鷺宮テラス

モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―の鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

5.0
復讐ドラマが好きなのは、途方もない努力を以って目的を遂げるためのスキルを手に入れるところで、そこにヒーローモノのような高揚感があってそして復讐心を得る契機になる出来事→何者かにharmされることが現実的、非現実的どちらも好みで主人公にとってはとてつもなく不幸なことであると不謹慎にも応援出来ることがリアルでは得られない体験となってそれが約10話にわたって長くたのしめるからなんだ。


壁一面に貼られた写真。積み上げられた書類に主人公が全てを犠牲にしてリベンジのためだけに生きていたのだと視聴者に一瞬で伝わってきて、それをただならぬ眼光や表情で眺める姿が好きw
話が進むにつれて主人公の心は揺れ動き壁の写真や棚の書類、pcのデータを壊す場面が訪れるお約束の場面もまた愛おしいの。


今作は.....その壁の写真達がない。それだけで私の中では副題の通り華麗認定。プランが頭の中に入っていて私たちに知らせてくれないのだ。さすがディーン・フジオカさんなのだ。


第1話冒頭のなんじゃこりゃー、この先面白くなるのかどうかと疑ってしまう笑える映像が最終話であんなにも見方が変わるなんてw

隠しきれない育ちの良さ漂う山本美月さん、ディーン様二人の漁師町民姿が楽し過ぎた。

第2話の良質なミステリィすら感じる○○劇も素敵でした。

復讐ドラマの女王(笑)山口紗弥加さんが脇役を務めてらっしゃるのも復讐ファンにはうれしみ。

終盤の伊武雅刀さんの迫真の演技は爆笑。

稲森いずみさんの凄さがわかる作品でした。

見事にターゲットが堕ちていく。役者さん皆さん素晴らしかった!

【完走】
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