あくとる

シークレット・インべージョンのあくとるのレビュー・感想・評価

2.5
スクラル人の暗躍を描くポリティカルサスペンス。
題材自体はいつもの明るいMCUとは違うシリアスな作風の意欲作で面白くなりそうではあったのだが、結果としてはMCU最低クラスの低評価。
評論家からもファンからもそっぽを向かれるという最悪の結果に。
そもそもフューリーが主役の作品を観たいファンって一部の熱狂的マーベルオタクくらいじゃないかというのは置いておいて、本作の失敗はシリアスに振るにしてはヒーロー映画的荒唐無稽さやご都合主義が目立ち、エンタメに振るにしてもかっこいいヒーローや爽快なアクションに欠けるという、ひたすら地味で退屈な話が続くだけになってしまったこと。
『ウィンター・ソルジャー』のヒーロー映画としてもポリティカルサスペンスとしても最高に面白いバランスとは正反対になってしまった印象。
物議しか生まないであろう問題の最終話に関してはコメントに。

『クアントマニア』以降、明らかに不調なMCU。
カーンを演じるメジャースの不祥事、ドラマの粗製乱造によるファイギの監督不行届、VFX部門のブラック体質(ロキS2もそうだがCGが荒い印象)など現場の悪い噂もよく聞くが今後はどうなるのか。