周囲51の星々を支配下に治めるイプロン星系のエドン星のエドン国の、2年に1度の国王謁見の日、王位後継者のミト王子は父トクガー王の命令で身分を隠し諸国訪問の旅に出発した。お供は、武芸師範のバロン・カークスと教育係のデューク・スケード。そして、手裏剣の使い手のシノブの3人。城を出て開放感いっぱいの王子は、バードランド星近くで1体の兵隊ロボット・シガルが3体のシガルに追われている現場に出遭いこれを援護、乗り込んでいた少女・アニタを保護する。領主に父を殺されたというアニタは、危険覚悟で領主の横暴をエドン国に直訴するつもりだった。ミト王子たちは、アニタの村へ向かうことにする。
バードランド星では、領主がアニタを逃したことで部下を叱責していた。一方、ミト王子一行は、ロボットでお上に楯突いたと役人に囲まれたが、なんとかその場を切り抜け村に辿り着く。村では、役人の作業ロボットが鉱山開発の名目で、村人の家々を踏み潰し燃やしていた。領主は悪徳宝石商人ルビタイとダイヤモンド鉱山で一儲けする相談をしていた。そこへ乗り込んだミト王子一行はその身分を明かし悪行を正そうとするが、領主は作業用ロボットで王子らを攻撃。王子はロボット・エースレッダーに、スケードはアオイダー、カークスはコバルターがこれを迎撃すると、領主はロボット・ヘルベロスに、ルビタイはゾルベックで出撃。それに対し、王子はエースレッダーとアオイダー、コバルターを合体させダイオージャとなって必殺の電光雷鳴崩しで是を破り、バードランドの人々の平和な生活を取り戻すのだった。
デュアル星にやって来たミト王子は、この星では恐竜が家畜として大事にされていることを知る。王子が知り合ったロコ少年の父・デルは、この恐竜たちを密猟者から守るべくギラ局長の命令でパトロールをしていた。デルは怪しい男たちを見つけるが、彼らは局長の許可証を持ったキャンパーだという。しかし、本当の正体は恐竜ハンター。デルとハンターたちはウラで通じていたのだ。ハンターたちは、獲物を仕留めようとしたところを王子たちに目撃され、銃を残して逃げてしまう。恐竜ハンターの銃を拾ったデルの前に現れたギラ局長は、デルに濡れ衣を着せ、王子ともども逮捕しようとした。そこへスケさんとカクさんが現れ、王子の正体を明かしたが、デルは取り合わずロボット・ザウラーズに乗り込み歯向かって来た。ダイオージャに乗り込んだ王子は、これをダイオージャ・ジャベリンと電光雷鳴崩しで倒した。
イプロン星系最大の工業都市スティル星で宇宙船工場を見学することにしたミト王子一行。昼休みに踊る工員たちには余裕があるように見え、また、フェンス越しとはいえ妻子に工員たちの姿を見せる工場の方針に感心する王子たち。だが、スケさんとカクさんが目を離した隙に、好奇心から工場の作業場へ入り込んだ王子は、「死にたくない」と言いながら必死に働く人々の姿を目にする。ここの人々は帰宅することもできずただひたすら機械のように働き、作業効率を落とした者は自爆装置のついた気球で宇宙船の宣伝をしながら殺される運命にあったのだ。現場を混乱させた王子は他の工員らとともに気球に乗せられてしまう。一方、スケさんとカクさんは、工場を管理するコゼニーに言葉巧みに毒ガス室に閉じ込められるが、カクさんの怪力で脱出。気球からエースレッダーを呼び寄せた王子と、スケさん、カクさんはそれぞれのロボットを合体させてダイオージャとなり、黒幕の領主ゼニマンの乗ったロボット・ゼラズニィを打ち破り、工員たちに人間的な生活を取り戻させるのだった。
芸術の星・ミケラン星の領主・モンクは、何よりも芸術を重視し、己の芸術のためには人民の不利益など考えない男だった。今日も、芸術のために村人たちに転居を無理強いし、道路を封鎖してしまった。そんなこととは知らないミト王子一行は、ミケラン美術館へ見学へ向かったのだが、その道を閉鎖されてしまい困惑気味。そこで出会ったのが、ケリーという愛らしい少女。ケリーの家へ行くと、玄関はモンクの女神像でふさがれていた。そのころ、モンクは自分の芸術をさらに高めるため、ケリーの両親に人間彫刻になることを強いていた。女神像のかたわらでポーズをとり続ける両親。王子たちはそれを止めさせようとするが、そこへ役人たち、そしてロボット・ダンテスに乗ったモンクが怒りを露に現れた。本物のミト王子なら自分の芸術がわかるはずと言い張るモンクを、王子はダイオージャボーガン、そして電光雷鳴崩しで成敗するのだった。
海の幸に恵まれ、海産物の輸出国として知られるシーランド星。中でも錦鯨は美味。だが、獰猛なため捕獲は難しく高価な品だ。ミト王子一行は、錦鯨を積んだトレーラーを少年が運転しているのに出合った。少年・トムキンは錦鯨を盗んだらしい。一味と間違われる一行だったが、なんとか役人から逃げ、大漁祭のお囃子が鳴り響く村へやって来た。だが、そこはトムキンの村だった。網元のイグアナと水産庁長官パゴスがグルになって漁師たちの命のかかった錦鯨を独占し、私腹を肥やしているため、人々は貧しい生活を送っていた。トムキンが病床の父親に代わって錦鯨を獲るよう強要されるのを見た王子は、自分が代わりに獲ると豪語。エースレッダーで次から次への錦鯨を捕獲していく。その様子にメンツを潰された網元はロボット・オブーンで、長官はグロテスターで出撃。王子はのダイオージャは、2体のロボットに苦戦するが、電光雷鳴剣でこれを打ち破った。
ブラバー星にやって来たミト王子一行は、滝から身を投げようとした少女リリィを助けた。リリィは、領主のダホテルのもとへ奉公に上がることを苦にしていた。ダホテルは、食事がまずいという程度で侍女を手打ちにしよとするような男だが、王子にはリリィが拒否する理由はほかにもあるように見えた。ダホテルの侍女・ダリアは若い娘たちに厳しく、リリィを守ったミト王子一行をかくまったリリィの父パンジに対し、一行を引き渡さなければ水門を閉めて村を干上がらせると脅す。王子らは、村娘に化けると城に潜入し、ダリアが愛するダホテルに邪険にされた腹いせに若い娘にあたっていることを知った。ミト王子は、ダホテルの横暴な態度を改めさせようと身分を明かすが、ダホテルは信じずロボット・ハーディアスで攻撃。王子もダイオージャでそれを迎えた。ダホテルがミト王子に歯向かうのを見たダリアは、ダホテルを止めようとするが、ダホテルはそんなダリアを邪魔立てするなとあっさり殺してしまう。ダホテルのあまりの無軌道ぶりに怒りを覚えた王子は、電光雷鳴くずしでダホテルを倒すのだった。
ミト王子一行の次の目的地はアイアン星だったが、宇宙船は航路を外れスウォーム星へ向かっていた。じつは、幼少時の剣術指南であり親友のライアンに会いたい一心の王子が、皆に黙って航路を変えたのである。スウォーム星は、軍事ロボットを作っているため警備が厳しい。王子一行は、謀反人ライアンの親友として攻撃されてしまう。正義漢のライアンが謀反人になるはずはない。秘密の侵入路からスウォーム星の地下の都市へ入った一行は、ライアンの仲間と名乗る男たちに出会う。ライアンは、武器密売で私腹を肥やす長官・ドグラと対立し、牢に拘束され、処刑されようとしていたのだ。男たちは、今夜、そのライアンを助けに行くつもりだった。だが、ライアン救出にむかった彼らは、ライアン一派を一網打尽にしようというドグラの罠にかかってしまう。危機一髪のところ、エースレッダーに乗り込んだ王子らはライアンとその仲間たちを救出する。エドン国の打倒を目指しいたドグラと部下のスルゾーは、機会到来とばかりにロボット・ガニメーデに乗り込んで王子に挑む。だが、電光雷鳴崩しの前に敢え無く敗れるのだった。
ミト王子は、ブルーレイク星にやってきた。ここは、水量の多さを利用した水力発電で栄えている国だ。だが、何故か人を見かけないと訝しがっている一行のもとに役人がやって来た。この国では、電気を使わないで済む昼間は外出禁止で罰金対象になるという。役人たちから逃げ出した王子たちを風車の中にかくまったのは、マイケルという名の少年だった。王子らはマイケルの家に泊めてもらう約束をするが、マイケルの父は、電気代を払わなかったことから謀反を疑われ投獄されてしまう。この星に君臨するのは、副領主のエネギー。エネギーは、兄の領主を地下牢に閉じ込め、国民に有り余る電気を高い電気代で使わせて儲けていた。シノブからエネギーの悪行を聞いた王子は、マイケルの父が裁かれている場へ乗り込んだ。エネギーはロボット・ムガールで、電気大臣はエレギックで王子に刃を向けてきたが、ダイオージャの電光雷鳴剣は2体のロボットを倒すのだった。
咲き乱れる花で作った香水が特産品のフラウ星。ミト王子一行は、女兵士に追われる1組の恋人・マーナとユールを目撃し、カクさんが警備隊長ミレイの足止めをする間にふたりを助ける。この星では男は家畜同然で、結婚は第一級反逆罪で処刑対象になるのだという。にも関わらず、マーナとユールは愛し合ってしまったのだ。事情はわかったものの、一行はロボット・マゾネスで現れた司令官ゼラウの前に投降せざるを得なくなってしまう。法廷に出た王子は、そこでかつて男が戦乱を好んだこと、それに耐え切れなくなった女たちが平和を守るため武器を持って男を支配するに及んだことを知る。そのころ、別行動をとっていたカクさんとシノブは秘密の通路から城内に侵入していた。シノブは王子たちの解放に成功するが、ゼウラがマゾネスに乗り込んだ。王子たちは、それをダイオージャで迎え撃つ。マゾネスがダイオージャの電光雷鳴崩しの前に倒れた後、マーナとユールの結婚式が始まった。王子一行は、男女平等になったフラウ星の人々に見送られ、次の訪問地へ向かうのだった。
映画を主産業にするムーブ星で、ミト王子は主演も監督もこなすグローザーがすっかり気に入ってしまった。翌朝、王子はグローザーに会おうとひとり黙って宿を出た。小道具運搬トラックの荷に紛れて撮影所に潜入した王子は、そこでリアリティを追求するあまりエキストラの命を軽視するグローザーを目撃する。そのひどさに耐え切れず思わず非難の声をあげてしまい、王子は映画の中で火あぶりにされることに。王子を殺す役は、撮影事故で孤児になった子供たちの面倒をみていたコナーズだった。ロボット・イエルマークに乗ったグローザーに脅され、コナーズはいやいや王子の足元に火を点ける。と、王子はグローザーの非道さを叫び、撮影はNG。そのとき、王子を探して撮影所にやってきたスケさんとカクさんが現れ、王子を救出するとダイオージャとなってイエルマークに挑んだ。コナーズも撮影用のロボット・ビロニカでダイオージャに加勢する。その様子を撮影していたのは、助監督のザギー。電光雷鳴崩しでイエルマークが敗れる大団円は絶賛されるのだった。
ミト王子一行は、陶器を名産にする国・グランド星にやって来た。だが、街に溢れていると聞いていた陶器はどこに行っても目にすることがない。じつは、ここの領主ハギンは、陶器の壺コレクターで専用美術館に多くの陶器を隠し持っていた。それらの陶器が、前夜、美術館に忍び込んだ14歳くらいの少年に壊され、ハギンは同じ年頃の少年たちを片っ端から捕らえていた。そんなことなど知らない王子らは、怪我を負った少年トビーに出会う。王子を警戒したトビーは怪我を負わせて隠れてしまった。その直後、運悪く兵士に見つかった王子は、城に連れて行かれてしまう。シノブから何が起きているのか聞いたスケさんとカクさんは、陶器破壊の真犯人であるトビーを捕まえた。トビーの父が、陶器独占を目論むハギンに逆らって人々に陶器を与えていたため、一家はハギンの恨みを買いトビーを除いた全員が殺されていたのだった。事情を知ったスケさんとカクさんは、シノブやトビーとともに城へ王子救出に向かった。無事救出された王子はダイオージャに乗り込み、ロボット・ダイマに乗り込んだハギンと、側近ジャワンの乗り込んだロボット・ガシンを電光雷鳴崩しで仕留めるのだった。
キラキラ星はレジャーの国だ。思わずウキウキのミト王子一行だったが、到着早々暴走族ロボットに遭遇してしまった。ロボットに乗り込んでいた男たちは、海で泳ぐシノブに絡んできた。そんなことでひるむシノブではないが、じつは男たちのリーダーはこの星のドラゴ王子。ミト王子一行は、ドラゴ王子とシノブの顛末を見ていた老人に早くこの星から立ち去ったほうがいいと忠告される。老人はドラゴの教育係のヒコザで、ドラゴを厳しく躾けたことで王妃の怒りを買い、ロボット引きずりの刑に処せられてしまう。それでも、ドラゴの為を思い続けるヒコザ。そんなヒコザの姿がバルジャンとダブって仕方がないミト王子は、ヒコザの命をかけてドラゴとキラキラムーンまでロボット競争をする。だが、ミト王子は、ドラゴの仲間の妨害工作で勝負に負けてしまった。思わずドラゴに妨害工作を追及するミト王子だったが、過保護な王妃はドラゴをかばうばかり。たまりかねたスケさんとカクさんもロボットに搭乗。ダイオージャとなったミト王子がドラゴに止めを刺そうとした瞬間、王子の前にヒコザが躍り出た。「ドラゴ様の罪は、教育係の私の罪」と言い放つヒコザに、ドラゴは号泣して自らの非を詫びるのだった。
高い教育レベルで知られるインデリアル星まで来たが、養育係のバルジャンがこの旅に合流するとの知らせに、窮屈な生活に逆戻りだとミト王子はがっかり。いっそ逃げ出してしまおうと真夜中の町に出た。ところが、収容所行きの護送車から脱走した少年に襲われ、追っ手の兵士に脱走者と間違われて収容所に入れられてしまった。この星では、15歳になると国家試験が課せられおり、この試験に結果いかんでは人間失格の烙印を押され、収容所で肉体労働に従事することになっていたのだ。王子が同室になった少年たちの話では、かつては庶民も自分なりに学んで就きたい職業に就けたが、今はそうはいかないのだという。収容所を出て、自らの志す道に進みたいという少年たちに心を動かされた王子は、彼らの脱走を手助けする。だが、脱走は失敗し、王子の脱走幇助もばれてしまった。その頃、失踪した王子を必至で探し回っていたスケさんたちは、王子を襲った脱走少年を発見。その少年から事情を聞き出し、収容所に王子救出のためやって来た。収容所所長がワイロで試験の合格不合格を決めていたことも発覚。王子はバルジャンを通して収容所の廃止を国王に進言し、ロボットで抵抗する所長をダイオージャで平定するのだった。
ミト王子たちは、アニマル星の自然動物公園にやって来た。意地悪バーバと呼ばれる謎の老女の妨害を切り抜け、庶民的な1人500円のレギュラーコースで見学をすることに。見学コースで、王子たちは槍を持った村人たちとともに進むことになったが、何かがおかしい。その頃、1人1千万円のスペシャルコースで見学を申し込んだ人々は、レストランで食事をしながら獰猛なワニカバと人間の死闘というアトラクションの開始を待っていた。レストランの巨大ディスプレイに映し出されたのは、村人たちと王子一行の姿。園長でこの星の領主であるゴリルは、村人たちや貧乏な見学者とワニカバの命を懸けた攻防を見世物にして、金持ちたちから大金を巻き上げていたのだ。駆けつけたシノブからゴリルの悪行を聞いた王子がエースレッダーでワニカバをやっつけてしまったため、レストランの客たちはショーが台無しだとゴリルに苦情たらたら。そこでゴリルはロボットで王子に戦いを挑んだ。ダイオージャに乗り込んだ王子がゴリルに止めを刺そうとしたその時、バーバがゴリルの命乞いに現れた。実はゴリルはバーバの息子で、バーバは息子の態度を改めさせようと盛んに抵抗運動をしていたのだ。バーバの言動に感動した王子は、今後はバーバを園長にし、ゴリルには従業員としての生活を命じた。
エトルナ星は、オリンピックの金メダリストを多数輩出する星だ。ところが、あいにくの落雷でミト王子たちは、ジャングルの中に不時着してしまった。巨大な二又の首を持つ蛇や鳥を捕らえて自らの栄養にする植物など、ジャングルには危険がいっぱい。と、そこへ一機のヘリコプターが飛んできて、子供を2人、恐ろしい魚のいる湖に落として去っていってしまった。王子たちが、タロスとトラムと名乗るこの兄弟を湖から救い、事情を聞いたところ、弱虫には生きる資格がないと司令官のガルダによって都市から追われたのだという。そこで、翌朝、王子は単身、城壁の中の都市に潜入することに。ところが、スパイ容疑であっさり捕らえられてしまった。助けに来たシノブと王子が見たものは、武器密造の工場。ガルダは、選ばれた子供たちを訓練し、エドン国に対し謀反を起こすつもりだったのだ。王子とともに追い詰められたシノブは、信号弾でスケさんとカクさんに応援を要請。ガルダは、ロボット・ガリオロスに少年兵士たちを乗せ、少年たちを操ってミト王子たちを攻撃させる。少年兵を相手に手を出せない王子だったが、司令塔に潜り込んだタロスとトラムが洗脳装置の破壊に成功。王子は雷鳴剣で少年兵のいるコクピットを切り離したうえでガリオロスを破壊するのだった。
砂漠の星・ダイキン星にやってきたミト王子一行。この星の自慢は黄金火山。ちょうど1ヶ月前に逝去した王のため、国中が喪に服し、高官のズルダーの下で黄金の墓を建造している真っ最中だった。王は側近によって殺されたという。砂漠を見学を終え、町中の黄金細工の店にやって来た王子らは、墓作りの現場からその店の主人が逃げ出して来たところを目撃。不審に思った王子は作業現場を訪ねることに。そこで、王子は、ズルダーに追われるネルソンという男に出会い、ネルソンが国王の側近であったことと、ズルダーが王を毒殺し、それをネルソンの仕業に見せかけているのだと聞く。だが、運悪く王子はネルソンとともにズルダーに捕まり、処刑されることに。はりつけにされ銃殺寸前の王子とネルソンを救ったのは、スケさん、カクさん、そしてシノブ。シノブは、建設中のピラミッドの地下に潜入し、ズルダーがピラミッドを純金製に見せかけたハリボテにし、浮いた黄金で私腹を肥やそうと企んでいたことを掴んでいた。ダイオージャは、建設中のピラミッドを切ってハリボテであることを暴き、トライアングルビームでズルアーの操縦するロボット・プトレゴールの動きを封じると電光雷鳴崩しで止めを刺すのだった。
バルジャンから逃げるため、ミト王子一行は予定を変更して氷の星・マウンド星へ。そこで王子は、愛らしい少女ポアラをゴウアザラシから助けるが、ゴウアザラシとの戦いで頭を打って気を失い、気が付くとポアラの家で介抱されていた。ポアラの話では、この星は20年前に今の領主キラーになってから氷河期が訪れ作物がとれなくなったが、税の搾取は以前と変わらず人々は苦しんでおり、翌日にはポアラ一家も税金代わりに奴隷として領主に連れて行かれる運命。ポアラの両親に頼まれた王子は、ポアラを連れて氷山の海へ逃げ出した。ポアラに逃げられメンツを潰されたキラーは、両親を囮にしてポアラを捕まえ見せしめに殺そうと計画。実は、キラーは、人工的に氷河期を起こしてエドン国の目をくらまし、奴隷貿易によって得た資金で謀反を起こす計画も立てていた。両親を救おうと罠に飛び込んでいくポアラを、駆けつけたスケさんたちが救う。目の前にはキラーのロボット軍団。エースレッダーで出陣すれば何のことはないが、ロボットに乗ればポアラに自分が彼女の憎むサムライだと告げることになる、とポアラにほのかな恋情を感じていた王子は躊躇するが、意を決して出陣し、キラーを倒す。マウンド星には季節が戻り、そんななか、ポアラは遠ざかっていく王子の宇宙船に別れを告げた。
パンの産出国として知られるブレドン星。空腹に耐えかねたミト王子一行は、パンの木からこっそりその実を盗もうとして、スケさんそっくりの農場主ピザロににらまれてしまった。やはりちゃんと買おうと市場を訪ねた一行、偶然にもピザロの妹クッキルの店でパンを買っていた。不思議な縁でピザロ兄妹と友人になった一行は、間もなく開かれるパンのコンテストで優勝すれば、この星のパン栽培の責任者として任に就けるという話を聞く。そのコンテストの結果発表の日、国王はピザロのパンを選んだが、しかし、その出品者はワルダバという男だといい、なんとワルダバを今後50年間のパン栽培の責任者にすると発表した。大臣のジャムがワルダバと結託し、無能な国王を騙したのだ。そればかりか、ワルダバたちは、クッキルを人質にピザロに農園譲渡の書類へのサインをさせてしまう。すべてを察知した王子らは、国王の元へ抗議に向かった。王子の正体を知り、ひれ伏す国王だが、ジャムらはロボットでこれに抵抗したため、ダイオージャの電光雷鳴崩しの前に倒れるのだった。ピザロは無事、パン作りの責任者に就任した。
オアシス星は、礼儀正しい人々が暮らすことで有名だ。だが、いま、この星では会う人ごとに百回の挨拶が義務付けられ、その法律を律儀に守ったために火災で全焼する家がでるなど弊害が出ていた。聞くところによると、領主のモラルが病気で領主代理を務める幼いチルチル姫がこの無謀な法律を定めたという。チルチル姫はやんちゃなことで有名。そこでミト王子は、チルチル姫を叱るためにわざと挨拶をさぼり捕まることに。牢では、姫を領主の座から引きずり落とし、家老のマクドを新領主にしようという声が上がっていた。実は、それは、領主の座を狙うマクドが部下を使って行った工作で、百回挨拶の法も本当はマクドによるもの。モラルは地下牢に幽閉され、チルチルの命と引き換えに身分を渡せと迫られていたのだ。すべてを知っていたチルチル姫は、マクドに必死で抵抗していた。領主就任を望む人民の声を受けたマクドは、ついに就任宣言のため人々を集めた。そこにミト王子は地下牢から救い出したモラル、チルチル姫を伴って乗り込むと、マクドの悪巧みを暴露。ロボットで抵抗するマクドとナルドを成敗するのだった。
何世紀にもわたる火山活動で生物が住めない星となったジョード星では、コンピュータで火山エネルギーをコントロールし、人々は人工都市に暮らしている。だが、ミト王子たちが訪ねたとき、人工都市には人影がなかった。ただ幼い兄妹が何かから隠れるようにしているだけ。その兄妹と知り合ったミト王子は、3ヶ月前に人々が火山を治める魔神像の下に連れて行かれたこと、兄妹の祖父ポルグ博士が火山をコントロールするコンピュータを開発したことを聞く。王子の命を受け、シノブとカクさんは魔神像下の基地に潜入。そこでシノブは、幽閉中のボルグ博士に会い、デルモスというかつての部下が世界一のマンモスコンピュータでエドン国征服を目論み、町の人々に兵器作りを強いていることを知った。囮となってデルモスに捕まっていたカクさんは、自白マシンで王子の来訪を漏らしてしまう。その情報を利用し、王子を亡き者にしようとロボットを差し向けるデルモスだったが、王子はエースレッダーで応戦。デルモスは、実はロボットであった魔神像を機動させ、王子を一気に潰そうとしたが、万能の神であるとプログラミングされた魔神像のコンピュータ・ゴッドは、デルモスが自分以上のコンピュータを作ろうとしていることを知って逆上、暴走し、デルモスを自らの内部に封じ込めてしまう。この事態を前に、王子はコンピュータも人間の幸せのための道具である、と魔神像を一刀両断するのであった。
ミト王子一行は、イプロン系一医学の発達したガルシア星の、山奥の高原へやって来た。そこで王子は、ドブルという老人に王子になってほしいと頼まれる。話を聞くと、サーシャという童話の世界の王子様に憧れる優しい少女が、原因不明の病気で倒れ、王子様に会いたいとあちこちの国の王子に手紙を書きまくっているのだという。ここは医学の発達した国ではあるが、大病院は儲けることしか考えず、大金の用意できなかったサーシャは病院から放り出されてしまったのだ。ドブルの話に感動した王子は、王子のフリをしてサーシャに会うことを快諾。サーシャも大喜びで王子と散歩に出かけるが、彼女はドブルが自分のために仕組んだことだと見抜きながら、その厚意を無にしないように振舞っていた。ドブルは、本来は医者なのだが、治療費値上げを反対したために医療庁に医師免許を取上げられた身の上であった。医療庁のバルサ長官は、値上げ反対を唱えるすべての医師の裏にはドブルがいるものと思い込み、ドブルを逮捕しようと行動を起こした。それを止める王子にロボットで刃向かうバルサ。ダイオージャに乗り込み、バルサのロボットを電光雷鳴剣で倒す王子を見て、ドブルは初めて本物の王子に王子の演技を強いたことに気付く。そんなドブルに、王子は医療庁長官に就任することを望むのだった。
涸れた大地のコロニスト星は、作物が獲れない貧しい星。ロボットで格闘の稽古をしていたミト王子たちは、村長のオセロに盗賊避けの用心棒になってほしいと頼まれた。そこで村へ出向くと、そこには先に用心棒として雇われた男がひとりおり、なんと「エドン国一の剣術指南バロン・カークスだ」と名乗るではないか。腹が立つカクさんだが、本当のことを言うわけにはいかない。盗賊が襲来し、カクさんは偽者の鼻を明かそうと奮闘するが、混乱の最中、村長の娘・セリナが盗賊に捕らえられてしまった。盗賊ののさばるこの土地で、領主は頭を抱えていた。領主は意を決して盗賊のねぐらへ。実は、盗賊の頭は領主の実の兄だったのだ。必死で兄を説得する領主だったが、どうにもならない。一方、王子たちは、セリナと引き換えにロボットを寄越せという要求を盗賊から受け取り、約束の場所に出向くことに。盗賊たちの隙を見てシノブはセリナを救出し、王子たちと盗賊頭とのロボットでの戦いが始まった。偽カクさんは、本物を前にして逃走。盗賊頭は、制止する領主を「自分の始末は自分でつける」と振り切り、電光雷鳴崩しの前に倒れた。王子は、領主に対しこの星を豊かにするために技術者を派遣すると約束した。
ロデオが盛んなアロー星。ミト王子は、到着前からロデオが見たくて大はしゃぎだ。そんな王子の到着を予測していた男がいた。ロデオを仕切るプロデュサーのゴリアン。ゴリアンは、ロデオのスターにならないか、と王子を誘惑。有無を言わさぬ態度で、15日後のアローストック祭りでのロデオ大会優勝を目標に、王子にトレーニングを受けることを承諾させる。スケさんたちは大反対。スケさんはゴリアンに見覚えがあったが、どこの誰だか思い出せない。さて、ロデオのトレーニングを始めた王子は、自分に瓜二つのマークという少年に引き合わせられ、ふたりで力を合わせて優勝するように言われる。実は、ゴリアンは、10年前にエドン国でクーデターを起こした将校の生き残りで、ロデオを利用して王子を暗殺し、マークを替え玉にして裏からエドン国を支配する計画を立てていた。アローストック祭りのロデオ大会の日、真相を知ったマークは王子をかばってフィールドに現れた。混乱の中、ロボットで襲いかかるゴリアンだったが、王子らはダイオージャでそれを倒すのだった。
定期航路のターミナルとして知られるピース星の近辺は、また、貨物船が消息を断つことが多い区域でもある。シノブはスパロウ・ホークで偵察にでるが、強い磁力波に襲われコントロールを失ってピース星へ落下。王子らのボウ号も操縦不能に陥り、夜のピース星に不時着してしまった。朝になるのを待ってシノブを探し始めた一行だが、住民は誰もシノブを見ていないという。そのころ、バルジャンたちもこの星に来ていたが、ちょっと目を離した隙に宇宙船の中身を泥棒に持っていかれ大激怒。警察に通報したものの、警官ののんきな様子にまたいらだっていた。その晩、宿屋に泊まっていた王子は、深夜、村人たちが覆面をして出かけていくのを目撃し、やはり覆面をした宿の主人に拉致され、盗賊の首領バーラックの許へ連れて行かれる。ここの住人たちは、宇宙船を捕獲して解体し、パーツをマーケットで売りさばいて暮らしていたのだ。シノブもバルジャンも、バーラックの奴隷として肉体労働を強いられていた。これに対し王子はダイオージャで対抗するが、バーラックの操るマグダワーの磁力に繰り出す武器は次々と引きつけられてしまい、ダメージを与えることができない。マグダワーがうっかり剣を刃先から引きつけ、自分で自分を刺してしまったその隙を突いてダイオージャは反撃、マグダワーを破壊する。この星の領主であるバーラックは、岩だらけで何も作り出せない状況下、悪いと知りつつも住人ともども泥棒になって生活していた。事情を知った王子は、エドン国から援助を差し向ける約束をした。
トンジャー星には、ふたつの島・トンジャとシャーザンがあり、友好の橋で繋がれているはずだった。ところが、ミト王子たちが来てみたら、橋はなくなっていた。しかも、友好的な人が住んでいるはずなのに、王子が上陸したところ、原住民のシャケ族に襲われる始末だ。シャケ族は、トンダ族が裏切って攻撃してきたため現在戦争中で、よそ者には出て行ってもらいたいと言う。王子がトンダ族に戦争の理由を聞きにいくと、トンダ族はシャケ族からミサイル攻撃を始めたのだと言い、スパイの容疑をかけられ沼地に飛ばされてしまった。シノブの調べでは、シャケ族にもトンダ族にも同じ武器商人・ブキダが武器を売っているとのことだった。ブキダは、武器売買で儲けるため戦況をみてはこっそりミサイルを打ち込み、戦争を煽っていたのだ。王子は、事態を打開するため、強制的に友好の橋をかけてしまう。びっくりして駆けつけた族長たちは、やはりそこに駆けつけていたブキダを見て事の次第を理解した。逆上しロボットで向かってきたブキダを、王子はダイオージャで倒す。シャケ族とトンダ族は和解するのだった。
インカリア星の原っぱで昼寝から冷めたミト王子は、寝ている間にバルジャンに捕まってしまっていた。足に紐を付けられて逃げることもできず、一行はバルジャンの仕切りで遺跡見学をすることに。ところが、その遺跡、ロボットが壊している真っ最中。怒ったバルジャンは、管理事務所に怒鳴り込むが、これは新しい代官のグラバスが一部を残して遺跡を壊しレジャーランドにして儲けようと計画したものだという。この計画に若者たちは賛成。反対した老人たちは、姥捨て山に捨てられていた。バルジャンも例外ではなく、姥捨て山に連れて行かれてしまった。だが、おとなしくしているバルジャンではない。老人たちの先頭に立って脱出を画策。今一歩のところで窮地に陥るが、助けに駆けつけたシノブたちによって救出される。怒ったグラバスは、岩山の中に隠しておいたロボットで出撃するが、ダイオージャによって倒された。王子は、領主らに、遺跡を大事にし、若者と老人が仲良く暮らす社会になるよう言い置いていくのだった。
森と湖の国カメリア星に来たミト王子一行は、到着早々、領主ホーキンスに正体を見破られてしまった。ホーキンスは、王子を夕食会を招待するという。だが、夕食会会場になるはずだったヨットは、王子らの目の前で爆破され、ヨットに乗っていたホーキンスも殺されてしまった。爆弾を仕掛けたのは、鬼面の集団だった。空を飛んで逃げようとする鬼面のひとりにしがみつき、振り切られて飛ばされしまったカクさんは、そこでエドン国の王妃づき護衛官マリリンに再会する。力になるというマリリンの言葉を信じたカクさんは、ホーキンス暗殺の疑いをかけられた王子らをマリリンの下に連れて行くが、実はマリリンは鬼面をつけたアドルフの仲間。罠だったのだ。マリリンに催眠術をかけられたカクさんは王子を襲う。それを見たシノブは、マリリンが来ていること、そして、この度の王子のお忍びの随行員が、御前試合で勝ったマリリンではなく、負けたシノブになったことをマリリンが逆恨みしていることに気付く。シノブが負けたのは、王妃をかばってのことだったのだ。マリリンに真相を告げる王子。と、アドルフがロボットに乗って現れ、マリリンを襲った。マリリンは、アドルフの打倒エドン国の野望に利用されていただけだったのだ。王子はダイオージャでアドルフの挑発を受けると、電光雷鳴崩しで打ち破った。逆恨みを反省したマリリンに、王子は王妃の警護を改めて依頼するのだった。
国土の8割が海のバーニンホーク星には、かつて荒くれ男たちが海で戦ったという伝説がある。その星で、ミト王子はスケさんたちから離れ、ひとりで遊覧船に乗り込み開放感に浸っていた。ところが、あろうことかその遊覧船が海賊に襲われて、乗客たちは人質になってしまった。遊覧船の船長・ランクは、生活のために海賊が出るかもしれないと知りつつ船を出していたのだ。王子たちは、海賊の本拠地に連れて行かれ、バイキング船で働かされることに。やがて、そこに海賊の首領が現れたが、首領はなんと海賊を取り締まるべき立場にいる代官のグラッグだった。王子はグラッグに抵抗し、マストに縛り付けられてしまう。その頃、行方不明になった王子を探していたスケさんたちは、バイキング船のマストに縛られた王子を発見。早速、バイキング船に乗り込んで王子と船底に捕らえられていた人質たちを救出する。形勢不利と見たグラッグは、船首の脱出用飛行艇でアジトの島へ飛ぶとロボットで王子らに応戦。だが、ダイオージャの前に敗れるのだった。
強制的に勉強させようとするスケさんたちに反発したミト王子は、エースレッダーでボウ号から脱出し、夜明け前のエトラン星にやって来た。到着早々、王子が見たのは泥棒の姿。それは、金持ちから盗んだ金を庶民にばら撒いて大人気の義賊・赤サソリだった。翌日、王子は、クルマに轢かれそうになったところをボンゴレと名乗る老人に助けられる。このボンゴレこそが赤サソリと気付いた王子は、弟子入りを志願。一緒に盗みに行くが、ボンゴレは足に傷を負い、赤サソリ参上を示す紙を落としてしまう。その紙を拾ったのは、漁師泣かせの元締め・ドレド。ドレドは、領主と結託しニセ赤サソリになって盗みを始める。盗みばかりか殺人までするニセ赤サソリ。本物の赤サソリと王子は、その現場を目撃し怒り心頭。だが、逆にニセ者一味に追い詰められてしまう。そこに現れたのは、王子を探していたシノブ。シノブは、王子らを助けるとニセ赤サソリを追い、領主との関係を突き止める。領主は、ドレドの持ってきた獲物を独り占めすると、ドレドを銃殺。その現場を駆けつけた王子に目撃されると、ロボットに乗り込み王子とボンゴレに襲い掛かった。しかし、ダイオージャには敵わなかった。一件落着し、罪に服すというボンゴレに、王子は既に赤サソリはやっつけた、長生きを、と優しい言葉をかけた。
ドリム星の人々が余暇のための遊園地があるミニドム衛星。だが、今は廃墟と化し、その奥の研究所で、謎の科学者・コドク博士がロボットを作っていた。ミト王子一行は、ドリム星を訪ねる前にミニドム衛星に向かおうとするが、衛星に近づいた途端、ロボットに迎撃されそうになるが、攻撃目前にロボットは自爆。興味を持った王子は、スパロウホークでミニドム衛星に向かうが撃墜され、貧しい身なりの人々に囲まれてしまう。彼らは、不要だからとドリム星の領主マゲタによって捨てられ、命を狙われているのだという。マゲタらの攻撃にエースレッダーで対応する王子。だが、王子の後を追ってきたスケさん、カクさんのアオイダー、コバルターは何者かに盗まれてしまっていた。戦いもそこそこでアオイダー、コバルターを探すスケさんらは、コドク博士の研究所に迷いこんだ。そこには、コドク博士によって改造メカをつけたアオイダーとコバルターが。コドク博士は、マゲタ打倒のための兵器を作っていたのだ。改造メカ付きのロボットで出撃したスケさんたちは、敵ロボットを撃破。一旦は、改造メカの取り外しを要求した王子一行だが、再度責めてきたマゲタ一味を前に、コドクの施したパワーアップに驚くのだった。
ミト王子たちのロボットにパワーアップメカをくれたコドク博士は、バルジャンの親友だった。バルジャンのヒンデンブルグ・ツェッペリン・エンタープライズ・デリシャブル・バルーン号がミニドム衛星に不時着したことから再会したふたりは、再会を大いに懐かしむ。そんなバルジャンたちを置いて、王子たちはドリム星に向かった。ドリム星では、マゲタの銅像完成祝のセレモニーの準備の真っ最中。ブツリー博士は、王子たちのロボットをセレモニーに誘いこみ、どさくさに紛れてマゲタを暗殺し権力を掌握しようと、軍事面の責任者ウラギと相談していたが、ウラギに不信感を持ち殺してしまう。やがて、セレモニーが始まった。余興と称してボウ号に砲撃を浴びせるマゲタ。だが、王子がダイオージャで出陣すると、即座にひれ伏した。だが、ブツリーはひれ伏すことなく本性を露に、ダイオージャに襲いかかる。王子のピンチを見たコドク博士は、3機のパワーアップメカを合体させたクロスエイダーでシノブを援護に向かわせた。おかげでピンチを脱した王子は、ブツリーを倒すことができた。
教育が進んでいるため、留学生が多いカンダ星。だが、今、カンダ星はエイリアンの襲撃に遭い荒廃してしまっていた。その様子を見に単身星に降り立ったミト王子は、エイリアンと戦うゲリラのジェスたちと出会う。エイリアンは、襲った村々から人々を連れ去っているという。この星は、領主スリムが軍事面を副領主のインケンに任せた形で統治していたが、領主は言動がどこかおかしく、副領主の頭の中に悪いキツネが住んでいると騒いでいる。ジェスと行動をともにすることになった王子は、エイリアンに襲われた村が副領主の別荘を囲むように存在していることに気付く。そして、副領主の別荘には、エイリアンの姿があった。領主の密偵であったジェスは、即座に領主に連絡をとる。エイリアン騒動は、副領主がお家乗っ取りを企んで仕組んだことだったのだ。王子は、スケさんとカクさんを呼び出すとロボットで別荘の城壁を破り、ジェスの手引きで囚われていた人々は無事脱出。ダイオージャは、インケンのロボットと対峙した。と、そこへ領主スリムがロボットに搭乗して現われた。この騒動は、領主である自分の責任だと自らの手でインケンを罰しようという姿に王子は感銘を受け、スリムの援護に回るのだった。
ピタゴラ星に来たミト王子一行は、コンピュータ制御された街の姿に感心していた。だが、突然、レストランが巨大ブルドーザーに破壊されたのを見てビックリ。そのレストランは、食中毒を出し営業停止になったのに営業していたため当局によって破壊されたのだ。この星は、国王ソラテスが全住民のデータをコンピュータで管理して統治しており、生まれた子供もデータが悪ければ即座に殺される運命にあった。国王の娘、バニラ姫にはナイトンという恋人がいたが、データが悪いと国王はこのふたりの関係を認めない。人目を忍んで会うふたりを見たシノブは、ふたりを王子に会わせた。王子たちは、悪政の根拠であるデータ金庫を破壊しようと出かけるが、国王たちに待ち伏せされていた。国王は、人々がデータ重視の執政で平和な生活を送れることを喜んでいると、データ至上主義を良いものと堅く信じ、姫の心を乱したとロボットで王子らに襲いかかる。そんな国王に、雷鳴剣を振りかざすダイオージャ。と、そのとき、バニラ姫がダイオージャの前に躍り出て、父王の命乞いをした。王子は、姫の思いを聞き入れ、国王の命を救った。この一件がショックだったのか、国王はしばらく姫と口を利こうとしなかった。考えを変えるには時間がかかるものだ、と王子は姫を慰めるのだった。
プロウス星には、エドンタウンというエドン国を模した町がある。町の作りもそっくり、食べ物、飲み物も服など売られているものも全てエドン国からの輸入品だという。だが、この町は泥棒集団の子供たちが悪さをする町でもあった。エドンタウンを訪ねたミト王子は、泥棒をした子供たちを追っていき、逆に捕らえられてしまう。子供たちは王子を人質にしてサムライ階級から身代金を要求しようとしたが、旅人と知って解放。子供たちがサムライを憎む訳を探ろうと、王子らは子供たちが示唆した工場に潜入し、そこでは人々が深夜まで強制されて働かされているのを知った。工場で作っているのは、エドン国産という触れ込みで売られている宝石やドレス。愕然として子供たちのもとに戻った王子は、今度は彼らと夜のエドンタウンへ。スーパーから食料品を略奪する彼らに呆然とするうち、王子は仲間のひとりタイガーとともに捕まってしまった。領主エバロは、王子たちを囮にして子供たちを捕まえようと罠を仕掛け、子供たちはまんまとおびき寄せられてしまうが、スケさんたちの活躍で王子もタイガーも無事解放。逆上したエバロはロボットで出撃し、ダイオージャの電光雷鳴崩しの前に敗れた。
美しい星・カナン星に上陸したミト王子一行は、謎の円盤の攻撃を受け“カナンの星”と呼ばれる仮面の騎士に助けられた。カナンの星は、早々にこの星から立ち去るよう王子らに忠告して去っていった。領主代行のシャトレ公爵を訪ねた王子らは、円盤は宇宙ギャングの仕業で、カナンの星がお尋ね者であることを知る。カナンの星は、虹の剣を紛失して困っていた。この剣は、きっと王子らに拾われたに違いないと、再び王子らの前に現れるが、詳しい事情は話そうとせず、ただ剣を返せと要求するだけ。そのことから王子とカナンの星は一騎打ちになり、勝利した王子がカナンの星の仮面を取ると、なんとその正体は先代領主の娘・ユリア姫だった。先代領主はシャトレ公爵に殺されたのだという。話を聞いた王子は、ユリア姫の力になろうと決意する。一方、シャトレ公爵は、行方不明のユリア姫と領主の証である虹の剣をカナンの星が隠しているに違いないと、カナンの星をおびき出すための無差別攻撃を始める。人々の苦境を知り居たたまれなくなったユリア姫は、兵士たちの前に進み出た。ユリア姫を救おうと立ち上がる王子、スケさん、カクさん。だが、崖っぷちに追い詰められ海に落下してしまう。
シャトレ公爵は、カナン星を手に入れ、エドン国を倒してイプロン系を手に入れようとの野望を抱いていた。前領主は、シャトレ公爵が野望を抱いて秘密基地を建設したことを知ったために殺されたのだ。シャトレは、ユリア姫に妻になれば命は助けると告げると、地下牢に監禁した。そのころ、スケさんとカクさんは浜辺に打ち上げられたところを、別行動をとっていたシノブに助けられ、円盤の秘密基地を叩く相談を始める。一方、王子は海で漂流しているところをガイという青年に救助された。ガイの両親はユリア姫の養育係であったため、シャトレ公爵に殺されていた。ユリア姫が捕まったと聞き、ガイはシャトレ公爵の秘密基地の攻撃を決意。スケさんたちと王子、ガイは、協力してシャトレ公爵の秘密基地を爆破し、その勢いで地下牢からユリア姫を解放した。だが、場内で落とし穴に落ちてしまう。落とし穴のトゲつきの壁が一同に向かってせり出し危機一髪というとき、バルジャンの宇宙船が城に向かって落下。その衝撃で壁は動きを止め、一同は一命を取り留める。逆上したシャトレ公爵は、館ごと踏み潰してやるとロボットで出陣。ダイオージャに追い詰められると自爆して果てた。そして、ユリア姫は無事、領主の座に着くのだった。
カンフーの発祥地であるモロハ星。カクさんがミト王子に教えたカンフー・モロハシンセイ流もこの星を発祥の地とする。ひとりでシンセイ流の拠点パオパオの町に向かった王子は、町の入り口で黙々と鍛錬に励むカンフーの武道家を目にする。やがて覆面の男たちが現れ、武道家を襲撃。怪我を負わせて去っていった。武道家は、モロハシンセイ流の師範・ギスカンで、3時間後に国の武術師範を決める御前試合を控えていた。覆面の男たちは、ルール無用の対抗勢力ジャッキン流の者に違いないという。シンセイ流は、師範のギスカンだけでなく一番弟子・二番弟子のジムル、デリーも覆面の男たちに襲われて負傷しており、代わりに戦う者がいない。そこで、王子とギスカン、その娘のランが領主に御前試合の延期を頼みに行くことになった。途中、また覆面集団に襲われ、結局、領主の下にたどり着いたのは王子のみ。だが、領主は試合延期を聞き入れず、王子にギスカンの代わりに戦ってみろとけしかけた。王子は見事ジャッキン流のダンカンを破るが、領主は認めないと理不尽にも言い張る。そこへようやく駆けつけたスケさんとカクさん。王子の名乗りを上げるが、領主とダンカンはロボットでこれに対抗し、ダイオージャと戦って敗れるのだった。
50メートル以上の巨木が生い茂るトーゲン星の経済は林業が支えている。この星には、林業に重要な気候を操る仙人の伝説があった。仙人に会ってみたいと思ったミト王子は、仙人山の山道で白髪に白い髭の老人オールンに出会った。足を痛めたというオールンを背負って歩き出す王子。その態度に感心したオールンは、王子を弟子にすると言い出した。このオールンこそが、仙人だったのだ。オールンは、雲の中にある我が家・仙人星に王子を連れて行った。オールンの弟子・ヤルゴンは、王子に次の仙人の座を盗られるのではないかと不安だ。実は、仙人というのはこの星の気候を操るコンピュータを管理する役職。初代領主は、この星を豊かにするため500年前にこのコンピュータを開発し、それが人々の私利私欲のために利用されないよう仙人伝説を作ったのだった。だが、ヤルゴンはこっそりワイロをとって気候のリクエストを受け付け、オールンに嫌われている。オールンは、人々が仙人に依存するようになった現状を嘆き、仙人制度をなくし、領主と領民が力を合わせて自然の気候の下で生きるべきだとの考えを王子とヤンゴンに打ち明ける。ヤンゴンは、オールンの思惑を知って逆上し、コンピュータルームを占拠。オールンと王子を仙人星から追い出すと、気候の管理と引き換えに大金を寄越せと領主を脅しにかかる。仙人星に太刀打ちできるのはダイオージャだけだ、と語るオールン。王子は即座にダイオージャに搭乗し、オールンの援護を得て仙人星を破壊した。
7割が海であるパラマリン星には127の島があり、各漁村では種類の違う珍しい海の幸が獲れる。ミト王子一行は、ウエストパラダイス島に上陸するが、早々に役人と間違われて漁師たちに捕らえられてしまう。すぐに誤解とわかり解放されたが、王子は漁師たちがなぜ役人を意識するのか気になって仕方がない。漁師のリーダーであるデュランの妹・エレナを訪ねた王子は、伝説の海獣・白竜が出没するようになったため立ち入り禁止になった海域があること、その海域を通らなければ漁ができないこと、村長であるエレナたちの父と仲間の漁師がその禁を侵して逮捕され囚人島へ護送されようとしていることを聞く。その護送船の責任者は、エレナが想いを寄せるキャビンだった。捕らえられた漁師たちを救出しようとデュラン一派は海上でキャビンら役人たちと対峙。そこに白竜が現れて暴れ出し、村長たちは海に没してしまった。 さて、この星の領主はエゴロという男で、ゴウハラという男と組んで、ウエストパラダイス島でしか獲れない天然記念物のパラダイス珊瑚の密輸で私腹を肥やしていた。そんなことは知らず、ひたすら任務に忠実なのがキャビン。キャビンはエゴロの指示に従い、村に火を放ち、幼馴染であるデュランとエレナの兄妹、そして一緒にいた王子を逮捕する。
囚人島へ連れて行かれたデュランとエレナ、ミト王子。領主エゴロは、彼らが囚人島の秘密を父の村長から聞いていないかと気にしていた。囚人島の囚人たちは、海底のパラダイス珊瑚の採集を命じられていたのだ。その秘密を知った王子たちは、シノブの助けもあって牢から脱出。そして、他の囚人たちも逃がそうと収容所に戻ったところで白竜ロボットを見つける。エゴロたちは、囚人たちに採集させた珊瑚を白竜ロボットで運び出していたのだ。デュランは、キャビンに領主に騙されていたことを告げる。そこへ白竜が出現する。王子はエースレッダーで白竜の腹を割き、デュランとキャビンの前でエゴロたちの悪事を実証。わが身の危機を感じたエゴロは、白竜ロボットで王子たちに襲いかかった。巨大な白竜ロボットに振り回されるダイオージャ。デュランは、父の仇と銛で挑み、海中に落とされる。その戦いをじっと見ていたキャビンがついに動いた。小型ジェットで白竜ロボットに突っ込み、海中へ消えるキャビン。白竜ロボットにできた隙を突いて、ダイオージャは電光雷鳴崩しを見舞った。白竜騒動は終結した。だが、キャビンは戻ってこなかった。デュランは友を思い、エレナは恋人を思い、海に花束を投げ入れるのだった。
ゴルド星の天然記念物はゴールデンバード。お金持ちのペットとしても飼育、輸出されている。金色の羽根共同募金もこの星の領主が始めたもので、各国へ広まっているものだ。この星に近づくにつれ、なぜか浮かぬ顔のシノブ。実は、この星は、かつてシノブが世話になった先生が無実の罪で処刑された場所であった。最後に先生が送ってきたゴールデンバードの羽根を手がかりに、上陸早々調査を始めるシノブ。その羽根は、奉行のミスターゴールデンだけが飼育するマダラキンチョウの羽根だった。シノブの様子が気がかりだった王子も、理由を聞いて、謎の仮面男の手引きを受けて一緒にミスターゴールデンのゴールデンハウスへ潜入する。そこには、黒い鳥に金色の塗料を塗ってゴールデンバードに仕立て上げる作業部屋があった。愕然としたのも束の間、王子らはすぐに見つかり追い詰められてしまう。仮面男は、ふたりを捕まえるためにわざと城へ入るように仕向けたのだ。一計を案じた王子はシノブを逃がして自分はわざと捕まり、公開の裁きを受けることにする。裁きの場に出て芝居がかった態度で見栄を切るミスターゴールデンに、庶民は拍手喝采。だが、王子もひるまずミスターゴールデンの悪事を暴き立てた。ミスターゴールデンはロボット王子に戦いを挑む。シノブも、先生の無念を晴らそうとクロスエイダーで参戦。そして、ミスターゴールデンはダイオージャの電光雷鳴崩しに敗れるのだった。
ミンドル星は、イプロン系でもっとも歴史が浅く、様々な星から開拓者たちがやってきて開拓中の星である。そのため、活気はあるが少々治安が乱れていた。この星の大陸横断鉄道は今は珍しい蒸気機関車。乗ってみたくてしょうがないミト王子は、スケさんたちや乗車拒否をする保安官らの目を盗んでまんまと乗り込んでしまった。が、乗り込んでいた保安官に見つかってしまい問い詰められる。とそこへ、宇宙船内でケンカになり外に飛び出してしまったバルジャンとジンナイが落ちてきて車内は大騒ぎ。そうしているうちに、弾丸が一同の頭をかすめた。強盗が積荷の金塊を狙って襲ってきたのだ。王子もバルジャンたちも一緒になって強盗に応戦。どうにか強盗を退けたかと思ったが、前方の渓谷に架けられた橋を爆破されてしまって後戻り。列車は強盗に占拠されてしまった。そこへ将軍のゴイドスが現れ、ほっとする一同だったが、ゴイドス将軍こそが強盗を陰で操っていたのだった。ゴイドス将軍は、金塊を着服した後に軍事クーデターを起こすつもりだった。王子を追ってきたスケさんとカクさんも捕まってしまい、ピンチのミト王子たち。そこへ、プロペラ機に乗ってシノブが援護にやってきた。シノブの応戦に追われるゴイドス将軍らを尻目にそれぞれのロボットに乗り込む王子、スケさん、カクさん。ゴイドス将軍はバッファロー型のロボットで応戦するが、ダイオージャには敵わなかった。
エドン国とたいへん仲がよいシェクピア国。ミト王子は、バルジャンからシェクピア国のジュリエ姫と見合いをするように言われた。それは父王の希望でもあった。王子は、見合いをする前にウラン衛星の見学をさせてもらうことにして、宇宙海賊遊覧船オリーブ号に乗り込んだ。途中、補給で宇宙ステーションに立ち寄ると、スペースパトロール隊が乗り込んできて、ウラン衛星の鉱山の警備隊長ロミーが鉱石を盗み指名手配中だと言う。その話を聞き、オリーブ号の乗務員バイオレットが顔色を変えた。彼女とロミーは恋人同士だった。ウラン衛星に着いたミト王子は、雪原に出たバイオレットの後を追い、ロミーと彼女の関係を知る。ロミーの罪はでっちあげ。ロミーは、この国にたいへんなことが起きようとしている、とバイオレットに告げると1本のギターを託して、追っ手の役人から身を隠す。バイオレットとともに王子もガッツ司令ら役人から逃げることに。その頃、シノブは、鉱山の司令室の奥に武器や小型戦闘機を見つけていた。
ガッツ司令によって洞窟に追い込まれたミト王子とバイオレットだったが、駆けつけたスケさん、カクさんらによて窮地を救われた。その洞窟での格闘中、王子とバイオレットはギターの中にテープレコーダーを見つける。このテープには、ロミーの言っていたこの星の今後に関わるたいへんなことが隠されているに違いなかった。王子らは、急遽シェクピア星へ向かうことにする。シェクピア星に着いた王子は、見合いの席に向かった。初対面のはずのジュリエ姫を見てびっくり。遊覧船の乗務員バイオレットだったのだ。シェクピア国側からは、王妃と摂政の家老リガーも同席。まずはお土産をと王子は、ガッツ司令と部下のパトロール隊長を差し出し、彼らが武器弾薬を製造していたこと、その黒幕がリガーだと暴露した。ロミーの入手したテープには、リガーの声が録音されていた。リガーは、国王亡き後、摂政として権力を掌握していたが、国全体の乗っ取りを考えていたのだ。追い込まれたリガーは、ロボットに乗り込み抵抗を始める。王子はダイオージャで対抗するが、リガーのロボットもダイオージャと同じエドガニウム製で手強い相手だ。不意を衝かれて腹部を剣で刺されてしまう。だが、シノブのクロスエイダーの援護で体制を立て直し、なんとか勝つことができた。戦いが終わり、王子は身分違いの恋に悩んでいたロミーを勇気づけ、王妃がジュリエ姫とロミーの関係を認めるように、自分にも好きな人がいるとひと芝居打つのだった。
辺境の星ファントム星は、原始の星と言われている。王子たっての希望で上陸し、草原にたたずんでいた一同目掛けて動物の群が凄まじい勢いで押し寄せてきた。動物たちが去った後、バルジャンの姿がない。動物の群のなかで気を失ったバルジャンは、白い大きなメスのゴリラに介抱されていた。ゴリラはアイアイと名乗り、エドン国一の動物学者・ビック博士に言葉を教そわっており、宮廷でバルジャンとも面識があったという。そのころ、バルジャンを捜索していたミト王子らは、一機の古い宇宙船を見つけた。宇宙船はエドン国のもので、10年ほど前に作られたらしい。そこへ、動物たちを従えた少年・ボーイが現れた。ボーイは、王子らを密猟者と決めつけ、動物法廷にかけると処刑を宣告する。そこへ、バルジャンを連れてアイアイが現れ、王子らは密猟者ではないと諭し始めた。アイアイは、ビック博士の亡き後、母のようにボーイを育ててきたのだ。必死に説明するアイアイだったが、ボーイは聞き入れず、自分は人間などという汚い存在ではないと言い張る。そうするうちに本物の密猟者が現れ、動物たちの乱獲を始めた。怒りに任せて向かっていくボーイを密猟者の攻撃から守ろうとしてアイアイが倒れた。ボーイとアイアイの危機を見て、王子はダイオージャで出撃し、密猟者たちのメカを粉砕。瀕死の重傷を負ったアイアイは、王子にボーイを許してくれるよう請い、ボーイには人を信じる心を忘れないで欲しいと言い置いて息を引き取った。
綿の名産地であるコットン星は、平和で争い事のない星と言われている。この星の領主ソファは、庶民の心を知るため、ふたりの従者を連れてお忍びで街に出ることにした。そこでわかったことは、庶民が領主は世間知らずでどうしようもないと軽蔑していることだったが、ソファはそれも自分の不徳からと真正面で受け止める老人だった。その頃、このコットン星に来ていたミト王子は、偶然にも領主を暗殺しようと相談している男たちを目撃し、後をつけるが見失ってしまう。とりあえず、王子は、お忍び中のソファを探し出して暗殺者の存在を告げることに。襲われても庶民の実態を知りたいと語るソファの心意気に打たれた王子は、暗殺者の正体がわかるまで家来としてともに行動することにした。王子が暗殺話をしていた男たちの姿を見失ったのは、代官のタタミの屋敷前だった。そのことを知り、ソファは自らタタミの屋敷に踏み込んだ。ロボットで襲い掛かるタタミに、ソファもロボットで応戦するが、腕力ではかなわない。王子はソファを守ろうとダイオージャで参戦し止めを刺そうとするが、ソファはそれを制し、自分も咎めを受けて当然とタタミをかばった。ソファの真心に触れたタタミは降伏。ソファの一連の行動は、王子の心も深く揺り動かしたのだった。
ダリズム星はエドン国によく似た星だ。懐かしがりながら街を散策していたミト王子一行は、バイクの暴走に巻き込まれそうになる。後を追跡した王子は、このバイク集団がアロニという娘とそれを追う代官所の役人たちだと知った。アロニは、代官の屋敷に乗り込んで代官のドラ息子ウルダに婚約破棄を言い渡したため、代官たちの恨みを買い追われていたのだ。この星の女たちは、位の高い男と結婚することしか考えていないと、アロニは王子に嘆く。王子とともに追っ手から逃れたと思ったアロニだったが、ついに捕まって牢に入れられてしまった。ウルダは、自分の妻にならなければ王子を殺すとアロニを脅迫する。王子とアロニがシノブの手引きで脱獄したため、代官は腹いせにアロニの父である貿易商が営む北星屋を潰してしまう。代官のあまりの横暴に、王子らはロボットで出撃。ウルダが遠隔操作するロボットと戦うことになったが、ウルダのロボットがコントロール不能になり暴走してしまった。ダイオージャは、この暴走ロボットを雷鳴剣で破壊して事態を収めた。この一件を通して、代官のグロスは、権力を私物化してしまったことを反省する。人を治めるのは力ではないと、王子はアロニから教えられた気がした。
ミト王子の諸国を巡る旅の最後の訪問地・ボナンザ星。一行は、イプロン系の名物料理が一箇所で味わえる“味のカーニバル”に出向いた。そこで、王子は若者たちの一団に名指しで襲われた。若者たちを捕らえて襲った理由を問い詰めると、身分制度を壊すために頂点にいるひとりであるミト王子を襲ったのだという。そのころ、王子たちの手から逃れたひとりの青年が代官所を訪ねていた。代官のバレルは、青年たちが許可なく動いたことをなじり、青年を牢に入れてしまう。この国の家老デスパンは、国民に対し自分が領主を倒し、身分制度のない国にしたと発表し、イプロン系を全体を身分制度のない世の中にしエドン国を打倒しようという風潮を演出していた。そんなこととは知らないバルジャンは、王子暗殺の一件を領主に伝えようと城を訪ね、デスパンに捕らえられてしまう。デスパンに身分制度を本当に廃止にしようという考えはなく、すべては自分が天下をとるための作戦だった。バルジャンは、牢の中に王子を襲った青年を見つけるとデスパンの本性を説くが、青年にはそれが信じられない。一方、王子は、城に潜入して全てを知ったシノブから報告を聞き、怒りに燃えていた。
ミト王子たちは、デスパンへの怒りに燃えて城に突入した。デスパン一味の浴びせてくる激しい銃撃に対し、王子はエースレッダーで対抗。デスパンの部下のロボットを倒し、デスパンの操縦するデースバンダーと対決しようとしたとき、一体のロボットが割って入った。デスパンに利用されたと知った暗殺者のデイグだった。ロボットが肩を撃たれ動けなくなったデイグに、王子は後で話し合おうと約束し、デスパンとの死闘を繰り広げる。肩に太刀を受け、胸部を爪で刺されるダイオージャ。だが、デースバンダーのみぞおちには雷鳴剣が突き刺さっていた。組み合ったまま、二体のロボットは爆発。炎の中から生還したのは、ダイオージャだった。王子は、ダイグに身分制度はないほうがいいと自分の考えを述べ、デイグは王子を誤解していたことを悟った。 すべての旅程を終え、ミト王子はエドン国に戻った。王子の成長を認めた国王は、近々退位し、王子に王位を譲ると宣言する。王子は、スケさん、カクさん、シノブを連れて、人々の希望を聞く旅に出るのだった。