オーストラリア製作の、中学生のトランスジェンダーの女の子が主人公のドラマ。ハナを演じているイーヴィー・マクドナルドも、実際にトランスジェンダーの女の子だそう。シーズン1を見ないままシーズン2を視聴。1話25分・1シーズン全4話という超コンパクトなドラマながら、トランスジェンダーへの差別や偏見(特に思春期における)をわかりやすく描いていて、とても勉強になる。毎話泣いてしまうけど。『スーパーガール』という、DCコミックス原作のアメコミドラマシリーズでドリーマー/ニア・ナルというトランスジェンダー女性のヒーロー(演じているニコール・メインズも実際にトランスジェンダー女性)の活躍は見てきたけど、主に子どもを視聴ターゲットにしたトランスジェンダーのキャラクターが主人公のドラマって初めて見た。こういうドラマがあることで、世界中にいる自分の性別に違和感を持っている子どもたちが「自分だけじゃなかった」って思えて、生きる希望が生まれるってこともあるはず。私はトランスジェンダーの当事者ではないけれど、学んで、「正しく理解すること」が彼ら/彼女らの生きやすさに繋がるはずだと思ってる。そして自分がこれまでしてきた些細な言動が、誰かを傷つけていたかもしれないと考えることも大切なこと。トランスジェンダーの方について、ネット上などの誤った情報や偏った情報を見て判断していないだろうか？図書館にあるような性教育・ジェンダー関連の書籍や当事者のSNS、当事者が関わったドラマから正しい知識を得て彼ら/彼女らを理解しようとしたことはあるだろうか？誰だって未知の存在は怖い。まずは相手を正しく知ること。短いドラマだけど、すごく良く出来ているドラマだと思う。今(2022年11月現在)ならシーズン1はNHK for Schoolで無料で見られるみたいなので、後で見ようと思う。
