ロックウェルアイズ

ウルトラマンのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

ウルトラマン(1966年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTでウルトラシリーズが期間限定で一挙配信!
ならばと観始めたものの、期間短すぎる……
頑張ったけど、結局ウルトラQとウルトラマンしか観れなかった。セブンまでは行きたかったな。また配信してください。

いや〜、面白かった!!!
ウルトラQはずば抜けて面白い回と雰囲気だけの回があり、回ごとの面白さにはかなり差があった。
しかし、この初代ウルトラマン。
80%以上が神回。まさに伝説ですね。
ウルトラ怪獣は昔から好きだったけど、実際にストーリーも交えて観てみるとだいぶ印象も変わった。

最後まで一貫しているのが「正義とは何か」ということ。
ウルトラマンは絶対的なヒーローでありながら、悪役になることもある。
また、ヒーローがいる上での人間の葛藤だったり、自身の存在についての苦悩だったり、ヒューマンドラマ的な要素も強かった。
物事を多面的に見ることの重要性を子供番組で説いてしまう。
今じゃコンプラな部分も多少あるけど、そんなことどうでも良くなるくらい面白い。
リアタイしてた人たちがただただ羨ましいな。
一昨年『シン・ウルトラマン』が公開され、観に行ったが、これを観てからだといかにウルトラマン好きな人が作ったかが分かる。
個人的に感動したオマージュは仮装したザラブと巨大フジ隊員かな。
シンも改めて観てみたい。

科学特捜隊のメンバーはかなり個性的。
みんなのリーダームラマツキャップ、エースハヤタ隊員、ムードメーカーイデ隊員、すぐ撃つアラシ隊員、科特隊の華フジ隊員、信頼と実績のホシノ隊員。
因みにイデ隊員、ホシノ隊員、フジ隊員が推し。
はじめはイデアンチだったが、途中からアラシアンチになった。
とは言うものの、本当に良いメンバー、良い雰囲気。
ウルトラマン、怪獣、科特隊の3者が揃って初めてのウルトラマンって感じがする。
ホシノくん最後の方出てこなくて寂しかったがどうやら怪我で降板になったっぽい。
そこが一番残念すぎる。

ウルトラQでは意外にも子供が関わる話が多かった中、ウルトラマンもウルトラマンで意外なことに外国人の登場が多い。
何なら海外遠征、たまに宇宙パトロールなんかもしてしまうくらいグローバル。
当時から世界を視野に入れていたらしいけど、本当にこんな素晴らしい作品があるなんて日本人として誇りに思う。
あと、各話のタイトルいちいちカッコ良すぎな。
また機会があれば定期的に観たい!

一応、ベストエピソード10の発表。

1. 第37話 小さな英雄
ピグモン加点がかなり大きいが、イデの葛藤とウルトラマン(ハヤタ)の性格の良さ、そしてジェロニモンの強さが光る神回。

2. 第33話 禁じられた言葉
ウルトラマンベストエピソードで挙げない人いないんじゃないかってくらい全てが完璧。紳士怪人はやっぱり最強。

3. 第15話 恐怖の宇宙線
個人的にとても推したい回。ほぼ寝てるだけの超平和怪獣ガヴァドンが好きすぎる。ウルトラマンは悪となりガヴァドンは星になる。

4. 第23話 故郷は地球
ネタキャラ化しているジャミラだが、人間への執着が滲み出ていてただただ切ない。イデが問いかけてくるラストは一級品。

5. 第2話 侵略者を撃て
私がイデに恋する前なので最初はそこまでだったが、ジワジワと好きになった。バルタン星人の不気味さが溢れ出ている。

6. 第17話 無限へのパスポート
完全にノーマークだったがやられた。戦車が空を飛び飛行機が地を這う。不条理な攻撃の数々と絶望感が堪らない。

7. 第34話 空の贈り物
ウルトラマン史上最も頭悪くて大好き。ハヤタのカレースプーンは伝説。息抜き回と思いきやブラックジョーク要素もあり侮れない。

8. 第13話 オイルSOS
製油所が次々と爆発していく迫力に圧倒される。ペスターのビジュも良き。この回でイデへの恋心が確かなものに変わった気がする。

9. 第10話 謎の恐竜基地
ツッコミどころ満載だが、ジラースの切なさも漂う緩急の強さが見どころ。なんといってもウルトラ霞斬りがカッコ良すぎる。

10. 第28話 人間標本5・6
ダダの名前もビジュアルもキャラクターも天才のそれ。しっかり怖くて言語化できない意味不明さがまた良い。


※ここからはひたすら全話レビュー。
多分自分史上一番長いレビュー。
というかほぼ自分用メモ。
暇な人だけ見て。

第一話 ベムラー
ウルトラQも最高だけど設定とかも細かくて全体的にはウルトラマンの方がなんだか面白そう
ウルトラQの音楽とかも使われていて、ウルトラQがあった上でのウルトラマンというのがよく分かる
なんと言っても桜井浩子さん続投が嬉しすぎて泣けるな
ウルトラマンと怪獣の取っ組み合いを喜んでいる隊員たちはプロレスを見て喜ぶ小学生にしか見えない
ストーリー運びが丁寧で25分なのに満足感が素晴らしかった

第二話 バルタン星人
イデ隊員めちゃくちゃ腹立つ
目のあざ、事件と全く関係ないじゃん
「ねっ😉」じゃねぇんだよ
核ミサイル普通に打ち込んでてかなりヤバい
バルタン星人はフォルムすごく良いし、可愛くも不気味で2話目でこの面白さは素晴らしい
個人的にはアラシ隊員の脳髄を使って喋り出すところが特に恐ろしかった

第三話 ネロンガ
『シン・ウルトラマン』での登場も記憶に新しいネロンガちゃん
今回も怪獣のデザインが良い
ホシノくんの方が何故か頑張ってるし、ウルトラマンもトドメだけじゃなく最初から光線とかで攻撃すれば良いのに……
あんだけ怪しいのにハヤタ隊員がウルトラマンなことに気づかないの無理あるよ笑

第四話 ラゴン
ウルトラQの海底原人ラゴンが再登場
原爆を載せたロケットが墜落してうち1個が爆発。その影響で突然変異を起こして巨大化したラゴンが原爆引っ提げて本土上陸っていう、絶対アウトな破茶滅茶展開なのに割とみんな冷静?
そりゃラゴン怒っていいよ。
ラゴンが巨大化したのは放射能のせいじゃなくてウルトラマンと戦うためだよね
まさかの初休暇のフジ隊員、ウルトラQ同様また怪物を近づけてしまう
「あ、ミチコちゃん忘れてた!」には笑った
ホシノくんは今回も大活躍で大好き
原爆が大したものに見えないトンデモホラー回
ウルトラQなら少しグダリそうなところをしっかり面白く仕上げるウルトラマンって本当に凄いな

第五話 グリーンモンス
うわ…まただよ…
絶対巨大化する必要ないのにウルトラマン出さなきゃいけないから無理矢理デカくなったグリーンモンス
小さい時に上手く対策すればウルトラマン必要ないのに…
しかも、グリーンモンス自体あまり魅力的な怪獣ではない…
さらに、コメディ担当のイデが相変わらずウザい、普通にストーリーを邪魔してるので少し黙ってて欲しい
今回良かったのは演出面かな
あらゆるところで緑を意識していたり、ミロガンダの花だけカラーにしたり
フジ隊員推しとしてはフジ隊員特製の「アキコスープ」も気になる

第六話 ゲスラ
ゲスラのビジュアルは今のところ1番好きかも。ただ下半身がちょっとキモい。
ウルトラマンに出てくる子どもはウザくないと思ってたけど、やっぱりダメだった…
でも喋り方とか昭和の子どもって感じで見てて面白い
ゲスラに詳しい船乗りのおじさん役の柳谷寛さん、ウルトラQで「2020年の挑戦」と「あけてくれ!」に出てた人だ!

第七話 アントラー
イデ置いてかれてて草
アントラーのモチーフって形からクワガタだと思ってたけどアリジゴクだったっぽい
これはまた良いビジュアル。
チャータムはバリバリ日本人、現地の人たちも日本人っぽい
ってか、ウルトラマンが倒さないなんてことあるんだ

第八話 レッドキング、マグラー、チャンドラー、ピグモン、スフラン
1番気になってた回
内容てんこ盛り過ぎて1話完結なのが勿体無いな
なんと言ってもピグモンが可愛さが限界突破してる
悲劇的な最期は知っていたけど、あまりにも可哀想
ぴょんぴょん飛び跳ねて囮になって死ぬなんて…なんて良い子…
癇癪起こして無駄に石投げてピグモンを殺したレッドキングは本当に許せない
顔が結構ブサイクで動きもあんなにダサいのが意外だった
だからこそ余計腹立つ
腕引きちぎられたチャンドラーもすごい痛々しかったな
スフランに襲われた時にイデから助けたり、休みたいって言ってるのに休ませなかったり、フジ隊員への当たりがキツくて今なら問題になりそう
ハヤタ隊員、ベーターカプセル毎回変なとこに落としてる気がするから、もっと落としにくいところにしまいなよ
尺の問題だろうけど、ピグモンの名前がパッと出てくるのが違和感
今回のイデはおとなしめで良い

第九話 ガボラ
またまた『シン・ウルトラマン』で知った怪獣の登場
なんか勘違いしてるみたいだけど、町から離れようが放射能出させたらアウトでしょ
アラシ隊員のせっかちな部分が目立ってきた
自分だったら行けたとか、あのハヤタ隊員の天才的なヘリ運転技術を見てもそんなことが言えるのか
それにしてもどんなに墜落しても不死身どころか無傷のハヤタ隊員すごい
山奥に人がいる一報を受けて「はぁ、とんでもない奴がいるなぁ」と呟くイデ
とんでも無いのはお前の方
ガボラの首元のヒレを一枚ずつ剥がしていくウルトラマン
花占いかよ
やっぱりホシノくんが推せる

第十話 ジラース
意外にこの回めちゃくちゃ好きかもしれない
人間のエゴで生み出されてしまった怪獣の哀しき最期
最後に取っちゃったエリマキ戻してあげる優しさを見せるウルトラマンと言いたいところだが、その前に闘牛ごっこして遊んでたからなコイツ笑
闘牛ごっこもそうだけど、人間感強めのウルトラマンと中学生ヤンキーにしか見えないジラースの戦いが見どころ満載でバトルとしても過去一好き
それと、やる時はやる男イデの活躍。
ここまでイデアンチをやってきたけど、今回は普通に男としてカッコいいと思ってしまった
これからはアラシアンチになろうかな
だってすぐ撃つじゃん
あと、記者の謎の改造車何あれ?話頭に入らんて…
一平くんいたのも見逃してないぞ!
エリマキトカゲブームは1984年とかからだからエリマキトカゲモチーフじゃないかもしれない、いやそんなことないか

第十一話 ギャンゴ
願いが叶う石を手に入れてどんな悪事を働くのかと思ったら、「みんなにいたずらしてやろう」って本当にしょうもなくて面白い
2m以内ってルールどこいった?
しかし、ギャンゴは建物破壊するだけであまり凶暴ではないしなにしろ可愛い
ウルトラマンも殺す気は無さそう
前回から煽り癖がついてしまったウルトラマン、今回も煽り合いバトルに
胸触るのはセクハラですよ!
カラータイマーの説明無くなったのいちいち鬱陶しいって苦情でもあったのか?

第十二話 ドドンゴ
お、新OP!
ミイラ人間はトラウマになった子ども多そう
ドドンゴは珍しく2人体制の着ぐるみ
イデ隊員の「思い知ったか座頭市め」は最悪だけど名ゼリフ
第十話からウルトラマンが戦う時にふざけるようになってあんまり好きじゃない
最後にフジ隊員が強烈なパンチライン放って博士も唖然としてる

第十三話 ペスター
火の海になる製油所の画はかなり大迫力だった
イデ隊員やらかし回なんだけど、ラストは泣けるし今回で完全にイデ隊員好きになった
あってはならないミスだったとはいえ、地球のために戦ってる科学特捜隊に向かって の人なんてこと言うんだ
どうせ何もできないくせに
ウルトラマンはなんと怪獣を倒すためじゃなく消火のために登場
そこから水出るんかい!その機能何のためにあるの?
ペスターはバリバリ2人入ってる感じだけど、アブラコウモリから4足(翼?)歩行の水中油食コウモリ怪獣を作り上げた発想の勝利。

第十四話 ガマクジラ
フジ隊員女の執念とガマクジラへの拷問
ガマクジラは一見弱そうだが意外と苦戦している
ショーケースに鼻を押し付けるフジ隊員の真珠に対する執念が凄い
当時は女性の憧れの象徴だったんだな
ガマクジラ上陸で逃げ惑う海辺の女性たちの大根芝居が世界で1番好き
今回もウルトラマンはほぼ役なし
ハヤタ隊員が1人で乗ってる時点でその後の展開はお察しだが…
ロケット弾で空へ飛んでいくガマクジラが可愛い
ジェットビートル2機で持ち上げられるの意外だった

第十五話 ガヴァドン
かなり良い
ベスト更新したかも
はじめは「本気で書いた絵をバカにする奴なんて友達じゃないぞ、ムシバくん」とか思ってたけど、それ以上に子どもたちの純粋さが脅威となって大人たちに降り注ぐ、というこの展開が私の癖に刺さってしまって大変
ガヴァドンAもBもどうしようもなく可愛くて全く凶暴さはなく、被害をほとんど出さないどころかずっと寝てるだけっていうのが最高に推せる
繁栄のためなら罪のないものも邪魔というだけで排除しようとする人間たちの愚かさ醜さ
寝てるだけのガヴァドンにに砲撃を加えるシーンは観てられなかった
ウルトラマンがヤジを飛ばされるという前代未聞のクライマックス
正義とは一体何なのか
子どもたちにあれだけ怪獣たちが人気だとすると、本当のヒーローって?
ハッピーエンドともバッドエンドともいえない絶妙なラストが素晴らしい
イデ隊員完全に好きになり始めてる
恋かな?

第十六話 バルタン星人
やはりバルタン星人不気味すぎる
ただ科特隊が宇宙へ行くだけではなくて、明確な侵略者との防衛戦という感じがして、かなり見応えがあった
これぞウルトラマンって感じ
ただ後半あまりの駆け足でかなり多くの謎が残ってしまっている
何故製油所を攻撃?しかもペスター戦の映像の使い回しでは?地球にやってきた大量のバルタン星人は一掃できたのか?ウルトラマンはどうなった?なんでホシノくんまで?ハヤタ隊員はどうなった?乗り移られた毛利博士は生きてるの?そもそもあの星への救助はどうやって辿り着いたのか?……etc
理由は分からないけどホシノくんが科特隊の制服を着て隊員として一緒にやってきたところがベストポイント
ウルトラマン、技が後出しジャンケンすぎる
岩本博士が開発したロケット・フェニックス号、さぞカッコいいんだろうと思ったらフォルムダサすぎる……そりゃ選ばれないよ……

第十七話 ブルトン
四次元怪獣とかいう史上最悪のタチの悪さ
物理的に直接攻撃してくるでも街を壊したり何かを盗ったりするわけでもない
飛行機が地を這い、戦車が空を飛ぶ
まさにアンバランスゾーンって感じ
そろそろ本格的に誰か1人クビにしてホシノくんの入隊を考えた方がいい
ホシノくんへのプレゼントは前作の伏線回収か!と思ったけど、ってことはバルタン星人より前の話?
イデ隊員久々のコメディパート
やっぱりふざけ倒してる時の君が1番好きだよ
「私も保管してくれませんか」とか言っちゃうミスターフクイ可愛い
ヨウコさんめちゃくちゃ美人
ただ、1人だけイエスタディ呼びなのがめちゃくちゃ気になる…
それにしてもウルトラマンよく倒せたな
あと、「よしっ」とか言って飛び出し、ラストで自ら暴露するハヤタ隊員、もはや隠す気ゼロ

第十八話 ザラブ星人
怪獣も良いけど知能の高い異星人が出てくるとストーリーの奥深さが一段と増す
一度友好的に接しておいて徐々に侵略していく
しかも滅ぼし方が仲間討ちさせるらしく非常に冷酷
冒頭の霧が放射能だと知った瞬間戦慄した
ウルトラQのBGMがしっかり使われていてアガる
相変わらず隊員の中ではホシノ隊員が1番優秀っぽい
っていうか科特隊と宇宙局って仲悪そうだね
触れたくないけど触れずにはいられないのがザラブ星人の口
何とは言わないけど……アレすぎて……
何とかならんかったんか?
改めて『シン・ウルトラマン』のザラブ登場シーン見たら結構ちゃんとしたオマージュ!

第十九話 アボラス、バニラ
古代人によって封じ込められた2匹の悪魔が復活って話なんだけど……
恐竜の時代より前に古代人がいたとか言われてもついていけない
「恐竜とかマンモスが生きてた時代」とか言ってるけどそもそも恐竜とマンモス時代違うし、怪獣のフォルムもカプセルにアンモナイト付けちゃうところもなんだか安っぽく感じてしまった
毎度思うけど、怪獣倒してるのはほとんどウルトラマンなわけで(科特隊が倒してるのが描かれていないだけかもしれないが)、「このスパイダーショットで絶対倒してやりますよ!」とかいう自信は一体どこから来るんだろうか?
全然悪くはないんだけどなんか面白さに欠ける回だったかも
残念

第二十話 ヒドラ
冒頭は「鳥を見た」のオマージュかしら?
名前はリトラっぽいし、高速道路ってことでなんとなく「ガラモンの逆襲」「悪魔ッ子」味もして、どことなくウルトラQっぽい回だった
申し訳ないけどあのラストはちょっと消化不良
あれで轢き逃げ犯が自首したしアキラ少年が成仏できるから倒す必要はないと野放しにするのはあまりにも強引
じゃあウルトラマンいらないじゃん
伊豆シャボテン公園が撮影協力してるけど、この頃からあったことが驚き
ウルトラマンや怪獣よりも実際の動物の映像が見たいって人におすすめ(?)

第二十一話 ケムラー
現代の価値観で生きている私にとっては、「女子供は…」的な価値観は見ていられない
フジ隊員も多少不満を言っているホシノ隊員も笑って済ませているけど、心の中ではどう思っていたんだろう。
それにしてもホシノ隊員、大活躍にも程がある
全くの初心者ながらしっかりビートルの操縦をこなすし、彼の急所を1発で狙うというアドバイスによって見事撃ち倒したんだから、アメ玉なんかで言い訳がない
子どもながらの彼の活躍がなんともまあ皮肉
鳥や魚が大量死するのがおとぎ話って頭湧いてんのか?
現地のレストハウスの支配人も売り上げのことしか考えてない奴で、本当に怪獣が現れてコイツが驚く顔も見たかった
色々イライラしたけど、ケムラーがかなり強敵で見応えがあり、ホシノ隊員も大活躍だったから良しとしよう

第二十二話 テレスドン
今までQでもマンでも不気味だな恐ろしいなと思うことはあっても心底怖いと思う回はなかったが、今回は普通にホラーとしての完成度が高すぎる
ハヤタ隊員が地底人に拉致されたシーンはモノクロなのも相まってウルトラQ以上にウルトラQしてる
ウルトラマンの出自が明言されたの、何気に初めてでは?
「シュワッチ」ってはっきり言ったのも多分今回が最初
あと、ウルトラセブンのアンヌ隊員とは関係ないのか?
色々とウルトラシリーズの横断的な回だな

第二十三話 ジャミラ
神回
外国人が出てくる回は神回説マジであるな
普段出現したら真っ先に攻撃し倒してしまう怪獣や異星人がもし我々と同じ人間だったら……
口から火を吹いてる時点でもう人間ではない気もするが、ウルトラマンに水をかけられて泥まみれで地面を叩いて暴れ回るシーンはジャミラの人間としての苦悩を感じる
個人的にはウルトラQの「変身」のオマージュな気がする
手から放水する時のウルトラマンのキモい動きに是非とも注目したい
飼ってる鳩を取りに家へ戻るガキの警戒心の無さがあまりにも恐怖
あの子本当に人間?
あと何ですか?あの秀逸すぎるラストは
イデ隊員はやっぱり好きだし、締め方がまあカッコ良すぎて痺れたな
アラン隊員の外国人が絶対使わない日本語も面白すぎる
「ショクン!」「ホウムリサル」で笑いが止まらなかった
徹夜のイデ隊員にコーヒーを淹れるフジ隊員のシーン、なんか意味深じゃない?デキてんの?

第二十四話 グビラ
科特隊、今度は海へ!
海の中での無音の攻防は緊迫感MAX
これは海中戦が見れるのではと期待したが、結局地上戦だった
グビラが開けて出てきた穴からウルトラマンが飛び出してくるのなんかシュールで良い
八つ裂き光輪がドリルの角でキャッチされるのも激アツ
今回も大活躍の我が推しホシノ隊員に、緊急時に漢を見せてくれたクソカッコいいムラマツキャップ、自身の操縦に責任感を感じるも潜水スーツがダサすぎて新種のラゴンみたいになってしまったフジ隊員などなど、グビラ相手に苦戦しつつも隊員たちの個性が光る良い回だった

第二十五話 ギガス、ドラコ、レッドキング
当時、水爆ってかなり身近な恐怖だったんだろう
レッドキングはどこまで行ってもヒールだな
2回目の登場なのに科特隊が「あの怪獣」呼びで初めて感が出てるのが謎
レッドキングの人間味溢れすぎてる動き
ギガスとドラコが戦ってるのを座って見ながら「もっとやれー」みたいな動作してるの完全にプロレス観戦
ただ、子どものプロレスごっこって感じ?
それはともかく、今回の八つ裂き光輪の使い方気持ち良すぎる
ウルトラマンに変身するタイミング面白い
負傷して雪山へ退散するところを科特隊によって散々にボコられるギガスは可哀想だった
白系の怪獣たちってなんか哀愁漂ってて最期切なくて……
でも愛すべき感じで好きなんですよね

第二十六話 ゴモラ
万博のためにゴモラを生け捕りにして輸送しようとかバカすぎる
他のことを犠牲にしてまでやる万博、今も昔も変わらない
初めての前後編、変身シーンなし、初めてのウルトラマン敗北と、結構イレギュラーな回
正直この話を2回に分けるんだったら、「怪獣無法地帯」とかをやって欲しかったかも
スフラン再登場はアツかった
相変わらず昭和のガキは面白い
あんだけ大きな被害出しているのに、子どもたちの多くが怪獣は存在しない認識なのがかなり衝撃的
あと、子役のセリフ被りが愛おしすぎる
何故か教授よりゴモラの生態に詳しいムラマツキャップ
すぐ撃つアラシ隊員、すぐベーターカプセル落とすハヤタ隊員、みんな全然変わらないな

第二十七話 ゴモラ
前回に引き続きゴモラ戦
尻尾切られてもそこまで怯まないゴモラが登場する怪獣の中でもトップクラスに強い
大阪城とゴモラはとにかく映える
「怪獣殿下ことオサムくんの活躍で…」みたいになってるけど、通信機が付いてるバッジをそんな簡単にあげちゃって本当にいいのだろうか?
科特隊とウルトラマンの強さを再認識することができた
かなり凄いことをやってるイデ隊員ももっと評価されるべき
ゴモラはかなり盛大に大阪の街をぶっ壊してくれたけど、一体復興に何年かかるかね?
それなりに精巧な模型をこんなに思いっきり壊していくスーツアクターの人にとって、爽快感が勝つのか罪悪感が勝つのか気になるなど

第二十八話 ダダ
「地球破壊工作」を上回るほどのホラー回
まずダダってネーミングの時点で優勝
前半ホラー後半バトルって感じで、これこそもっと長ければ最高傑作になりそうだが、説明もなく何が起こっているのか分からないながらに激アツなバトルも最高
言語化できないけど訳のわからなさから来る恐怖がかなり好きだな
ウルトラマンすぐ来てくれて良かった
イデ隊員は一緒に来ないで安静にしてなさいよ!
彼のコメディ演技、最初はイライラしたけど、コメディ要員としてしっかり仕上がっていて、イデ隊員が出てきた時点でもうこれが見れないとやってられないくらい好きになった
あと、ダダに憑依された研究所員の人の演技が一級品
病院での錯乱状態から完全に何が乗り移っている演技まで見事にこなされていて、彼のおかげで怖かった側面も大きい
ところで、標本にされてしまった研究所員の人たちはもう人間に戻れないのだろうか?
そこを描いていないのが一番の恐怖かもしれない

第二十九話 ゴルドン
ムラマツキャップのキャップたる理由が最近よく分かってきた
一生懸命開発したイデ隊員に向かってその口調はマジであり得ないぞアラシ
冒頭のハヤタ隊員もイデ隊員に当たり強い
イデくん、君は頑張ってるよ
謝らなくていい、そのままでいいからね
意味の分からん金の採掘に取り憑かれたおっちゃんは取り敢えず無視するとして、今回は負傷者多数で結構ピンチだった
ムラマツキャップ、キャップなのに結構絶望的状況に取り残されること多くて不憫
ウルトラマンが飛ぶ時にいちいち空を仰いでから飛んでいくのがツボ
それに怪獣の倒し方が完全に人の殺し方だった
多分初めてじゃない、何人か殺ってる
オチには笑った
おっちゃん映した後に、淡々とナレーションで「金は町に被害を受けた町に寄付されました」はフリオチ完璧

第三十話 ウー
OPクレジットで最悪の事態発生
小林昭二、桜井浩子の文字が無いじゃないか!!!
案の定本編にムラマツキャップとフジ隊員の姿はなかった
科特隊全員揃ってこそのウルトラマンだろ!!!
そういえば立派な隊員のはずなホシノ隊員も最近は全然出番ないし、変なゲストばっか出してないでオリジナルメンバーを大事にしてくれ〜!
それで片付けちゃうの?的なラストも少し消化不良で、傑作になり得たのに随分勿体無いエピソードになってしまった
雪ん子が(先に村民たちから嫌厭されたとはいえ)仲良くなりたいのに何故対話しようとせずいたずらや仕返しに走ってしまうのか、彼女の行動は若干理解できない部分もあったが、生い立ちを聞いたらシンプルに可哀想だなと思った
ここでまた純粋な心を持ったイデ隊員の株が上がる
雪ん子を捕まえようと村の猟師や男たちが雪ん子を囲むシーンは村ホラーっぽくてテンションが上がったけど、そこは子供番組の優しさで胸糞展開を回避
ただ、子供向け番組で「正義は見方によっては悪」「敵を悪と決めつけてはいけない」と言ったことを伝えてくれるウルトラマンは深くてやはり好きだ

第三十一話 ケロニア
マンモスフラワー、グリーンモンス、スフランとやたら植物の脅威を描いたエピソードが多いのは何故だろう
教育的な観点からかもしれないが、吸血植物と言いながら吸血シーンが無いのは少し残念
大衆的で観やすいウルトラマンの中では結構真面目な回だが、これはこれでいい
「この建物は何で出来てますか?」に対してのフジ隊員の回答、「アスベストです」とかいうのかと思った
ウルトラマンの新技とイデ隊員の勘の鋭さが流石であった

第三十二話 ザンボラー
上手く言葉では説明出来ないがイマイチ盛り上がりに欠けたな
灼熱怪獣ってキャラは良いんだからもっとそこを活かせば良いのにと思ってしまった
どうやらガヴァドンBの着ぐるみを再利用してるらしい
確かに言われれば分かるけど全然気づかなかった……
今回一番気になったのが科特隊インド支部からやって来たというパティ隊員
バリバリ日本人に見えるけど、調べたら元インド国籍のハーフの女優さんらしい
ただ、日本語上手過ぎるし日本人要素が強過ぎるから普通に気になってしまった
日本の名物は地震・怪獣・ウルトラマンだそうです…やべぇ国じゃねぇか
ウルトラマンあるあるで、戦車が出動すると大体怪獣にぶっ壊される
髪後ろに束ねたフジ隊員もいいね!

第三十三話 メフィラス星人
ベスト更新
ちょっと〜、なんでこんなに面白いんですか⁈
ザラブの時もだけど、今回さらに『シン・ウルトラマン』のウルトラマン愛が感じられた
まんまじゃん!
山本メフィラスも、巨大化長澤まさみも解釈一致すぎる
神回って、どこが面白いとかじゃなくて頭からお尻までどこを取っても完璧で面白いんだよな
メフィラス星人の交渉してくる内容も深い
ウルトラシリーズは終わらない終わり方というのが本当に上手い
サトルくんも活躍してたし、ウルトラマン変身シーンカッコいいし、なんだかんだ制作人にフジ隊員愛されてるのが伝わってくるし、名エピソードの異星人てんこ盛りだし、語り尽くせないほど最高だった

第三十四話 スカイドン
前回の知能戦とは打って変わって、登場人物たちがボケ倒しコメディに全振りするヤケクソ回
それがダメならこれ!と言った感じに取り敢えず策を講じていくというヤバさ
そして、恐らく最速登場であろうウルトラマンも、ラスト以外は頼りにならず見せ場はほとんどなし
2回くらい倒せたフェイント入れてくるのもアホコメディポイント高い
そもそもスカイドンは全然被害出してないのに、科特隊が虐め尽くし遊びまくる
しまいには自衛隊に連絡を取らずに「怪獣風船化作戦」をとったせいで、せっかく浮かびあげたスカイドン風船を自衛隊に撃ち落とされ、それをウルトラマンが下から体当たりで撃破するとか頭の悪すぎる意味不明展開で大好きすぎる
大福を頬張るフジ隊員、制服前後ろの村松キャップ、寝巻き姿のイデ、アラシ隊員、ベーターカプセルとスプーンを間違えるハヤタ隊員と、科特隊員たちのプライベートが見れるのもこの回の醍醐味
「空から降ってくるもの」ってお題で色々挙げてたけど、上空から傘落とすのは普通に死人出るレベルで危ないし、コメディ調かつ子供番組なのに「人も降ってくる」とか言い出すし、そういうところウルトラマンだな……と
最後のお花見のシーンは、エンディングに向かう中での最後の息抜きのような感じがしてちょっと切なくなってしまった
とにかくこの回かなり好きです

第三十五話 シーボーズ
えーん、科特隊がどんどんバカになっていくよー
宇宙に味を占めてから当たり前に宇宙パトロールとかするようになってしまった科特隊
今まで倒して来た怪獣たちの怪獣墓場を発見し、怪獣供養を行おうということになるがシーボーズが空から降って来て……
前回の「空から降ってくるもの」のやつまだ終わってなかったんかい
人間以外を供養するという文化は日本独特のものだけど、ウルトラマンが意識していた外国人たちにはどう映ったのだろう
亡霊怪獣と言いながら、足がないとか透明だとか人を驚かすとかいう怪獣にはせず、ひたすら嘆き悲しみ哀愁漂う怪獣にしちゃうところがまた良い!
ウルトラマンがウルトラマンカラーロケット(なんでそうなった)にシーボーズを誘導するシーン、シーボーズとウルトラマンの姿が駄々をこねる子どもをなんとかして連れて行く親すぎて面白い
「ロケットは何度でも作れます」と地球のためなら何の躊躇いもなく自分のロケットを差し出せる博士がカッコ良すぎて惚れちゃった

第三十六話 ザラガス
射つことしか頭にないことでお馴染みのアラシ隊員がそのままタイトルになった記念すべき回
「射つな!アラシ」で射たない訳ないじゃないですか
と半分バカにしながら見たが、アラシアンチの私でも少しアラシのことが好きになってしまう良い回だった
今まで色々文句を言ってきたけど、やはり科特隊って本当に良いチームだと改めて実感した
みんな大好きだよ
ザラガスの背中は集合体恐怖症の人が悲鳴をあげそう
児童会館の件は必要だったのだろうか?

第三十七話 ジェロニモン、ピグモン、ドラコ、テレスドン
またまたベスト更新か?
ピグモンの可愛さ、怪獣たちの強さ、イデ隊員の葛藤、前回から何も学ばない自分勝手なアラシ、どこまでも地球のヒーローウルトラマン
笑いと涙と喜びと悲しみ、ウルトラマンの良さが存分に詰まっている
ピグモンが本当に良い子で可愛すぎるのよ
だからこそ後半は涙なしには見れない
イデ隊員やっぱり大好きだ
マジで科特隊で一番頑張ってると思う
せっかくバカみたいに強い新兵器が出来たなら早く使えば良かったのにとも思うが、ピグモンの勇姿を見てからスイッチが入るところはスーパーサイヤ人みたいでカッコいい
アラシ、キャップ、フジの3隊員によるトリプルショット、イデ隊員の最高傑作とも言える新兵器スパーク8の脅威的な威力、ウルトラマンとジェロニモンの戦いと結末、どこをとってもアツいシーンの連続
60匹以上の怪獣を復活させたと言いながら全部で4匹しか出てこないのはご愛嬌としても、ピグモン回でありイデ回であるとか需要をよく分かってらっしゃる
そして、無事にフジ隊員の涙で尊死😢

第三十八話 サイゴ、キーラ
やっぱりどうしても命令を聞けずに撃っちゃうアラシ
もうそういう病気だと思って見るしかない
ストーリーは割と地味だし、神回と最終話に挟まれてどうしても霞むエピソードだけど、舞台がほとんど宇宙空間なだけあって独特の世界観
キーラはゴキブリモチーフっぽかったけど、もしそうだったらすごい
キーラが目を閉じて光線を出す時にウルトラQのBGMが鳴るのカッコ良すぎて何度でも聞ける
存在感無さすぎるサイゴの名前って次で最後だからってことなのか?
考えすぎちゃうくらい何もない話

最終話 ゼットン
遂にこの時を迎えてしまった
ゼットンのラスボス感ハンパない
登場した瞬間からオーラが違う
そしてゼットン星人なる者は間違いなくケムール人だった
航空自衛隊が苦戦した円盤群を敵の攻撃を交わしながら見事撃ち落とし、ウルトラマンでさえ倒せなかったゼットンを新兵器ペンシル爆弾1発で倒した、科特隊という異次元集団の偉大さに最終回で改めて気付かされる
ゾフィーとウルトラマンの対話もなかなか感慨深いものがあるが、ウルトラマンが「ドキドキ」とか変な喋り方だったせいで笑いが止まらなかった
地球防衛はもう自分がいなくても大丈夫だと言わんばかりに地球を去っていくウルトラマン
最終回に相応しい大団円だった
お疲れさま科学特捜隊!
ありがとうウルトラマン!