女手ひとつで育ててくれた母を亡くした坂本耕作は、母の知り合いの大空家に身を寄せることになる。その門には「関東大空組」の大看板が！　尻込みする耕作だったが、大空家の可愛い四姉妹に惹かれてやっかいになることに。ところが、そのうちのひばりは、れっきとした男の子だった！

大空家を継ぐことを宿命づけられた長男のひばりだが、耕作がドキドキしてしまうほど女らしい。そんな状況を憂いた父・大空いばりは、ひばりを一人前の男にすべく、極道教育のエキスパート・素張田辰五郎を呼ぶ。だが、彼のスパルタ教育も通じず、かえって怒ったひばりにコテンパンにやられてしまう。

耕作とひばりの通う若葉学園。ひばりは学校でも女の子として通していた。そんなひばりに、意地悪な女子４人組がちょっかいをかけてくる。どうしてもブラジャーを外さなければならなくなったひばり。だが、その胸にはたわわなおっぱいが!?　ピンチを知った次姉のつばめが、代役を務めてくれたのだ。

ひばりと生活するようになって、男らしさを見つめ直した耕作は、ボクシング部への入部を決意。梶キャプテン率いるボクシング部には、ひばりに思いを寄せる椎名、その椎名を密かに慕うマネージャーの理絵がいた。理絵にデレデレしっぱなしの耕作に、ひばりはおかんむり。自らもマネージャーに立候補する。

ボクシング部の強化合宿が九十九里浜で開かれることに。遠足気分で現地に向かう一行だったが、耕作、ひばり、椎名、理絵、それぞれの恋の思惑が交錯する。ひばりに邪魔をされながら理絵に接近する耕作。ところが、理絵は椎名が好きなことがわかってあえなく失恋してしまう。

亡き母に代わり、家事を取り仕切る長女の大空つぐみ。彼女はただいま恋愛中。その相手は、大空組と反目する海牛組の息子・文太だった。ついに親の反対に押し切られ、文太は他の女性と結婚することに。怒ったひばりが結婚式に乗り込んでいく。後日、つぐみを慰めるサブの姿があって…。

かつて、ひばりを一人前の極道にしようとして敗れ去った辰五郎。その息子の小辰が、父の復讐も兼ねてひばりの指導に名乗りをあげる。そんな小辰も、ひばりの魅力に幻惑されてしまう。耕作を人質にしてまでひばりに勝とうとする小辰だったが、やはり手ひどい返り討ちにあってしまう。

梶がつばめに恋をした。部屋中、隠し撮りしたつばめの写真で飾るほどの熱の入れよう。梶の強引なデートの誘いに、つばめも音を上げ、ひばりにデートの代役を頼むことに。ところが、ひばりは暴走。つばめに変装した姿のまま、梶の前で耕作とキスをしてみせる！

末娘の大空すずめは、まだ小学生だがとってもおませ。友達数人とボーイフレンドの片桐を、大空家に招待する。組の若い者たちの余興から思わぬ騒動になるが、その最中も、片桐はひばりに見とれてうっとり顔。彼氏を取られたようで面白くないすずめは、ヘソを曲げてしまう。

耕作の田舎から、旧友の大助が上京してくる。実は耕作、東京で彼女ができるかどうかで大助と賭けをしていた。まだ彼女のできていない耕作だったが、ひばりが恋人役を買って出ることに。ひばりを彼女と紹介する耕作に、大助はいろいろと無理難題をふっかけ、ふたりの関係を確かめようとする。

ひばりと耕作は、クラスの仲間と海水浴に行くことになった。耕作は、ひばりの水着姿にハラハラしっ放し。そんな耕作を尻目にひばりは海を満喫していたが、イジワル女子４人組に罠をしかけられ、思わぬ窮地に立たされる。偶然、海にやって来ていた大空組の面々も巻き込んで、騒ぎは大きくなるばかりで…。

若葉学園の恒例行事・サマーキャンプ。ひばりや耕作も参加して、夏の楽しい想い出になるはずだった…。しかし、またもや例の４人組にちょっかいを出される。夜に催されたきもだめし大会で、ひばりを震え上がらせようと罠が仕掛けられたのだが、不気味な人影に肝を冷やすことになる。

大空組でお中元を賭けたサイコロ大会が催される。全国の親分がメンツを賭けた本気の大会だ。そこに登場したのが呉井寺組の跡取り息子である通称・ヤックン。立派な大人なのだが、その行動はワガママな子供そのもの。そのヤックンがひばりに一目惚れして、大会は大混乱に！　耕作の身にも危険が迫る！

ひばりのお色気攻撃に、最近の耕作はノイローゼ気味。梶家に一時避難することになる。耕作がひばりと距離をおくようになったのを見計らったように、若葉学園のプレイボーイ3人組がひばりを落とそうと、卑怯な策を弄して接近する。黙って見ていられなくなった耕作は、ひばりを救おうと動き出す。

大空組の子分・政二の様子がおかしい。なんと、ラブレターをもらったという！　ラブレターの送り主は、ひばりに意地悪をする４人組のひとり、花子だった。自分がヤクザであることに負い目があり、面倒をみてくれた親分を見捨てるようなマネはできないと悩んだ政二は、花子との交際を断ることに。

以前、恋人に裏切られて心に傷手を負ったつぐみが、新しい恋を見つけた。今度のお相手は、役者の卵・高倉裕次郎。アガリ症でパニックになると顔が変形してしまう裕次郎だったが、その特異体質のため大役に抜擢されることに。恋を取るか仕事を取るか…つぐみにまた、悲しい恋の結末が訪れようとしていた。

ひばりたちの亡き母の八回目の命日。大きな地震が起きて、古びた一冊のアルバムが押し入れから転がり出てきた。そこには若き日のいばりと、耕作の母・春江の写真が！　自分たちの知らない親同士の関わりに、複雑な心境のひばりと耕作たち。だが、いばりにも大切な想い出があることを、次第に理解するようになる。

ひばりにひじ鉄を食らった若葉学園のプレイボーイ3人組が、ひばりのナンパに再挑戦。椎名がひばりを好きなことを利用して、邪魔者の耕作を蹴落とそうとする。当然、そんな策に惑わされるひばりではない。ひばりが一喝すると、3人組はまたもや尻尾を巻いて逃げ出していく。

マフィアのボス・コルリオーネと息子のマイケルが来日。大空家の娘をマイケルの花嫁として迎えに来たのだ。それは昔、コルリオーネといばりとの間で交わされた約束だった。花嫁に指名されたのはひばり！　マフィアにとって約束を破ることは死を意味する。耕作を巻き込んでの、ひばりの必死の逃避行がはじまる！

ひばりたちのクラスの担任・岩咲先生は、ヤクザの世界に憧れている。そのため、大空組に興味津々。唐突に家庭訪問に訪れる。だがその最中、呉井寺組の殴り込みに遭遇して真っ青に。実はこの騒動、変な思い込みでヤクザの世界に憧れを抱く先生に現実を見せるため、ひばりが打った大芝居だったのだ。

女子プロレス観戦に訪れたいばりと耕作、その後を追ってきたひばりの3人が、女子プロに入門しようとしている理絵と出会う。椎名に失恋したことを、何かに熱中することで忘れようとしていたのだ。そんな理絵とともに、ひばりも入門テストに挑戦することに。ふたりはガチンコの戦いをリング上で繰り広げる。

女子バレー部のキャプテン・鳳ジュンは、同性からも憧れの目で見られる人気者だ。ライバル校との対抗戦で勝つため、スポーツ万能のひばりをスカウトしようとするが、ＯＫしてもらえない。そんなある日、変わり者の家族を友達に見られたショックで、不登校状態に。そんなジュンを励ますために、ひばりは…。

まじめ（？）なヤクザであるがゆえに、大空組の台所事情はいつも苦しい。ついに、いばりは副業に手を染めることを決心。怪しげな占い師に勧められ、探偵業に乗り出す。だが、付け焼き刃な商売が、そうそう成功するわけもない。そんな時、街を脅かす「ジャンケン強盗」が出没。大空家が退治に乗り出す。

大空組の探偵社に仕事の依頼が舞い込んできた。ひばりたち一行が向かった南の島「サルギュラス島」では、満月の夜に若い娘が次々と姿を消すという怪事件が起こっていた。梶キャプテンの登場などで捜査は難航するが、突然、島全体が揺れだす。なんと島は怪獣の背中だった！　ひばりたちは海に投げ出されてしまう。

怪獣の背中から放り出されて、海をイカタで漂流するひばりたち一行。ようやくひとつの島にたどり着く。その島の原住民にひばりたちは思わぬ歓待を受ける。酋長の娘・リバヒィーはひばりそっくり。耕作とリバヒィーの婚約話も飛び出しながら、大空家一行は日本に帰る日を迎える。

寿神社のお祭りのたびに大空組は、縄張り争いをする海牛一家と、血で血を洗う抗争を繰り広げていた。そんな泥沼の抗争に終止符を打たせようとする鶴亀の大親分の仲裁で、野球の試合で決着をつけることになる。ひばりや耕作もメンバーとなって、大空組VS海牛一家のルール無用の試合がプレイボールとなる。

いばりが喫茶店の女店主・文子に恋をした。いばりは年甲斐もないドキドキに当惑気味。ひばりたち子供に遠慮していたが、いちばん幼い、すずめも文子を慕う様子だ。店の危機を救ったいばりは、文子との再婚を真剣に考えるが、文子は実は男性だった。いばりを傷つけまいと、文子は姿を消してしまう。

すずめと片桐が公園でデートの最中、ご近所を騒がせている小学生の不良グループ・悪い子団が自転車に乗って暴れ始めた。怒ったすずめが注意するが、逆にその負けん気ぶりをグループのリーダー・森田に見初められてしまう。正義感にかられたすずめは、悪い子団を率いる影の大番長と対決することになる。

ランニング中の耕作が、公園で不良にからまれている女の子を助けた。その少女は薬師丸ひろ子似のお嬢さま、高円寺さゆり。その一件で耕作が好きになったさゆりは、やたらと惚れっぽい性格。周囲の迷惑などどこ吹く風で、探偵まで雇って耕作に猛アタックをかける。

耕作は大空家の生活にも慣れ、今ではいばりと本当の親子のように見えるほど。そんなある日、大富豪の金田が、血縁の耕作を手元に引き取りたいと申し出てきた。半信半疑の耕作だったが、金田のもとに招待される。そこに「怪盗マウスキッド」の犯行予告状が届き、思わぬ騒動に巻き込まれることに。

朝、ひばりと政二がクリスマス用の扮装で耕作を驚かす。いばりは、そんな浮かれた様子に大反対。すると、すずめが泣き出してしまう。クリスマスイブが誕生日のすずめは、楽しいパーティーを期待していたのだ。ひばりの提案で、カップルでの参加を条件に、お客様を招いた盛大なお祝いが大空家で開催される。

舞台はなぜか平安時代。ひばりをはじめ、お馴染みの面々も優雅な衣装で勢揃い。ひばり、耕作、つばめが市場に出かけると、最近世間を騒がせているという「鬼」と遭遇してしまう。だが、その鬼は実は心優しい異星からの訪問者だったのだ。ひばりたちは、鬼を追跡の手からかばって、逃がしてあげることにする。

ある朝目覚めると、耕作とひばりの心はそのままで、体が入れ替わっていた！　耕作のからだに入ったひばりはボクシングで腕の冴えを見せ、地区大会で強豪選手と対戦することに。ところが試合当日、ふたりのからだは元に戻ってしまい、耕作は決死の覚悟で試合に臨まなければならなくなる。

地区大会の三回戦に駒を進めたボクシング部の激励会が、大空家で催される。そこで梶がつばめに詰め寄り、理想の男性は新撰組の沖田総司だと拒絶される。その帰り道、梶のノドに変なものが飛び込み、咳が止まらなくなり入院することに。試合を控え、つばめは成り行きで梶の看護をすることになる。

大空家に姿を見せる白いワニは、ひばりに取り憑く隙を狙っていた。完全無欠なひばりはバリアーに守られ、取り憑けないでいた。ある日、ひばりが「らっきょ」が苦手なことが判明。その弱みをついて白いワニがひばりに取り憑くと、ひばりは念動力や時間移動の超能力に目覚めてしまい、大騒動に発展する。