にゃん

月刊モー想科学のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

月刊モー想科学(2024年製作のアニメ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

全てはキャサリン編集長が、モー大陸を復活させて人間を消滅させる為にモーパーツを探していたとは。そして月刊モー想科学もその為に作られたものだったとは。メンバーが元モータリアンだったのも、体のモータリアンを示すアザを見て集められていた衝撃。
キャサリンは動物を無視し自分たち人間の住み良いようにと身勝手に生きていく姿に心底怒り人間消滅を計画したのだった。
子供の変身アニメみたいな軽い感じで見てたら十分面白かった。


内容
1. 舞台はとある国にある街モーストシティ。古びたビルの2Fに『月刊モー想科学』を発行する小さな出版社があった。『月刊モー想科学』は奇想天外で「も〜びっくり!」な事件、科学者でも「も〜無理!」なオーバーサイエンスな現象を記事にしている科学雑誌である。スタッフは美人編集長と編集者のタロー・J・鈴木だけ。それに加えてアシスタントの小学生ジロー・田中と犬のサブローがいるのみだ。編集部はいつも空で、タローとジローとサブローは同じビルの1Fにある喫茶『岩(ロック)』に入り浸っていた。ある日、科学者のゴロー・佐藤が相談に訪れたことから、奇想天外な物語が始まる。

1.『月刊モー想科学』は科学では解明できない不思議現象を扱う月刊誌。編集部で働くのは、夢は寿退社で専業主夫希望のタローと、IQ高めの少し生意気な少年ジロー、そして犬のサブローの3人。ある日、サイエンス研究所の研究員ゴローが自分の研究を取り上げてもらうべく現れるのだが、タローはゴローの背後に『黒い影』が見えてしまう。実はゴローは伝説の大陸・モー大陸の存在を信じ、研究を続けていた。そんな彼と関わることでタロー自身がモーパーツと接触する事でモータリアンに変身するというとんでもないことが起こる。

2. 一連の事件で研究所を除籍になってしまったゴローは編集長キャサリンに誘われ『月刊モー想科学』編集部に加わる。やる気満々のゴローは、早速獣人に変身したタローをネタに記事を書こうとするが、どうやらタローには変身中の記憶がない様子。そこへ、高校生達がテニス部の合宿中に光る井戸を発見したとネタ提供に訪れる。タローは嫌々ながらもジロー達と現場へ向かうが、そこで怪しい謎の二人組に遭遇。どうやら二人はゴローの持つモーパーツを狙っているよう。ジローはタローを変身させてモーパーツを守り2人を懲らしめて追い返す。

3. 結婚相談所から初めてマッチングしたとの連絡を受けウキウキのタロー。嬉々としてデートへ向かうが、ジローはタローがデートに行くのが気に入らない様子。初デートは人気舞台『トミオとオムレット』の鑑賞だったが、主演俳優のハナノスケが演技中に突然ミュージカル口調になってしまい、舞台は台無しに。キャサリンの指示で彼を取材しに行くと、なぜかある時から無自覚にミュージカル口調になるようになってしまったらしく、調査をすると恋人と別れた事が原因だった。旅行先で2人で買った指輪がモーパーツであり最後の舞台に見に来た前恋人が付ける指輪の片割れと共鳴してモーパーツ現象が起きる。
2人はお互い忘れられなかった事を話よりを戻す。モーパーツはパーチ達に掠め取られた為に、タローのように変身出来るやつが相手に1人出来てしまう。

4. 来月号のネタ探しが難航するタロー達は、ゴローの提案でヌス湖に現れる未確認生物のヌッシーを探しに行くことに。ヌス湖が若い男女の出会いの場となっていると聞くと、タローもノリノリに。一同は早速キャンプ道具を持って湖に向かうが、実はパーチとノインにつけられていた。一方で、そんなことは知る由もないタロー達は湖に到着。しかし、そこは閑散としていて、聞いていた話とは全く違う場所だった。すっかりやる気をなくしたタローだったが、湖のほとりで美しい女性に話しかけられる。タローは女性が幽霊と気づかず誘導されるままに行った先にモーパーツらしきものを見つける。そこでパーチとノインが現れモーパーツを巡ってバトルに。勝負には勝ったもののパーツを持っていかれてしまう。が、パーチ達がボスに確認したところモーパーツではないことが判明。

5. 仮面をつけた男が深夜の高速道路を高速で駆け抜けている、という情報を掴んだゴローだが、タロー達は相変わらず全く興味を示さない。仕方なくゴローは一人で取材へ。入替りに喫茶『岩』にフィギュアスケートの名コーチ・ロベルトがある依頼をしに現れた。彼の教え子である若手ホープのリョーマが毎夜こっそりどこかへ出かけており、しかも翌朝はかなりやつれた様子に。どこで何をしているのか本人にただすも無断外出はしていないと答えるのだった。リョーマに尋ねるとイメトレの際に使う仮面がモーパーツだったのだ。仮面を付けるとその間の記憶は無くなるので自分が高速仮面だとは知らなかったのだ。この仮面パーツはパーチ達にとられてしまいモータリアン数は1対2となってしまう。

6. タロー達は、猫アレルギーのモテ男でモデルのジョニーから近所の猫のたまり場を何とかしてほしいと依頼を受ける。「うちは便利屋じゃない」と断るタロー。しかし、偶然訪れたキャサリンの命令で、仕方なく調査に向かう。現場はジョニーの家の目の前。誰かが餌を置いている様子もない。一同は猫が集まるという深夜に出直すことに。その帰り際、ゴローの提案でずっと気になっていたホワイトペガサス社の偵察に向かうことになった。

7. 超VIP限定お見合いパーティが開催されることに。早速、自らも参加し、夢の逆玉専業主夫を目指すタローだが、年収が参加条件に達しておらず門前払いを食らってしまう。だが、なぜかその後急に参加を認められたタローはゴローと共に会場の豪華客船へ。早速、受付を済ませ、自己プロフィールカードの記入を悩んでいると、お見合いパーティ参加50回目のレジェンドに声をかけられる。しかし彼はモーパーツを狙って声をかけていたのだった。

8. 犬の散歩が男女の出会いの機会になる、そう気付いたタローは、早速、犬のサブローを連れて公園に散歩へ。しかし、愛犬家同士の密な会話に全くついていけず、肩を落として編集部へ戻ると、編集部宛にドッグコンテストの招待状が。実はこのコンテスト、ホワイトペガサス社がタロー達からモーパーツを奪う為に仕組んだ罠だった。そうとも知らず、サブローがやたらと参加したがる為、仕方なく会場へ。着ぐるみを着たパーチとノインが何かと罠にはめようとするが無意識に罠を回避するタロー達。パーチ達は仕方なく表彰台に上げて他の客を退場させてから奪う作戦に変更。しかし奪うどころか記念トロフィーがモーパーツでそれを使ってサブローがモータリアンに返信。サブローはモー大陸出身の庶民だった。サブローから実はモータリアンが実の姿でいつもの姿が偽りだと知り、ゴローはモー大陸での王子だった事を話す。

9. ーー15年前のこと。サイエンス研究所の研究員に最年少で博士号を取得し、世間からの注目を浴びていた天才少女がいた。彼女の名はフォー・チュン。彼女は元モータリアンで記憶も残ってわずかに残っており、自分が何者なのか知る為にもモー大陸の研究をしていた。エドワードはかつて彼女の助手を務めていた。そんな彼の協力もあり、フォー・チュンの研究ははかどり古文書の解読に成功する。その古文書が示していたのは、伝説の大陸・モー大陸の存在であった。そして、彼女はモー大陸の研究結果をマスコミの前で発表するが非難されてしまう。

10. モー大陸を浮上させるには残り3つのモーパーツが必要だった。ゴローは何としてでも手に入れようと考えるが、そこへなんとキャサリンが残りのモーパーツを持って現れた。ゴローは驚きながらも好奇心から彼女を疑問に思うことなくモーパーツを受け取ってしまう。早速モー大陸を浮上させようと焦るゴロー。しかし、タロー達は「こちらに都合よくおかしいことだらけだ、裏があるかも知れない」と反論。両者は言い合いとなり、タローは店を出て行ってしまう。

11.モーパーツが全て揃い、とうとう海に沈んでいたモー大陸が浮上した。タロー達はサブローの案内で秘密の地下通路からモー大陸へ。感動するゴロー、懐かしさを感じるタローを尻目にモー大陸の王子であった時の記憶を完全に取り戻したジローは、慌てた様子でかつての居城へと向かう。タロー達もジローの後を追って駆け出していく。そこでタロー達の目に飛び込んで来たのは長きに渡り闇に包まれていたモー大陸の謎。それは人類滅亡装置がある事だった。

12. 人類消滅装置『ラ・モー』の起動スイッチを押してしまったフォー・チュン。人間のエドワードとゴローはすでにその姿を失い始めており、人類消滅の時間が刻一刻と迫っていた。もはや止める手段はないかと思われたが、「一つだけ方法がある」とジロー。その方法とは『モー大陸を消滅させる』というもの。なんとか文献を読み取り大陸を消滅させることに成功したのだった。
家に帰りテレビをつけるとそこにはキャサリンの姿が。実はモー大陸だけでなく別の大陸が存在することも確認したというのだ。ゴローたちは再び別の大陸の調査という仕事が降りかかり、日常に戻るのだった。
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