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FARGO/ファーゴのcometのネタバレレビュー・内容・結末

FARGO/ファーゴ(2014年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2022.8.20〜8.21

第1話。
ベター・コール・ソウルが終わり、すぐにブレイキング・バッドを見直す予定だったが、まだ決心がつかない。アマプラやNetflixのマイリストを眺め、ふとFARGOが目に止まった。ずっと前に途中でやめて、そのままになっていた作品だ。映画版は公開された年のベストに選んだ。同じ地名が登場するだけで、ストーリーに直接的な繋がりは確かなかった。観たところまでは たぶん。で見始めたところ、なんとボブ・オデンカークが副保安官(?)役で出ていて驚いた!

1話を観て、なぜこのドラマを途中でやめたのかまったく思い出せない。マーティン・フリーマンのキャラクターが絶妙過ぎて、序盤から没入感がエグい。そこにビリー・ボブ・ソーントン… もう恐ろし過ぎる。でも笑える。続きが観たくてたまらない… (結局以前は2話くらいしか観ていなかったみたいだ。)

他にケイト・ウォルシュ、キース・キャラダインも。

映画版に出てきた大金のその後が分かる、というポイントも。そういえはオリヴァー・プラット絡みの大金をめぐるストーリーラインは 何となく中途半端なまま終わった気がする。結局ビリー・ボブ・ソーントンは何がしたかったのか。

2日で10話見終えてしまった。面白かった。
ものすごく優秀な捜査官とかスーパーヒーローが大活躍するのではなく、欠点が多かったり不完全な登場人物ばかり、田舎の保安官事務所の面々や殺し屋コンビ、FBIまでも間が抜けすぎていて、これでは事件が解決するわけない… 全然笑えない、とイライラしている間もビリー・ボブ・ソーントンが桁外れの恐ろしさでどんどんストーリーがドライブしていくところが圧巻。マーティン・フリーマンの極悪ぶりもよかった。「あなたには何かが欠けている」言われてもそれに全く気づいていない様が恐ろしい。6話の吹雪の中での対決の美しさ、8話の派手なテーマ曲に乗せて仰々しい横移動からの「1年後」にシビレた。一番のヘタレ(とか言ってるけど自分に一番近いと思う)が最後にヘタレなりのけりをつけるところが ちょっと感動的ですらある。
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