このレビューはネタバレを含みます
シーズン1を見ていなかったが、少し捻くれ者のおチビくん市川と少し天然要素の入った高身長女子山田ののほほんとほんわかムードなやりとりが可愛くて好きだった。人気があるのも分かる。
市川の告白、山田が居なくても学校は楽しい、でもその環境を作ってくれたのは山田のおかげで、だからそんな山田が好きだ。そんな告白が心に響いて素敵だった。また、山田の告白も自分はちっぽけでそんな自分を助けてくれる市川が好きだ、と。
2人両思いエンド。それもキスしようとしたら額がぶつかってしまったりして結局山田が市川の頬にキスして走り出すという可愛らしさにきゅんきゅんした。人気な理由がわかるなぁ。
内容
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていく。
1. ついに三学期が始まるも、腕を骨折している市川は少し不便な学生生活を送っていた。担任から仲が良いからと山田による介助を提案されるも、市川はつい「仲良いとかじゃないんで」と断ってしまう。しかし間の悪いことに、その会話を山田が聞いていた。焦りまくる市川だったが、一方で山田は、クラスメートの足立にお願いしてさりげなくサポートしてくれる。彼女の優しさを改めて感じた市川は、押し殺していた心の声を少しだけ山田に伝える。
2. 雪が降る中、市川は山田が失くしたキーホルダーを必死になって探し、ようやく見つける。山田は家がすぐそこだからと、体が冷えた市川を自宅へと招く。初めて訪れた山田家で、言われるがまま風呂を勧められ全裸になる状況に、市川は動揺する。なんとか心を落ち着けて風呂から上がると、今度はパンツが見当たらない。パンツを回収するため、用意された山田のジャージを着て脱衣所から抜け出すも、市川の前にいつもとは違う部屋着姿の山田が現れる。
3. バレンタインデーまであと1週間。山田、小林、関根、吉田となぜか参加することになった市川は、山田家で手作りチョコの試作会をすることになる。出迎えた山田の母が、急に現れた男子の市川を見てけげんな顔をすると、機転を利かせた関根が自分の彼氏だとうそをつく。話を合わせるため、その後もイチャイチャする関根と市川だったが、その光景を見て山田はモヤモヤしてしまう。市川はギスギスした空気におびえつつも、山田の母を誤解させたままでいるのはよくないと考え正直に話す。
4. バレンタインデー当日、気もそぞろな足立をよそに、市川はいつもと変わらない1日を過ごそうとしていた。一方の山田は廊下を何度も往復して女子からの友チョコを集めて回ったり、萌子手作りの義理チョコを市川から横取りしたりするなど、いつも以上に変な様子。放課後、チョコまんを頬張りながら山田はおずおずと「どんなチョコなら本命だと思う?」と市川に質問する。そんな彼女が手に持つ袋の中には、手作りチョコマフィンが隠されていた。
5. 市川と山田は放課後、一緒に映画を見に行くことに。映画館に向かう途中、たまたま立ち寄ったたこ焼き店でバイト中の姉・香菜と出会い、二人の制服デートをうらやましがられてしまう。さらに市川は、熱い物を食べるのが苦手な山田のために、ようじでたこ焼きを食べさせてあげるなど二人の距離は近づく一方だった。映画が始まると、山田は尊敬する事務所の先輩の演技を真剣に見つめる。その横顔を目にした市川は、自分の知らない山田をもっと知りたいと思う。
6. 市川は卒業式のリハーサルで、在校生代表の送辞を読んでほしいと頼まれる。山田からの期待のまなざしに背中を押されて挑戦することにするも、緊張してしまい声を張ることができなかった。気落ちする市川に、山田は「発声のレッスンとかやってるから」といろいろとアドバイスをくれる。そんな二人は偶然、南条が女子に告白されているところを目撃する。彼が山田に本気なことを知った市川は、胸を張れる自分を見せたいと、もう一度壇上に立つ決心をする。
7. 山田の「好きな人がいる」という言葉の真意が気になって仕方がない市川は、「山田が自分のことが好きかもしれない」と思いながらも、なんとか心を落ち着けようとする。しかし、山田が男子も参加するバスケ部のカラオケ会に参加すると聞いた市川は、思わず隣の部屋から様子をうかがってしまう。ある日、図書室にいた市川は、原さんから「3月14日に市川と山田、神崎と自分の4人で出掛けよう」と誘われる。
8. 終業式の日、“3年生になったらもう、別々のクラスになってしまうかもしれない”と、放課後、市川がクラスで独り思い出に浸っていると、山田から体育館に呼び出される。顔を出すと山田が独りバスケットボールで遊んでおり、「負けた方が勝った方の言うことを何でも聞く」というルールで1on1を挑んできた。簡単に決着がつかないなか、市川は「これが入ったら告白する」とこんしんのシュートを打つ、が外れそれを拾った山田が入れる。山田のお願いは市川京太郎のことを"キョウ"と呼ぶ事だった。
9. 市川家にお泊りした翌日、山田は映画の撮影で広島へと旅立っていった。市川は、山田が芸能人であることを再認識しながらスマホを眺めていると、彼女が市川家で撮った写真をSNSに載せているのを発見する。しかも、リプ欄には彼氏の存在を疑う粘着質なファンが。つい気になってそのアカウントを追うと、山田のファンなのか、アンチなのか分からない投稿をしていて、市川は心配で気が気でならなくなる。さらに追い打ちを掛けるように、山田が携帯を水没させた為に連絡が突然途絶えてしまう。
10. 3年に進級した市川が新たなクラスへ向かうと、そこには見慣れたメンバーもいつつ、安堂カンナや半沢ユリネなど個性豊かなクラスメートたちがいた。教室で市川と山田が仲良さげに話していると、安堂がするどく勘を働かせる。彼女はカップルになりそうな男女を見つけては告白を応援し、これでもかと盛り上げようとするお祝い好き女子だった。市川はなんとしても彼女にだけは山田への気持ちを悟られないように警戒する。
11. 中学最後の体育祭が迫る中、市川はクラスメートのこわもて男子・鵠沼から騎馬戦の騎手をやってほしいと頼まれる。乗り気でないと断ろうとする市川だったが、足立が騎馬戦でのタイマン勝負を挑まれる。足立は、自分が好きな山田と自分以上に仲がいい市川に、対抗心を燃やしていた。いつものふざけた様子とは違う真剣な姿に、市川は「やる」と返事をする。勝敗に意味なんてないと考えつつも、市川は「負けたくない」という思いから特訓を開始する。
12. 修学旅行が間近に迫り、市川のクラスも盛り上がる。ところが山田は旅行の日程を知ると驚いた顔を見せ、その後も表情がさえないでいた。帰宅後、市川が今日の山田について考えていると、イマジナリー京太郎が出現。修学旅行といえば初キスなどと、甘い妄想をさせられていると、山田からのビデオ通話が飛んでくる。今日様子が変だったと山田に聞いてみるも、市川の枕元に林間学校の冊子を見つけた途端、山田は「何でもない!!」と無理に明るく振る舞おうとする。
13. 【最終回】修学旅行の最終日と同じ日にドラマ版“君オク”のオーディションが行われる。山田は市川のことを思って、その大好きな作品のオーディションを諦めようとしていた。それを知った市川は山田と会って話をしようと決意する。しかし、なぜか市川は女子部屋の布団の中で山田と密着していた。他の皆に見つかったら大騒ぎになってしまう絶体絶命の状況の中、市川はなんとか山田にオーディションのことを伝えようとし、オーディション前日に自分の想いと共についに伝える。修学旅行を抜け出しオーディションに向かった山田、オーディションを終えて図書館で待ち合わせする2人。結果はまだ分からないが精一杯挑んだという山田。そして山田は感謝の言葉と共に市川への恋心を伝える。