ファルコン

ピースメイカーのファルコンのネタバレレビュー・内容・結末

ピースメイカー(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かったー!吹き替えで見たけど、すごいスピード感でどんどん見てしまった。くだらない会話ばっかりなのに(もちろんキャラクターの内面を明かす大事な会話もあるけど)、こんなにテンポが良いのは凄い。オープニングの若干エアロビ感っぽい独特の動きのダンスがクセになる。身体は大きくて立派だけど本当は音楽が好きで繊細で優しいピースメイカーが、有害な男らしさ・黒人/アジア人/同性愛者等あらゆる対象への差別心を持った白人至上主義者の父親に育てられたことで、父親に抑圧されて自分らしく生きることが出来ず悩みを抱えていて、人と上手く付き合えなくなっているのは胸が痛かった。ピースメイカーの父親役が『ターミネーター2』のT-1000でおなじみロバート・パトリックでびっくり。にしても本当ひどい父親だったな。ピースメイカーが殺してもなお、幻として彼に付き纏うのもさぁ…。ピースメイカーとワッシーとの絆は尊かった。ピースメイカーが落ち込んでいると、慰めようとしてリス(?)みたいなの獲って差し出してくれたり、スッと隣に寄ってきてくれたりするの。ピースメイカーにワッシーがハグするシーンは思わず泣いてしまった。ビジランテさん、「自称ピースメイカーのズッ友」で、人を殺すことに何の躊躇いもないどころか興奮する性質持ちという、アロー版とはまた違うベクトルのサイコパスだった…(笑)最初は冷めてたハーコートも、チームでいるうちに彼らを仲間として大切に思うようになって、ピースメイカーたちとロックにノって笑顔になったりしていって良かったな。アデバヨはキーヤという女性と結婚しているけど、お金のために母であるアマンダ・ウォラーに勧められてこの仕事に関わることになって、まあ色々大変な目に遭うんだけど最終的に自分がこのチームに入った意味を自覚してハーコートとピースメイカーを救うのが良かった。アデバヨとキーヤは幸せになってくれ。っていうかゴッサムに戻るのはあまりおすすめしないぞ…?(笑)ジョンは劇中ずっとピースメイカーに髭のことを揶揄われててすごく嫌がっていたけど、本当はもともと「こんな髭にしていても誰も自分のことなんか見てないし、気づく奴もいないだろう…」という心情で髭を染めていたというのが明らかになって、なんとも複雑な感情になった。リーダーのマーンがバタフライだったのは予想外でしたね…!しかもチームメンバーのうち2人がそれを知っていたの、まさかすぎるだろ。ハーコートもアデバヨもジョンもマーンもみんな好きだけど、個人的にはピースメイカーに若干(?)重めの友情を一方的に感じているビジランテさんめっちゃ好きです。シーズン2ではもうちょっとピースメイカーとビジランテさんの関係性が深まるといいな!バタフライの栄養源を生むカウが予想以上にデカくてビビった。バタフライのリーダーに「地球のために使命を果たして」って説得されてたピースメイカーが、普通に人間魚雷起動してカウを殺したの凄いわ。
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