に、「大吾にも弱点がある!」と確信すると、“研修で巡り合った仲間”として彼に声をかけようとするが……。
大吾にライバル心を持った駿は山上助教との不審な会話を立ち聞きし、弱点を探ろうと近づく。しかしそんな駿に大吾は「仲間じゃない」と言い放ち立ち去ってしまう。その様子を隠れて見ていた、数少ない女性隊員を目指す同期の中村雪。雪から大吾が仲間の分もペナルティの訓練をこなしていたことを指摘された駿は自分を恥じる。運命の三人はいよいよ実際に燃える室内で人命検索、救出をする“耐火建物対応訓練”に挑む……。
模擬消火訓練棟で始まった“耐火建物対応訓練”。炎の中から要救助者のダミーを発見した駿、大吾、雪。ついに脱出と思われたその時、山上助教から告げられたのは「他の脱出口を探せ」という指示だった。突然の状況にも動じない雪の誘導を信じてあえて2階に向かう3人。あまりの黒煙に現場であれば死の危険があると感じた駿は、危険を顧みず空気呼吸器をダミーに押し当てる。そんな駿を助けたのは、なんと大吾だった……。
研修から半年後、駿はついに不破消防署特別救助隊で勤務することになる。そこには研修終了と同時に拝命し、勤務している大吾の姿があった。緊張の挨拶を終え、資器材の点検をしていた駿の耳にけたたましい警報が聞こえてくる。いきなりの「出場」。火災現場では建物が倒壊しており、中に居る50代男性が動けなくなっているようだ。要救助者を救うには誰かが隙間に入り鉄筋を切断することになる。そこで大吾が驚きの行動に出る!
特別救助隊勤務初日、駿はいきなりの出場を経験することになる。倒壊寸前の建物で発見した要救助者の左腕には鉄筋が刺さっており、切断しようにも瓦礫の隙間が狭く近づくことができない。隊員たちが苦戦する中、大吾は突然「俺に行かせてください。」と言い放つと、なんと自分の肩を外し始める。衝撃を受ける駿を尻目に、着々と進む救助作業。駿も自分にできることを探し要救助者に必死に声をかけるが、背後の壁に異変を感じ……。
在原区での救助活動後、病室には看護師に叱られている大吾の姿があった。実は大吾は過去に何度も肩を外して病院の世話になっていたのだ。看護師との会話の中で、大吾は自身の幼少期“十朱大吾”になった時の事を思い返していた――。大吾の退院後、訓練におもむく駿はあることが気になっていた。大吾のロッカーにペンで書かれた正の字があり、その線が一本増えていたのだ……。
“史上最悪の火災”と言われたホテルニュースナイシス火災。その十周忌追悼祈念式に雪の姿があった。家族4人を失い、自身も火災に巻き込まれていた雪。胸に浮かぶのは、自分を救ってくれた“英雄”、伝説の救助隊員・朝比奈大吾の姿だった。最年少で女性初の特別救助隊資格を手にした雪に、質問を繰り返すマスコミ。雪が押し殺していた本心を話しかけたその時!遮るように現れたのは朝比奈大吾の唯一無二の相棒・甘粕士郎だった。
雪にとっての“英雄”、伝説の救助隊員・朝比奈大吾と、その唯一無二のバディ甘粕士郎。甘粕から「『め組』に志願しないか?」と誘われる雪。一方、雪の過去を知り、決意を新たにする駿がいた。そんな中、大型の台風が近づき駿たちにも出場がかかる。冠水した町で危険物排除をおこなうが、いつの間にか大吾は要救助者と共に地下室に閉じ込められていて…!? 雨水が流れ込み脱出困難な地下室から要救助者を助けることはできるのか?
雨水による水圧で扉が開かなくなった地下室に閉じ込められた大吾と要救助者2名。駿たちはドア周りの水を排除するため、周囲から地下室を区切り、ポンプ車でそこの水を吸い上げようと試みる。防水シートを抑えるため、面体を付けて水中に潜った駿と五十嵐。吸水は上手くいっていたように見えたが、駿の面体に水が入り始める……! 一方、要救助者の2人と話していた大吾は、少年時代を思い出していた。
ついに大吾と要救助者2名が閉じ込められた地下室のドアが開いた。一気に流れ出る水にのみ込まれる3人。2人を抱えていた大吾は、急な流れの変化でドア横に頭を打ち付けてしまう。それでも、何とか2人を守り五十嵐に託すことに成功した大吾が目にしたのは……。数日後、雪は入院している要救助者だった2人・マコと日菜の元を尋ねていた。マコから大吾の話を聞き、報告書で駿の行動を知った雪の中で何かが確信に変わった。
不破消防署特別救助隊は道路陥没の現場に出場する。穴の中に車が見えるという通報があったが、地上からでは車の状態が分からない。大吾と駿は先端屈折式はしご車で中を確認することになる。「あくまで現場確認だ。見たことを報告しろ。それ以上、余計なことはするな。」と山上にくぎを刺されるが、何かを感じ取った大吾は、はしご車のバスケットから降り始めてしまう。慌てて追いかける駿。捜索をしていた2人が発見したのは……。
不破消防署特別救助隊は道路が陥没した現場に出場。穴の中に入った大吾と駿は砂に埋もれた車と要救助者たちを発見する。運転席にいる要救助者の呼吸を確保するが、土砂は蟻地獄状態になっておりいくら掻き出しても埒が明かない。大吾と駿は穴の中にやってきた他の隊員に「はしご車で引っ張ってほしい」と頼む。しかし土砂の入った車の重さは3トンはある。五十嵐は「引き上げるのは無理だ!」と言うが、大吾の提案は……?
道路が陥没した現場で、不破消防署特別救助隊は穴に落ちたタクシーの中から要救助者2人を救助する。運転手の男性は危険な状態から持ち直したが、後部座席の妊婦を助けることができなかった。すべての消防官にとって避けては通れない道。大吾と駿は、特別救助隊員として初めて救えなかった命の重さを感じて押し黙る。その様子を見守りながら、山上は大吾と駿のこれまでを思い出していた。
道路が陥没した現場で、穴に落ちたタクシーの要救助者2人を助けようと奮闘した大吾と駿。運転手の男性は危険な状態から持ち直したが、後部座席に乗っていた妊婦を助けることができなかった。悔しさをにじませ泣き続ける駿は、大吾の「終わったことだ。切り換えろ!」という言葉に言い返してしまう。一方、生姜谷救助の一番員・纏定家は永田桜と思わぬ場所で出会っていた。二人の話題は、“十朱大吾”で……。
同僚の響に声をかけられた雪は、消防救助隊員が救助技術を競う『全国消防救助技術大会』に出ることを知る。雪に与えられた『め組』最初のミッションが、個人種目のロープブリッジ渡過で全国トップになることだったのだ。一方、不破消防署でも大会に向け、「打倒、生姜谷救助、全国一」を目指しトレーニングが始まった。その後、河川敷でトレーニングを行う大吾は「生姜谷消防署の纏定家」と名乗る男と出会うが……。
『全国消防救助技術大会』の東京消防庁庁内選考会へ向けた練習のため夢の島訓練場を訪れた不破救助。そこには生姜谷救助の姿もあった。各々が練習に励む中、訓練所の近くでビル火災が発生。「2隊同時特命出場」がかかる大規模火災。不破救助と生姜谷救助が現場に向かうと、出火元の4階は黒煙に包まれていた。4階のネットカフェが営業中であり、多くの要救助者が取り残されていると察した大吾。付近には雪と響の姿もあり……。
不破救助と生姜谷救助が夢の島訓練場で練習に励む中、近くでビル火災が発生。出火元である4階のネットカフェは、営業中だったこともあり、多くの要救助者が取り残されていると察した大吾。検索により無事に要救助者1名を発見するが、それ以降、いくら探しても他の要救助者が見つからない。火元のシャワー室もすべて調べ終わった状況で、大吾が行き着いた答えは……。
不破救助と生姜谷救助が出場したビル火災。『め組』から与えられた任務のため付近に訪れていた雪と響も、大吾の機転で発信されたモールス信号を受け救助に加わる。不可能に思われた4階から8名の要救助者を“全員を助ける”救助を完遂した大吾と駿。しかし数日後、2人は方面本部報告に呼び出されていた。突然ビル火災の現場に現れた雪は何故あの現場に居たのか、今何をしているのか……大吾と駿には分からないことだらけだった。
東京消防庁の特殊部隊「め組」。いつの日か東京を襲う未曽有の大災害に備え集められた「運命の3人」。 十朱大吾・斧田駿・中村雪。彼らが特別救助隊を目指す道のりや、数々の現場を乗り越えてきたその足跡を辿り、救助へ向き合うそれぞれの想いを振り返る。そして、伝説の救助隊員である朝比奈大吾と彼ら「運命の3人」は、とある「縁」でつながっていた……。
東京消防庁庁内選考会の当日がやってきた。会場内に、最近連絡が取れず何をしているか分からない雪の姿を見つけ驚く駿。大吾は「雪は必ず庁内選考を突破する。俺たちも勝ち進めば、関東大会や全国大会で会う機会はある」と駿に声をかける。『め組』最初のミッションとして個人種目ロープブリッジ渡過で全国トップを目指す雪。そして生姜谷救助に勝ち、庁内選考トップ通過を目指す不破救助。それぞれの戦いが始まった!
祖母を見舞うため病院を訪れた駿は、そこで大吾に会う。大吾は植物状態の母親の見舞いに来たらしい。「罪を犯した父親のせいで絶望し、自殺未遂をした」と話し始める大吾に、駿は困惑し話を遮ろうとする。しかし、次に大吾の口から出たのは雪の名前だった。「雪の家族が命を落としたのは父親のせいだ」――“いつかは駿に話さなければならない”と考えていた大吾の過去。思いがけない告白に驚きを隠せない駿は、ある行動に出る。
住宅街のある家で、ソーラーパネルの配線部分から発火。それによる絶縁不良でアーク放電が起こっていた。不破消防署特別救助隊は現場に到着し、消火活動を行っていた。しかし、中に家族が残されていたことが分かる。快晴のためソーラーパネルは発電し続けており、水浸しになった屋内は感電する可能性があった。そんな中、大吾は発電システムを切るため屋内に入ることになる。果たして取り残された家族を救出することはできるのか?
東京消防庁広報課報道係主任の佐藤百合絵は、係長から「“東京消防庁”の5文字を出すように!」と檄を飛ばされていた。火災のニュースが警察発表となることを、広報として負けと思っているらしく“東京消防庁”発表になる記事を書けという指示だ。何度も聞いたその言葉に憤りながら仕事をこなしていた百合絵は、同僚の望月に「ヒーローが必要だ」とこぼす。それは「係長が忘れている5文字を出す目的」なのだという。
不破救助を離れることになった山上の出勤最終日、火災が発生した印刷工場に特命出場することになる。建物内には粉末状資材が置かれており、粉塵爆発が起こる可能性があった。現場に到着して検索救助を行い、工場側が把握している出勤者は全員救出できた。不安要素だった粉末状資材は資材庫で厳重に保管されていることも分かり、あとは放水によって火が消えるのを待つだけ……そんな中、駿は排煙口から出る煙の変化に気が付く。
粉塵爆発発生の可能性がある危険な現場に向かった不破救助。不自然な現場の状態から放火の可能性があり、犯人が残っていると気が付いた駿は危険を顧みず再侵入する。後を追ってきた大吾の助けもあり、意識を取り戻した放火犯を抱えて脱出することになるが、爆発のタイムリミットが迫っていた。避難口で待っていた五十嵐と碓井に放火犯を渡した駿は、あと一歩のところで爆発に巻き込まれてしまう。
原作未読。
主題歌目当てがきっかけで観始めました。
駿、生きてて良かった!!
大吾が凄いの印象が強かったけれど、その大吾が駿を凄い奴だと思っていたり…友情もあったり熱かった。
広報課アリエッティの…
アニメが悪かった、とは評価し難いがモチーフからか観ながらどうしても実写だったら…と考えてしまった(-.-;)y-~~~
実写は無理…だろうなあ💦
アルトーネン響・高橋メアリージュンか菜々緒
中村雪…
酷かったです。 中身は希薄な上に、 非常に進行速度が遅く、 退屈極まりない内容でした。 レスキュー隊に関連する部分だけは楽しめましたが、 それは全体の一部のみでした。
そもそも、 第一話の ぼう…
©曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会