"女王/過ち"
若き天才ゆえの脆さ、刹那的輝き。
ひたすら盤に向かい続ける孤独な戦い。
薬や酒へ依存した破滅的生活。
男性ばかりのチェス界で、女性であるばかりに向けられる奇異な目。
舞台は60年代だが、ハーモンの抱える苦悩は現代に通ずる普遍性を持つ。
7エピソードを使って丁寧に人物を掘り下げる。
高評価の理由がよく分かる、確かな手腕を感じさせる作品。
大好きなアニャ・テイラー=ジョイの魅力を再確認。
正統派美人とはまた違うのだが、ひと目見ただけで印象に残るほど目鼻がハッキリとしていて、女優として素晴らしい顔立ちだと思う。