インダストリー シーズン1のragaのレビュー・感想・評価

ロンドンの投資銀行を舞台に正社員の座を狙う新卒の若者が奮闘する群像劇は、ジェンダーや人種の壁を根こそぎ取っ払うような "因習への抗い" が垣間見えてくる。このパワーが刺々しく清々しい。人は過ち嘘をつく。それでいいのか、改心は無用なのか、身につまされる局面は人間模様として鋭くえぐりこむ。楽曲の使い方も秀逸、ナチュラルにトランスへと誘う不穏な刺激物、この怖さが物語の核心へと向かう。次シーズンが楽しみ。