ことりちゃん

ヴィンチェンツォのことりちゃんのレビュー・感想・評価

ヴィンチェンツォ(2021年製作のドラマ)
4.9
※ネタバレあり※



綺麗事と法律は人を守ってくれない。
そんな理不尽を華麗に片付けるダークヒーロードラマ。
オシャレハードボイルドって感じなのに、コメディの塩梅がバランス良くて、クソ長いけどひたすら見てられる。

長いので、基本的に悪徳弁護士とマフィアヴィンチェンツォの戦いが数話の起承転結で何度も繰り返されて、ジワジワとクライマックスに進んでいく感じ。
ラスボスも序盤の序盤で明かされて、敵はずっと変わらない。
正直ちょっと飽きるけど、ダラダラながら見してたら後半どんどん面白くなる。

特に演技とはいえヴィンチェンツォとチャヨンがキスした辺りから秒で最後まで見れる。ノンストップ。
シスターズでも思ったんやけど、キム・ヒウォン監督悪い男の愛を描くの上手すぎでは??
この演技キスシーンも何が良いって、最初チャヨンから仕掛けて驚いてんのに、途中で本気の顔になってガチキスかますとこよ。
それに驚くチャヨンも可愛い。
ていうかチャヨン可愛い(こういう猫顔強気女子大好き)。
助けに来るタイミングも完璧だし、助け方も💯💮だし、チート並に強い完璧なワルい男と、強気でジャジャ馬なヒロイン描写が美味すぎる。

あとクムガプラザの皆がカサノファミリーの制服(という名の黒スーツ)着た時、あんなに庶民的だったのがいきなりバシッと決まるのは流石俳優といった感じだし、その振り幅を作り出す韓国のスタイリストさんメイクさんはいつも凄いと感心してしまう。
脚本監督俳優は勿論、韓国ドラマってそこもレベルが高くて見てて楽しい。それがエンタメとして凄い。

話数が長い事のデメリットは飽きる事だけど、強みはやっぱりキャラクターへの愛着が湧く事。
これも脚本演出が酷いと全然ダメになるけど、見終わる頃にはクムガプラザの皆大好きになってる。でもチャヨンの父親を殺した奴は利用するだけ利用して始末したのはご都合主義じゃなくてとても良かった。

あとは弟くんの境遇はただただ可哀想だったし、心が変わってからの表情の変化と前髪ありで可愛かったのでずっと死なないかヒヤヒヤしてて、最後まで希望持ってたけど死んじゃってそれだけ悲しみ🥲🥲

脚本のクオリティとしては、今まで見た韓国ドラマの中でトップだったかもしれない。
伏線の回収、終わり方、全てにおいて気持ち悪いところがなかった。

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脚本⋯1
演出⋯1
キャスティング・演技⋯1
音楽⋯1
ハマり度⋯0.9