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Re:Mindのcometのネタバレレビュー・内容・結末

Re:Mind(2017年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーとしては“意外な犯人”の一点突破で、ロジックも真相も うやむやなまま何となく雰囲気で終了という かなり中途半端な内容だった。しかし日向坂46の魅力を知ってまもない新規ファンにとって ひらがなけやき時代の初主演ドラマといえばまさに歴史的映像、たった5年前なのに こんなにいろいろ違うのか… とアイドルが生きる “時”の流れの速さに改めて驚愕する。

最初かなりぎこちない演技が回を重ねるにつれ深化していく様は(ぎこちないまま途中退場する演者も多いが)とても見応えがあり、クライマックスを盛り上げる佐々木久美、佐々木美玲、影山優佳はもちろん、特に第10話 柿崎芽実の熱演については、彼女が既にグループを去り芸能活動すらしていないことを思うと、その存在としての儚さに胸が締めつけられる思いだ。

現在演技に定評があるとはいえ渡邉美穂が2期生で一人だけメイン・ストーリーに出演していることを不思議に思い調べたところ、長濱ねるの代役であったことを知り、その偶然が生み出した“ドラマ”にも心震えざるを得ない。メイキング映像(エピソード14扱い)には、そのオーディション風景や、渡邉が1期生と撮影現場で初めて対面する様子も収録されていて大変興味深い。

暗くシリアスなストーリーが新鮮とはいえ、ハッピーオーラ不足を嘆くおひさまには、Netflix スピンオフ特別編(エピソード13扱い)が用意されている。ストーリー的には蛇足すぎる内容だが、1、2期生全員が登場し雰囲気は楽しい。

そして宮川一朗太のキモさはさすがだった。
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