ロックウェルアイズ

FM999 999WOMEN‘S SONGSのロックウェルアイズのレビュー・感想・評価

FM999 999WOMEN‘S SONGS(2021年製作のドラマ)
3.7
長久監督のトガりまくったフェミニズムドラマ。
「女って何?」と唱えると再生されてしまうミュージックレイディオ。
1話に3曲を10話続けるのはなかなかにしんどかった。
しかも曲の後には必ず歌った本人が出て来て、女であることの不満や人生経験について語るお説教タイムがあるんだけど、ここが曲以上にしんどかった。
「なんでそんなみんな不機嫌で怒ってるの?」
「ヒロインに対して当たり強くない?」
しかし、その中で唯一寄り添ってくれるのが、DJ役のTARAKOさん。
最終回でDJの正体とこのラジオの真相が明かされるけど、それを聞いて何故女たちが冷たく厳しくてDJがヒロインに親身になってくれるのか、なんとなく腑に落ちた。
また、女たちのお説教に対する清美ちゃんの感想の語彙力が毎回幼稚園生レベルで好き。

女優の方々には本当申し訳ないがやっぱり少しでも音楽活動してる人の方が断然良い。
どうしてもこれじゃない感が出てしまう。
劇中流れるゲーム音楽のようなサントラが1番好きかもしれない。
塩塚モエカ、後藤まりこ、眉村ちあきあたりが特に良い。
八代亜紀はただ癒し。

あんまり好きじゃないタイプのフェミニズムドラマだと思ったが、前述の通りオチが気に入ったので見てよかった。
なんか気づいたら完走してたし。
倉悠貴は好きなのでこういう役多めなのはちょっと心外。
岡部さんは相変わらず素敵だね。